2007.5.4UP
5月29日(火)
「随筆作文」の授業公開
「運動会の作文を書きなさい。」
こう指示して,テストの丸付けやパソコンを打ち出す教師は全国的にいるようだ。野口先生からも,このような作文指導の実態を伺ったことがある。文章の書き方を指導している教師は少ない。指導法が分からないからである。
私は野口先生と出合う10年以上前から,毎年のように作文指導の公開授業研究会を開いていた。北海道国語教育研究大会では,作文指導の授業を公開したこともある。国語の中で特に作文指導を実践していた。だから,新聞づくりや文章指導が好きだ。
北海道教育大学大学院で修士論文を書いた際には,1年間でダンボール一つくらいの文章を書いた。そして,原稿用紙1500枚くらいの修論をまとめた。こんなに書いた院生は北海道教育大学ではいないと言われた。冗長といえば冗長である。短くまとめる能力に欠けていた。しかし,そのくらい書いて,ようやく少しは読みやすくなったようだ。(もちろん,まだまだややこしいと言われる。いまだ修業の身である。)
このような経験から,作文指導には力が入る。指導しないで書かせるという無謀な授業は出来ない。読書感想文を夏休みの課題にするという暴挙は私には出来ない。
谷川俊太郎氏が岩見沢市に来た際の講演で,次のように言っていた。
「なぜ,小学校では文種ごとの文章(文章の種類)を書かせないだろうか。」
全く同感である。小学生が書く作文は随筆のような文種が多い。思い出を好きなように書かせる作文である。生活作文とも呼ばれている。それはそれで価値がある。しかし,生活作文ばかりでは,他の目的に応じた文章を書かせる指導ができない。文章は目的によって書き方が変わる。
例えば,物語文であれば読者を楽しませるのが目的だろう。したがって,形式的な制約が少ない。例えば,小段落が多くてよい。説明文や観察記録文であれば,伝達が目的である。ある形式に則った方がよい。例えば,小段落は少なくてよい。ごく簡単に考えても,このような違いがある。
物語文はフィクションである。説明文はノンフィクションである。だから物語文はどんどん想像を広げて書けばよい。このように書かなくてはいけないという決まりは少ない。
説明文はより具体的に,読者に分かりやすく構成する必要がある。出来れば序論,本論,結論という型にはまった方がよい。展開をつかみやすいからである。
読解教材では,物語文や説明文という文種の違う文章に触れさせる。そして読ませる。しかし,表現活動である作文指導では,随筆のような生活作文が多い。ようやく最近の教科書では,レポートのような文種も登場してきた。
このように多くの文種を小学校で書かせる必要がある。小学校で多くの文種に触れさせないから,大人になっても自分の文章に自信を持てない国民を育ててしまう。日本人の多くは,自分の文章力に自信が無いのだ。それは小・中学校の作文指導が悪いのだ。大人になっても,小学生のときの書き方からそう変わらない場合がある。だから,小学生への指導が重要なのだ。
昨日の授業公開では,保護者の方はいらっしゃらなかった。残念だった。作文をどのように書かせるのかがよくわかった授業だったからだ。『作文力マスターカード』を使っているが,その指導展開は作文の効果的な指導法である。この辺りの指導技術が分からない方は,柳谷先生の授業は型にはめていると批判する。
低学年では,かなり型にはめた作文指導を行った。そのことで,全員が10分間で20行くらいの文章を書けるようになった。会話文や小段落の使い方も1年生からマスターした。これはものすごい成果である。高学年になっても,小段落や会話文を正しく書けない子はどこの学校にもいるものだ。それを低学年で全員が正しく身に付けた。
中学年では,低学年で身に付けた型を破らせようと試みている。「1つ目,2つ目」などと書かない。文体を統一する。他の人と同じ書き出しにしない。書き出しと結びをつなげる。(照応させると言う。)レトリックを使う。
これらの指導が,これまでの子どもが身に付けた文章の型を破る。このような指導を保護者は受けてきていない。だから,保護者も出来るだけ私の授業を参観して学んで下さるとよい。是非,時間を見つけて授業参観にいらっしゃって戴きたい。
