2007.4.2UP
 4月30日(月)
 指導案完成
 ようやく『まんがの方法』の指導案を書いた。思いの外時間がかかった。現在18時である。残りの時間で学年経営計画を書く。指導案は「鍛える国語教室」の実践にアップした。
 批判的に読ませるので,筆者の石田佐恵子氏から苦情が来そうである。(大変に申し訳ありません。)批判的に読ませるとより深く読めるので仕方が無いのだ。指導案には書けなかったが,外に感動,推測という学習用語も説明文で扱いたい。
 5月2日は,野付小の小1,5年生の子どもに全力で指導する。
 先生方の授業批評も全力で行う。有難い学びの機会である。
 
 本の紹介
 国語教育研究大辞典は小学校教師に必携だ。現在絶版になっている。復刊された場合には,1冊1万円くらいだ。是非,学校や個人で購入して貰いたい本だ。
 復刊投票が増えれば復刊になる。購入希望の方は復刊に投票しよう。 http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D397700%2D2

 次の本も必携だ。在庫僅少になっている。
 音声言語指導大事典 http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D478804%2D1

 私の本『〈学習用語のカテゴリー化〉で〈国語学力〉を育てる』が何と現在,明治図書の国語本での売上げ19位だ。こんなに上位になったことは無いだろう。購入戴いている方に感謝したい。ややこしい本だが,国語科の学習用語がよくわかる。
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/index.html?genre=%8D%91%8C%EA&zenbun=%96%DA%8E%9F&you=true&sho=true&chu=true&etc=true&filter=&order=%94%84%8F%E3%8F%87&style=%92%CA%8F%ED%95%5C%8E%A6

 『まんがの方法』の教材研究では,次の本を参考にした。説明文の読解指導を考えるなら,このくらいの本を揃えたい。

 『鍛える国語教室シリーズ』6,9(野口芳宏著,明治図書)
 『論文の書き方』『論文のレトリック』(澤田昭夫著,講談社学術文庫)
 『作文の論理』(宇佐美寛著,東信堂)
 『国語学力マスターカード 6年生用』(自分の本だから紹介しているのではなく,この本に書いた学習用語は説明文指導での指導事項の参考になるのです。もちろん『読解力マスターカード』執筆の参考にもなります。)
 4月29日(日)
 HPの整理
 ようやくニフティのHPを閉鎖した。2000年に開設した。HPの作り方がよく分からなくて,ニフティのHP作成講座で作ったものだ。多くのコンテンツをリンクする方法が分からずに,すぐにフェニックスのHPに替えた。
 フェニックスのHPも閉鎖したいところだが,もう少し整理してからにする。トップページを1年振りくらいに更新した。かなり削除した。
 長らく使っていたニフティを解約した。これで次のHPも閉鎖となる。http://homepage1.nifty.com/naoir/
 光を使っているので,ニフティを使わなくなったからである。
 これでプロバイダが2つになった。

 5年生の説明文教材で指導する学習用語
 5月2日の2本目の指導案を朝から書いている。しかし,HPの整理やネット検索でなかなか進まない。1つに集中できないから仕事が進まないのだ。
 午後は指導案づくりに集中しよう。

 4月28日(土)
 1年生の文学教材で指導する学習用語
 野付小で行う授業の指導案を1本書いた。『おぼえていろよ おおきな木』を使った指導である。これで一日が終わった。何と生産性の低い一日か。でもまあ,文学を読むための学習用語を考えることができた。有難い一日だった。
 
 野付小の1年生は,こんな学習用語を板書されたら,目を丸くするだろうな。1年生よりも,先生方が目を丸くされるだろうな。どちらも楽しみだ。

 指導案は「鍛える国語教室」の実践にリンクした。
 明日は5年生の教材『まんがの方法』の指導案を書く。これは2001年から研究している教材である。説明文教材で指導する学習用語を書く。

 出張準備
 昨日は2日間の出張準備をしていて,10時30分まで働いていた。朝自習用の漢字マスターカード2枚,学級通信4枚,補欠依頼,2日締切りの学級経営案などを準備した。学年経営案も私が書くことになったので,それはこの連休で書いて,学校へメールする。そこまで書けなかった。
 出張準備は大変である。あとは子ども達が2日間,事故なく過ごしてくれることを祈るばかりだ。頼むよ,柳谷学級のスーパー3年生達。

 かわいい教え子の夢作文
 
 みんなの夢は叶うよ。10分間で書いた。この実態から,更に向上させる。
 漢字表記はそのままだが,一部読みやすく修正している。 

まさ君

私の夢はバトミントンのせんしゅになることだ。理由はバトミントンが大好きだからだ。だからバトミントンのせんしゅになりたい。さらにかるいからやりやすいからだ。

だからがんばってうつれんしゅうをする。だからバトミントンがすきだ。

「夢は何か。」

 柳谷先生がおっしゃった。私はバトミントンと書いた。この前に書いている。

 

 りりちゃん

「みんなの夢はなんだ。」

 柳谷先生はおっしゃった。

 私の夢はかんごしだ。理由はこうだ。

 みんなの病気をなおしたいからだ。いろんな人のをたすけるしごとだからだ。かんごしになるためにべんきょうをする。べんきょうをたくさんする。そして,がんばる。かんごしになって,ゆうめいになる。

 

 かい君

 柳谷先生がおっしゃった。

「夢は何か。」

 ぼくのゆめは,大工さんだ。大工さんになって,家をつくりたい。木のうえに,ちっちゃいハウスをつくりたい。家は,でっかいのをつくりたい。

 たとえば,ハウスビルとかをつくりたい。ぼくのいえは,木の上だ。車に木の絵をかきたい。

 

 もえちゃん

「みんなの夢は何だ。」

 やなぎ谷先生がおっしゃった。

 私は水えいのせんしゅになって,大金もちになりたい。理由を3つ書く。

 1 かぞくのみんなをしあわせんしてあげたいからだ。

 2 かぞくみんなにハワイのホテルにとまらせてあげたいからだ。

 3 ひこうきにのらせてあげたいからだ。

 

 たく君

「みんなのゆめはなんだ。」

 やなぎや先生がおっしゃった。

 ぼくのゆめはだいくさんになることだ。

 理由は,みんなの家をたてて,みんなのやくにたちたいからだ。

 だいくになるためにぼくは,だいくのことをしらべる。

 ぼくはだいくになって,りっぱないえや,おしゃれないえをいっぱいたてたい。だから,だいくになりたい。

 あと,こんなこともやりたい。いえをつくって,またいろんなことをまなびたいとおもう。

 そして,おとうさんになって自分のいえをつくって,犬とかをかってすみたいと思った。

 ぼくは,いえをつくるのが,むかしからのゆめだった。

 

 みみちゃん

 

「みんなの夢は何だ。」

 柳谷先生がおっしゃった。 

 私の夢はサンリオショップのてんいんだ。 

 理由は2つある。お母さんがやっているのを見た。そして,すごいと思ったからだ。

 次は,かわいいのが好きだからだ。

 でも,べんきょうをいっぱいしないとサンリオショップのてんいんにはなれない。だから,いっぱいべんきょうする。そしてぜったいサンリオショップのてんいんになりたい。

 かわいいものをおきゃくさんに買ってもらいたい。

 頭もよくなるようにべんきょうする。いっぱいべんきょうして,てんちょうさんにもなりたい。

 夜もはたらきたい。おそくまででもいっぱいがんばってはたらきたい。

 

 いゆちゃん

 わたしのしょうらいの夢は,かんごしさんだ。なぜなら,びょうきのひとをたすけたいからだ。かんごしさんになるためには,べんきょうをがんばりたい。

 かんごしさんになれたらやさしくしたい。私がいきたいところは大きいびょういんだ。小にかのかんごしになりたい。

 

 ゆうちゃん

 柳谷先生がおっしゃった。

「みんなの夢は何だ。」

 私の夢は,ペットのトリマーだ。理由は3つある。

 まず,犬が大好きだからである。もちろん,さわれる。しかし,大がた犬はにがてなので,さわれるようになりたい。なぜなら,大きな犬も来るかもしれないからだ。でも,私は小さな犬の方が好きだ。

 次に,きようだからである。犬の毛をはさみで切るのは,とてもあぶないことだ。しかし,私はきようなのでなりたい。もっと,ハサミをつかったれん習をして,プロのトリマーになりたい。

 さい後に,役に立ちたいからである。きようではないかいぬしさんにも,やくに立てる。しかも,毛を短くしてもらいたい犬にもやくに立てる。それはとってもよいことだ。

 始めは,ペットショップになろうと思っていた。しかし,それだけではペットのやくに立てない。そこでペットのトリマーにした。もちろん,ねこだって好きだ。

 

 くら君

「みんなの夢は何だ。」

 僕は医者になりたい。なぜなら,おおくの人を助けてあげたいからだ。そして,できたら病気の人たちを全員助けてあげたい。

 でも,そのためにやらなきゃいけないことがある。それは,べんきょうだ。なぜなら,べんきょうをいっぱいしないと医者になれないからだ。

 だから,僕はがんばってべんきょうをいっぱいしたい。

 

 ひなちゃん

「夢は何か。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私の夢はお店の人だ。理由は,2つある。

 1 やくにたつためだ。なぜなら,やくにたったらとてもうれしいからだ。

 2 計算をすることだ。なぜならレジの人になったら,お客さんが買ったものを計算する。そしたら頭がよくなる。だから私はがんばる。そして,お客さんがたくさん来てくれたらうれしい。

 大人になったらつらくても,つらくてもいっしょうけんめいにがんばる。そしたら,お金をもらってやさしい人のやくにたつ大人になりたい。

 お店の人になるためには,いっぱい勉強をする。それはさんすうの勉強だ。なぜなら,いっしょうけんめいレジの人になって,そしてさんすうをとってもがんばる。

 

 うの君

 ほくの夢は,どうぶつえんの人になりたい。ペンギンのうんこをそうしじたりして,とかげもかってそだてる。ぼくは,どうぶつえんにいってかいしゃにいれてもらうのではなくて,じぶんでどうぶつえんをつくる。

 くさがめもかって,へびもかう。さるもかって,それでおきゃくさんをよぶ。

 

 

 つよ君

「夢は何か。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私の夢は水泳のオリンピック選手だ。理由は3つある。

 1 北島康介選手みたいに速くなりたいからだ。

2 夏はプールの天井が開いているから,そこでおよぎたい。およいでいる人が,きもちよさそうだからだ。速い人といっしょにおよぎたいからだ。そこで金メダルをとりたい。

3 北島選手のようにゆうめいになりたいからだ。せかいじゅうでゆうめいになって,みんなにおうえんされたい。

 

みずちゃん

私のゆめは看護師さんだ。看護師のゆめを書く。

1 人をたすけるためだ。人の病気をなおしたい。

2 よるもきちんとはたらきたいからだ。よるがこわくても,人をたすけるしごとだから,がんばりたい。

3 ちゃんとべんきょうする。看護師さんのべんきょうをして,看護師さんになりたい。

4 かんじゃさんのためにがんばりたいからだ。かんじゃさんがすぐにたいいんできるように,すぐ人をたすけて,かんじゃさんのためにいろいろがんばりたい。よるでもあさで,かんじゃさんのためにがんばっていきたい。

