第45回鍛国研空知ゼミ例会
 12月7日(金) 
 教員5名,小学3年生4名,4年生1名,5年生4名,6年生1名,保護者1名の16名で学び合いました。以下,概要です。

 1 作文の書き方(柳谷,20分間)
 『プランくん』を使った作文指導を提案した。題材,自分の考え,理由,相手からの反論(想定),再反論,結論をラベル欄に先に書く。そして,書きやすいブランチ欄からメモする。このようなメモの指導を行った。その後,口頭作文,下書き,相互評価をさせた。構想メモ→口頭作文→下書き(常体で統一)→推敲・清書という作文指導である。20分間で宿題の是非を全員が書いた。小学3年生が宿題の是非を書いた。痛快である。宿題肯定派が小学生に数名いた。

 2 主題読解の技術(柳谷,20分間)
 『清兵衛とひょうたん』を20分間で指導した。ラベル欄にこう書かせた。「クライマックス」「父の評価」そして,子ども同士,大人同士で討論させた。「俗物の父に負けない清兵衛の強さ」を主題として提示した。まだ,読みが浅い。更に読み込んで1月11日第12回国語修業講(旭川会場)で模擬授業する。そろそろ,教材開発した鑑賞指導に挑戦していく。野口先生の批評が楽しみである。それにしても,よい作品である。修業講の前に配付する必要が有りそうだ。

 3 詩の鑑賞指導(冨樫,20分間)
 谷川俊太郎作『生きる』を20分間で指導した。教材解釈が出来ていた。授業力も向上している。例えば,良くない発問で子どもの反応が悪い場合でも,以前のように修正したり揺れたりすることなく次の発問で補っていた。1月の旭川でやってほしいと思っていた。しかし,もう少し主題の読解に焦点化した20分間の授業づくりに挑むらしい。来夏,函館で提案する授業だ。受け応えのある授業だった。野口先生の反応が楽しみだ。

 4 国語科以外でも使える読解力指導(釜谷,30分間)
 『読解力マスターカード』の指導である。敬語を指導した。尊敬語,謙譲語,丁寧語などである。このような敬語の指導も,現在行なわれている高学年からでなく,低学年から必要がある。この教材か何かで,国語科以外でも使える読解力を第12回国語修業講で提案する授業だ。楽しみである。

 5 理科で必要な作文力指導(大谷,20分間)
 理科できちんとしたレポートを書かせていない。だから,学力が定着しない。そこで,理科教師大谷和明氏が観察レポートの書き方を理科教材を使って指導した。「観察で最重要学習用語は比較である。」比較という学習用語を作文で行為化させる。第12回国語修業講で提案する授業だ。提案性が高い授業である。

 終了後は『あかちょうちん』で歓談した。来春,教員評価が導入される。そんな話題や学校評価,校内研究の在り方などを情報交流した。盛り上がった。次回は12月21日(金)18:30からである。私は『説明文の読解技法1』を提案する。教材は『くらしと絵文字』を使う。