今回は次の学習用語を指導した。「題材」「主題」「書き出しと結び」「レトリック」「心情」である。これらの学習用語は『作文力マスターカード』の本を読んだだけではよく分からない。そこで,私の指導が必要なのだ。例えば次のような指導である。
今日の作文の「題材」は運動会だ。更に詳しくどの種目かを決める。「主題」はその種目での何を伝えたいかだ。一番伝えたい内容を1文で書く。「書き出し」の文を会話文や擬声語・擬態語などと決める。直喩や隠喩で書き出してもよい。「結び」の文も「書き出し」の文と同じようにすると面白い。会話文で書き出したら,会話文で終わるという方法だ。擬声語で始まって,擬態語で終わってもよい。「書き出し」の文と「結び」の文を工夫する。「書き出し」で読み手を引き付ける。この擬声語・擬態語,直喩・隠喩などが「レトリック」だ。「レトリック」を使えるようになると,文章が面白くなる。「心情」は「楽しかった」と表層的にそのまま書いてもよい。しかし,「大きな声で笑った」のように心をそのまま書かなくてもよい。深層的でもよい。
今回はよくわからなくてもよい。しかし,このような学習用語を意識して作文を書けるようになると飛躍的文章が良くなる。私が教えているうちは私がこのような指導を続けるから身に付く。しかし,できれば保護者にもこのような指導法を知って貰い,家庭学習での参考にして貰いたい。すると,学校と家庭の相乗的な指導で,子どもの学力はますます定着する。
『企画書』も書かせた。横書きの視写は面白かった。出来ない子が多かったからである。出来ないときがチャンスだ。出来ないからこそ,しめたと思え。出来ないとぶつぶつ文句を言っているような子は伸びない。
実際の集会の「企画書」は班ごとに作成し,先生に提出する。そして,楽しい集会を実施しよう。
作文指導は面白い。(^^)v
6月1日(金)は,いつもの国語学習会です。普段私の授業を参観できない方は,夜の学習会に参加して下さい。毎回参加すると,親子共々国語学力が向上します。18時30分から3年3組で行っています。90分間休憩無しです。(^^)v
5月28日(月)
大学の授業
大学の授業を行って,帰宅した。学生の指導案はよく書けていた。しかし,私が良く書けていたと判断しても,学校や指導教官によって異なるので要注意である。
学生の模擬授業で,言語技術を指導した。私の『作文力マスターカード』の授業も行った。20分間でメモの途中までしかできなかった。時間がかかり過ぎている。最近,授業が冗長かもしれない。反省する。明日の授業を大幅に修正した。大学での授業のお蔭で,明日の指導が修正できた。日々向上である。
明日の公開授業
大学での指導を終え,帰宅してから指導案を書いた。明日は『随筆作文』と『企画書』の『作文力マスターカード』の授業を公開する。校内の先生方,保護者に呼び掛ける。呼び掛けても,校内の先生方には明日の朝指導案を配るのだから参観できないだろう。運動会のばたばたで指導案を事前に配付できなかった。指導案を数日前には配付しなくてはいけない。学級の保護者にはお知らせした。学年の保護者にはお知らせしていないので,学年合同の国語はいつも公開授業だと子どもに再度言おう。指導案をアップした。
指導案
有難いメール
中学校美術の先生から次のようなメールを頂戴した。
柳谷先生のご著書とマスターカード中学生用を拝読しました。国語学力を学習用語としてカテゴリー化、体系づけされた先生の研究実績は素晴らしいと思いました。(美術科指導においてもこのような発想が必要と私は思います。)
低学年時から系統的に授業すれば、子供の国語学力がめざましく向上するであろうと思いました。
もう一度小学校に戻って国語授業がしたくなりました。
有難いメールである。全ての教科で系統的な指導が必要だ。国語科は全く系統的ではない。大体,何を教えるのかすら明示されていない。だから,国語が小学生に一番嫌われている。国語は本来楽しい。
拙著
『〈学習用語〉のカテゴリー化で〈国語学力〉を育てる』は,今年になって初めて明治図書のベストセラー100位に登場した。ややこしい本なので,そう売れているわけではない。しかし,国語科の問題点を具体的に批判し,その解決策を〈学習用語のカテゴリー化〉という方法で提案した書である。読解力低下,国語力の保障などが問題視されている今,この本の価値は高まるはずである。
楽しかった運動会
小学生の作文のタイトルのようである。昨日は運動会を中止した学校が多かったようだ。私の学校では,1時間遅れで始めた。