看護師さんになって,かんじゃさんのためにがんばってしごとをして,かんじゃさんの病気を早くなおしてあげたい。

人のためになんでもかんばりたい。看護師さんのしごとはいそがしいけど,がんばりたい。

 

かず君

「みんなのゆめはなんだ。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 僕のゆめは大工さんになることだ。なぜなら,きかいがすきだからだ。

 

 なみちゃん

 柳谷先生がおっしゃった。

「夢は何か。」

 私の夢はケーキやさんだ。

 理由は,みんなになってもらえるからだ。楽しそうだからだ。なぜなら,かってもらったり,つくったり,レジにいったりいろいろたのしそうだ。

 ケーキをきったり,ケーキをとったり,はこにいれたり。このしごとはケーキを作ったり,きったり,はこにいれたり,いろいろやることがあって楽しそうな仕事だ。

 べんきょうをしたり,つくって学んだりすることが大切だ。

 

 さおちゃん

 これから私の夢をかく。柳谷先生がおっしゃった。

「自分のしょうらいの夢はなんだ。」

 私はしょうらいの夢をかんがえた。すると,おもいついた。

「としょかんの人になろう。」

 私はすぐきめて,すぐ座った。

 なぜとしょかんの人にしたか。りゆうは,3つある。

 1 じゆうけんきゅうのほんをかいていたから。

 2 本をかくのが得意だから。いつも本をよんでいるから。

 3 本は,読むのがたのしい。じゆうけんきゅうも簡単にきめられる。よむとあたまがよくなるからいい。しらべたいことやみんなのいざというときにいるかもしれないからいい。

 

 つき君

「夢は何だ。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私の夢は,水泳のせんしゅになることだ。

 けいさつの人にもなってみたい。

 

 まき君

「みんなの夢は何だ。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 僕の夢はけいさつだ。理由はわるい人をつかまえたいからだ。

 

 いち君

 私はこれから,夢をかく。

 1 私は大工さんになりたい。なぜなら,大工さんになるとひとのためにいえをつくってあげられるからよい。

 2 大工さんはげんのうをつかう。ぼくはげんおうをつかう仕事がだいすきだ。なぜならげんのうはたたくときにつかうものだからだ。

 3 ぼくのにいちゃんが大工じゃないけど,そんなことをしたいといっている。ぼくはそのてつだいをしたい。なぜならにいちゃんのてつだいをするということは,にいちゃんのてつだいをしてちゃんとはたらくから。ぼくはにいちゃんといっしょにはたらけるのならそれでいい。

 理由は2つある。

 1 にいちゃんとおなじしごとができる。

 2 自分のどりょくがのびるから。ぼくはぜったいに大工さんになる。そして,にいちゃんとはたらく。はたらくのをぜったいにあきらめない。

 


 4月26日(木)
 公務
 今年から退勤時間が延びた。朝から全力で働いている私にとっては,毎日の1時間はかなりきつい。7時30分に出勤し,5時退勤だと9時間30分の勤務である。小学校では超勤手当ては一切ない。手当てがないから働かないというわけでは無いが,帰宅してからも4〜5時間働いている私にとっては,さっさと退勤したいのだ。
 今日の学年打ち合わせは楽しかった。かなり念入りに2週間の打ち合わせが出来た。社会見学や総合的な学習の計画も順調に進んでいる。
 連休で学年,学級経営案を書き,保護者参観用資料を書く。私は仕事をしない日は殆どない。教育大学での指導計画や野付小の指導案や16日,19日の授業計画,教材開発などなど書き出すときりがないくらい仕事がある。
 こんなに真面目に働いている私の毎日の退勤時間くらい,少し早くして貰いたいものである。(^^)v

 子どもの作文,物語では何を読むかの授業記録を通信で書いた。
 「鍛える国語教室」の実践3年生にリンクした。

 4月25日(水)
 『作文力マスターカード 小学3−4年生』(明治図書)の実践
 昨日の公開授業で子どもが書いた作文である。冨樫さんが書いた「夢作文マスターカード」での授業である。
 子どもが10分間で書いた作文をいくつか書く。まだ清書をさせていないので,平仮名表記が多い。これから清書させ,漢字を使わせたり,繰り返しているいらない言葉を削らせたりする。
 以下は,ほぼ書いたままである。一部,読みやすくしたところもある。
 

 ひろ君

「みんなの夢は何だ。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私は,げい人になりたい。なぜなら,げい人になってみんなをわらわせたいからだ。

 おもしろくするために努力する。

 タカトシみたいになりたい。おもしろいネタをしてみたいのだ。

 

 たき君

「みんなの夢は何だ。」

 やなぎや先生がおっしゃった。

 私はプロ野球のせんしゅになりたい。理由は2つある。

 1 ファイターズに入団したいからだ。

 私は新じょうせんしゅの大ファンだ。だから,新じょうせんしゅが歩いて走ったサッポロドームにいって,し合をしたい。

 2 新じょうせんしゅといっしょにし合をしたいからだ。そして,かってみたい。

 いろいろなチームとたたかってかちたい。

 

 ゆかちゃん

「夢は何か。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私の夢は,かんごしさんになることだ。なぜなら,人をたすけたいからだ。そして,おもしろそうだからだ。

 かんごしさんのしごとをしっていたら,こどもがねつをだしたりしたらわかるからだ。

 そのためには,べんきょうをいっぱいして,頭がよくないといけない。

 たいへんなお仕事がしたいのだ。

 

 ひか子ちゃん

「夢は何か。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私の夢は,小学校の先生だ。理由を書く。

 私の父と母も,先生だからだ。仕事をしているときも,すごいなと思っているから。ところが,父と母はこう言った。

「し事がたいへんだよ。」

 でも私は,小学校の先生になりたい。 

 柳谷先生を見ていたら,すごくやりたくなるんだ。なぜなら,パソコンとかうつのがすごいから。

 私は,学校の先生になるために努力する。それは,中学校くらいから,ずっと勉強をする。でも少しは休む。ずっとあきらめない。

 私は,小学校のせんせいになってがんばりたいことは,教えることだ。柳谷先生みたいに上手に教えたい。そして,「授業作文」とかを書かせたい。本も書きたい。柳谷先生みたいに,りっぱな先生になって新聞とか「授業作文」とか書かせたい。

 

 うや君

「夢は何だ。」

 やなぎや先生はおっしゃった。

 わたしのゆめは大工さんになることだ。なぜなら,人のやくにたちたいからだ。

 いろいろなべんきょうをする。そうしたら,ぜったいになれる。

 やくにたったら,いろんないえができてうれしい。

 人もよろこんでくれる。なぜなら,あたらしいいえがたつからだ。

 どんなべんきょうかわからない。でもがんばる。

 むずかしそうだ。でも,がんばる。なぜなら,それじゃないと大工さんになれないからだ。できなかったらもういっかいちょうせんする。なぜなら,大工さんになれなかったらいやだからだ。

 しっぱいしてもくじけずにやる。うからなくても100回でもやる。なぜなら,いえとかをなおせるからだ。そしたら人のやくにたつからうれしい。だから大工さんにぜったいなる。そしてなれたときに,いえをいっぱいなおしてあげたい。なぜなら,そしたらいろんないえがなおるからだ。

 人のやくにたつということは,いろいろたいへんなことをやることになるけど,がんばる。いろいろなところのいえをなおしてあげる人になる。そして人のやくにたつ。そしたらうれしい。

 

 なほちゃん

 私の夢は,おいしゃさんだ。その理由を2つ書く。

 1 人をたすけたいからだ。いつもニュースで何人もの人がしんでいる。だから,どんどん世かいに人がいなくなるかもしれない。そこで,おいしゃさんになりたい。

 2 しにそうな人,お年よりの人をたすけるべんきょうをしたいからだ。

 私はおいしゃさんになったら,色々な人をたすけてあげたい。びょういんには,くるしんでいる人がたくさんくるので,たすけたい。

 体のことをたくさんべんきょうして,おいしゃさんになって,みんなをたすける。

 

 もり君

 柳谷先生がおっしゃった。

「夢は何だ。」

 僕の夢は,パン屋だ。パン屋をやる理由は,パンが大好きだからだ。とくに,チョコパンが大好きだ。もう一つに理由は,友達とやるからだ。一人でやるより,友達とやったほうが楽しいからだ。

 努力は,パンの作り方の勉強だ。こむぎこや中に入れる,チョコやクリームをよういする。あとはかたちの作り方だ。漢字の形やキャラクターの形を作ってみたい。

2階にする。一階は店,二階は僕の家だ。パン屋はすごく楽しい。


 6月15日の石川県での野口塾の行程を書いてみた。25分間の模擬授業が楽しみである。

 平成196月15日(金)

千歳13:15−小松14:50ANA382済)
 小松空港
徒歩14:5614:59小松空港(バス乗り場)連絡バス15:0015:12小松駅前(バス乗り場)徒歩15:1315:18小松8駅 JR北陸本線15:3716:10金沢13駅 JR北陸本線・七尾行16:1417:17羽咋


 渚ガーデンホテル泊(山本先生に予約依頼)925 石川県羽咋市兵庫町酉1-3 TEL 0767-22-3900 FAX 0767-22-3973

 

6月16日(土)

会場:「羽咋市文化会館」内 研修室 石川県羽咋市鶴多町亀田17番地 (0767)22-3311

 

実践発表 11401205 ☆模擬授業 『マスターカードで学習用語を指導する楽しい授業〜「読書PR大会」』(『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード 2年生用』明治図書)<柳谷直明先生(北海道)>
 
 渚ガーデンホテル泊(山本先生に予約依頼)925 石川県羽咋市兵庫町酉1-3 TEL 0767-22-3900 FAX 0767-22-3973

 

6月17日(日)

羽咋6駅 JR七尾線快速07:5408:37金沢8駅 JR北陸本線・福井行08:4109:18小松徒歩09:3409:39小松駅前(バス乗り場)連絡バス09:4009:52小松空港(バス乗り場)徒歩09:5309:56小松空港
 小松10:45−千歳12:15(ANA381済)


