2004.12.13UP


29日(木) かわいい1年生 全く1年生はかわいい。柳谷先生大好きだ。夏休み、柳谷先生がいないから寂しいなあ。夏休みも柳谷先生と一緒に遊びたいなあ。ほんとにかわいいことを言う。かわいい1年生をしっかりと育てていかなくてはいけない。あと少しで1学期が終わる。


29日(水) 学年打ち合わせ 今日は1時30分から4時まで学年打ち合わせをしていた。長過ぎた。しかし学年打ち合わせがかなり重要である。今回は来週の予定を始め,学級の問題交流,保護者会の話題,親子レク,終業式に歌う曲など多くの話題があった。皆さんは疲れただろうが,私は疲れが飛んだ。かなり話をしたからである。話をするのは好きな方ではないが,授業の話はいつまでしていても飽きない。困っている子供の話になると,どうしたらよいかを考えるので勉強になる。各学級の進度の交流も面白い。このようにじっくり話し合って学年経営をしていきたいものである。保護者会の準備をほぼ終えた。このように何時間もかけて保護者会の準備をしていることを私のHPを読んでくださっている保護者の方は御理解くださるだろう。直接お話することができる少ない機会である。一人でも多くの保護者の方に御参加戴きたい。ビデオの編集の終了した。4時間以上かかった。お楽しみ戴きたい。/ 岩見沢公園 動物と植物の観察へ行った。動物はクジャクを描かせた。文章が書けない。植物を描かせた。文章が書けない。昨日の国語と生活科で書く練習をしたのに書けない。まだ文もきちんと指導していないので仕方がないか。来週から書く指導をする。そして1学期を終える。水棲昆虫を捕る時間が少なかった。2学期にもう一度,どこかへ採集に行きたい。可能であれば。〇〇ちゃんは帰りのバスの中で,ドジョウとエビの追いかけっこをじっと観察していた。巻貝の動きもよく見ると面白かった。


28日(火) 作文指導 一昨年に比べると,今年度は実にゆっくりと学習を進めている。一昨年の授業記録を見ると,6月上旬から作文指導をしている。今年度はまだ,きちんとした作文指導をしていない。そこで昨日,観察カードの文章の書き方を指導した。「〇〇をかんさつしました。/ わかったことを2つ書きます。/ 一つ目は△△です。△△は〜でした。/ 2つ目は□□です。□□は――でした。/ このように△△,□□がわかりました。」このような文型である。途中で時間がなくなったので止めたが,視写させているのにますを空けたりますを空けなかったりといろいろだった。この辺りのことは保護者界でお話しをする。保護者に知っておいて戴かないと文章は上達しない。ひとます目に句点を置いてよいという保護者が過去にいらっしゃった。こんなわかりきったことでも,これまでの国語科ではきちんと指導されていないことが多い。何せ,日本国民の8割くらいが自分の文章表現に自信がないという調査報告もある。保護者が自信がないのでは子供に自信を持って教えることが出来ないだろう。保護者会では保護者の方にも私の国語授業の一端を経験して戴く。そして一緒の子供の教育に携わって戴きたい。子供と共に保護者にも育って戴かないと子供が伸びづらい。家庭,地域,学校で子供は適正に育つ。/ 何時間もかけて保護者会の準備をしている。是非,御出席戴きたい。我が子の教育に自信がない方ほど,進んで御出席戴きたい。多くの保護者の方とお話できる金曜日が楽しみである。


27日(月) 説明文の読解 文章を読み解くことを読解という。『なにが かくれて いるのでしょう』をかなり読んでいる。このような教材は多くの問いを作ることができるので楽しい。何の木か。□□の木。これがわからない子が数名いた。以前にも同じことをしているのにわからない。次は今日初めての問いを出した。「しゃくとりむしは何をしているのか。□□□□いるのです。」「問いの言葉は何か。」「しゃくとりむしは何をしているのか。」「違う。それは問いの文。」「何です。」ひかるちゃんが答えた。「そうだ。」何に丸を付けた。「ヒントの言葉は何か。」「いるのか。」「ヒントの言葉を探して,47ページから4文字の答えを決める。4文字なので4つの丸を付けてみる。始め。」多くの子は「かくれて」に丸を付けた。しかし「なにがか」に丸を付けている子もいた。「『なにがか』だとヒントにつながらないだろう。」最後にレベルの高い問題を出す。「なぜ,かくれているのか。」「人間に見つからないため。」「違う。人間がしゃくとりむしを探すことは少ない。」何人かが同じようなことを発言した。「からすが食べるから。」誰かが言った。「からすも食べるかもしれないが,更に広い言葉で言うと。」「鳥に食べられるから。」「そうだ,鳥に食べられるから。」コオロギの擬態を見せた。石の模様になっている。動物たちはなぜ,隠れるのか。「身を守るため。」〇〇〇〇ちゃんが言った。すごいね。「48ページの一文を音読する。さんはい。」「この文は3つに分かれている。」「『しゃくとりむしが,』と『かくれて』と『いるのです。』です。」そうだ@,A,Bと教科書に書く。@を主語という。Aを修飾語という。Bを述語という。主語と述語で文になる。何が何だ。何がどうする。何がどんなだ。このような文をノートに書かせた。次のような問題点が見られた。書き出しを下げていない子,2行になるときにひとます空けている子,句点が無い子,促音や拗音の誤り。たくさん文を作って楽しんだ。「先生,丸付けて。」あまりにも多くの文ができたので,丸付けする時間がなくなった。お母さんに付けてもらいなさい。このような問い答えを1年生から練習していないから,できない子ができなまま進級することになる。市販テストだけではなく,小学校でも教師作成テストが必要だ。/ アサガオの芽がたくさん出た。/ うんてい,逆上がりができなくて困っている子がたくさんいた。高鬼をして遊んだ。


26日(日) 保護者会の準備 今日の午後,明治図書と北海道新聞へ宅急便で送った。丸一日ずれた。一体この休みは何をしていたのかと思う。なにやらぼやっと2日間を過ごしていた。しかし9月号のグラビアが完成したのは嬉しかった。グラビア作成には時間がかかる。それだけに実践を整理することができる。有難い依頼である。その後保護者会に使うビデオの編集に4時間もかかった。結局原稿らしい原稿は書けなかった。どうも執筆が進まない。『鍛える国語』の原稿や大谷さんからの依頼原稿など,書く必要があるものはたくさんある。しかし何も書けないで終わった。その替わり,たまっていた礼状をいくつか書くことができた。明日からの通勤電車で執筆を再開しよう。通勤電車は動く書斎である。あと礼状を2本書いて本日を終える。