朝7時40分に打ち合わせがあり,その後,グラウンドの水をおおきなスポンジで吸い取ってバケツで運んだ。1時間くらいこのような作業をした。それから,予定通りに準備を進めた。毎年雨に当たったり,寒かったりするので,運動会の時期をもっと遅くした方がよいのではないかと思う。
その後は順調に進んだ。子ども達は元気に走り,かわいく踊っていた。
黄色組は負けた。しかし,いつも負けていた綱引きで勝った。すばらしい協力性である。先生は静に観ていた。
負けたからといって,いじけてはいけない。次は勝てるように努力すればよい。「ビリビリ」とふざけて踊るのもどうかと思うが。
男子の何人かが「ビリビリ」と言って踊っていた。面白い子達である。
今日は大学での授業
朝からHPを整理していたら,午後2時を過ぎてしまった。3時には電車に乗って,岩見沢へ行く。4時20分から岩見沢校で授業がある。教育実習生の事前指導である。今年は教育実習生指導の最後である。楽しんで授業を行おう。
来月は他大学で教職総合演習という授業がある。総合的な学習の時間の演習である。
明日の5時間目は「随筆作文」と「企画書」の授業を公開する。保護者や校内の先生に声をかけている。家庭学習の参考にして貰いたいので,保護者にも声をかけている。
指導案を書こうと思ったが,もう時間が無いので帰宅してから書こう。授業は5時50分で終了する。帰宅は7時30分くらいだろう。
5月27日(日)
今日の運動会は1時間遅れでスタート!
数日前までの天気予報では雨のち曇りだったが,昨日の天気予報では曇りのち晴れになった。今朝目を覚ますと昨日の予報通りだった。子ども達は喜んでいるだろうな。といっても,4時30分では起きていないかな。今朝は久し振りに早起きが出来た。
先週は毎日毎日運動会練習だった。1日に体育が2時間あり,更に休み時間には外で子どもと遊んでいた。小学校教師に休息時間など殆ど無い。教員の勤務時間の実態調査では,休息が一日何分間,超過勤務が平均2時間くらいなどと書かれていた。確かにそのくらいだ。しかし,それ以上に自宅でしている仕事量はかなりのものである。授業予定,通信などは殆ど自宅で書いている。私は校務以外の研究にも時間を使っている。研究も仕事なので,それも入れると膨大な仕事量である。研究しないと授業力を向上できない。したがって,研究も公務に入るだろう。しかし,こんなに仕事が出来るので有難い毎日である。
日記を書いていると連絡網が回って来た。運動会が1時間遅れで始まるという連絡である。私は6時20分くらいには自宅を出るので,6時前に連絡が来てよかった。
食事をして,出勤しよう。今日も子どもの笑顔に出合える。
早く起きたが,これといった仕事も出来ずに終わった。
土曜日に授業?
今朝の新聞にこうあった。授業時数を増やすと学力向上できるという発想だろう。授業時数をいくら増やしても,授業内容が粗雑ならば学力は向上しない。なぜ,量より質の問題だと気づかないのだろうか。例えば我々の焦点精査という読解指導法は1教材を5時間で終える。それで十分である。市販テストでも平均点95点を超える。学力テストでも,全国平均を上回る。時間を多くするより,時間を少なくした方が,より密度の濃い指導になる。時間が少ないから,教師の指導法も子どもの学力も向上する。余った時間で読書や表現活動を鍛えるとよいのだ。
土曜日に授業をするのではなく,土曜日に教師が学び合う学習会を開催すればよい。
5月21日(月)
運動会練習でへとへと
今日はリズムを3回踊った。子どもと一緒にリズムを踊るのは今年で最後だろう。3回全力で踊るとへとへとになる。
リレーの選手を決めたり,パソコンで招待状を作らせたりと息つく暇のない一日だった。
仕事は尽き無いが,早く休もう。
来週の大学での授業準備,来週の公開授業の教材準備をした。
来週は「随筆作文」と「企画書」の2本を45分間で行う。
5月20日(日)
第36回例会報告
第36回例会を金曜日に行いました。参加された皆様に感謝します。小学生9名,保護者1名,教員3名で学び合いました。
以下,概要です。
1 冨樫忠浩氏の言葉の学習
国語辞典を使った楽しい学習だった。10分間くらいだった。
2 柳谷直明の音読指導
『読解力マスターカード』の指導だった。1年生用と2年生用の完成版である。1年生と2年生の音読指導の系統を提案した。30分間で2枚をじっくりさせた。