 4月24日(火)
 授業公開
 朝から少し忙しかった。しかし,落ち着いて仕事を進めた。
 指導案を昨夜完成させ,朝印刷して教員全員へ配付した。教員の参観は1名だった。残念だが仕方がない。指導案はこれだ
 その前に,朝自習の『漢字マスターカード』を印刷した。今日で12枚目である。これで,小学3年生の新出漢字48字を指導し終えた。小学3年生配当漢字のほぼ4分の1である。これは,朝一番に登校してきたひかちゃんに配付をお願いした。朝から,働いてくれて有難い。
 その後,通信を印刷し,教室へ行った。漢字を覚えるのが身に付いている子は『漢字マスターカード』を5分以内で終えている。身に付いていない子は,朝自習の10分間で終わらないようだ。3人くらいが1時間目が始まる前に終わっていなかった。ファイト!
 1時間目はすぐにグラウンドへ出して,100メートルを2本走らせた。2時間目が学力テストだったので,早めに教室へ戻した。
 2時間目は算数の学力テストである。さっと見たところ満点はいなかったようだが,満点に近い子は何人かいた。すごい。
 3時間目は国語の学力テストである。算数に比べると,難しかったようだ。特に作文の文章構成を問う問題ができていなかった。2年生に文章構成を問う問題はよくないと考えながら,問題を眺めていた。国語でも,満点に近い子が何人かいた。すごい子達である。結果が楽しみだ。
 4時間目は校区探検へ行かせた。東西南北の方位ごとのグループで,建物や人や土地を調査させた。商店の調査より,地域の調査は対象が広いので難しい。時計を持たせるのを忘れたが,きちんと給食に間に合うように帰って来た。優勝だ。おなかが空いたのだろう。次回からは時計を持って行こうね。
 5時間目に授業公開を行った。『作文力マスターカード』の授業を25分間で挑戦しようと試みた。しかし,無理だった。35分間かかった。それでも,最終の評価まで終えたので,教材の使い方としてはほぼ完成版である。その後,漢字の読みテスト方法と音読方法を指導した。音読の学習用語,大小,強弱,緩急,昇調・降調を覚えさせた。
 「『かもつれっしゃ』は緩か急か。」
 なかなか面白い授業だったろう。
 保護者が6名,参観に来て下さった。有難い。私の指導法を保護者に知って貰えると,保護者も指導できる。家庭での指導の参考にして戴きたい。(授業参観へようこそいらっしゃいました。有難うございました。是非次回も,授業公開へ足をお運び下さい。お子さんの指導に役立つ場面があると思います。お待ちしています。)
 10分間で5行くらいしか書けない子もいた。だんだん書けるようになるから,安心していてほしい。書けた子は20行を超えた。
 これをいつか清書させる。今週,来週は出来ないかな。
「作文をたくさん書けて楽しかった。」 
 こう言っている子が多かったね。
 柳谷先生の授業は楽しいでしょう。(^^)v

 4月23日(月)
 1 家庭訪問5日目(お邪魔しました。有難うございました。)

 いろいろとお聞かせ戴いた。昨日で家庭訪問を終了した。短い時間だった。しかし,みんなの話を聞けて楽しかった。
 さき君はすごい模型を作っていたね。驚いた。家の中には,めずらしい,きれいな花がたくさん咲いていた。
 病気と闘っている子の話を少し伺った。ものすごい。びっくりした。人間の力に改めて感動した。
 その子のかわいい笑顔からは,そんな苦闘は少しも感じられない。しかし,苦しんでいるからこそ,明るいのだと思う。
 生きている自体,我々は幸せなのだと思いながら歩いて帰った。

 さあ,3年3組27人の仲間全員で,楽しい思い出作りを始めよう。
 今日は対面式で,みずちゃんが松先生役をしたね。自分から進んで立候補した。やる気があるなあ。
 1年生は喜んでくれたようだね。

 2 有馬敲作『かもつれっしゃ』の音読指導
「題名から音読。」
「かもつれっしゃ……。」
「どのように音読するか。ノートに1つ書く。」
 書けない人がいただろう。だから,学んだ学習用語を自学ノートに写しながら覚える。
「せめて,題名は大きく,作者名は小さく,間を開けて本文を読むくらいは覚えなさい。全員起立。聞いて貰う。」
 国語でも算数でも,授業の中で一度くらいは覚える時間をとっている。何を覚えたかを自学ノートに思い出して書くとよい。
「それは,いつでも必要な音読の方法だ。その他にこの『貨物列車』はどのように読んだらよいかを考える。」
 よく分からないようなので,ヒントを与えた。
「貨物列車だよ。」
「速い。」
「そうだ。だから。」
「速く読む。」
「速度を何と言って来たか。」
「緩急。」
 さすが柳谷先生の教え子は違う。賢いなあ。
「緩急の緩は緩くだ。緩急の急は急ぐだ。どっちだ。」
「急。」
「そうだ。だんだん急ぐ。」
「他に無いか。『貨物列車』だよ。」
「大きくする。」
「そうだ。大小だ。だんだんどうする。遠だ。遠くなる。だから。」
「小さくする。」
「そうだ。遠の反対は近だ。近くではどうする。」
「大きくする。」
「緩急と大小をこの詩では使う。題名から始め。」
 第一連が一番大きくなる。それを何度か練習させた。
 『かえるのぴょん』とは違い,だんだん小さくなるのだから,1つずつ班を少なくさせて群読させた。
 それから,班ごとに役割を決めさせて群読練習をさせた。
 ところが,第5連が読めなかったね。早口が出来ない。
 「かたこと」を9回,「ことこと」を2回だ。これを早口で言えなかった。
「家でも練習しておいで。」
 左右,馬が象形文字であると指導した。
 土の筆順を間違っている子がいたので指導した。

 3 4月の視写速度
 『消しゴムころりん』の学習に入った。入ったといっても,その前の『発見ノート』を読ませた後だったので,少しの時間である。『かもつれっしゃ』の音読は,もう少し長い時間をかけて扱っていかないと上手にならないようなので止めた。
「1分間で『2時間め』から視写する。1ます空けるよ。始め。」
 先生も黒板に書いた。師弟同行である。先生は師匠で,みんなは弟子だ。
 先生は35字だった。みんなの1回目の視写速度はこうだ。

 1分間で0〜10字 1人(転入してきたかず君は,慣れていないので遅かった。すぐに速くなるから心配しないで。家でも練習するとよい。)
 1分間で11〜20字 4人
 1分間で21〜30字 12人
 1分間で31〜40字 6人
 1分間で41〜50字 1人
 1分間で51〜60字 0人
 1分間で61〜70字 2人

「同じところからもう一度書く。1行空けて,1ます開けて,始め。」
 2回目の結果である。

 1分間で0〜10字 0人(ほら,向上的変容だ。)
 1分間で11〜20字 2人
 1分間で21〜30字 7人
 1分間で31〜40字 12人
 1分間で41〜50字 0人
 1分間で51〜60字 4人
 1分間で61〜70字 0人
 1分間で71〜80字 1人
 1分間で81〜90字 1人

「3年生は30字を超えればよいよ。それ以上は速過ぎだ。3回目,始め。」 
 3回目の結果である。

 1分間で0〜10字 0人
 1分間で11〜20字 0人
 1分間で21〜30字 7人
 1分間で31〜40字 6人
 1分間で41〜50字 6人
 1分間で51〜60字 3人
 1分間で61〜70字 0人
 1分間で71〜80字 1人
 1分間で81〜90字 1人
 1分間で91〜100字 1人(96字だったかな。)

 何度やっても,うや君が一番だった。頭の回転の速さを物語っている。
「このような1分間視写を3回すると,自学の1つになる。何か発見したことを書いても自学の1つになる。家庭でも挑戦しよう。」
 こうして子どもは毎日毎日向上的に変容していく。嬉しい限りだ。

 4 算数第1回目のテスト『かけ算のきまり』
 3年生の学習内容第1回目は,なかなかややこしかった。そこで,指導時間を予定より1時間増やした。
 表の平均点は何と,96点だった。単位が無いものは×にするなど,厳しくしたのにも関わらずである。すごいね。
 裏は,いろんな考えをしている子にも点数を入れた。いろんな考えも大事だからだ。その結果あまり正確ではない。だから平均点は記録しない。表だけで十分だろう。
 本当に君達は賢いね。しかし,だからと言って毎日の家庭学習をさぼっているとすぐに分からなくなるよ。勝って兜の緒を締めよ。

 4月22日(日)
 今日は一日原稿執筆だった
 今日はと言うより,今日もと言った方がよいだろう。12日締切りだったので,10日も遅れてしまった。今回初めて催促メールを頂戴した。申し訳ない限りである。
 何とか書き上げて,メールで送信した。一安心である。
 明日は中央バスと鳥取西小へ連絡する。それから家庭訪問へ行く。
 新学期は多忙である。

 1 家庭訪問4日目(お邪魔しました。有難うございました。)

 子どもを指導している教師にとって,子どもをより深く理解できる家庭訪問は貴重な時間である。
 保護者と一緒にいる子どもと話せるのも家庭訪問の価値である。普段から,一人一人とじっくり話さなくてはいけないと反省もする。
「苦手なことはある。」
 このように尋ねると,即答された。
「理科。」
 そうだよな。柳谷先生の理科は,自分の考えを必ず書かせている。それから観察や実験をさせている。だから,考えが書けない子にとっては苦手意識を持たしてしまう。新しく始まったばかりの教科なのに,ごめんね。
「大丈夫,すぐに考えが浮かぶようになるから。」
 思い浮かばないのではなく,誤答を恐れているのではないかな。野口先生はこうおっしゃる。(野口芳宏著『鍛える国語教室シリーズ K 子どもは授業で鍛える[増補新版]』明治図書,2005年,88ページ
『誤答』は、よりよいものを生産する上に欠くことのできない貴重な宝物である。」
 誤答が実態である。間違いがあるから,みんなの考えが深まる。このように私も指導している。しかし,まだまだ子どもに理解されていないのだろう。誤答に対する私の対応も悪いのだろう。更に,子どもの考えを尊重できる対応に挑みたい。
 手紙を書いて待ってくれている子がいたり,自分の部屋を見せてくれる子がいたりとかわいい子達である。家庭訪問で,更なる努力を決意する。月曜日が最終日である。

 2 国語学習会
 金曜日6時30分から,国語学習会を行いました。3年3組の保護者の方が2名,新しく参加して下さいました。教員5名,保護者4名,子ども13名の22名で学び合いました。
 今回私は『インタビュー』指導と『読解力マスターカード』の指導を行いました。外に先生方3名が授業されました。
 事前の打ち合わせが一切無く,集まった先生で授業準備をして来ている方が授業をしています。したがって,90分間私の授業というときも有りました。しかし,90分間1つの授業をするわけではありません。長くても20分間くらいで次の授業をします。
 誰からも強制されず,私が勝手に始めた学習会です。ただただ子どもにとって価値ある授業をしたい。願いはそれだけです。
 次回は5月18日金曜日に行います。よければいらっしゃって下さい。私は翌19日には札幌で先生方に授業します。学びの機会が有難いです。

 3 5月の予定
 詳しい行事は学校便りを御覧下さい。11日には,保護者会があります。学年保護者会では,校長先生にお話戴きます。更に,1年間の見通しをお話しします。学級保護者会では,学級レクを決めます。学級レクの案をお持ち下さい。その後,学級経営のお話と「私が目指す授業」をお話をします。「私が目指す授業」は30分くらいお話するつもりです。1組,2組の保護者も学級懇談が終わっていたら,参加してもかまいませんと学年懇談会でお知らせするつもりです。きちんと私の考えを伝えていこうと思っています。お時間がある方は,お付き合い下さい。
 楽しみな運動会もありますね。今年も徒競走はくじで決めます。お子さんが誰と走るか楽しみですね。

 5月1,2日は出張で不在です。3年3組は原田先生が担当して下さいます。私は別海町立野付小学校で授業と講演をしてきます。今年度は4回,野付小学校から指導を要請されています。別海町立野付小と美唄市立中央小から共同研究者の依頼を戴いています。有難い話です。私が勉強すれば,それは子どもの範になるのです。子どもは大人の言うようには育ちません。大人のように育つのです。子どもに学ばせるために,大人が学び続けるのです。

 5月7,21,28日(月)は16時20分から教育大学岩見沢校で授業をしています。13時30分くらいまでは,通常通り勤務しています。16時以降に何か緊急の連絡が有りましたら,教頭か私の自宅へ連絡をお願いします。(連絡網を今週中に作成します。お待ち下さい。)
 