25日(金) 久し振りの執筆日 2週間働き続けていた。かなり仕事がたまった。特に『授業研究21』9月号のグラビアが完成しない。絶対に今日じゅうに完成させ,月曜日にはお届けする。原稿の執筆にも時間がかかるが,グラビアは更に時間がかかる。保護者の許諾を得る。意図的に写真を撮影してためておく。主張したいことで草稿を作る。それに当てはまる写真を探す。写真が無ければ,草稿を書き直す。写っている子供に偏りが無いかを確かめる。こうして完成する。午前中で最終段階まで確かめた。写真はすでに,ほぼ決まっている。午後から宅急便で送る。北海道新聞の新聞も午後から一緒に送る。これは人数規定を越えていたので入賞はしないだろう。しかしそれが目的ではないのでかまわない。子供達とよい実践ができたことに感謝する。15班全ての班が新聞を完成させたことに意義がある。午後からは他の執筆をする。授業実践を記録して,自らの授業を反省する。明日のために。


23日(木) 涙の対決 『五色百人一首』は優れた教材である。何度やっても飽きない。1年2組では勝敗で級に分けることにした。初段から5級までに分かれている。昨日までの初段は〇〇ちゃんだった。今日は〇〇ちゃんに詠んで貰った。そして1級対決で勝った〇〇ちゃんと対決させた。最初は〇〇ちゃんが勝っていた。しかし最後,〇〇ちゃんがほんの一瞬気を許したときに取られた。「負けても泣かない。」こう言っても無駄だった。前回は〇〇ちゃんが泣いた。今回は逆転した。この対決はいつまでも続くのだろう。次に初段に挑戦するのは誰だ。勝った子は自分の級のまま。負けた子は一級落ちる。/ ジャガイモ ジャガイモを植えた。半数以上の子が持って来なかった。『キラキラ』をよく読んでいない保護者が多い。持って来ていた子の分だけを植えた。それからジャガイモの観察をさせた。「なぜジャガイモが生えているのか。」「誰かが植えたから。」「違う。」「生えていたから。」「全く違う。」「去年のイモが残っていたからだ。1つを植えると5つくらいできる。だから植える。」こう言って,すでに生えているジャガイモを観察カードに書かせた。「大きく描く。一枚一枚の葉から書く。葉のぎざぎざをよく描く。葉の中の線も描く。」こんなことを指導した。先に私が見本を描いてから描かせた。1年生は観察カードがなかなか書けない。しかしまあまあ描けていた。教室に戻り,文章を書かせた。題名,名前,書き出しを書いた辺りで時間になったので止めた。夏休みの絵日記も観察カードのように段落を作って書いてくることを指導する。来週は絵日記を書く練習をさせる。それにしても暑い一日だった。体が持たない。2時間年休を取って帰宅した。


22日(木) 教師の関わりでどの子も育つ 昨日の3時間目である。筆入れ,色鉛筆,はさみ,のり,生活科バック,新聞用紙,画用紙を手に持って3階の視聴覚室へ1年生は移動した。10時40分に号令をかけた。「〇〇ちゃん。」これが私の学級の号令の合図である。「気を付け,これから3時間目の生活科を始めます。」「始めます。」「今日で新聞作成が終了である。これまでがんばって学習してきた。しかし最後でだめになることはある。最後まで丁寧に完成させてほしい。写真を持って来れる人は持って来てよいという話を昨日した。持ってきた子。」ほとんど持ってきていない。「持ってきたい子は持って来てよいと言ったので,持って来ていなかったら貼らなくてよい。持って来ても切りたくなかったら貼らなくてよい。今日は2つのことを指導する。@マジックの使い方。マジックのとがっている方を左にする。そして縦に引きと太くなる。横に引くと細くなる。こうだ。」市という漢字を3種類書いて見せた。「このようにマジックの太い方を使うときはとがった方を左にしたまま書く。全員分のマジックが無いので,マジックを使う子は練習してから書くとよい。A感想の書き方。インタビューをして,教えて戴いたことへの感想。新聞をつくった感想。『市町村合併』のお勉強の感想を書いてほしい。全員起立。班で役割を分担したら座る。一つずつ決めていく。残った人はどれでもよい。始め。」こうして役割分担をさせた。「発表して御覧。」「わからない。」「楽しかった。」「嬉しかった。」このような感想をいくつか発表させてから書かせた。ここまでで15分くらいだった。「書いたら先生方に見て戴く。」こうして最後の記事を書かせた。「記事を書いた子は,写真や記事を並べる。」「写真と記事を近づける。」「イラストを描いてよい。」「線路など,学習に関係するイラストがよい。」「記事が少なければ更に書く。」「周りにもイラストを描く。」「丸や四角に切る。」「記事に薄く色鉛筆で塗ってよい。」「マジックは文字を書くだけ。色をマジックで塗ってはいけない。」こんなことを作業を中断させながら指導した。上手にできている班の紹介を3分間に一度ずつくらい紹介した。3時間目が終了した。4時間目10分間だけ貼る場所を更に考えさせた。この貼る場所を考えさせたという焦らしが子供達に学習意欲を起こした。早く貼りたい。こう誰もが考えただろう。「あと5分で糊づけさせる。置く場所をよく考える。記事が少なかったら書く。」わいわい楽しそうに並べていた。実によく班で協力していた。「遊んでいる〇〇さんに何をしたらよいかを班長さん,教えてあげる。」こんな指導もした。「手を置く。よし,いよいよ糊で貼らせる。前の図工で糊の付け方を教えた。たくさん付けない。はみだすと汚くなる。貼る紙の周りに付けるとよい。では,始め。」早い班は15分くらいで貼り終えた。だからイラストを更に描かせた。20分経過辺りから記念写真を撮った。みんないい顔していた。班で協力できていた。楽しそうに貼っていた。始めはやりたくなさそうだった班も楽しそうだった。終わった班は片づけさせた。最後チャイムが鳴ったときには一つの班だけが粘って作成していた。よくがんばった。1年生での新聞作成に始めて取り組んだ。3年生でも大変なのに,よく完成させた。感動した一日だった。今回は北海道新聞の依頼から学習を始めた。しかし終わってみると本当に価値のある学習だった。1年生でもグループ学習が個を育てることを実感した。スーパー1年生に拍手を贈る。


21日(火) 目標,指導事項の具体化 例えば算数では「1位数+1位数の加法ができる。」と目標値が具体的である。私は国語の評定も具体的にしたいのだ。それを国語を学ぶ意欲に欠ける教師に求めているわけではない。研究する気力もない教師に私の考えを押し付けようとは全く思わない。いくら情報提供してもわからないのだから,放っておくしかない。私は私の指導事項,到達目標で評定する。私が指導している子供達の評定なのだから当たり前である。日本の教育の悪弊である。横並び。抽象性。偏った平等観。曖昧性。そんなことを言っているから才能ある子供を伸ばすことができない。ある一定の具体的な目標を決める。そこに到達できたかどうかが絶対評価である。具体的な目標が無い中で絶対評定などできない。こんな当たり前のこともわからない教師は専門職大学院へでも行って再教育を受けた方がよいだろう。東京では教員養成塾のような機関があるそうだ。北海道教育委員会も教員の再教育を本気で考えた方がよい。言語活動の系統はこれまで私が提案し続けている。それに学ぼうともせず抽象的な評定に揃えようなどと笑止千万である。子供の学力を形成したいのなら,目標値を具体的にし,そこへ到達させるとよいのだ。そんな努力をしようともしない教師は黙って働けと言いたい。