3 冨樫忠浩氏の鑑賞指導
まど・みちお作『火事』の鑑賞指導だった。「ねずみが死んだら新聞に載せるべきだ。」この論題で討論を行った。この論題は必然である。
「まど みちおさんは何を伝えたかったのか。」これで主題を書かせた。これはこれでよいだろう。ただし「作者が伝えたい内容」を直接的に問うのがよいかどうか。私は「作品の中心的な内容を主題という。主題を短く書く。」こういう広い言い方をして主題を書かせる。作品は書かれた瞬間から一人歩きする。そして,作者が考えていない読み方をされる場合もある。読者は作者が伝えたい内容に届く場合もあるし,届かない場合もある。更に,作者が伝えたい内容を超える場合もある。「主題」という学習用語を指導し,定義するとよいだろう。
教師の主題を語る姿勢が授業に余韻を残した。20分間の授業だった。
4 釜谷いずみ氏の読解指導
2年生用の「時間の順序」を読ませる『読解力マスターカード』の授業である。時間の順序言葉がカテゴリー化された教材である。最後に,参加者に問題を作らせるという裏技が登場し,これがまた盛り上がった。指導すべき学習用語が明確だった。私はこのような教材を求めていた。「時は何時か。」と私が間違って問うと盛り上がった。
本の完成が待たれる。20分間くらいで2枚を行った。
いつもの『かわ兆』で反省会をした。これまで私が書いた『読解力マスターカード』を読み合い,批評し合った。何と,保護者とその教え子も後から合流した楽しい時だった。
次回は6月1日である。その次の15日は私は石川県である。だから,6月1日しか参加できない。『読解力マスターカード』を提案し合おう。
高学年が参加してくれているので,私は5・6年生用の授業も行う。
『コミュニケーション』本の原稿もそろそろ書こう。次回は原稿の読み合わせも行いたい。
授業準備
来月は教育大の他の大学での授業がある。今日はその授業準備で終った。総合的な学習を指導する。『国語学力マスターカード』を使うと総合的な学習の指導が簡単にできる。
3年生の総合的な学習も考えた。福祉を扱おうと考えていたが,それだけでは狭いのでもっと拡散させる。1日に飢餓で18,000人もの子どもが亡くなっている。世界に目を向けるともっと課題がたくさんある。
共通するテーマは『生きているすばらしさ』としたい。
古本
自学をがんばっている子に贈る古本をたくさん買ってきた。105円で本が買える。たくさん読んで貰いたい。
札幌での授業
昨日は札幌市教育文化会館での研究会で授業をさせて戴いた。学ばせて戴いた。有難い。声を掛けて戴き,心から感謝したい,
楽しい時間だった。全員が『アレクサンダとぜんまいねずみ』の主題を書いた。開発中の「主題読み」の授業を提案した。授業を受けて下さった皆様にも感謝したい。一級の先生方だった。
音読や読解の学習用語指導,「授業作文」指導,1時間で読む焦点精査,向上的変容を保障する指導,全員参加などを駆使した授業だった。参加下さった方に楽しんで戴けたようで安心した。
私の主題は次だ。批評戴きたい。「利己から利他へと向上的に変容したアレクサンダの成長」
2007年度の授業公開に次の指導案をアップした。御覧戴きたい。
http://www17.plala.or.jp/naoir2006/2007.5.19shidouan.htm
アンビリバボー
13時からアンビリバボーの再放送があった。筋ジストロフィーの子の話だ。総合の導入で使わせて貰おう。感動した。
5月18日(金)
今週も殆ど日記を書けなかった。多忙だった。
月曜日から教育大の授業が始まった。太田さんが野付から来て,学生に授業をしてくれた。学生は驚いただろう。たった30分の学びの場を求め,車で何時間もかけて来る姿勢にである。その後,慰労会を行った。
火曜日は特に何もなかった。水曜日の準備をしたくらいである。何もなくても,漢字教材の作成,通信の執筆などまあ忙しい毎日だ。
水曜日は学生に授業を公開した。保護者が2名参観して下さった。楽しい授業だった。学年打合せを終え,学年通信を作成した。学年通信の作成には,時間がかかる。
ただし,インタビューの授業は木曜日の2時間目の方が面白かった。もっとこの子達には,学習用語の量を増やす必要を感じた。「頷き,相槌,繰り返し」を練習させるととてもよいインタビューになった。講座でインタビューを行う際には,この学習用語を指導したい。