 5月16日(水)2校時目(10時40分から)は学生に授業を公開します。保護者の皆様も,よければ参観にいらっしゃって下さい。
 なかなか授業参観に都合が付かないという方がいらっしゃいました。是非,このような授業公開の機会にいらっしゃって下さい。
 
 明日4月24日(火)5校時目(13時05分〜)『夢作文マスターカード』,教科書音読指導を公開します。家庭学習の参考になればと考えて公開しています。普段は教室できちんとした姿勢で作文を書かせています。しかし,視聴覚室で学年合同で行う場合には,床で書かせるので姿勢が悪くなります。年に何度もありませんので,御理解下さい。


 5月29日(火)は『企画書』マスターカードの指導を公開します。高学年に備え,きちんとした「企画書」を書かせる指導を行います。学級で行う集会の企画を書かせます。このような指導がこれまでの国語ではなされていないのです。しかし,子どもにとっては必要な言語活動なのです。だから,教科書には無い教材ですが,扱う必要があるのです。
 *
以前の通信に書いていた5月1日(火)の授業公開は出張のために出来なくなりました。 


 4月21日(土)
 第35回鍛国研空知ゼミ例会のお礼

 20日(金)岩見沢市立美園小学校で,空知ゼミ例会が行われました。
 参加戴いた皆さん,有難うございました。教員5名,保護者4名,子ども13名の22名で学び合いました。
 いつもながら,子どもの参加が有難いです。かわいい子ども達,有難う。
 以下,概要です。

 1 釜谷いずみ氏の『読解力マスターカード』の授業
 『読解力マスターカード』は読解と創作になってもかまわないと私は思います。
 ただ,教材自体をゆっくりと見れなかった。
 音読用教材は,著作権切れの俳句や短歌をどのように読むかを書けばよいのです。

 例えば,私が書いている音読の学習用語を書き,1枚目では上の文学をどのように読むかという設問で学習用語を指導します。(私の教材の学習用語と重複するのはいっこうに構わないのです。一つ一つのマスターカードで独立しているからです。更に重要な学習用語は何度も指導する必要があるからです。)

 2枚目では,教科書教材を音読する評価カードのようにするという方法も有ります。ただし,よくある音読カードのように家庭でさせるのでは有りません。あくまでも授業で,友達や先生に評価して貰うというものです。学習用語で評価させるのです。これも一例です。

 読解力を鍛えるための学習用語が何なのか。それを私の本などを参考にして,厳選して下さい。その学習用語を指導するために必要な言語活動をマスターカードでさせるのです。完成版を1本作りましょう。

 2 柳谷直明の『インタビュー』の授業
 『国語学力マスターカード 3年生用』の『インタビュー』教材を使った授業です。

 5月16日に教育実習事前指導をしている学生が20名参観に来ます。そこで行う授業を行ってみました。言語活動の定型を指導しました。低学年では定型指導はしていませんでした。しかし,3年生からは抽象言語としての定型を覚えさせ,その型に具体的言語を載せさせていきたいものです。定型だけを絶対視させないという指導も必要です。

 技術は視線,音量,速度の3つにしました。16日の授業では,これを最後にマスターカードの4枚目で評価させます。
 
 16日の授業,福岡の授業では,相手にお店屋さんになって貰った授業を行います。授業参観の学生にもお店屋さんになって貰います。盛り上がるでしょう。

 3 柳谷直明の『読解力マスターカード』の授業
 家庭訪問で5時30分に学校へ戻り,例会前の30分くらいで1枚を書きました。家庭訪問週間は多忙な毎日だったので,教材準備の時間を取れませんでした。
 1枚目はあれで完成版です。後からブリーフケースにアップします。2枚目は書いていません。
 2枚目は1枚目にしつこく指導した音読の学習用語を更に設問で問います。「題名はどのように読むか。」このようにです。そして,こうします。

 「題名を上手に読む。隣の子に聞いて頂戴と言う。上手だと言われたら○を塗る。」

 (このように考えていたが,今日2枚を書き上げると違った構成になった。)

 こうして少しずつ音読の学習用語を行為化させるのです。

 4 冨樫忠浩氏の詩の鑑賞指導
 村野四郎氏の『鹿』の授業でした。
 
     鹿 
              村野四郎
   鹿は 森のはずれの
      夕日の中に じっと立っていた
      彼は知っていた
      小さい額が狙われているのを
      けれども 彼に
      どうすることが出来ただろう
      彼は すんなり立って
      村の方を見ていた
      生きる時間が黄金のように光る
      彼の棲家である
      大きい森の夜を背景にして
 
 教材開発,お疲れ様でした。新しい教材に出合い,勉強になりました。論破で詩を深く考えることができました。向上的変容の保障です。
 教材論としては,もっと,自力で詩を読んだ方がよいでしょう。
 自分の考え,主題を決めてから,先行研究に当たるべきです。
 例えば私の主題解読法で読むとこうなります。

 「小さい額が狙われている」−死の恐怖
 「黄金のように光る」−生の輝き
 「どうすることが出来ただろう」−運命
 「森のはずれ」−棲家ではない場所
 「じっと立っていた」−不動
 「すんなり立って」−達観

 これらから必要な抽象語を拾って一文にします。例えばこうです。

 生死を超えた達観が生の輝きである。

 5 大谷和明氏の語彙指導
 「時雨」という語からどんどん語彙を増やす指導でした。ここでは詳しく書きませんが,大変知的な授業でした。先行実践があるそうです。

 今回は宮下さんも参加して下さいました。有難うございます。よければまた,参加して下さいね。そしていつかは,授業をして下さい。10分間くらいの授業で自身の言語技術を磨きましょう。

 終了後は,いつもの『かわ兆』へ。釜谷さんの雑誌原稿検討,近況報告などを行いました。

 4月19日(木)
 音読指導
 教科書教材『かえるのぴょん』(谷川俊太郎)で「音読の仕方」と「群読の仕方」を指導した。
 「音読」は何度も指導してきた。しかし,「群読」は指導していなかっただろう。中学年では,個人の音読力と共に,集団の音読力,つまり群読力を鍛えたい。
「題名から音読。」
「かえるのぴょん 谷川俊太郎 かえるのぴょん……。」
「止め。今の音読は上手だったか。」
「上手でない。」
「どのように読むとよいか。」
「題名を大きく読む。」
「なぜ,知っている。」
「釜谷先生に習ったから。」
「そうなんだ。」
 @ 題名−大
 A 作者名−小
 B 本文−間をたっぷり
 C 連−間
 D 繰り返し−強弱
 ここまで板書して,ノートに書かせてから再び音読させた。
「題名から音読。」
「かえるのぴょん 谷川俊太郎 かえるのぴょん……。」
「止め。音楽の時間,吉田先生がなぜ『は』をきちんと歌うように指導されたのか。」
「あになるから。」
「始めだから。」
「そうだ。始めの音だから,はっきり言う。音読も同じだ。『か』をはっきり合わせて言う。題名から,始め。」
「かえるのぴょん 谷川俊太郎 かえるのぴょん……。」
「よし,『か』が1つに聞こえたでしょう。揃っていないと,『か』がいくつも聞こえる。外にべたとした読み方が気になる。ぴょんは何か。」
「飛んだ音。」
「そうだ。飛んだ音だ。外にもある。」
「名前。」
「つき君,賢い。名前だ。名前だと思っていた人。」
 10人くらい挙手していた。
「だから,『の』の後で間を空けた方がよい。『かえるの』『ぴょん』。」
「『かえるの』『ぴょん』」
 だんだん楽しくなってきた。

 E 助詞の後,言葉と言葉の間−間
 ぴょん−名前
     −飛ぶ

 このように板書した。そして,範読した。
「後ろの人とじゃんけん。音読を聞いて貰う。つまずかなければ,合格だ。始め。」
 音読の相互評価をさせた。全員座った辺りで,全員に再び音読させた。
 「ぴょん」を1つずつ大きく言わせると,喜んでいた。
「音読が上手になってきたので,群読を教える。」
「群読?」
「みんなで音読する読み方だ。この詩はだんだん高く飛ぶので,人数を増やす群読をしてみる。1班は最初からずっと音読する。2班は,第2連から参加する。3班は第3連から加わる。4,5班は第4連から加わる。始め。」
 これは盛り上がった。
「次は班の中で,加わる順番を決める。そして練習する。始め。」
 練習させてから,全班に発表させた。
「ここに書いた言葉が学習用語だ。題名は。」
「大きく読む。」
「作者名は。」
「小さく読む。」
「本文は。」
「間をたっぷり空ける。」
「連は。」
「間を空ける。」
「繰り返しは。」
「強弱を考える。」
「助詞の後,言葉と言葉の間は。」
「間を空ける。」
「このような学習用語を自学ノートに書くだけでも復習になる。」
 楽しい音読指導だった。次が最終板書である。

 かえるのぴょん
     谷川俊太郎
 音読の仕方
 @ 題名−大
 A 作者名−小
 B 本文−間をたっぷり
 C 連−間
 D 繰り返し−強弱
 E 助詞の後,言葉と言葉の間−間
 ぴょん−名前
     −飛ぶ
 群読
 @ 人数を増やす。
 A 役割を決める。

 4月18日(水)
 1 家庭訪問3日目(お邪魔しました。有難うございました。)
 1年生を担任したときには,子どもはどこを歩いてくるのかなと考えながら通学路を歩いた。歩いて家庭訪問をしていた。
「今年も歩いていらっしゃるのですか。」
 担任したことがない保護者にこう尋ねられる。歩いて家庭訪問をしていた話が広まっていたのかなと楽しくなる。昔は自転車で家庭訪問をしている先生もいたものだ。
 学校から30分くらいはなれた家庭へ訪問し,そこから駅まで1時間くらい歩いたことを思い出した。あのときは,寒かったなあ。
 これまでもそうだが,今年は本当に有難い言葉が多い。
「柳谷先生が担任になって下さって安心しました。」
 このような言葉ばかりである。
「柳谷先生が担任と聞いて,驚きました。」
 私も担任発表のときには,驚いた。驚いて,有難いと思った。
 私はまだまだ,自分の理想的な教師に程遠い。もっと授業を向上させたい。子ども全員を十分に伸ばしたい。基礎学力だけでなく,コミュニケーション能力を育てていきたい。そんなことを毎時間考えている。そして,もっともっと自分の言葉を磨きたい。
 私自身,この子達と出合って有難いと感謝している毎日だ。毎日,子どもに成長させて貰っている。
「こんなに作文を書く3年生を見たことがありません。」
 これも有難い言葉だ。1年生の2学期,作文を書けない子がいた。そこで,どうしようかと考えて取り組んだ教材開発だった。そして完成したのが『作文力マスターカード』である。これを使うと,どんなに書けない子でも書いた。400字詰め原稿用紙1枚以上を学級の半分の子が書くようになった。低学年でである。こんな子ども達を見たことがない。こんな言葉を掛けられると,2年間の努力が報われる。
「すばらしい子ども達ですね。」
 本当にそうだ。すばらしい子どもを担任させて貰っているのだ。将来は学者や医者や教員になる子ども達である。そんなすばらしい子どもと共に,我々教師も成長し続けなくてはいけない。吉田先生と鬼澤先生と共に,教師力向上に挑戦していく。
 学力だけでなく,友達を大切にする優しい子ども達だ。
 今日も子どものよさを語り合えた楽しい家庭訪問だった。

