『鍛える国語教室』空知ゼミ第39回例会報告(矢田広和氏記)

■第39回例会■を行いましたので、報告します。

 7月20(金) 18:30〜20:10 岩見沢市立美園小学校にて小学生3名(小3〜2名、小5〜1名),教員6名 計9名で学び合いました。
 参加された皆様に感謝します。以下,概要です。

 1 柳谷直明氏〜「言葉のリズムに親しみ、楽しむ」マスターカード
 基礎編が「俳句のリズム」、応用・発展編が「短歌のリズム」になっている。子ども達に無理なく、五音、七音の俳句や短歌のリズムが身に付くマスターカードになっている。最後の「短歌を作って遊ぼう。」では、やや苦戦していた子ども達も最後には、短歌を完成させることができた。

 2 大谷和明氏〜「平仮名・片仮名」マスターカード
 今年度1年担任の私が「平仮名・片仮名」マスターカードを使ってみて、改めて完成度の高い教材だと実感しました。さて、今回は国語修業講(函館会場)バージョン(^_^;)。筆ペンでなぞり書きをするというもの。緊張感がより高まり、筆圧への微妙なコントロールが要求される。このような使い方もあるのかと、教材の奥深さに感心させられた。

 3 柳谷直明氏〜「場面の読みとり」マスターカード
 読解力マスターカードの型が固まってきた感じがする。会話文について問う。中心話題を問う。中心事件を問う。表層義と深層義を問う。最後の問いの「深層義を考えて書く」に ついては、PISA型読解力につながるもの。型が固まってきたのなら、問題は教材文。 その点、「私の夢」「二人の弟」どちらもよくできた文章で、とても参考になった。

 4 冨樫忠浩氏〜「場面の読みとり」マスターカード
 場面(時・場所・登場人物)を読む。話者を問う。会話文について問う。事件をまとめる。中心事件を問う。一連の流れができている感じがする。さらに、「ゆりちゃんの笑顔はどんな気持ちを表しているか。」といったもう一歩踏み込んだ場面の読みとりがあるのもよい。この辺りの設問には苦心するところだろう。

 5 矢田広和〜「話すこと・聞くこと」マスターカード
 国語修業講(函館会場)での模擬授業は、今回やった「立会演説」(4年)でいきます。参加者にとっても指導した経験があるはずなので、入りやすい教材だと思う。しかし、時間との闘いになりそう。かなりはしょって流したつもりでも20分。15分の枠内に収めるには、指導内容を限定した方がよさそう。また、パワポも使った方がよさそうです。

 例会後は、恒例のかわ兆にてコミュニケーション本の原稿検討。アルコールが入って、 よく原稿検討ができるなと変なところで感心(私はジョッキ1杯で詳細について検討する脳の回路がすぐ切れました・・・(^_^;) とにもかくにも、お疲れ様でした。