木曜日は1時間目に算数授業を公開した。楽しい算数だった。放課後,学年通信を完成させた。金曜日の今日,発行する。子ども達とたくさん遊んだ。へとへとになり,9時に就寝した。先生,絶対見てねと言われている『まるまるちびまる子ちゃん』を少し見た。このくらい表現力ある子を育てたいと感心して見た。
早く寝たので,今日は朝5時から仕事をしている。今夜は国語の学習会,明日は札幌で先生方を相手に授業をさせて戴く。6月の大学の授業準備,鍛国研の仕事,執筆など,この終末も仕事の山である。有難い話である。
保護者の感想
学級保護者会の際,ミニ講演会を行った。以下の感想を戴いた。保護者の感想は,実に有難い。
金曜日(先週)の「ミニ講演会」は,とても面白かったです。文章を書く……と聞いたときは書けるかどうか心配でした。しかし,意外と書けたので楽しかったです。つい真剣になりました。
先に本文について書き出しておいてから本文を書くととても書き易いので,子ども達が作文を書く際,良いと思いました。又,今までにない教え方だと思います。とても良いと思いました。
5月13日(日)
保護者会のお礼
金曜日の保護者会へは,16名が参加して下さった。年度始めの保護者会なので,我々は相当準備して臨んでいる。年間の各教科の到達目標を発表したり,社会見学や総合的な学習の計画を発表したりした。
ここで発表するために,何度も学年で話し合ったり,関係機関に連絡を取ったりした。この他にも,先週は学級や学年の年間経営計画て提出と交流,毎日の授業計画,テストの採点(私は採点は子どもにさせているが,最終的には点検や記録をしている),漢字マスターカード,通信執筆などなど多忙を極めていた。さすがに昨日の土曜日は仕事が出来なかった。
今日は朝から滞っていたメールの返信を書いたり,鍛国研の講師依頼を書いたりと公務外の仕事をしていた。そうそう,音読指導の教材の修正も行った。『読解力マスターカード』や大谷さんから依頼されている原稿執筆も出来ないで終わりそうだ。とにかく毎日毎日帰宅が遅く,就寝も遅い一週間だった。他の先生と同様の仕事を行い,更に明日から始まる教育大学の授業計画や指導案や教材作成なども行っていた。毎日が綱渡りである。
忙しい中,保護者会へ御参加下さった保護者に感謝する。参加できなかった方も,保護者会資料をよく読んで戴きたい。何時間もかけて作成した資料である。
中学年は,いよいよ自立の年齢だ。これまで手を掛けていた一つ一つを手放して,目を掛ける状態へと保護者が成長する時期でもある。その際,一気に手放すと倒れることがある。そこで,自分でさせておいて,保護者は後ろから目を掛ける。出来ているかどうかをしっかりと見つめる。出来ていなければ,さり気なく教える。校長先生がおっしゃっていたが,友達関係は中学年が広げやすい。高学年になれば,どんどん狭まくなる。中学年で広げられない子は,高学年では,なかなか広げられないだろう。
中学年は,こんなに大切な時期である。是非,どんどん学校へ来て,子どもの様子,授業方法を御覧戴きたい。
学級懇談では,親子レクの話,各教科での取り組みやつまずきやすい点を少し紹介した。保護者が子どもの学習内容を知っていると,我が子に指導できる。そこで,最後に40分くらい,ミニ講演を行った。参加された方は簡単にでも感想を寄せて戴きたい。残念ながら他の学級の保護者はいらっしゃらなかった。国語教科書だけでは国語学力が十分に育たない理由,国語の指導内容が教師によって違う理由,インタビューのさせ方,作文の書かせ方の体験などである。
作文では,わが子のよさを書いて貰った。書いているときは苦痛の様子の方もいたが,発表したりする交流場面では楽しそうだった。確かに活動を強いられているときは苦しいかもしれない。勉強は強いて勉めるものである。しかし,その発表や交流場面は楽しいものだ。なぜなら本来,話したり書いたりするのは楽しいからだ。きちんと指導しないから,国語嫌いを多くする。
国語できちんと技術を指導し,それを使った楽しい活動場面を保障する。すると楽しい国語好きになる。これが私が目指している国語授業である。
授業参観のお礼とお知らせ