 2 自学ノート
 早速自学ノートが10冊以上提出された。内容もよくなっている。なほちゃんのデッサンには影が付いた。かっこいいね。どんどん上手な自学に挑戦していこう。向上しようという心が学力を向上させる。

 3 100メートル走
 昨日は今年度初めて,グラウンドで徒競走の練習を行った。体育は鬼澤先生が指導して下さっている。
 柳谷先生も100メートルを全力で走った。何年ぶりだろうか。
 鬼澤先生も100メートルを全力で走った。1位で喜ばれていた。
「子どもみたいにはしゃいでいる。」
 みんなは子どもなのに,子どもみたいだとよく言うよ。柳谷先生もゆうちゃんに言われた。
「今日の体育は楽しかったかい。」
 鬼澤先生がこうおっしゃると,みんなは元気に返事をしていた。
 運動会が楽しみだね。

 4 太陽の動き
「水曜日の8時に太陽の観察を始める。」
 月曜日にこう言っていたが,半分くらいの子しか8時に来なかったね。まあよしとして,1回目の観察をした。朝の屋上は清清しかった。
「先生,もう10時過ぎているよ。」
 2時間目の授業を終えてから,子どもにこう言われた。そうだ,10時に観察すると言っていたのだ。
「観察だ。」
 こう言って,みんなで屋上へ行った。そして,そのまま休み時間なので,屋上で手つなぎ鬼をした。周りにフェンスがあるので,安全である。
 それから12時と13時の2回,観察した。
「やっぱり,予想通りだった。」
 影は西から東に動いていたね。
 そこで問題だ! 影ではなく,太陽はどこからどこへと動いたのか。次の( )に方位を書く。(  )→(  )→(  )。
 理科と社会科で方位を学習させているので,かなり分かってきたね。
 来週は社会科で校区探検だ。2年生ではないので,先生は付いて行かないよ。

 4月17日(火)
 1 自学の指導
 今日は自学の指導を行った。
「2ページを4つの部屋に分ける。1ページを上下段に分ける。もちろん定規を使う。」
「左の部屋に何をするか。ここは国語の部屋とか決めない。何の部屋にするかを考えるところから,毎日始める。」
「まだ決めていない人。さっさと決める。5分間で1つの部屋の学習を終える。始め。」
 鉛筆が進んでいない子を個別に指導して歩いた。
「止め。2分間で1つの部屋を終えた子もいる。2分間で1つの部屋を終えると,8分間で2ページが終わる。速いね。」
 ゆっくり書いていた子は5分間で1つの部屋が終わらなかった。半分以上の子は終わった。
「縦書きにするときは,右に国語と書けばよい。横書きにするときには,左上に国語と書けばよい。そこから一行空けて学習を開始する。次の部屋を何にするか。」
「まだ決めていない子。いないね。始め。」
 何をしたらよく分からない子には,朝ごはんの日記を書く,視写をするなどの助言をして歩いた。
「考えていないで,鉛筆を動かす。」
 人間は鉛筆を動かしながら,書きながら,話しながら考えることができる。そのように,いくつかの作業を自分にさせると脳の動きがよくなる。
 じん君は国語も算数も1つの部屋を2分間で終える。こんなに速く自学ができるんだと初めて知った。
 多くの子は3分間くらいで,1つの部屋の学習を終える。時間を計って学習させるのは,自分以上の能力が引き出されるので効果がある。だらだら学習させるのでは,良くない習慣が身に付く。
 図工として,1つの部屋に絵を描いてもよい。卵焼きの作り方や洗濯の仕方を家庭科の学習として書いてもよい。家にある図鑑にある動物や植物の絵を写してもよい。上手に1つの部屋を完成させる。
「色鉛筆を使ってもいいですか。」
「もちろんよい。きれいに完成させる。」
 このように説明しながら,4つの部屋に自学をさせた。実質20分間の学習だった。説明や休憩を入れて30分間くらいで終了した。
 2年生のときにも,20分間くらいで2ページをせよと言っていた。やはり,20分間くらいで2ページができる。
 20分間くらいで自学をし,外の時間で教科書音読や読書や外の教材などをすればよい。
 先ずは自学50回に挑戦だ。50回になった子には,先生から御褒美の本をあげる。

 2 家庭訪問2日目(お邪魔しました。有難うございます。以下,常体で書きます。)
 昨日は大根抜きをしたせいか,家庭訪問に出かけるときからへとへとになっていた。3年生の大根抜きは,なかなかハードだ。
「自学をがんばっています。」
「何か,やる気が見られます。」
 有難い言葉の数々である。すばらしい子ども達のお蔭で,私は大変楽しい毎日を過ごしている。
「漢字を見ると意味が分かりますね。」
 電子辞書から,こんな話題になった。
 実は去年,漢字ワークを書いた。常用漢字1945字のワークである。毎日4つの漢字を覚えていくと,常用漢字1945字を3年間で学べる。小学2年生から使えば,4年生の終わりには常用漢字1945字を学べる。5年生からもう一度使わせると,中学1年生の終わりには,2回目を終えることができる。このように何度も使わせると,中学校卒業までに常用漢字1945字をマスターできるというワークである。
 このワークはまだ出版されていない。だから使えない。そこで今,3年生配当漢字だけのワークをこの子達のために毎日書いている。

 教科書の漢字配列には,全く系統性が無い。教材に使用されている漢字,使用されていない漢字を並べながら完成されている。教科書会社から直接聞いたわけでは無いが,そうに決まっている。大体,学年別配当漢字自体にも系統性が無い。系統性が無いと書くと,そんなことはないと反論されるかもしれない。しかし,「階」が3年「比」が5年に配当されている。「比」の方が抽象的だというのだろう。しかし,明らかに系統性が見えない。画数でも,部首でも,音でも,意味でも系統性が無いのだ。

 でも保護者は学年配当が気になるようである。もちろん子どももだ。そこで,昨年は常用漢字のワークを使って指導するのを止めた。
 今年は3年生配当漢字だけを部首別に系統化させて書いている。かわいい3年生のために50枚を書き続ける。毎日4つずつ覚えさせる。したがって,50日で3年生配当漢字の指導が終了する。その後また,テストで繰り返して思い出させるとよい。何度も見るのが一番の覚える方法である。
 系統性は部首別である。部首はその漢字の意味である。したがって部首別に覚えさせると,漢字の意味も大体覚えさせることができる。
 漢字を見ると意味が分かる。漢字は漢字を覚えるだけでなく,意味を持った言葉として覚えさせたい。すると漢字を覚えると,言葉が増える。
 こんな話をしていて盛り上がった。

 テスト,作文を見せて歩いている。これが今の実態である。子どもの実態から,教育が始まる。この実態から,子どもをぐんぐん伸ばす。
 3年間家庭訪問に行かせて戴いたお宅では,子どもの成長を振り返ることができた。子どもの成長は楽しいものだ。

 4月16日(月)
 1 理科の授業が面白い
 子ども達は面白いかどうかまだ分からないだろう。しかし,この面白さにだんだんと気づくはずだ。
 理科で討論が出来る。こんな面白いことはない。
 低学年の国語科で討論を指導し,させてきた。全員では無いが,きちんと反論が言えるようになっている。討論は一つの学習方法である。国語だけでなく,理科や社会科でももちろん使いたい学習方法だ。その討論を理科で使った。
 国語科で1つの言語活動がきちんと身に付けば,国語科以外でも使えると証明をしてくれているようである。先生の考えを見事に現実にしてくれる。やはり,ものすごい子ども達である。

 自分の考えを書けない子は多い。
「自分の考えを書く。」
「分かりません。」
「分かりませんと言ってしまっては,考えが浮かぶはずがない。分かりませんと言わずに考える。」
 こんな調子で授業をしている。
 書けないというならば,毎時間の理科の授業で何か1つ自分の考えを書かせる。するとだんだん書けるようになるだろう。
 なぜ理科か。理科では,仮説を立てて実験や観察を進めるからである。こうなるのではないかな。だったらこんな実験をしてみようかな。
 「こうなるのではないかな。」という仮説がなければ,実験や観察に進めない。仮説を立てなくても,身の周りの現象から何かを発見する場合がある。それはそれで大切だ。しかし,身の周りの現象に何かを発見しても,その次には仮説を立てて実験や観察を進めるだろう。これが一つの科学的な研究方法である。
 自分の考えを持たせるということは,仮説を持たせる訓練になる。そして,討論で考えを深めさせる。このような授業が3年生で成立している。ものすごく楽しい。昨日はこうだった。

 今日は太陽の動きの学習だ。(「太陽の動き」と板書する。)
 太陽の動きを学習するために,水曜日にこれで観察する。(一人一人に観察させるための割り箸を刺した物を作らせた。)
 これ(作った物)は何に使うのか。
 影の動きを見る。
 「影が動く。」(板書)
 「なぜ,影が動くのか。」
 こう板書し,発問した。そして,仮説(自分の考え)を全員に書かせた。
 2名が最後まで書かなかった。仕方ないから,先に進めた。(これでは全員参加ではないので,本当はよくない。そのうち書くようになるだろう。)
 作業時間は3分間くらいだった。この時間をもっと短縮したい。野口先生は作業時間は1〜2分間とおっしゃる。
 作業中,教師は机間巡視をする。そして,子どもの記述をしっかり読む。これで一人一人の子の実態を知ることができる。

 なみちゃん起立。自分の考えを発表する。
 人が動くから影が動きます。
 なみちゃんの考えに○か×かを付ける。○の人。○が16人いた。×の人。11人だった。討論では,少数意見を大切にする。したがって,×から発言させた。
  ×の人,いいよ。
 ○の人に反対です。なぜなら,今は人の話ではないからです。
 ひかちゃんに反対です。人が動くと影が動きます。だから,ひかちゃんは変です。
 ひかちゃんに反対です。人だから動くのですよ。建物の影は動きますか。

 ひかちゃんは上手く反論できないでいた。すると,つき君が言った。
 建物の影も動きます。なぜなら,太陽が動くからです。
 みんな,静まった。

 すごいね。その通りだ。先生がこの時間の始めに何と書いたか。
 「太陽の動き」です。
 そうだ。今日は「太陽の動き」の学習をしている。だから,人の影の話は間違いだ。「太陽」と自分の考えに書いていた子が正解だ。
 やったー!
 6人が合っていた。
 このように,誰かが間違ってくれるお蔭で,みんなの考えが深まる。みんなが正解ならば,勉強する必要が無い。誰かが間違うから,勉強する必要がある。そして,その間違いのお蔭で,正解の子も,どうして正解なのかを考えるから考えが深まる。
 討論すると間違った子も,正解だった子も考えが深まって向上的変容するのだ。討論ができる3年生は,全国的にも少ない。

 なみちゃんの間違えで,みんなが向上的変容した。なみちゃん,偉いよ。
 つき君の発言が昨日は光っていた。よく発言したね。

 それにしても,「なぜ,影ができるのか。」と先生が問いを出したときに,黒板の左上に「太陽の動き」とあるのだから,それに気づくとすぐに分かりそうなものである。そこに気づかないところが,子ども達のかわいいところだ。

