2006.9.17

 『鍛える国語教室』空知ゼミ第2回例会報告

5月6日金曜日6時30分開始8時終了。終了時刻を少し越えました。しかし充実した楽しい学習会でした。

第2回学習会は大人10名,子供8名の合計18名の皆様に御参加戴きました。お子様は小学一年生から五年生でした。お子様の御参加も実に有難いです。授業が楽しいか楽しくないかの評価をはっきりと即座に表情で教えてくれます。自分の今の教え子だけでなく,他学年の小学生の反応にも学ぶことができるので,この上ない学びの機会です。御参加戴いた皆様に,心から感謝申し上げます。

1 柳谷直明の漢字授業 10分間で二つ(二年生新出漢字)を指導し,全員の丸付けを終了。昨年度,二年生の学級では15分間で五つの新出漢字(指導から書きテストの全員の丸付けまで)を扱っていました。今回は一年生もいたので10分間で二つにしました。

2 角銅隆先生(日の出小学校)の漢字指導 前回に引き続き,参加者を感嘆させる楽しい授業をしてくださいました。二年生で習う一番画数の多い漢字,五年生で習う一番画数の多い漢字,全ての漢字での一番画数の多い漢字などを楽しく教えてくださいました。

3 矢田広和先生(三川小学校)の俳句指導 谷口蕪村「菜の花や月は東に日は西に」の授業でした。指導すべきことが指導されていて楽しい授業でした。一年生も視写し,一緒に学んでいました。(以下,六年生の先生の御参考までに書きます。『俳句鑑賞入門』には(山口誓子,創元社,1967年)次のような鑑賞文が書かれています。「菜の花が野をしめている。西に目をやれば没する前の日輪が見え,東に目をやればでてきたばかりの月輪が見える。一天に日と月とがかかっているのである。しかも野に菜の花の黄を敷きつめ,黄なる空気のなかに日月が相対しているのである。」日輪,月輪,菜の花との三点の緊迫などをこの句から読ませたいものです。)

 4 柳谷直明の音読,視写,聴写の指導。六年の教科書に登場した漢文に少し触れ,一年生教材『けんかした山』での「文節読み」の音読指導を行いました。このような読み方を私は大谷和明先生から教えて戴きました。これは低学年には何よりも重要な音読指導です。それを保護者や先生方に知って戴くために授業しました。その後,視写,聴写の簡単な方法を授業しました。御家族でできます。

5 角銅隆先生(日の出小学校)の漢字授業 凸凹の筆順を考える授業です。皆さん,真剣に考えていました。盛り上がりました。

6 大谷和明先生(札幌市立もみじ台南小)の「日本語のリズム」の授業 『けんかした山』をその場で使って俳句,短歌の読解の授業をしてくださいました。そして一年生から保護者までが俳句や短歌を作って楽しみました。高度で,しかも楽しい授業でした。