午前中の授業参観を呼び掛けた。すると数名の保護者が参観下さった。特に,2時間目の国語は盛り上がった。人物の行動や表層義から深層義を読ませる読解指導である。一人の考えより二人,三人の考えの方が深まる。だから学校での授業は楽しいのだ。
さおりはなぜ「ほおがあつくなった」のか。体温が上がったからか。それは理科でしょう。こんな返答が返って来た。楽しい子達である。だんだん生意気になっているとも言える。自己主張をする年齢でもある。
この行動から,ゆきひろもさおりを好きだと読む。もしかしたら,ゆきひろも私を好きなのかというさおりの深層義である。
授業の最後はさおちゃんとひろ君で劇をさせた。みんなで爆笑した。
16日3時間目(10時40分〜)は教育大生への授業公開である。保護者の方も時間が有れば参観して戴きたい。保護者会で保護者に行った『確かな国語学力を育てるマスターカード』の「インタビュー」の授業をする。子ども達はインタビューができる。上手である。したがって,更に上手にさせるためにメモの方法を特に指導する。
私の「インタビュー」指導を参観されたことがない方は一度参観されると勉強になるだろう。年にそう何度もするものではない。
インタビューという活動を通して,学習用語を指導し,行為化させる。子どもが大学生にインタビューしたり,子ども同士でインタビューの自己評価をさせたりする。これも盛り上がる授業である。ただし,盛り上がるだけでは学力形成にはならない。話し方,聴き方,メモの仕方をきちんと学習用語として指導する。このような指導が無い国語授業では,学力が適正に形成されない。
親子レクなどのお知らせ
次のように保護者の意見で決まった。7月2日4時間目(11時30分〜)に体育館で,子どもたち企画の親子レクを行う。詳細は後日である。親子で遊ぶ。そして,外で食事をする。昼食から5時間目にかけてである。食事は現在調整中である。今年度の親子レクはこれしか行わない。したがって是非,全員が参加して戴きたい。
2学期に収穫祭,3学期にお別れ会を行うが,それへは参加を希望される保護者が参加してかまわないという形で行う。PTA主催の親子レクではない。教科の授業として行う。
6月13日の社会見学,14日の車椅子体験も保護者が参加されてもかまわない。ただし13日の社会見学は電車が満席になるので座れないようだ。
5月9日(水)
学級通信未発行日
新年度初日から書き続けてきた学級通信を初めて発行しなかった。無理して書こうと思ったら書けたが,無理するのを止めた。これといって書きたい内容が無かった。忙しいせいもあるのだろう。
今日は北海道新聞の栗原氏から電話を頂戴した。先日送った子どもの作文から,3名分を採用したいというお話だった。実に有難いお話である。もちろん快諾させて戴いた。早速夕方,子どもの原稿の校正が送られてきた。長さを300字に揃えていなかったので,編集して下さった。うや君,みずちゃん,もり君の3名分である。うや君は,10分間で400字詰め原稿用紙を1枚半以上書く子である。思考速度が速い。もり君はよく漢字を使っている。みずちゃんは,自分が病気と闘っている。それなのに看護師になって患者さんの役に立ちたいと言う。栗原さんはそのような背景を知らないで選択して下さった。そのような背景を知ると一層感動する。今回は連休前にお話を戴き,連休中に学級通信を北海道新聞社へ送信した。時間が無かったので,3組分だけを送信した。今後1組,2組も清書が上がれば,北海道新聞に送ってあげよう。
自分が掲載されてもされなくても,新聞に取り上げられるくらい自分達の作文は上手なのだと自信を持ってほしい。
その職業に就くまでに,何をするとよいかを考える。このように具体的に書くとよい。
保護者会の準備
5月の保護者会はやることがたくさんある。資料を今日,作成した。帰宅は21時を回っている。
5月8日(火)
表層義と深層義
物語では表層義と深層義を読ませる必要がある。簡単な指導を通信26号に書いた。[鍛える国語教室]研究会3年生の実践にリンクした。
今日の仕事
今日は,体育に音楽にと,人の指導を見ている場面が多かった。
午後からは振興会の部会だった。レポート発表の番ではないが,時間が余っていたようなので,漢字指導とインタビュー指導をそれぞれ20分間くらいずつ模擬授業した。自分の授業は楽しい。
帰宅してから,音読指導の教材を作成した。1,2年生の系統指導がこれでできる。18日の空知ゼミ例会では,これを使った授業をしよう。19日には,札幌の教育文化会館で,先生方へ授業する。『アレクサンダとぜんまいねずみ』を読み返しておこう。2月に行った授業なので,もう忘れてしまった。