 2 楽しい家庭訪問1日目
 今日は5件を訪問させて戴きました。有難うございました。
 誰と遊んでいるのかな。通学路に問題はないかな。こんなことが気になっています。新しい学級になったのですから,新しい友達を作らせたいです。思い切って声を掛けさせましょう。保護者の協力もよろしくお願いします。危険なので,保護者がいない状態では遊ばせたくないです。したがって,保護者がいるお宅で遊ばせたり,外で待ち合わせて遊ばせたりさせたいです。

 家庭学習の話題が有りました。学校で一度指導します。後は,よくできた家庭学習を紹介していきます。それらを参考にして下さい。よくできた家庭学習を他の子に役立てるのを目的として掲載します。

 電子辞書のお尋ねがありました。子どもからも尋ねられています。来週の学年通信で書こうと考えていました。基本的には,持って来てもよくなりました。しかし,全て自己責任でお願いします。なくしても壊しても,学校では一切責任を負えません。だから,心配な方は持っていても持って来させないで下さい。壊してもなくしてもかまわないという方で,持っている方は持たせてもかまいません。

 買おうと思っているですが,どのようなものが良いですか。このようなお尋ねもありました。電子辞書を使う今の目的は漢字を調べさせるものです。作文や新聞を書く際,国語辞典を引いて漢字を調べるより,電子辞書の方がすぐに調べられます。そして,何度も同じ漢字を調べているうちに,自然と覚えるのです。漢字を覚えるだけでなく,漢字で言葉を覚えるのです。簡単な国語辞典が入っている物で,ローマ字入力の物が安価であると思います。 今はそれで十分です。

 中学生や高校生まで使わせたいという方は,広辞苑や漢字源が入っているものが良いでしょう。そのような高い物を購入される予定の方は,もう少し待って下さい。学校向けのモデルが市販されます。最新モデルですが,少し安いです。5月くらいに散らしが来ます。その散らしを見た上で,何を購入されるかを判断されるとよいでしょう。電子辞書の購入を薦めているわけでは有りません。もしも一番高価なものを購入される予定ならば,もう少し時期をずらすと値段が下がるというお知らせです。

 5月の学年保護者会では,このようなお話の他に,低学年と中学年の国語テストの違いとか,中学年では低学年からどのように学力を系統化させるかという具体的な学習内容をお話しします。是非,保護者会,授業参観,国語学習会へお越し下さい。私の指導方法を保護者も身に付けて、家庭教育の参考になさって下さい。お待ちしています。

 4月14日(土)
 言葉を削る
 言葉を削る。これは教師だけでなく,保護者が我が子の学習を見る際にも重要な技術である。言葉を増やせば増やすほど,説明すればするほど子どもは分からなくなる。
 こんな言葉をよく耳にする。
 「いいですか。」「分かりましたか。」「どうして分からないの。」「さんはい。」「せいの。」「〜下さい。」
 「いいですか。」
 こんな不要な言葉をなぜ使うのか。良い(いい)か悪いかを判断するのは子どもではない。教師である。教師が子ども一人一人が良いか悪いかを評価し,良ければ先へ進むし,悪ければ指導し直す。その判断を「いいですか。」などと子どもに問うてどうする。得てして教師は,自分がしなくてはいけないことを子どもにさせる。(これは私も反省しなくてはいけない。)こんな言葉は全く必要ない。聞かれた子どもも「悪いです。」とは言えないから「いいです。」としか言いようがない。
 「いいか,よく聞く。」(私は言葉を削るために,授業では子どもに対して全て常体で話しています。そこに違和感を感じられる保護者もいらっしゃるようですが。)
 この「いいか」は評価をうながしているのではない。呼び掛けである。注意を喚起する「いいか」である。「いいですか。」とは別物なのだ。

 「分かりましたか。」
 これは保護者も使うだろう。「分かった?」こう子どもに聞いても仕方がない。親子だけの場ならば「分からない。」という場合もあるだろう。それは子どもの評価になるから有効である。しかし,教室という他者の目にさらされている場合には,分からなくても「分かりました。」と言う。
 分かったか分からないかも教師の評価なのである。5×10が分かった? こんな余計な言葉を発しないで,5×10の答えをノートに書くと言えばよい。
 教師はあまり言わないが,保護者はよくこう言うだろう。「どうして分からないの。」(もしも,こんな言葉を教師が言っているのでは話にならない。)
 「どうして」とは理由を尋ねている。「わからない」理由など,子どもに分かる筈がない。「どうして分からないのか」に答えなくてはいけないのは,分かっていない子どもに教えている大人である。

 「さんはい。」「〜して下さい。」は野口先生に私が指摘された言葉である。
 「さんはい。」ではなく「はい。」と言えばよい。
 「下さい。」と教師が子どもに阿るから,子どもが好き勝手にし出す。
 授業は指導の場である。指導ではきちんと「〜する。」「〜しなさい。」「〜します。」と断定や命令で進めるべきだという話なのだろう。
 「下さい。」はお願いである。お願いは指導ではない。
 「せいの」は千葉大学付属小の先生だった方に教えて戴いた。体育の授業ではあるまいし,「せいの」などと勢いを付けさせる言葉を体育以外の授業で言う必要がないという意味だろう。
 「さんはい。」も音楽の授業でならばよいと私は思う。「1,2,3,はい」という4拍子の歌の歌い出しで使うからである。国語の授業で「さんはい。」は不要だと野口先生はおっしゃるのだろう。「はい。」といえば「さん」という言葉が削られる。

 45分間という限られた時間である。教師が言葉を削れば削るほど,子どもの思考時間を保障できる。もちろん,問題ある子を注意するのも子どもの学習時間の妨げである。できるだけ短い言葉で注意し,本題の授業に戻す。または,出来ている子を褒め,出来ていない子に注意をうながす。
 「名前を書いている子は偉い。」「ゆうちゃんは10行いった。すごい」
 これらは出来ている子のために言っているのではない。出来ていない子を注意する代わりに言っている。
 このくらいのことが出来て,プロの教師と言えるだろう。このくらいのことを意識できない教師は税金の無駄遣いである。
 免許更新制で指導力不足の教員は減っていくだろう。

 出来ないから学んでいるのだ
 出来てない子を出来るようにしたい。そして,全員の向上的変容を保障したい。これは善意である。この善意は子どもに向上的変容を自覚させる行為で成立する。出来ているかどうかを評価するために発言させる。出来ていない子は発言出来ない。ここで子どもは恥ずかしい思いをする。そこで,出来ていないのは恥ずかしいことではないと指導する。出来ないから学んでいる。出来ることが大事ではなく,伸びることが大事だという指導である。そして,誰もが出来るように指導する。ここが教師の指導力である。出来ていなかった子に,再度発言させてみんなで称え合う。
 出来ない子を出来ないままにしているのは,現状の自覚である。現状の自覚は保護者でも出来る。あなたはこれができていないと言うだけだからである。現状の自覚から,向上的変容の自覚へと駒を進めなくてはいけない。そのために指導が必要なのだ。指導によって,子どもが変わる。だから,子どもの向上的変容を保障できないのは,教師の指導力の問題なのだ。
 子どもが整列できないのも,計算が出来ないのも指導している教師の指導力の問題である。それを子どもに言っても仕方が無い。一度指導したならば,黙って待つしかない。みんなは出来ないことが出来るようになるために学んでいる。だから学校はすばらしい。こんなことをこの2年間,この子達に指導してきている。出来ない子を見ると,自分の指導力の無さを反省する。そして,もっと授業力を伸ばしたいと思う。子どもの能力のせいにする教師にだけはなりたくないし,それは自らの教育力の放棄である。そんな教師は現場を去った方がよい。 
 私も全員に向上的変容を自覚させているとは言い切れない。だから学び続けている。もっと子どもを伸ばしたいから,学び続ける努力をしている。私くらい学んでいる小学校教師は全国にも少ないという自信と誇りを持って学び続けている。学び続けているから,自らの向上的変容を自覚できる。それが教師の醍醐味である。だから今,私はかわいい子どもに囲まれて,幸せな毎日を過ごしている。野口先生に学び続けてきたお蔭様である。
 学び続ける教師のみ,子どもを教える権利有り。

 4月13日(金)
 小学3年生の自学メニュー
 学級通信を『向上的変容を保障する小学3年生の学級経営』にアップしている。来週の月曜日で9号である。
 8号には自学メニューを書いた。小学3年生をお持ちの保護者は,家庭学習の参考にして貰いたい。

 授業参観・保護者会のお礼と次回の予告
 学級通信8号に,授業参観・保護者会のお礼を書いた。御覧戴きたい。
 20名くらいの保護者が参観に来て下さった。74パーセントくらいである。是非,多くの方に私の授業を参観して戴きたい。
 次回は授業参観はない。そこで,保護者会を充実させる。学年保護者会では,小学3年生の学習面と生活面での到達目標を発表する。そして,そのための具体的な手立てを説明する。たとえば,新出漢字200字の指導を50日で終了させる。6月下旬には終了するだろう。それから更に,習熟させる。そのために用いている『漢字マスターカード』の有効性と使用法を保護者に体験して戴く。『作文力マスターカード』と『国語学力マスターカード』も体験して戴こう。私は外に社会科と図工科などのお話をする。外は担当教諭が説明する。
 学級懇談会では,自己紹介後,親子レクの内容を決める。ここだけの話し合いで決定する。30分くらいで終えよう。その後,40分くらいで柳谷先生の講演を試みよう。教材の話ではなく,今の子どもに育てたい学力のお話をする。なぜ国語科の教科書だけでは学力が形成できないのかをお話しする。外の学級の保護者の方も,自分の学級懇談が終了していたら,参加されてもかまわないと学年懇談会で呼びかけよう。
 保護者にお話できる少ない機会である。ぜひ,学校へいらっしゃってほしい。

 『遊びPRスピーチ』
 今日で,全員にスピーチをさせた。ちょっと気になる子もいたが,まあほぼ全員よい。これから更に,スピーチ力を伸ばす。かわいいスピーチだった。ほんと,3年生はかわいいね。

