2006.9.17

 『鍛える国語教室』空知ゼミ第8回例会報告

9月2日(金)6時30分,視聴覚室で「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ第8回例会を実施しました。御参加戴いた皆様,有難うございました。

今回は28名で学び合うことができました。マラソン大会があったにもかかわらず,参加してくれた小学生には頭が下がります。お忙しい中御参加戴いた皆様,心から感謝申し上げます。

次回もお待ちしております。

この学習会は教師が授業の腕を磨くための会です。そこへお子様や保護者の方に多く御参加戴いております。授業の腕を磨くために行っている学習会なので,お子様や保護者の皆様へ授業をさせて戴けるのは有難いことです。今回は私以外に5名の先生が御参加くださいました。

以下,授業の概要です。

 

柳谷直明の他己紹介スピーチ授業

隣の子とじゃんけんする。勝った子から自己紹介をする。自己紹介を聴いた子がこの子の名前は〜です。とみんなに紹介する。他の子を紹介するので他己紹介と呼ぶ。自己紹介始め。終わったら交替する。全員起立。先生とじゃんけんする。じゃんけんで負けた子がスピーチをする。4人に他己紹介のスピーチをさせた。10分で終えた。評価は余りよくなかった。1年生は1を付けた。どうして。いつもやってるもん。確かに1年2組はスピーチでは喜ばないな。

角銅隆先生の音読授業 

「おーい、こっちだよ」(『話す・聞くスキル 3』正進社)を使った授業だ。言うまでもなくこの教材は優れている。楽しい教材だ。それをどう授業するかも重要なスキルだ。グループごとに一つずつ。一人に一つずつ。書かれていない読み方を一人に一つずつ。書かれていない読み方は角銅先生が開発されていた。角銅先生の話術で盛り上がった。最後まで言わない子が一人いた。次はやろうね。このような言葉をさりげなくかけて終えた。評価はほとんど人が5だった。

土谷先生の詩の授業(小泉周二『空気と勇気』)

文字が隠された詩が提示された。何が入るか考える。酸素と二酸化炭素,元気,勇気などが発言された。先生が正解を入れて読んだ。ほとんどの人が5だった。角銅先生が指導されている実習生である。初めての授業だった言う。驚いた。あえて難を言えば次の2つである。動きすぎること。解の提示時間が長いこと。少し間延びした。それにしても堂々とした授業だった。

柳谷直明の論破の授業 佐野洋子『おぼえていろよ おおきな木』を何も言わず読み聞かせた。「いつまでも なきつづけました。」(同,40ページ)ここまで読み聞かせた。なぜ,泣いたのか。木を切ったからです。だって要らないから切ったのでしょう。なぜ泣くの。おじさんは,木がきらいだったからです。そうだよね,嫌いだから切ったんだよね。その通りだと思う人は。そんなことないよと思う人は×。決めてない人。13人。×12人。では×の人発言してよいいよ。の人に反対です。なぜなら,嫌いだったら泣かないはずです。の人に反対意見を言います。おじさんは木が嫌いだったんじゃなくて,虫とか鳥の糞がいやだったんです。だから木を切ったんです。の人に反対です。おじさんは木が嫌いだったのではありません。虫や子供達が嫌いだったんです。ではの人,反対意見を言っていいよ。×の人は変です。なぜなら,木が嫌いだから切ったんです。〇〇さんに反対です。木が嫌いではなく,虫や鳥の糞が嫌いだったんです。〇〇さんに反対です。切ったんだから嫌いだったんです。の人,あと,反対はないの。反対がなければ,の負けだね。あんまり考えないで手を挙げた。×の人に反対です。おじさんは木を切った時点では嫌いだったんです。でも,後から変わったのです。〇〇先生に反対です。それは変です。木が嫌いなら泣きません。虫や子供が嫌いだったのです。×に反対です。「おぼえていろよ」と題名にあります。これは嫌いだということです。そろそろ時間なので,最後の意見を聞きましょう。これだけ聴いても自分の考えを変えないという頑固な人もよいでしょう。意見を変える人も考えた証拠です。意見をころころ変えるのも困りますが,考えること,変わることが大切です。では今でもの人。6人。×が多くなったね。このあと最後まで読み聞かせた。楽しかったという評価が多かった。楽しくなかったという子も4人いた。

柳谷直明の場面読み授業 

場面を決めて,それで行うゲーム。楽しかったという子が多かった。しかしもっと改良しなくてはいけない。学級では班ごとにカードを分類させて短文作りをさせると短時間で面白くできる。

柳谷直明の作文メモ授業 

今回も作文ではなくスピーチに逃げた。作文を書かせると時間がかかる。だからスピーチという形で口頭作文にして終えた。次回は作文の授業をすると今回も反省した。『プランくん』に作文メモを書かせた。来年の夏,行ってみたい所をラベル欄に書く。それだけを〇〇〇ちゃんに発表させた。来年の夏休みに行きたい所を3つ発表します。一つ目はディズニーランドです。二つ目はフランスです。三つ目はアメリカのニューヨークです。ニューヨークで松井選手に会いたいです。これで来年の夏休みに行きたい所の発表を終わります。これでスピーチになる。でも短い。だからブランチ欄に何をするかを詳しく書く。そこで何をするか。3つとも書く。1つだけ詳しくするのではなく,3つとも詳しくする。できた人数名に前で発表してもらった。1分くらいのスピーチとして発表させた。今日はメモからスピーチにしました。このように作文も書けます。次回は実際に作文を書きましょう。こうして終えた。