20日(月) 新聞づくり 生活科では新聞づくりを進めている。生活科で2時間,図工科で2時間のあと4時間で完成させる。これまで新聞づくりとしての時間は1時間しか使っていないので,計5時間で完成である。1年生に新聞をいかに作らせるか。記事を分担させる。ここは公開授業で行った。記事を書かせる。2〜3行の記事を書かせるとよい。「00に教えてもらいました。/『なかよくしてね。』」こうである。段落とか改行とかかぎの使い方に戸惑っている子もいる。しかし班で協力させると案外上手くいく。更に写真を貼り付ける。栗沢町でのインタビューの写真,駅,バス,私の写真などである。あとは色鉛筆できれいに仕上げる。タイトルをどのように書かせるかはまだ考えていない。全ての記事を子供の手で作らせる。そして新聞グランプリへ応募しよう。とにかく完成が楽しみだ。


19日(日) 地方スクーリング2日目 今日は最初から学生に模擬授業をさせた。一番目の人は驚いたことだろう。しかも途中でどんどん介入した。「今の発問での問題点を指摘せよ。問題点を指摘できない人は,同じ過ちを繰り返す。進んで発言せよ。」こんな調子である。かわいそうだが仕方がない。子供の前に立って教える教師である。悠長なことは言っていられない。真剣勝負である。レポートを批評していると以前に新聞記者をしていたという学生がいた。ここ辺りが通信教育性の面白さである。仕事をしている経験があるので,強いものを持っている。新聞記事でかぎの外に句点を置く。小・中学校ではかぎの中に句点を置く。それは以前から私は知っていた。そのことを指摘した学生がいて,盛り上がった。「教科書の上に机を置く。」このような指示を出すが生もいた。これも受けた。わざとではないらしいが,このような笑いを取る言い回しをたくさん持っていてわざと使いたいものである。教育課程の話,研究計画推進方法の話,学習指導要領の話をした。そんなことをしていると午前中が終わった。午後からは私の授業をした。簡単な友達インタyビューの授業で『プランくん』の使い方を指導した。盛り上がった。問いと答えのマスターカードを使った授業をした。このような教材開発をしようと呼びかけた。何人かに模擬授業をさせ,レポートを検討した。昨日の宿題として800字のレポート2本と指導案を与えていた。地方から来ている学生はホテルの中で書き,友達と模擬授業の練習をしていたそうだ。偉い。私もレポートを1本持っていった。学生に書かせていて教師が書かないのは不公平だと考えたからである。しかし昨日の帰宅後は書き元気はなかった。そこで早く寝て,今朝6時前から書いていた。レポートを私も2本書いたが,1本だけを持っていった。さすがに指導案は書けなかった。試験をしないといっていたのに,最後に試験をした。修正を指摘したレポートの清書である。それならよいだろうと課した。今年度は初めてのスクーリングの授業だった。概ね満足できる結果だった。指導計画の8割は行いことができただろう。学生にとっては大変な授業だったろうが,それぞれの話し方や書き方は明らかに向上していた。真剣勝負で臨んだかいがある。しかし計画通りにいかないことがいくつかった。来年度の課題は次の3つである。評価は指導案作成,レポート作成,授業での発言,積極性の4点にする。指導案を修正する時間を取る。レポートは今年度同様に2本を課題にする。問題点をもっと早く指摘して,全員分を批評する。授業での発言を評価点にする。今年度の学生は発言が少なかった。2日目には進んで発言する学生が何人か出てきた。しかし全員ではない。発言しない学生は点数を下げる。更に積極的に発言したり,授業に臨んだりする態度も評価点にする。教員を目指す学生である。きちんとした態度で授業に臨んでもらいたい。それにしても2日間で15時間以上の授業によ耐え忍んだ。どんどん当てられるし,発表させられる授業である。辛い2日間だったことだろう。しかし「楽しかった。」と授業批評に書いていた学生が多い。有難い。来年度も楽しみしよう。


19日(日) 創価大学通信教育部での授業 今年度から創価大学通信教育部の非常勤講師を依頼された。有難い。早速昨日と今日,地方スクーリングで授業をしている。札幌のNTTセミナーセンタである。授業は「教職総合演習」である。「演習」なので活動をさせる必要があるだろう。「総合」とは何かを問うた。学生12名に尋ねた。「総合」的な授業のことでしょうか。ここでいう「総合」とは職業としての教職全般の仕事を指すだろう。だから教師の職業の話から授業を行った。教師は何をするのか。大きく3つある。教科指導,生徒指導,校内分掌である。この講座では教科指導や生徒指導を主に扱う。しかし現場では校内分掌に費やす時間の方が多い場合がある。小さい学校になるほど学級の子供に直接関わる仕事より,校内分掌の仕事の方の比重が多いだろう。子供に関わる仕事をしたいのに,それが上手くできない。校内分掌などの仕事に時間がとられたり,授業準備ができなかったりするからである。だから普段からどのような授業をしたいのか,どのような実践をしたいのかという問題意識を持つ必要がある。多くの研究会へ出席したり,多くの本を読んだりして優れている授業に触れてほしい。私の授業は決して優れてはいない。しかしこれまで蓄積してきた楽しくて学力を形成する授業をこの2日間で提供した。こんな話をした。さて,私は今何の授業をしたと言えるか。学生はきょとんとしていた。私はすでに授業をしている。何の授業をしたのか。国語科の授業である。国語科の3つの領域は何か。学生は全く答えられなかった。このような基本的なことはもっと学んでほしい。話をしていた。それは国語の授業である。更に言うと「話すこと・聞くこと」の授業である。私は何を意識して話をしていたか。「聴き取りやすい話し方」「ゆっくりした話し方」「声の強さ」このような発言があった。その通りである。少しずつ私の授業に参加してきた。大学の授業は講義が多いのだろう。確かに講義で知識を指導されることも必要だ。しかし教師としては上手に話ができなくては話にならない。したがって私の大学での授業も学生に発言させる。これは岩見沢校での授業でもそうである。このようなことを話しながら授業を進めた。国語の授業展開,算数の授業展開,音楽の授業展開を実際に経験させた。学生にも模擬授業をさせたり,自己PRをさせたりした。課題は指導案作成と800字レポート2枚である。今日の明日なので大変だが,仕方がない。1日で指導案やレポートくらい書けなければ現場では役に立たない。今日は更に模擬授業をさせる。そしてどんどん話し方を向上させる。創価大学通信教育部での初仕事は実に学びになる。自分のこれまで学んできたことの全てを授業しながら整理することができるからである。学生にとってはきつい授業だろう。