 4月11日(水)
 1 教師自ら,向上的変容せよ
 今年度の私の向上的変容は何か。一番意識しているのは時間である。 ゆったりさせる授業を目指す。
 これまでも殆どの授業は時間で始まり,時間で終わっている。授業時間が伸びないように毎時間努力している。そのために,やや端折る場面がある。つまり,子どもを急かしている。この克服を今年度の私の向上的変容として目指す。
 子どもにゆったりさせるために,私は頭の中をフル回転させる。授業の次の展開を常に考えている。今話している言葉と共に,授業の展開を上のレベルで考えている。人間の脳は,一度にいくつもの情報を処理できる。メタ思考である。
 漢字を覚えるのに時間がかかる子がいる。さっさとさせたい。しかし,急かしてもだめである。そこで,待つか飛ばさせるかの判断が必要になる。例えば『漢字マスターカード』では,掌書きと空書きで覚えさせる。その後初めて鉛筆を持たせ,漢字を3つ書かせる。しかし,他の子がどんどん進んでいる場合には,漢字を書かせずに先に進めさせる。飛ばさせる。時間調整である。このような判断を漢字を指導しながら行う。
 発問も今年は少し変える。次の作業を発問に加えたい。
 ゆっくりしている子を待つ必要はある。しかし,待たされている素早い子も伸ばしたい。そこで,素早い子には別の課題を与える。できれば,素早い子のために次の課題と併せて,今の課題を与えたい。教科書7ページ,星1。(これだけで子どもは音読する。)答えを教科書に書いて,持って来る。(これまではここで終わっている。更にこう加えたい。)丸を貰った子はノートにかけ算九九を書いて練習している。始め。
 こうすると,子どもが作業しているときに追加の指示を出さなくてよくなる。作業しているときに話し掛けられるのは,私は大嫌いである。したがって,子どもも嫌いな筈だ。教師が話をしている間,子どもの思考は止まっていると考えて間違いないだろう。きちんと話を聞けている子の脳は,教師の話の速度に付いてフル回転しているだろ。しかし,そんな子は稀である。多くの子は,話の再生を脳の中で出来ないでいる。つまり,脳を動かさない状態を続けさせている。子どもの脳にとって,害とも言える指導である。
 以前私の教え子で,5年生なのに2年生の漢字を書けない子がいた。その子は1時間の授業で,黒板に書いた私の言葉を1つも再生できなかった。つまり,1時間の授業の中で,新しい言葉を1つも記銘できなかったのだ。この子は数年間,毎時間の授業で先生や友達の話から言葉を認知できないできたのだろう。言葉を聞き流すという学習をしてしまったのだと私は推測した。
 これは極端な例だが,教師が話ばかりをしているとこのような子を育てる可能性がある。私が尊敬している千葉大学名誉教授の宇佐美寛先生は大学の授業で講義を止めよと主張されていらっしゃる。ましてや小・中学校で先生ばかりが話をしているのでは話にならない。 
 余計な話をするというのは私の授業では有り得ない。今年度は更に,子どもにゆったりさせる,発問を変えるという向上的変容に挑む。
 
 2 この授業は子どもに必要なのかを問う
 3組は算数がやや遅れている。かけ算九九を正しくマスターしていない子がいたからである。しかし,遅れたってかまわない。なぜなら,子どもにとって必要だからである。子どもは教科書の進み具合をよく気にする。何組は進んでいる。しかし,そんなことはどうでもよい。必要ならば,復習時間を十分に取りたい。それでも身に付けさせられなかったら,仕方なく前へ進む。前へ進みながら,復習も少しずつさせる。この辺りがベテランにはできる。新卒には難しい。
 教科書を教えるだけの授業は私の子どもの頃の授業である。今時,そんな授業はないだろう。多くの教師は教えてから,出来るようになるまで復習させる。しかし,毎時間の授業で復習できるわけではない。そこで,家庭学習も必要になる。家庭学習で記銘させる。そして,次の日の復習で保持させる。家庭学習での記銘,授業の復習での保持の繰り返しで,テストで再生できる。つまり,家庭学習と授業での復習が必要である。(自学ノートを1冊,用意させて下さい。毎日2ページを目指して自学をさせます。今日の保護者会で,自学の仕方を説明します。)
 教科書があるから教えるのではない。必要だから教えるのである。必要があると判断できる教材を使う。国語では,他の出版社の教科書や私が書いた『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード』『作文力マスターカード』『漢字マスターカード』を使う。そして,国語学力を向上させる。
 来週,読解力テスト,2年生までの漢字テスト,2年生までの算数テストを実施する。作文を書く速さのテストを実施した。10分間で10行を書けなかった子は5名(20パーセント)だった。
 かけ算九九だけでなく,市販テストや表現活動を通して,子どもの実態を把握する。そして子どもの躓きを診断し,指導する。
 この授業は,この指導はこの子達の実態にとって必要なのかを問い続け,授業を組み立てる。

 3 全員の向上的変容をこう保障する
 子どものノートや教科書の丸付けをするのは,当たり前である。これで全員の向上的変容を保障できる。教師が丸を付けなくてもよい。子ども同士でも,全員が丸になれば全員の向上的変容の保障である。
 ノートに自分の考えを書かせる。これも全員の向上的変容の保障である。「なぜ,(日陰は)涼しいのか。」この問いに対する自分の答えを書かせた。ところが書けない子がいた。そこで書いた子から,温度計を持たせて,温度調べへ行かせた。書けない子は5分たっても書けない。みんないなくなりそうになったので,ヒントを与えて何とか書かせた。強制の指導である。
 書けない子にも書けないという権利がある。こんな声が聞こえてきそうである。しかし,そんな権利は認めない。何でもいいから書かせる。そこから学習が始まるからである。その5分くらいの間に,ノート1枚に自分の考えを書き続けていた子もいる。こんなに学力差が付いている。これも3年3組の実態である。ここで,書けないから書かせないのでは,ますます差が開く。書けない子がいるという実態だからこそ,どんどん書かせる。自分の考えを書かせるのは,全員の向上的変容を保障する有効な方法である。
 柳谷学級はじゃんじゃん書けるようにさせるよと安心させたい。

 4 眠そうだ
 新学期は子どもも教師も大忙しだ。そんな関係か,1時間目から欠伸をして,眠そうな子がいる。何時に寝ているのかな。ゲームの時間を決めさせているだろうか。(テレビの視聴と合わせて,2時間を超えると,頭の回転が悪くなるようです。)朝食をきちんと食べているかな。御飯と味噌汁が頭によいと言われている。(3時間目からお腹空いたと言っている子がいる。)家庭学習をしているか。子どもの生活習慣が子どもの学力に影響を与えるのは当前である。子どもの学力を伸ばすために,生活習慣も正す必要がある。

 こんなことを保護者会でお話しする。

 4月10日(火)
 先生がお山の大将
「先生,遊ぼう。」
 今日は体育館が使えない。外も使えない。しかも教室の荷物の片付けが残っている。そこで,休み時間には教室を片付けていた。すると子ども達が固まって来た。
「先生,遊ぼう。」
「今日は,体育館も外も使えないから,教室を片付ける。」
 こう言いながら,仕事をしていた。しかし,なかなか粘ってくる。
「プレールームがあるよ。」
「プレールームはせまいからなあ。」
 こんな会話ではぐらかしていた。しかし,子どもがどんどん増えてくるので,抱っこだの何だのと言われ,結局仕事が出来ない。
「大根抜きしよう。」
 くみ君の粘り勝ちである。粘って依頼し続けた御褒美に遊ぼうかと思った。
「よし,行こう。」
「やったあ。」
 子どものとの遊びは教師にとっては遊びではない。仕事である。楽しい仕事だ。子どもを知るという重要な仕事である。
 昨日は体育館で遊んだ。昨日の体育館では,私の教え子はどんどんやって来る。3年3組の子も集まって来る。しかし,集まって来ない子もいる。男子数名で,何やら遊んでいる。それはそれよい。しかし,どのような人間関係なのかを知るのが重要だ。
 そのうち暖かくなったら,外で学級全員で遊ばせる。3年生くらいは集団で遊べない。だからこそ,キック・ベースなどを集団でさせると喜ぶ。もちろん,教えるのは教師である。この時期に集団で遊ばせないと,高学年になったら,ますます細分化する。小学校の担任はお山の大将である。
 大根抜きをしていると,澤先生も来られた。一緒に大根抜きをした楽しい時間だった。
 
 4月9日(月)
 1 学級組織

 学級での役割分担を決めた。
 

今日の学活では,次を行う。班長決め。席替え。係活動決めである。(学活とは学級活動の略である。)次のように行う。

(1)班長決め

 このように,普段の生活を行う班を決める。普段一緒に過ごす班だから,生活班と呼ぶ。生活班の他に,社会科の班,音楽の班,体育の班を決めようと考えている。社会科の班は,探検に行く仲間である。音楽の班は,合唱の仲間である。体育の班は,運動の仲間である。

体育の班はいらないかもしれないが,サッカーなどをグループで行う際に作りたい。

今日は生活班を決める。生活班は,班長から決める。立候補である。誰が立候補してもよい。ただし班長は,班の人の面倒をみられないとだめだ。

人の役に立ちたいという利他の心が有る。これは誰でも有るだろう。問題はさらに,人の役に立てる力が有るかどうかだ。この両方に自信がある人に立候補して貰う。

立候補が少なければ,班長を決めない。席替えもしない。このままで一年間を過ごす。

先生ももちろん協力する。進んで取り組ませたい。

立候補が多ければ,じゃんけんで決めさせる。じゃんけんは公平である。

今回は自信がなくて班長にならなかった子にも,3年生のうちに一度くらい班長を経験させたい。

 

(2)席替え

 班長が決まれば,班長と班員を相談して決める。席も班長が決める。柳谷学級の席は,班で相談して決めてよい。毎日変えてもかまわない。でも,毎日はよくないかな。

 

(3)係活動決め

係を決める。どんな係が考えられるかを発表させる。前に有った係だからするのではなく,必要だからするのだ。どんな係が必要かを考えて発言させたい。

次のような係が考えられる。

朝の会係,号令係,プリント係(3),黒板係(4),保健係,学習予定係,準備係,牛乳パック(2),整頓係,窓・カーテン係,電気係,掲示係,音楽係,鍵係,リーダー係,生き物係,図書係(2),遊び係(2),点検係(2)くらいかな。

それぞれの係が何をするかは,話し合って決めていこう。

このような係が考えられる。このように考えておく。しかし,子どもに最初から教えない。子どもの発言で,係決めを進める。他にも面白い係発言されたらそれにするかもしれない。

みんなで生活する教室である。みんなで協力し,楽しく過ごしやすい教室にしていこう。楽しい3年3組の始まりだ。3年3組元気学級だ。

 
 立候補で班長を決めた。
 1班 もえちゃん。2班 大君。3班 つよ君。4班 みなちゃん。5班 ひかちゃんだ。
 班長と相談して,班員を決めた。席は班長が決める。運動会まで,この班でいく。6月になったら,新しい班長を募集する。是非,立候補しよう。

 前期学級委員2名決定。和君,みずちゃんだ。積極的だね。

  2 理科の1時間目
 驚いた。こんな子がいたからだ。
 
 理科と社会科のノートの使い方を指導した。その後,理科の方を開かせて,次の板書を視写させた。
 「なぜ,虫を学ぶのか。」
 全員に自分の解をノートに書かせた。
 いつまでたっても書かない子を立たせた。そして,何でもよいから決めさせた。いつまでも立たせていたら体罰になるかもしれない。思考の回転を速くさせるために,立たせるという方法はよい。1人だけ,いつまでも立っていた。そこで,仕方なく座らせた。
 全員のノートを見て歩いた。すると「虫がさわれないから」「虫を好きになるため」などと書いていた。
 そんなことではない。虫を学ぶ目的はもっと他にある。
 命を大切にするためです。
 驚いた。全くその通りだ。先生が考えていた解と同じだ。
 虫の命を大切にしたい。大切にするために,知る必要がある。だから,観察する。観察しているうちに,死んでしまうこともある。それは仕方ない。でも,わざとに虫をつぶすのは悪だ。大切にしようと思って観察していたの死んでしまったら,ごめんなさいと謝る。
 こんな話をした。それにしてもみなちゃんには驚かされた。
 
 3 国語の1時間目

早速,宿題の作文を持って来た。ほとんどの子は柳谷先生が担任の先生になったのを喜んでくれているようだ。有難い。

 

びっくりした

 自分のたんにんの先生がだれなのかを思っていました。

 始業式でやなぎや先生が担任になったと知ったとき,なったことがない先生だったからびっくりしました。

 やなぎや先生へのおねがいは,もっとむずかしいべんきょうをおしえてください。

 3年生で何が楽しみかは,べんきょうです。

 やるきまんまんです。

 