11日は保護者懇談会である。午前中に参観を呼び掛けたところ,5名の方が給食の試食を申込まれた。どんどん学校へ来て戴きたいものである。国語では,『消しゴムころりん』の最後の授業である。盛り上がるだろう。
20時,日記も書き終えて,食卓へ向かう。今日から娘は修学旅行へ行った。家の中が静まり返っている。
食事をしてから,明日の漢字マスターカードを書く。今週で,新出漢字100字を終える。6月中に新出漢字200字を終える。優秀な子ども達である。
5月6日(日)
鍛国研の仕事
昨日は朝から出勤していた。そして,鍛国研の仕事を行った。2007年度の研究会の散らし発送準備である。全道の小・中学校への発送準備を一人で行った。連休なので,暇な人はいないだろう。10時くらいから始めて,9時くらいに終わった。一番気になっていた仕事を終えた。明日から公務に専念できる。学校へ行ったついでに,子どものテストを持ってきた。今日丸付けをしておこう。
修業講HPをきれいにした。
2007年度国語修業講関連会場一覧も作成した。11月20日は
尾岱沼ホテルシーサイドに宿泊する予定である。
2日間不在でした
学級通信にこんなことを書こう。
5月1,2日共同研究者として依頼されている別海町立野付小学校へ行ってきました。1年生と5年生で授業をさせて戴きました。
1年生では,『おぼえていろよ おおきな木』(佐野洋子作)の読解を指導しました。1年生の5月に音読や読解の学習用語指導が可能かどうかと考えながらの授業でした。しかし,子ども達は上手に音読し,仕舞いには自分達で文章を読み出しました。驚きました。
5年生では,『まんがの方法』という説明文の読解指導を行いました。序論,本論,結論の指導や批判的に読む指導を行いました。特に説明文教材では,批判的に読む力が必要です。批判的に読ませ,短くまとめさせました。楽しい2日間でした。行きは7時間,帰りは10時間かかりました。
次回からは,丘珠から飛行機で行きます。すると前日も出勤できます。3年3組での授業が私にとって一番楽しいですから。野付小のブログで私の授業風景が紹介されています。 http://www3.betsukai.gr.jp/blog/pnotuke/index.php?date=2007-05-02
今年度は美唄市立中央小学校からも共同研究者の依頼を戴いています。こちらは夕方からなので,授業に支障はありません。「話すこと・聞くこと」指導の講演依頼です。国語の授業をどのように行うかを多くの先生が悩んでいます。私の研究が少しでも役に立てて貰えれば有難いです。
何と私の最初の本『〈学習用語のカテゴリー化〉で〈国語学力〉を育てる』(明治図書)が明治図書の国語での売上げ順で15位です。難しいという風評で,発売当初から売れない本でした。それがこんなに上位になっているのは初めてです。国語の学習用語の関心が高まっているからでしょうか。
金曜日は保護者会だけですが,よければ午前中,授業を参観して下さい。(もちろん,午後の保護者会へお越し下さい。学年,学級懇談,ミニ講演を行います。)算数は『割り算』に入ります。『消しゴムころりん』は最後です。表層義(書かれている内容)から深層義(書かれていない内容)を読む指導をしています。総合は英語,体育はリズムです。(給食の試食ができるかどうか,明日担当に聞いてみよう。間に合うようならば,通信で斡旋する)
火曜日は市内の振興会部会なので午前授業です。天気がよければ,外で元気に遊ばせたいものです。友達同士,遊ぶ約束をさせたいですね。でも,事故,事件にくれぐれも気を付けさせましょう。
北海道新聞『みらい君の広場』へ投稿しました!
子ども達の「夢作文」を北海道新聞に投稿しました。掲載される際には,連絡をくれる予定です。その際,保護者に許諾を戴きます。誰が選ばれるか楽しみですね。道新の記者の方は,楽しい作文ですと褒めて下さいました。
徒競走の順番
明日,徒競走の順番を決めます。くじで決めるので,運命走のようですね。リレーの選手もそろそろ決めます。
検診
内科検診,歯科検診と続きます。毎朝歯磨きをしているでしょうか。朝,洗顔していない子はいませんか。朝食を食べてこない子はいるようですよ。