19日(日) 国語学習会のお礼 6月17日(金)6時30分から「鍛国研」空知ゼミ学習会を行った。今回で5回目である。30名の方に御参加戴いた。有難い。先生は私を含めて4名だった。保護者は7名だった。子供は19名だった。なんと2歳のかわいい女の子もいた。お母さんと一緒にお絵かきをしていた。授業者が少ないので私の授業をどんどんさせて戴いた。1 柳谷直明の国語テストの答え方 あまんきみこ『白いぼうし』を配る。1年生いるので,大体を私がお話する。そしてテストを配る。テストにある問題文の問いの言葉に丸を付ける。「何」である。何と尋ねられたらものの名前で答える。名詞である。□の後に続くヒントの言葉に波線を引く。「ような」という問題文のヒントに波線を引く。文章から「ような」を探す。その上が答えである。このように問いの言葉,ヒントの言葉を覚えると国語科では点数をとることができる。15分かかった。2 矢田広和先生の国語辞典の使い方 「赤」と板書する。国語辞典に「赤」が何と出ているかを予想させる。辞典で調べる。同様に「青」「黄」「風」を予想させてから調べさせた。このは野口芳宏先生が仰られている「文脈アタック」である。輿水実先生から学ばれたと野口先生はどこかで書かれていらっしゃった。楽しい授業だった。しかし文脈から考えるという実際場面での応用を考えるとやや教材の提示の仕方に問題を感じる。せめて文を提示して,その文脈から単語の意味を予測させるほうが実際場面では応用できるだろう。3 柳谷直明の漢字指導 「重い」と板書する。40以上の漢字がかくれている。10個書いたらもっといで。20個以上書けている6年生がいた。盛り上がるが,授業としての加工は更に工夫しなくてはいけない。4 大谷和明先生の文の指導 「モー娘」,「モーニング娘」,「モーニング娘。」という教材を提示。修飾部の提示。文の作成。文の定義。このような授業展開だった。授業での大谷先生の発話は参加者だけのお楽しみとして書かない。5 柳谷直明の「指示語」「接続語」の指導 私の自作マスターカードで「指示語」と「接続語」の指導をした。次回は7月1日(金)である。1年生の親子レク,授業参観,保護者会とぶつかっていて大変だが,よければ御参加戴きたい。このような修業場面で自らの力のなさを知ることができる。有難い。


16日(木) エプロンシアターで算数授業 今年度の朝はエプロンシアターで始めたいと考えていた。そこで4月から準備していた。しかし6年生がお世話をしてくれたり,運動会の準備などで『ジャックと豆の木』のお話はお預けだった。前日に約束した通りにエプロンシアターの準備をした。しかし算数のテスト前だったので,ジャックに算数問題を出してもらった。「おはじきが5個ありました。ジャックがいくつか隠しました。3個見えたらいくつ隠していますか。」このような問題である。「先生,『ジャックと豆の木』じゃない。」「いいじゃない,いつもより楽しいんだから。」ほとんど耳を貸さずに授業を進めた。わかる子がすぐに答えて,先生に注意された。「わからない子に考えさせる。だからわかる子はべらべらしゃべらない。我慢する。」こんな感じである。9の合成も練習した。「9の合成,1と8で9,2と7で9,3と6で9,4と5で9,5と4で9,6と3で9,7と2で9,8と1で9,9と0で9。」教科書で確かめた。教科書問題がまた,わかりづらい。8の合成,7の合成,6の合成,5の合成もテストに出ている。今日の算数は楽しかったようだね。/ 文節役割読み 文節ごとに役割読みをさせている。これはなかなか面白い。題名,説明(の文),問い(の文),答え(の文)を教科書に書いた。漢字で書かせた。/ 書写 書写の教科書を忘れている子が何人もいた。(持たせてください。)今日はノートを2ページさせた。その後平仮名マスターカードをさせた。30分くらいで5枚くらいさせた。濁点のカードなどはほとんどさせないで持たせた。家庭で練習するとよい。/ 掃除 ひかるちゃんと風花ちゃんがいつも残って掃除を手伝っている。偉い。全体的に掃除が上手になった。その中でもひかるちゃんと風花ちゃんはいつも掃除をしているので上手だ。こうした仕事の一つ一つを大切にする子は仕事を覚える。先生は自分で満足できる仕事をしたいと考えている。だからきちんと仕事する子が好きだ。いまだにほうきを使えない子もいる。普段使っていないから仕方がないが。昨日はぴかぴかの教室になった。/ 原稿 昨日は毎日新聞の依頼原稿を送信した。『本はともだち』というコラムである。「十分に指導しないで読書感想文を宿題に出すのは暴挙だ。」このように書いた。(^_^)v 来週辺りに掲載されるらしい。/ 岩見沢市教育振興会へ2時から出席。そこで4時から全道国語研究大会の打ち合わせ。大変な学級の中でがんばっている先生に敬意を表したい。私は毎日天国のようなものだ。


15日(水) 北海道新聞社に感謝 今日の空知版に「市町村合併の授業」の記事が掲載された。さすがプロの記事である。実によくまとめてくださった。私もあのような子供の発言に救われた。「市町村合併」を北海道新聞から依頼されたときにはどのような結果になるか予測できなかった。しかし子供の一緒に調査するつもりで授業を組み立てた。公開授業の前日にも,土のような結果になるか予測できなかった。「市町村合併をどうするか。」という私自身の問いに対する解が見当たらなかった。しかし子供と授業で対話する中で解が見えてきた。「名前を教えてあげればいい。」この発言に救われた。この発言で解を得ることができた。そうだ,知り合えばよいのだ。お互いが知り合おうとしないで合併という枠組みだけが進んでいるので自分達との関わりが薄くなる。大切なのは人である。お互いの町に住んでいる人達が知り合うことが取り組むべき第一歩の行動である。「どうなるか。」から「どうするか。」を考え続けてきた。そして「住んでいる人達が知り合えばよい。」という大切な解を得ることができた。まさに子供に学んだ。このような学びの機会をくださった北海道新聞社に感謝する。1年生でも言語活動を適正に育てることができる。適正な言語活動が身に付くと,1年生でも調査活動をすることができる。新たな学びを得ることができた。御協力戴いた保護者の皆様,学年の先生方,そして飽きずに学び続けてくれた子供達に感謝する。新聞を完成させて,この授業を終える。夕刊の全道版にも紹介されていた。今月末の教育欄にNIEの実践として御紹介戴く。少しでも総合的な学習の教材開発に役立てて戴けると有難い。


