2007.5.29指導案，随筆作文と企画書

国語科学習指導案　『随筆作文マスターカード』，『企画書マスターカード』の指導

2007年５月29日（火）13時05分～13時50分，３階視聴覚室

児童　岩見沢市立美園小学校３年生82名，授業者　柳谷直明

本時（１／１）の指導事項を具体的に把握する。[1]

（１）指導事項――次の学習用語を指導し，行為化させる。――

言語活動１　

Ａ　『随筆作文』を適正に書かせるための学習用語。①主題，②題材，③書き出し・結び，④会話文，⑤レトリック，⑥心情。

Ｂ　メモと作文を適正にさせるための学習用語。①ラベル欄，②広い言葉，③ブランチ欄，④詳しく，⑤短く，⑥順番，⑥ナンバリング欄，⑦常体，⑧句切り符号，⑨文を短く，⑩会話文，⑪改行段落（小段落），⑫思い出。

言語活動２　

Ａ　『企画書』を適正に書かせるための学習用語。①目的，②日時，③場所，④プログラム。

Ｂ　メモと作文を適正にさせるための学習用語。①ラベル欄，②広い言葉，③ブランチ欄，④詳しく，⑤短く，⑥順番，⑥ナンバリング欄，⑦敬体・常体，⑧前付け，⑨箇条書き，⑩５Ｗ１Ｈ，⑪目的，⑫文。

（２）　指導事項を時間的な順序に配列する。

時配

子どもの言語活動

教師の指導事項（太字が学習用語）

備考

３分

10分

13分

１　文例音読

・先生と一緒に斉読する。

・思い出は「随筆」の文種だと知る。

・運動会作文だと知る。

２　メモの音読

　３　「夢作文メモ」記述

・今回は四角３から取り組む。１，２は省略する。

・ラベル欄を先に書く。

・ラベル欄の言葉の意味の大体を理解する。

・種目を決める。

・伝えたい内容を１文で書く。

・書き出しを決める。

　４　「夢作文」記述

　５　自己評価

・赤ペンで校正する。

　６　企画書の音読，視写

　今回は企画書の書き方だけを知る。

１　文例音読

・『№２　随筆作文マスターカード』（『作文力マスターカード　小学３～４年生』明治図書，2007年３月，16－19ページ）を配る。

・「１」〔表〕の四角1を音読させる。

２　メモ音読

　３　「夢作文メモ」記述

・「２」（裏）の四角３。ラベル欄を先に書かせる。主題，題材，書き出し・結び，会話文，レトリック，心情を板書する。

・「題材」から書かせる。「題材」は運動会のどの種目か。「主題」は種目での何を伝えたいか。「書き出し」は会話文や擬声・擬態語などから決める。「レトリック」は擬声・擬態語，直喩，隠喩を使わせる。「心情」は表層的でも深層的でもよい。10分間。

　４　「夢作文」記述

　５　「評価カード」で自己評価

・四角５。出来ていなければ赤で直させる。

　６　企画書の音読，視写

『№８　企画書マスターカード』（前傾書，42～45ページ）の表だけをさせる。15分間。

・時間厳守。

・導入不要。

・両面印刷。

・子ども達は音読も視写も適正なので評価しない。

・ラベル欄の言葉を短く説明する。

・表３分間，裏30分間でさせる。

・今回は不要な活動を削る。

・メモから文にする際に注意させる。

・「常体」「文」「改行段落」などを確認。

・企画書を知る。

（３）授業の評価　学習用語を使って「随筆作文」を書かせたか。企画書の形式を理解させたか。

[1] 　野口芳宏著「四　本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室　教材研究のための教師向けワークの開発（下）」『教材開発48号』明治図書，1992年１月，72ページ)