『鍛える国語教室』空知ゼミ第36回例会報告(矢田広和氏記)

 ■第36回例会■ を行いましたので、報告します。

 小学生15名,保護者3名,教員4名で学び合いました。参加された皆様に感謝します。以下,概要です。
 
 1 冨樫忠浩氏の鑑賞指導
 俳句「なきがらや 秋風かよふ 鼻の穴」飯田蛇笏作の読解を行った。「鼻は息をしているか」「何のなきがらか」などを問い、討論を仕掛けた。

 2 柳谷直明氏の読み取り指導
 『文章内容の大体の読み取り(基礎・1年用)マスターカード』を用いての指導を行った。問いに答える、答えを確認するといった基礎を重んじた内容だった。

 3 柳谷直明氏の話すこと・聞くこと指導
 『インタビュー(5年用)』を用いての指導を行った。特に、反応(相槌、頷き、繰り返し、尋ね)を意識させて向上的変容を図っていた。

 4 柳谷直明氏の読解指導
 説明文『まんがの方法』を用いての読解指導。説明文は、序論、本論、結論から構成されていること。序論には、話題、問いが大抵含まれること。『まんがの方法』での本論の内容についてなどの指導を行った。

 5 大谷和明氏の鑑賞指導
 詩『ふるさと』の音読、文語体の翻訳を進めていった。「3つの連で、一番強調されている連は、第何連か」「この詩のテーマは何か」を問い鑑賞を深めた。最後に、全員で詩を音読し、授業を終えた。

 6 矢田広和の作文指導
 「ぼくのテストは、0点だった。」 の続きの文を「いやだった。」「ショックだった。」「悲しかった。」などといった気持ちを直接表す表現にせずに書かせるという指導を行った。「ぼくの頭の中が真っ白になった。」「お父さんの顔が思い浮かんだ。」などの文が出されていた。

 いつもの『かわ兆』ならぬ、その時々の『谷庵』で反省会。8月の国語修業講(函館会場)についても話題に上った。
 1学期も半ばが過ぎた。『読解力マスターカード』『コミュニケーション』本の原稿、 『国語修業講』と企画・事業がこれから目白押しである。有り難いことでもあるが、とにかく一つ一つ手をつけていかなければと、少々焦りを感じるなあ・・・(^_^;)