14日(火) 充実の1日 今日は充実していた。7時30分出勤。通信の修正,印刷。模造紙,マジック,生活科バックなどの授業準備。黒板はます目がないので,急遽模造紙を使うことにした。模造紙を子供が持っている原稿用紙のように10文字に折った。それをいくつか作っておいた。授業展開は今日になって更に修正した。班での役割分担を自分達で作らせることにした。その方が思考が伴うからである。私の言う通りに動かすだけでは面白くないと判断した。それはそれでよかった。無駄な言葉も少なく,まあまあの展開だったと思う。ただし1年生に他の子の発言を聴かせるというのが難しかった。何人かが前に出てきて,作文を書いた。口頭作文,実際の作文という流れにした。1年生の今の段階では文章を書けないので,口頭で発表させてから文章化させた。これが妥当な方法だろう。記事の確認,場所の確認,記事の役割分担,場所ごとの発表,記述という流れで行っていった。途中栗沢小学校のところで3人の希望者になったので,3人に書かせた。結果的には一人一人をきちんと指導した方がよかった。授業展開を途中で変えて良くなる場合と悪くなる場合がある。指導案通りに授業を展開しなくてよいと学生に教えているが,悪くなることもあるので気を付けたいものである。最後は9文スピーチをさせた。「みなさん,こんにちは。私は〇〇〇〇〇です。これから私の学びを紹介します。私は栗沢小学校の人に教えてもらいました。仲良くしてねと言われました。嬉しかったです。このように学びました。これで学びの紹介を終わります。お聴き戴き,有難うございました。』こんな感じである。一番の学びと次の問いを発表させているところでチャイムがなったのですぐに終了した。今回は1組の〇〇さんが『仲良くしてね。』と言われましたという発言と〇〇君の『僕達の名前を教えればいい。』という発言が輝いていた。『市町村合併をしたくないという子がいた。どうしたらよいのか。』このような先生の問いに〇〇〇君が答えた。知り合うことが大切だ。仲良くなることが大切だ。今回は栗沢小学校へ行ってきた。今度は栗沢小学校の子供達を美園小学校へ招きたいね。先生の今日の一番の学びはこの2つの発言だった。校長先生にお願いして,栗沢小学校と一緒に遊ぶ計画を立てたいね。/ 3時間目は学生の授業だった。全員の名前をきちんと呼んで授業していた。偉い。指導案もよく書けている。余計な言葉を言わないで授業を進めていた。現場に入り,慣れると余計なことばかり言っている。子供にとって価値のないことは言わない。そんなことを心掛けている毎時間である。しかし昨日はくだらない話をしてしまったが。/ 大学の授業 今日の午後90分で今年度最後の教育大学生との授業をした。自己PRスピーチをさせたり,模擬授業をさせたりと楽しい90分間だった。もっと指導したいことはあったが,当初の目的であるレポートと指導案をきちんと書かせることは達成できた。だから学生の批評や模擬授業をどんどんさせた。私の授業での技術が使われていたり,私の過去の実践が書かれていたりで楽しむことができた。常体で発問,指示を出す模擬授業は聴いていて清々しい。「〜してください。」というようなふやけた指示ではいけないと私は野口芳宏先生に教えて戴いた。それ以来実践している。教育実習を終えても,大学を卒業しても学び続けてすばらしい教師になってもらいたい。大村はま先生は大学卒業後10年間は大学にいた頃と変わらずに学び続けたと仰られていた。がんばれ,実習生。たまに近況でも教えてほしいものだ。/ 大学生への授業後,2:30から北海道新聞社の取材を受けた。6月27日に掲載してくださるそうだ。国語科で言語活動を適正にする。適正になった言語活動を国語科以外で行為化させる。この私の主張を書いて戴けるようだ。有難い。その後毎日新聞社の方と原稿依頼の件でお話した。580字で17日までとのこと。『本はともだち』という記事である。書くことで学ぶことができる。有難い。6時には帰宅し,風呂に入る。毎日新聞の記事,国語教育9月号の修正を行って寝る。すばらしい子供達のおかげで,今日も1日学ぶことができた。学んで報酬を得ることができる教師という職業は野口先生の仰られるようにパラダイスである。


13日(月) 明日の授業展開 以下の日記を修正し,学級通信『素直』58,59号に授業シナリオを書いた。シナリオを書くことがよいとは考えていない。しかし今回はあまりにもまとまらなかったので時間をかけて発話を書いた。/ 明日は授業公開である。指導案はできている。しかしどうも上手くまとまらない。学びの交流と作業とグループ活動といういくつかの学習内容が混在しているからだ。学び方の学習なのか調査発表の学習なのか。どちらの学習でもあるが,どちらに傾くのかを考えないと崩れる。私は,このように考えていることを書くことで思考を整理することができる。子供達にも書く楽しさ,考える楽しさを伝えたい。しかし上手くまとまらない。例えば記事に番号を付けるか。1は学校。2は家。3は市役所。4は栗沢小学校。5は栗沢町内。班ごとに誰がどこの記事を書くかを決めさせる。番号は必要ないだろう。これまでメモした『プランくん』を用意させる。新聞を班で1枚広げさせる。下書きの原稿用紙と画用紙を用意させる。明日は画用紙も捨象しよう。生活科バック,これまでのメモ,筆入れがあればよい。班ごとに新聞用紙と画用紙を持たせる。しかし画用紙は使わせない。このような準備が1年生には難しい。版ごとの袋がほしい。このような準備をさせるためにもグループ活動が効果的である。「今回の『わくわく,どきどき調査隊1』では何を調査したか。そう,市町村合併だ。この言葉を最初,誰から教えて戴いたか。柳谷先生から教えて戴きましたと丁寧に言う。どこで柳谷先生に教えて戴いたのか。『学校』(板書)だ。そこで問いをメモした。問いは何だったか。『何,いつ,誰,どうなる』の4つだ。それをどうした。『プランくん』の『ラベル欄』にメモした。これは野口芳宏先生という柳谷先生の先生が考えてつくったメモ用紙だ。質問したいことを『ラベル欄』にメモする。教えて戴いたことを『ブランチ欄』にメモする。先生がつくった問いをみんなはどうしたか。お父さんやお母さんに質問した。ここまでが一つの学び方だ。柳谷先生が『市町村合併』と仰った。これは柳谷先生の大きな問いだ。これだと大き過ぎるので,小さな4つの問いにした。『何,いつ,誰,どうなる』だった。問いがあったら何を探す。そう,答えだ。答えを探すことを調査という。そこで何という調査隊をつくったのか。そうだ『わくわく,どきどき調査隊1』だ。1ということは2もある。今日の授業の一番最後に次に調査してみたい問いをみんなから発表してもらう。問いが出なければ調査隊は解散する。2度とインタビューの旅へは行かない。それでよいか。だから今日はしっかり考えてもらいたい。新聞では何を書く。題名,記事,イラストなどだ。新聞を書くときには役割分担をする。どこで調査したのか。『家』『市役所』『栗沢小学校』『栗沢町内』だ。これと『学校』での柳谷先生の台詞の5つで役割を分担する。『家』でお父さんやお母さんに教えて戴いたことを発表する。『市役所』で教えて戴いたことを発表する。『栗沢小学校』で教えて戴いたことを発表する。『栗沢町内』で教えて戴いたことを発表する。発表した子は噴出しに丁寧に書く。最後の子は柳谷先生の台詞を書く。書き終わった子は他の子を手伝ってあげる。間違っている文字があったら教えてあげる。消しゴムを使わない。(下書きの原稿用紙に書かせよう。)出来たら担任の先生に見て戴く。原稿用紙で雲カードをつくる。教えて戴いたときの感想を発表する。どこどこで質問しました。何々と教えてくださいました。何々と思いました。このような3文で発言する。発言した雲カードに何々と思いましたの文だけを書く。全員の発言を聴きたいが,時間がかかり過ぎる。そこで周りにいらっしゃる大人に聴いて戴く。よし,と言われた子は雲カードを書いてよい。誰か手本をしてみたい子。栗沢小学校で質問しました。広くなるからよいと教えてくださいました。私もそう思いました。雲カードに何て書くの。私もそう思いました。そうだ。では聴いて戴く。だらだらしている子は時間がなくなる。始め。雲カードをもう1つ作る。『わくわく,どきどき調査隊1』での一番の学びを発表する。発表した子は書く。わからない子は人の発言を聴いて考える。変だなと思う発言があったら,質問や反対を言ってよい。始め。雲カードを作る。今回の調査したことから考えた問いを発言する。質問や反対を言ってよい。(上手く討論になれば面白い。今日の授業感想。学びには2つある。自分の問いを調査する学びと先生の問いに答える学びだ。今回は先生の問いに答える学びだった。インタビューなどの学び方を教えた。今度は自分で問いを決める。例えば夏休みの自由研究は自分の問いから学ぶ。問いをたくさん持つ。問いを1つにする。問いをインタビューで調査する。調査してわかった答えを新聞にまとめる。それを発表してみんなに教える。これが自分の問いの学び方だ。」やはり書くと見えてきた。しかし言葉が多過ぎるもっと言葉を削ろう。ようやく明日の授業が楽しみになってきた。そういえば1年生の教え子が「先生のHP見たよ。」と教えてくれた。


