2006.9.17

 『鍛える国語教室』空知ゼミ第7回例会報告

7月15日(金)6時30分,視聴覚室で「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ第7回例会を実施しました。御参加戴いた皆様,有難うございました。今回は32名で学び合うことができました。お忙しい中御参加戴いた皆様,心から感謝申し上げます。次回もお待ちしております。この学習会は教師が授業の腕を磨くための会です。そこへお子様や保護者の方に多く御参加戴いております。授業の腕を磨くために行っている学習会なので,お子様や保護者の皆様へ授業をさせて戴けるのは有難いことです。今回は私以外に3名の先生が御参加くださいました。

以下,授業の概要です。

1 柳谷直明の授業 「読書感想文マスターカード」での作文指導

「マスターカード」の音読,引用の指導,『百万回生きたねこ』の読み聞かせ,感想メモ,引用や問いの記述という流れだった。25分くらいかかった。もっとシンプルに感想文を書かせたいものである。解説をしなかったが,読書感想文は本を読んで思い出される自分の経験を書くとよい。すると自分の経験から本にある事件をより深く考えることができるからである。参加者の評定(楽しく学力が身に付いたと思う人は5,まあまあよかったと思う人は4,あんまりよくないと思う人は2,全くよくないと思う人は1)。この授業の参加者の評定。5−11名,4−17名,2−0名,1−2名。

2 柳谷直明の授業 「視写マスターカードの授業」での原稿用紙の使い方指導

60字程度の視写をさせる「マスターカード」である。時間を計ると30秒くらいで保護者の方は書いていた。すると1分間で120字程度,3分間くらいで400字詰め原稿用紙1枚になる。3分間程度で原稿用紙1枚を書く速さは,速く書く作家の速さである。実に速い。多くの子供が1分間くらいで書いていた。すると原稿用紙1枚を5分間で書く速さである。これまた速い。高学年では1分間で40字,中学年では30字,低学年では20字くらいが視写の適正な速度だと考えている。それより速いに越したことはない。空知ゼミに参加してくれている子供達の国語学力は高い。この授業の参加者の評定。5−23名,4−6名,2−0名,1−1名。

3 柳谷直明の授業 「論破カード」を使った論破指導

今日一日の話を1分間程度でした。4つのことをテストした。聴くときのメモの必要性を認識させたかったからである。覚えていられることは書かなくてもよい。メモのためのメモになってはいけない。書くとしても大事だと思うことだけ短く書く。話す人の顔を見て,メモのときだけさっと下を向く。このようにメモの指導をし,「論破カード」を使わせた。「お菓子ばかり食べている子がいる。お菓子は体に悪い。だからお菓子を無くした方がよい。賛成の人は○。反対の人は×。」こうして討論をさせた。反対の考えの人に意見を言う。自分が間違っていると思ったら参りましたという。考えが変わったという子がいた。人の話をよく聴いている証拠だ。もっとほめてあげればよかった。この授業の参加者の評定。5−13名,4−10名,2−7名,1−0名。

4 大谷和明先生の授業 挨拶と返事の指導 

助詞の使い方の確認,挨拶の仕方の指導と評価,返事の仕方の指導と評価など楽しい授業だった。野口芳宏先生の授業を思い出した。

5 柳谷直明の授業 「読解力マスターカード」を使ったテストの答え方指導

1年生用に作成したテストを使った。この授業の参加者の評定。5−11名,4−4名,2−8名,1−6名。

こんな感じだった。更に「楽しさ」の努力が必要だと反省する。テストの仕方は厳しい評価だった。何度も同じようなことが続いているので飽きたといった感じだろうか。

この評定をもとに,次の授業開発に臨む。

空知ゼミ例会のお蔭で多くの子供,保護者,先生に授業をさせて戴いている。有難いことである。2学期に向けて準備を始める。