2006.9.17

 『鍛える国語教室』空知ゼミ第3回例会報告

5月20日(金)6時30分から,1年2組で国語の学習会を行いました。正しい名称は「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ例会です。野口芳宏先生が主宰されている「鍛える国語教室」研究会の空知支部のようなサークルの例会です。
 私は野口先生の国語授業に憧れています。そこでこれまでも活動してきました。そして今年度から,このような学習会を設けました。3回目学習会は30名の方に御参加戴きました。楽しい国語の授業をしたい,受けたい先生,保護者,小学生の集いです。
 小学生や保護者の方に多数御参加戴いています。心から感謝しております。

 授業された先生方がメールで反省を発言し合っています。その中で一番多い感想は小学生への対応の難しさです。小学1年生から6年生までの小学生に御参加戴いております。今回は小学生が18名でした。その小学生全員を惹き付ける国語授業は実に難しいものです。

 しかしそうでなくては楽しい授業とはいえません。楽しい授業をいかに創造するかが今の私の一番の関心事なので,小学生の反応が実に有難いです。楽しく,しかも国語学力を形成する授業を目指しています。また,多くの皆様に御参加戴きたいと思います。

 授業者一人の持ち時間を10分間と決めています。10分間で小学1年生から先生方までを楽しませ,そして国語学力を形成する授業が授業者に与えられた課題です。会を重ねる度に参加者が増えていることをみると,楽しく学んで戴いているようです。

 今回は参加者が25名を超えたので,1年2組の机,椅子では足りませんでした。そこで次回の6月3日(金)は視聴覚室を借ります。御参加戴ける方は6時30分の少し前に3階の視聴覚室へいらっしゃってください。お待ちしております。

 

柳谷直明の授業「国語テストで点数を上げる『国語テストの答え方マスターカード』の授業」問いの言葉と答えの言葉を指導しました。問いの言葉を見つける。その言葉の前後からヒントの言葉を見つける。ヒントの言葉を本文から見つける。そのヒントの言葉から答えを見つける。この流れを身に付けると国語テストでは点数を上げることができます。市販の国語テストは答え方がきちんと身に付くと誰でも点数が上がります。その秘訣をあと何回かの楽しい授業で提案していきます。今回は説明が多すぎました。次回はもっと説明を少なくして,10分間ですっきりと仕上げます。(本人)

角銅隆の授業「役割読みから群読への指導〜『あめ』(山田今次)」を使って〜途中、番号をふらせるところで1年生が間違えました。タイトルの「あめ」から1をつけたのです。この誤りは予想していたもので、学校を出るときまで拡大コピーをしていくか迷っていました。やはり拡大コピーかプロジェクターが必要でした。テンポに気をつけようと思っていたのですが、あそこで空白を生んでしまいました。作業・音読・評定言のシンプルな流れで行いました。音読は慣れで上手に聞こえる部分もあるので、変化のある繰り返しをつけられれば良かったと反省しています。(本人)

大沼靖治の授業「みゃ・みゅ・みょの授業」あまりの子供の多さに用意していた教材を投げてやったのがみゃ・みゅ・みょの授業。準備してきたものを状況に合わせて、スッパリと切り捨ててしまうのがいいです。それと追試ネタをこういう時のためにストックしておくのがいいね。(大谷)楽しい授業でした。明快な語り口に,皆さんが惹き付けられていました。(柳谷)

矢田広和氏の授業「『おかしい。』を使った作文指導」1.「おかしい。」を幾通りかの言い方で言う。2.「おかしい。」と言いました。の「言いました。」とは違う表現で書く。(と小さい声で言いました。と叫びました。などなど。)3.まとめ 作文では「と言いました。」ではない工夫した表現を使うとよりよい。(本人)

大谷和明氏の授業「『それがしはかかしにてそうろう雀殿』の授業」。授業の流れはこうでした。

@「へのへのもへじ」を書かせる。A案山子を描かせる。B「それがしはかかしにてそうろう」を板書して読ませる。C「それがし」の類語を板書させる。D「雀殿」を板書し,雀を描かせる。

特にDでは,子供が熱中していました。なぜなのでしょうか。このような知的に盛り上がる授業を目指したいものです。前回は言葉のリズムを扱った授業でした。今回は言葉の内容を扱った授業でした。(柳谷)