12日(日) 執筆と苗植え 昨日は久し振りにだらだらしていた。締め切り原稿が2本あるが日曜日に書くことができる。『鍛える国語教室』の論文、大谷さんの編著の原稿などもあるが、そう急いだものでもない。来週の研究授業の準備もあるが何とかなるだろう。こう並べてみると別に暇なわけではない。しかしこれでも今までの忙しさに比べると余裕がある。そんなことでだらだらとしていた。国語教育の原稿を少し書き,苗を買い,外で焼肉をして食べて寝た。久し振りに新聞をまとめて読むこともできた。忙しいと新聞を読む時間もないので,新聞がたまる。数か月ごとに新聞をまとめて読むという週間が数年前から続いている。古くなった新聞を読むと実に必要の無い記事が多い。その中でも必要な記事がいくつかある。それを切り取る。立花隆氏のように新聞記事をきちんと整理したいものである。私は分類しているが検索に時間がかかる。保管する場所の問題である。玄関も書斎も居間も和室も本で溢れている。今日は頭がすっきりしているので,執筆が進むだろう。現在午前3時45分である。この時間から仕事ができるとはかどる。野口先生もこの時間に執筆していたことが多いと伺った。まずは国語教育を完成し,それから授業研究21を書き上げよう。これで現在依頼されている原稿を終える。


11日(土) わくわく,どきどき調査隊1〜市町村合併〜 金曜日には栗沢町へ調査の旅へ出かけた。8時35分小学校出発予定だったが,少し早く出た。45分くらいに岩見沢駅へ到着。保護者の方が3人いらっしゃっていた。一緒に歩いてくださった。9時04分,3番ホームから岩見沢駅出発。2つ目の駅,栗沢駅で降りた。このような機会を通してマナーも育てたいので,電車の中で静かにすることを注意した。栗沢駅前で,再度インタビューの練習をさせた。そしていよいよ栗沢小学校へ出発した。栗沢町には栗鼠がたくさんいた。町のシンボルなのだろうか。9時30分くらいに栗沢駅を出て,45分くらいに栗沢小学校へ到着した。途中,時代を感じる建物がいくつか建っていた。栗沢小学校の教頭先生に御挨拶をした。そして1階の広場へ入れて戴いた。10時前だったので,やや時間があった。休み時間にインタビューをさせて戴くことになっていたからだ。休み時間になった。少しずつ栗沢小学校の3,4年生が来てくれた。子供達はなかなかインタビューへ行こうとしない。恥ずかしがっている。「さあ,恥ずかしがっていてはインタビューができない。インタビューへ行く。」何人かがインタビューを始めた。すると他の子もおずおずと始めた。「市町村合併をどう思うますか。と尋ねるとよい。」とは「相手の目を見る。」などを指導して歩いた。インタビューの定型を指導してきたので,インタビューする相手が目の前にいるのに「インタビューさせてくださいませんか。」などと問う必要はない。しかし初めてのインタビューなので仕方がない。「こんにちは。私は美園小学校1年の〇〇〇〇です。インタビューをさせてくださいませんか。(いいですよ。)有難うございます。私たちは『わくわく,どきどき調査隊』です。今,市町村合併を調査しています。市町村合併をどう思いますか。(いいと思います。)有難うございました。」これが定型である。このように尋ねていた。栗沢小学校の校長先生もインタビューに答えてくださった。約20分くらいでインタビューの時間が終わった。栗沢小学校の校長先生に御挨拶をして帰路についた。「すばらしい1年生ですね。」このように校長先生がほめてくださった。栗沢小学校をあとにしたのが10時40分ごろだった。電車の時間が11時47分だったので,小1時間町内をインタビューさせた。学級ごとに方向を分けて歩いた。2組は1つのお店屋さんに1つの班で行かせた。道を歩いている人を見つけてはインタビューをさせた。「広くなって,よくなるといいね。」このようなことを教えてくださった。一人で8人,9人とインタビューをしている子がいた。インタビューをしていない子に優先的にさせた。(したくない子にはさせないといっていたが,結局全員させた。)駅に付いたのが11時30分くらいだったか。少し早かったが,終了させた。駅前であそばせ,線路の前で討論させた。「なぜここの線路は一本しかないのか。(2本のレールで一本ということ)」「電車がぶつかりそうになったら,片方の電車が飛ぶからです。」「反対の人。」「0君は間違っています。電車が飛ぶはずありません。」「〇ちゃんは変です。電車にはボタンがついていて,羽が出て飛ぶんです。」「〇君は違います。電車がここへ来る前に分かれるからです。」駅のホームで討論をした。ほんとこの子達は頼もしい。帰りの電車では,すっかり寝ている子が何人もいた。〇〇君は座れなくて立っていた。立ちながら寝ていた。優れ者だ。12:00に岩見沢へ到着した。そしてスクールバスで帰校した。お弁当を食べてから,5時間目の授業だ。「インタビューはどうだった。」「楽しかった。」「最初はどきどきしたけど,インタビューをしてみると面白かった。」全ての場所の集合を班ごとにさせた。「揃った班からいらっしゃい。」だから,班行動はできていた。大きな喧嘩はなかったが,言い合いしている子もいた。そこで電車で騒いでいた子や喧嘩していた子に反省を言わせてから授業を始めた。原稿用紙を雲の形や噴出しに切る活動をさせた。そして噴出しに教えて戴いたことを書く練習をさせた。改行段落の一字下げや敬体を指導している。これを身に付けさせて,来週新聞記事を書かせたい。これで14日の公開授業を迎える。まだ,授業展開が完成していない。この休みでじっくり検討したい。噴出しや雲の記事カードを月曜日に作らせて,それに書く活動を火曜日にさせようか。書くことよりも考えを深めさせる思考力を育てたいので,書きながら発言させるという私のいつもの授業スタイルになるだろう。反対意見を取り上げて,どうしていったらよいかを少し討論させたい。我々岩見沢市民はどうしていったらよいのか。どのようにしていったら楽しむことができるのかを考えさせたい。無事故で楽しいインタビューの旅だった。一緒に歩いて戴いた保護者の方に感謝したい。かわいいお子様を御覧戴けたことと思う。1年生のインタビューはかわいい。/ 子供達が下校してから,授業準備をしていた。今回は写真を何枚か使わせたいので,その準備をした。6時まで授業準備をしてから,奈井江小学校へ向かった。第2,第4金曜日はサークルの学習会がある。今回は「重」の授業と「読解マスターカード」の授業をさせて戴いた。先生方の前で授業をさせて戴くと,授業を磨くことができる。11時過ぎに帰宅した。