 私は春休みに,食べ物を食べたり,勉強をしたりしてた。

 食べに行ったことを書く。

 ぼくは,かぞく全員で暖中へ行った。ぼくはごはん,ジュース,牛肉とピーマンをやいた物,この3つを選んだ。おいしかった。勉強は,作文力マスターカードをやった。

 ぼくは3年何組か分からなかった。でもいまでは,33組になった。22組のころの人もいた。33組のたんにんの先生はなんと柳谷先生だった。このことをみんなにほうこくすると,みんなびっくりしていた。僕は,柳谷先生でよかったと思う。なぜなら,先生はいろいろしっているからだ。漢字やいろいろおもしろいこともしてくれるから柳谷先生でよかった。

 次に3年生になってがんばることを書く。

 僕は3年生になって算数をがんばる。なぜなら,算数はかけ算や3年生になったら,十のかけ算がでてくる。零のかけ算もできくるからがんばる。

 これで春休みになにをしたか,どう思ったかということをおわる。

 

 漢字をよく使っていて驚いた。

 3年生1時間目の国語で3年生の決意を書かせた。10分間である。10行を超えなかった子は5名だった。そのうちの1人は4行だった。手強そうだ。8人は20行くらい書いた。

次の作文の書き方が先生は好きなので書く。

 

 3年生になってがんばることは,字をていねいにかくことだ。なぜならきたないからだ。

 国語ではかん字をがんばりたい。なぜなら,あまりかけないからだ。でもよめる。

 さんすうではわりざんをがんばりたい。なぜならたしざんとひきざんとかけざんができないからだ。

 りかでは虫をかんさつしたい。なぜならあまりかんさつができないからだ。あとありもしらべたい。なぜならありのことがあまりわからないからだ。

 みんなのやくにたちたい。バッタとかのこともしりたい。なぜならぜんぜんわからないからだ。トンボとかもしらべたい。トンボはすこい。なぜなら目の中にすごくいっぱいつぶがはいっているからだ。はちのすににていた。

 しゃかいでは,グループできちんとがんばりたい。なぜならはぐれたりしてしまうかもしれないからだ。しゃかいかけんがくとかもがんばりたい。なぜならはじめてだからだ。

 しゃかいかけんがくは,グループでいくからはぐれないようにしたい。なぜならしらないところへいくかもしれないからだ。ぜったいはぐれないようにがんばりたい。

 グループでけんかしてもなかなおりをする。

 

 漢字をもっと使った方がよいな。しかし,このように要らない言葉を削った書き方はとてもよい。

3年生では「1つ目」という書き方は止めよう。必要ないからだ。使うなら,「1」という数字だけの方がよい。「です・ます」の敬体を卒業しよう。「あと」のような余計な言葉も要らない。無駄な言葉を削る。

 保護者が家庭でわが子の文章を指導する際,これらを参考にしてほしい。

次の文章には勢いがある。この書き方が正しいかどうかはよく分からない。でも,この書き方も先生は好きだ。

 

 これから,年生でばんばることを書く。

 理科だ。理科で,大きい虫や,すごい虫をさわれるようになりたい。なぜなら,大人になっても虫を触れなかったら,はじかしいし,子供のうちに,さわっておいたほうがよい。

 社会だ。グループで,いっしょに行って,いろんなことをしらべる。そして,ポスターや新聞にまとめてみたい。グループといっしょに行ってはぐれない。じゅん番でインタビューをする。

 国語だ。物語を読んで「授業作文」を書いてみたい。どくに,かん字がいっぱいあるのでぜんぶ書けるようになりたい。書きじゅんとかもおぼえられるようにがんばる。かん字が3年生で多いから,ぜんぶおぼえて作文とかに書きたい。作文も,気をぬかないでがんばる。そして何十まいも書きたい。

 算数だ。わり算がある。それをぜんぶおぼえられるようにがんばる。わり算は,かけ算のぎゃくなので,かんたんだと思う。でも,むずかしい。

 

 次のように「先ず」を使うなら,「次に」「最後に」と順序を表す接続語を全部使った方がよい。

 

 私が,3年生になってがんばることは3つある。それを書く。

 先ず,国語の作文である。なぜなら,字をきれいに書いて,早く書けるようになりたいからだ。それは,大人になっても,つかえることだ。しごとのとき,メモをする。そのときなどにつかえる。社会のときにもつかえる。作文は,いつでもつかえる物だ。

 次に,理科である。なぜなら,虫をさわるのがにがてだからだ。虫の中でさわれるものもある。それは,トンボだ。今どは,体のこともしらべてみたい。また,大きな虫もさわれるようになりたい。たとえば,かぶと虫とか,クワガタだ。さわったことはある。しかし,クワガタは,こわくてさわれなかった。だから,さわれるようになりたい。

 さい後に,社会である。なぜなら,いろんなお店に行ってみたいからだ。他にも,

 

 これが3年生2日目の子どもの実態である。このようなすばらしい子どもが更にどのように伸びていくか,わくわくする。


 4 算数の1時間目
 かけ算九九の復習をした。7の段,8の段で間違っている子が数名いた。家庭でも聞いて貰おう。
 ノートの使い方を指導した。一ます空ける。一行空ける。一年生のときから,このような指導をしている。


 4月7日(土)
 ホームページの整理
 今日は一日HPの整理をしていた。
 特に時間をかけたのは,2005年新1年生の担任日記の整理である。
 これを読むと,2年前の子ども達の様子が浮かんできた。なかなかの力作である。
 新1年生担任には是非,読んでほしい。学級崩壊を起こさないためにも。

 4月6日(金)
 始業式
 万全の準備で始業式を迎えた。いよいよ新学期の始まりである。いつもわくわくする。
 朝,玄関で子どもを迎えた。
 新3年生の子ども一人一人と挨拶した。かわいい子達である。
「柳谷先生。」
 玄関を開けるなり,泣きそうな顔をしている子もいた。
「春休みに函館へ行って来た。」
 こう言っている子が2人いた。楽しんできたのだろ。
「春休みにインフルエンザになった。」
 こんな会話を楽しんだ。

 始業式,いよいよ担任発表である。
「3年3組,柳谷直明先生。」
「わあ。」
 軽くざわめいた。万歳をしている子もいた。驚いただろう。私も予想していない人事だった。
 
 教室へ戻り,プリントを配付した。
 感想を書かせたかったが,時間が無かった。そこで,原稿用紙を宿題にして配付した。
 
 虫や草にも命がある。その中で人間に生まれるのは難しいのだ。このように3年3組の仲間として一緒に勉強できるのは,更に難しいのだ。そのように有ることが難しいから,有難いという。だから,別れるときには,今日一日への感謝の心を込めて,さようならの挨拶と共に,有難うと言い合って別れよう。3年生の楽しい毎日が待っている。楽しく過ごそう。

 短い時間で,こんな話をした。
 かわいい3年3組の子達との一年が始まった。

「先生,どうして3組なの。」
 恵里ちゃんや風ちゃんに怒られた。風ちゃんは家に帰ってからも,柳谷先生でなかったと怒っていたそうだ。ごめんね。先生が決めたわけではない。運命なのだ。

 入学式の受付で,3年3組の何人かの保護者に挨拶された。責任を持って,担任していく。
 3年3組の保護者の皆様,よろしくお願いします。
 3年1組と2組の子ども達も学年合同の授業場面で面倒をみていきます。1組,2組の保護者の皆様も,よろしくお願いします。

 学級経営と授業実践をUP
 向上的変容を保障する学級経営,「鍛える国語教室」の授業実践を整理した。
 公開授業計画も書いた。授業参観にいらっしゃって戴きたい。

 春休みに何をしていたか。とにかく教室整理である。子どもが何人か手伝いに来てくれた。有難う。本当にいい子達だ。
 お手紙をくれた子もいる。有難う。 

 4月2日(月)
 始業式を迎える前の8か条
 
 詳しくは書けないが,今日から新年度の仕事をした。しかし,これまでの仕事も残っているのでそれも併行して行う。
 以下,これまでの経験から始業式前にしていた内容を書き出す。学年通信,学級通信を書くのももちろん必要だ。

 家庭訪問計画を作成したか。
 学級担任は先ず,家庭訪問計画を立てよう。家庭訪問は大仕事である。一人一人の家を確認できる大切な仕事でもある。したがって,家庭訪問計画から立てよう。私はいつも,始業式の日に家庭訪問計画を配付している。訪問される保護者の都合がある。できるだけ早く作成し,配付すべきである。

 時間割を作成したか。
 体育館などの特別教室の割り当てから考えて時間割を作成しよう。昔は35週で割り切れる授業時数だったので時間割を作りやすかった。しかし今は,年間100時間だとか60時間の教科が有ったりする。35で割り切れないので,週何時間を決定できない。そこで大体の週時間割を作る。これを私は基本時間割と呼んでいる。この基本時間割から,毎週の時間割を作成する。すると毎週毎週どこに何をおくかと悩む必要があまり無くなる。ただし,行事などで教科によって授業実施時間が偏るので,毎月教科ごとに点検するとよい。私は学期ごとに調整している程度である。

 楽しい活動を計画したか。
 今年はこんな楽しい活動を計画をしている。そんな話を始業式後,子どもに伝えたいものだ。そこで,春休みのうちに,年間行事でどんな楽しい活動を計画できるかを考えたい。遠足,社会見学,運動会などなど学校には楽しい活動がたくさんある。それらの活動も,直近になってから計画を立てるのでは忙しいだけである。春休みのうちに,せめて1学期の学年や学校の活動計画を立てておこう。私は楽しい空知ゼミ例会の計画を立てた。トップページにリンクした。

 教室整理をしたか。
 新しい教室の整理をして子どもを迎えたい。しかし私はどこへ行くか分からないように荷物をどこへも入れない。始業式のお楽しみである。(^^)v 始業式前,子どもに分からない程度に整理しておこう。

 授業計画を立てたか。
 今年度はこんな教材で授業したい。今年度はこんな授業を取り入れたい。そんな授業計画を立てよう。学年打合せで模擬授業を行おう。始めが肝心である。最初から子どもになめられたら,1年間なめられ続ける。教師を信頼させる。そのために授業計画を立てる。私は最近,1年間に20回くらいは公開授業を行っている。その研究授業計画も春休みが肝心である。

 子どもの名前を全部出席番号順に記憶したか。
 子どもが出席番号順に座れるように黒板に書いておく。そして始業式後に,初めて出合う子であっても,顔を見て名前を読んで握手する。ここから子どもは教師を信頼する。出合いを演出する。私は1年生の入学式後にも,この演出を行った。忘れたらちらりと記名章を見る。それでも1年生は,どうして分かるのという顔をする。楽しい時間だった。名前を呼び,握手し,プリントケースと塗り絵を一人ずつに贈った。今の3年生との出合いの演出だった。今の3年生との出合いの演出はもっとたくさん有ったなあ。懐かしい入学式後の思い出である。

 楽しい授業を計画したか。
 複数の教科書を読む。そして,面白そうな教材を使う。マスターカードをいくつか見る。そして,子どもの実態を推測し,どれから使うかを計画する。『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード』でスピーチ指導から始めよう。『作文力マスターカード』で理想を書かせよう。楽しい国語の授業で子どもを鍛えよう。