平成23年度三笠小行事予定1 

 2309日記

 20930 私家版『鍛える国語教室』復刊
 鍛国研第1回全道大会の折,「授業作文」での質問をいただいた。「授業作文」の実践は短い時間では,説明できない。そこで,思い切って本にした。以前から書きためてあったものの再構成である。野口先生に御相談したところ,『鍛える国語教室』として復刊させるのがよいという御指導をいただいた。そこで,復刊に踏み切った。

 私家版『鍛える国語教室』復刊第1号(通巻第13号,2011年秋号)
 『「学習用語」活用で小学二年生の「授業作文」を上達させる〜「アレクサンダとぜんまいねずみ」での指導事例〜』

 更に野口先生の御実践を普及したい。以前から行いたい仕事だった。そこで,大変失礼ながら,私の本の次に発行させていただいた。野口先生の文学の鑑賞指導の御実践である。野口先生の御実践を後世に残す。 

 私家版『鍛える国語教室』復刊第2号(通巻第14号,2011年秋号2 目次 まえがき

 『文学の鑑賞指導1』
 

 230911 データ整理
 今日は久し振りにこれといった仕事はなかった。
昨日,一つの仕事が終わったので,安逸した一日だった。そこで,後期の執筆計画や鍛国研データ整理を行った。24年1月の旭川大会では,各教科等での言語活動の充実を保障する授業を提案する。私は国語での提案を企画していたが,社会科が2人だったので,国語を忠浩さんに譲り,私は生活科にした。1年生の生活科でどうしても扱いたい言語活動をインタビューと新聞づくりだと提案する。新聞づくりは大学生向けの授業で毎年行っているが,教員向けの模擬授業では行っていない。時間が問題だからである。30分くらいの模擬授業で新聞を書かせるのは困難だ。しかし,今年は挑戦してみよう。誰でも簡単に新聞が書ける生活科での新聞づくり指導である。

 「国語科学習用語」論1は何とか書き上げた。今日は2を書き出した。いよいよ系統的な言語活動毎の「国語科学習用語」を一覧化する。これも24年1月の旭川大会で発表する。習得内容の厳選と活用方法の多様化で学力向上を確実に保障できる。学力向上が北海道教育の喫緊の課題である。是非,北海道教育に貢献したい。多くの先生方と共に,各教科等の学力向上の為の言語活動の充実方法を学び合いたい。期待して貰いたい。

 230909 第54回空知ゼミ例会終了
 参加者は20名くらいだった。参加者は着実に国語学力を伸ばしてくれている。頼もしい。以下,授業内容である。
 1 5年生の社会科で使える言語活動,インタビュー授業(柳谷直明) 
 低学年から大人までが一緒にインタビューを練習した。音読,インタビュー,メモ,練習,スピーチという言語活動を30分間で全員にさせた。視線,明瞭,メモ,笑顔を学習用語として行為化していた。高学年が楽しく発表やスピーチをしてくれた。

 2 5年生の国語科で使える言語活動,討論授業(冨樫忠浩)
 『大造じいさんとがん』を使った読解指導である。読解指導の中で以前に習得させた討論や授業作文という言語活動を活用させ,思考・判断・表現力等を育成授業である。「国語科学習用語」を使わせるだけでは活用とは言えない。行為化である。学校教育法に第30条2こうある。「基礎的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくみ、主体的に学習に取り組む態度を養うこと」である。言語活動を上達させるための「国語科学習用語」を活用させるのは「課題を解決する」という目的の為である。国語科の中で課題を立て,それを解決させるという活用する授業は事前の習得が前提である。「国語科学習用語」を習得させ,行為化できるようになる。そして,その習得内容を「課題を解決する」場面で活用する。何も習得していない子供は活用できない。討論という言語活動で表現させるなら,討論を上手に行うための「国語科学習用語」を習得しているのが前提である。一度教えただけでは,習得したと言えない。何度も国語科で指導し,行為化させ,習得させる。それを各教科等で言語活動を用いた「課題を解決する」場面で活用させる。したがって,国語科でも,十分習得できている状態であれば,活用できる。そこで模擬授業では,十分習得できているという前提で,言語活動をさせる。しかし,十分習得できていない子供もいる。そこで各教科等でも,言語活動の充実のため「国語科学習用語」の指導をさらりとする。全員指導が必要であれば,「課題を解決する」授業でなく,言語活動を上達させる習得授業に変える。このような習得と活用の関係を踏まえた上で国語科での言語活動の充実を提案してほしい。忠浩さんには,十分期待できる。

 3 家庭学習で使えるNIEの実践(冨樫いずみ)
 新聞を使ったNIE授業シリーズである。貴重な提案である。新聞の音読,視写,要約,感想発表の言語活動に細分化して指導した授業だった。言語活動を上達させる「国語科学習用語」を指導すると子供の言語活動が向上的に変容する。新しい授業開発に努力している。子供達の役に立つ。

 このような授業を通して,自らの授業を向上させたい教師の参加を期待ている。模擬授業に挑戦し,授業力を向上させてほしい。お待ちしている。
 第55回空知ゼミ例会は10月14日(金)18時30分〜20時00分である。三笠市立三笠小学校2階図書ホールで行う。どなたでも参加できる。