9日(木) 充実の1日 今日はいつもより出勤が遅れた。毎週末になると体力的な限界を感じる。電車の中で江部満編集長へお返事を書く。昨日,久し振りに玉葉を頂戴したからだ。編集長の玉葉は私の宝物である。家のあちらこちらにある。野口先生が私の本のことで御助言をくださったようである。本当に有難い師である。10月の古稀記念研究大会が楽しみである。北海道国語教育研究大会より楽しみである。指導案を書かねばならぬ。(^_^)v 一時間目は算数である。10の合成をタイルで楽しんだ。2時間目は交通安全教室だった。休み時間に学級通信を5枚作成した。3時間目は大学生が授業参観に来ていた。そこで突然『大きなかぶ』を読ませた。音読指導の典型を見せたかったからである。理解できただろうか。あのように指示するとすぐに読むということを教えたかったのだ。「〇〇〇ちゃん。」「はい。気を付け,3時間目の国語を始めます。」「始めます。」こうなる。すぐにこう言った。『大きなかぶ』を開きなさい。「開きました。」「開きましたという子は偉い。」「開きました。」速い子は私が開きなさいと言った次の瞬間開いていた。遅い子は20秒くらいたっても開けなかった。「やめ。開けなかった子。」挙手させて,周りの子に手伝わせる。「題名から音読する。さんはい。」1ページでやめさせた。「やめ。このページで気が付いたことを言いなさい。」何人かがすぐに挙手した。〇〇ちゃんを当てた。「なんでかぶは大きくなるのか。なんで抜けなくなるのか。何でいっぱい人がいないと抜けないのか。」板書した。「@何でかぶは大きくなるのか。わかる人,発言する。」「はい,水をやったからです。」「〇〇君に反対です。水をやりすぎると大きくなりません。」「〇〇君の考えは変です。水をやらなかったら,大きくなりません。」こんな反論が続いた。「そう,水をやらないと育たない。しかし水をやり過ぎると腐ってしまう。どちらも正しいよ。ただし,水以外に大きくなるために必要なものが2つある。何だろうね。」「太陽。」「土。」「おじいさんの心が神様に届いて大きくなりました。」〇〇ちゃんの答えた。かわいいね。「そう,大切にする心もある。植物だって声をかけると人の心がわかるそうだよ。この他に2つある。」〇〇ちゃんの意見も板書した。後はわからないようなので板書した。「空気,温度」空気は読める子がいた。温度は読めなかったね。「なぜ,最近花が咲いているのか。」「春になったから。」「違う。」「暖かくなったから。」「そうだ,暖かくなったから花が咲く。温度が必要なのだ。これは5年生の学習だ。」「えええ!」「Aさんはい。」「A何で抜けなくなるのか。」「意見。」〇〇ちゃんが自分で答えようとしていた。「そうだ,自分で問いを持ち,自分で答えを考えるのはよいことだ。〇〇ちゃん。」「はい,大きくなったからです。」「そうだよね,大きくなったから抜けなくなった。」そして〇〇君を抜く真似をした。「このように小さいとすぐに抜ける。象のように大きいと抜けない。よし,この授業の学び発表。」全員が学びや感想を発表した。学生に音読させるときの典型的な指示を見せるために行った授業だった。しかし私の思いの他,問いや答えが出てきて驚いた。ほんとにすごい1年生だ。4月から討論させて鍛えてきたが,最近は討論をさせていなかった。それなのに,すぐに問いをつくり,それを答え,そして反論するという発言がつながる。驚いた。「問いを3つも言った〇〇ちゃんがかっこよかったです。」〇〇ちゃんは嬉しそうだった。お前達はすごい!4時間目は学年で「吹き出し作文」を書かせた。『作文くん』で吹き出しを作らせる。4行くらいにインタビューをした相手を書く地の文とと会話文を書かせる。まあまあ成功した。これで14日は新聞を書かせたい。14日は学年全体の公開授業にする。1〜2時間目である。1組と3組の保護者の方も,このHPを御覧戴いていたら,どうぞいらっしゃって戴きたい。5時間目は体育。外の遊具で遊ばせた。子供達と学校前の花を植えて,さよならした。その後学級園に学年の看板を差した。3年生の看板を壊してしまった。その後教育出版の方との打合せをした。仕事の依頼である。そして検討を依頼されていた来年度の市販テストの問題点を赤で書き込んだ。早速宅急便で送った。かなりできがよくないテストだった。国語の市販テストはかなりよくない。いつか市販テストを書きたい。明日は栗沢町へ行く。楽しみである。


7日(火) 市役所訪問 8時45分美園小学校をスクール・バスで出発した。班ごとにスムーズに動いていた。市役所へ着いたら,前庭で少し遊ばせた。教育長がいらっしゃったので御挨拶をした。教育委員会の方と市役所の中へ移動した。和室でメモの準備をさせた。「聴いたお話しを全部書けると思う人。」何人も手を挙げていた。「書けるわけがない。教えて戴いたことから一つか二つでよいからメモする。」このように話した。そして『プランくん』を持たせた。1年生でも『プランくん』は有効なメモ用紙である。先に子供達が質問した。「市町村合併をすると面積が増えるとお母さんとお父さんに教えてもらいました。どのくらい増えるのですか。」「市町村合併をすると税金が上がるとお母さんから教えてもらいました。本当ですか。」「市町村合併をすると予算が有効に使われるとお母さんから聴きました。そうですか。」大体このような質問だった。面積は2倍以上になる。税金は上がらない。予算は有効に使われる。確かに「市町村合併」という課題は難しい。しかし課題は難しいに決まっている。難しいから課題になる。やさしい問題は課題にならない。確かに1年生にとっては難しいだろう。では何年生にとっては難しくないのか。大人がそんな議論をするより,子供に経験させた方が早い。パソコンだってスポーツだって,小さい子の方が大人より速く覚えることがある。わかるかわからないかという議論をする前に,どんどん経験させることだ。特に今回は「インタビュー」「メモ」「レポート」「発言」「新聞」という活動方法を経験させることを大切にしている。学びには課題自体の解決という内容面の学びと課題を解決するという方法面の学びがある。これまでの学校教育では内容面の学びが主だったので,社会に出てから新たな課題にぶつかったときに学校教育で学んだことが役立たないといわれる。課題を解決する方法面を国語なり生活科なりできちんと指導し,身に付けさせることで実際に社会で課題を解決する際にも適正に方法を使わせることができる。具体的には文章を書かせたり,スピーチをさせたりする方法面の能力である。このような能力をこれまでの学校教育では学びとして重んじてきていない。だから多くの国民は自分の文章力に自信がないということになる。内容面に偏ってきた学校教育の大きな問題である。昨日の北海道新聞の夕刊では教員養成にも「技術教育」の必要性が認められたとあった。これは教員養成だけの問題ではなく,日本の大学教育の問題である。大学で方法面の教育を怠ってきた結果である。話が大きくなった。子供達は調査後に,前庭で走り回っていた。楽しいひとときだった。教育委員会の御協力に感謝したい。いよいよ金曜日には『どきどき,わくわく調査隊1』の開始である。8時35分にスクール・バスで美園小を出発する。岩見沢駅発9時04分の電車で栗沢へ行く。10時に栗沢小学校へ行く。その後栗沢町内を調査して歩く。そして「市町村合併」をどう思っているのかを調査する。(参加を御希望される保護者の方は,岩見沢駅から合流してください。12時に岩見沢駅に戻ってくる予定です。お待ちしております。)/ 今日の仕事 今日はこれから14日の指導案を書く。それから送られてきた市販テストの検討をする。来年度のテストの検討を依頼された。/ 明日の仕事 明日夕方は教育出版の方との打合せである。国語の指導案を書く。3校時目は学生が参観に来る。少し授業をさせる。


7日(火) おいしかったね,お弁当 遠足でお弁当を食べた。クラスのみんなで食べるお弁当は特別においしかったね。〇ちゃんと〇〇ちゃんが蜘蛛を見てキャアキャア言っていた。〇〇〇ちゃんは虫を触れるようになったんだね。先生に蟻を持って来てくれた。〇〇君と〇〇君はみみずで遊んでいた。「先生,虫いたよ。」〇君が持ってきた虫を見た。先生が,すぐに捨てた。それは蛭だった。昼は血を吸う動物だ。「僕ね,血を吸われなかった。」〇君がみんなに言って歩いていた。/ 水遊び どういうわけか,ビニール袋に水を入れて運んでいる子が何人かいた。「それ,楽しいの。」訊いてみた。「うん,楽しいよ。」それだけの会話だった。こんな遊びは始めて見た。/ 観察 子供を観察していると面白い。「言うこと聞かないから叩いたの。」「また,馬鹿って言いました。」「これやるから泣くな。」「むかつく。」「一緒に遊ぼう。」いろんな子がいる。一人で遊んでいる子に声をかけていた子は優しいな。先生は「柳パパ」と呼ばれて追いかけられた。どう言うこっちゃ。/ 栗沢町 遠足が終わってから,1年生の先生方で栗沢町へ下見へ行った。駅周辺と小学校を見てきた。小学校はきれいな校舎だ。駅は無人駅。約1キロメートルだったので,歩いたら20分くらいか。金曜日の調査が楽しみだ。先週の金曜日や今日のように,叩いたり,石をぶつけたり,悪口を言って喧嘩したりしている子は楽し学習できないよ。友達を大切にしろ。


6日(月) 岩見沢校の授業 今日で岩見沢校での授業を終えた。大学生は理解が速いのでレポートも指導案もかなり向上した。後は授業での語りである。できるだけ語りを少なくする。言葉を削ることを心掛けてほしい。ところで14日の給食の希望を尋ねるのを忘れていた。もしこのHPを私の教室の学生が見ていたら,14日の給食を準備しておくので220円を持ってくるように。他の人にも伝えておいてほしい。木曜日の3時間目と13日月曜日の1時間目は参観に来る学生がいるので,他の学生も参観可能である。14日にはこれまで発言していない学生にも発言,授業,スピーチをさせたい。どんどんみんなの前で話しをしよう。/ 平仮名マスターカード 今日は1時間で9枚もさせた。1枚のカードに付き,全員2回の丸付けをした。もうすぐ平仮名指導が終わる。/ 保護者への取材 市町村合併の取材交流をした。6名くらいしか調べていなかった。難しいから仕方が無い。水曜日には市役所へ行って調査する。次のような問いが子供から出てきた。1組@どんな町になるのか。A住む場所は変わりますか。B人数はどうなりますか。2組@税金は上がりますか。A市の予算はどうなりますか。B面積はどのくらい広がりますか。3組@合併したときの名前はどうなりますか。A町が減るのですか。B一つの町に人が増えますか。これらが保護者からの取材から生まれた問いである。その前に@市町村合併とは何か。A市町村合併はいつなるのか。Bどこが合併するのか。C市町村合併をするとどうなるのか。という問いを取材させた。Cの問いから,それぞれの問いが生まれた。問題は「どうなる」のではなく「どうするか」である。栗沢の人達に市町村合併をどう思うかを尋ねて,我々はどうするのかを話し合いたい。14日1,2時間目に学び交流会を行う。指導案を書かねば。(^_^)v 


5日(日) 体力回復 昨日は全く仕事にならなかった。今日は少し仕事ができた。新しい本の企画を完成させた。明日,野口先生にお届けする。/ 今日は『鍛える国語教室』2005年夏号の締め切りである。明日,原稿を戴けていない方に催促しよう。/ 明日は今年度の岩見沢校での最後の授業である。


4日(木) 学習会御参加のお礼 昨夜は33名の方に御参加戴いて,例会を開催した。そのうち子供は19名だった。毎回増える。有難い。昨夜は大谷さんの『うとてとこ』の授業があった。たくさん学ばせて戴いた。私は10分を目指したが,またもや15分だった。『インタビュー』の授業をした。次回こそ,10分で完結する授業を目指す。御参加戴いた皆様,有難うございました。次回17日(金)もお待ちしております。


2日(木) 5時間目 来週の説明をした。「来週は先生方と一緒に旅に出る。」「エー!」「さっきのように騒いで喧嘩をしていたり,悪口を言っている子は連れて行けない。みんなの迷惑になるからだ。きちんとできない子は連れて行かない。」こういうときだけ神妙に聴いている。キラキラに書いてあることを話した。板書した。「市町村合併」だ。「読めるか。」「市」「そう市だ。」1組の子が読んでいた。「まち。むら。」訓読みで読んでいた。「そう,音読みでちょう,これも音読みでそん。いいか,来年の3月にここ岩見沢市と隣の栗沢町と反対隣の北村が合併する。」「エー! 一緒になるの。」合併と言っただけで,一緒になるという子がいた。「ニュースで見た。」という子もいた。「合併って何。」と言う子もいた。きょとんとしている子もいた。「実は先生もよくわからない。でも大きなことなので,来週勉強してみたい。」「『市町村合併』って何かをお勉強したい。」「だから市役所や栗沢町へいってインタビューをしてみよう。行きたいか。」「行きたい!」こうして「わくわく,どきどき調査隊」が結成された。来週が楽しみだ。


1日 下見 今日は遠足と市役所の下見へ行った。あやめ公園ではあめんぼがたくさんいた。/運動会の絵を描かせた。上手に仕上がった。/パソコンの授業も楽しかった。キーボードの横2段に進んだ。/来週の予定。来週は忙しい。よければ参観へいらっしゃってください。お待ちしております。