読書PR大会[1]
@姿勢を正して,礼。(子どもに言わせても,教師が言ってもよい。)
読書PR大会(読みながら,板書する。)
1 賢くなりたい子,挙手。そうだよね。みんな賢くなりたいよね。本をたくさん読む子は賢くなる。そこで,たくさん本を読んで賢くなろう。どんな本を読むとよいか。みんなが,これまで読んで一番よかった本をPRし合おう。すると,たくさんのよい本と出合える。そのために読書PRスピーチの練習をしよう。特別に今日は「読書PR大会」のマスターカードを用意した。これを使うと簡単に「読書PR大会」ができる。楽しみだろう。配るよ。はい,どうぞ。(今回は33と36ページをA4で両面印刷する。)
A 有難うございます。はい,どうぞ。(「はい,どうぞ。」「有難う。」と言わせて丁寧にプリントを配らせる。)
2 「読書PR大会@」を見る。黒丸1を音読する。はい。
B黒丸1,学習目標。「読書PR大会」とは「本のよさを紹介し,質問や感想などを話し合う活動」のことです。みんなに紹介したい本はありませんか。その本の書名,著者名,よさなどを楽しく紹介し合いましょう。
3 黒丸2。
C黒丸2,学習事項。「読書PR大会」を通して,話し合い方を身に付けること。
「読書PR大会」を通して,話し合い方を身に付けること。(読みながら,板書する。)
4 ノートに書く。(板書の「通」の1画目,4画目,9画目を赤で書く。) 1
5 黒丸3。
D黒丸3,学習用語。話し合い方。
丁寧,視線,速度,音量,発言メモ(読みながら板書する。)
6 です,ますを使って丁寧に話す。メモを持たず,みんなに視線を向けて話す。間を空けて,ゆっくり話す。みんなに届く音量で話す。スピーチ・メモ,発言メモを短く書く。
7 黒丸4の漢字学習は,時間が余ったときに書いてよい。裏の「読書PR大会C」は後で使う。いよいよスピーチ練習だ。次のマスターカードを配る。はい,どうぞ。(今回は34と35ページをB4に並べて両面印刷した。練習メモと本番メモのためである。)
8 「読書PR大会A」の「みなさん」から音読。はい。
E 「みなさん,こんにちは。〜お聴き頂き有難うございました。」
9 これはスピーチ原稿ではないよ。スピーチ例だ。スピーチでは,原稿を書かない。スピーチ例では,速度を練習する。これは300字くらいなので,80秒間くらいの速度がよい。自分の速度で読む。読み終えたら挙手する。始め。
F 「みなさん,こんにちは。〜お聴き頂き有難うございました。」
10 止め。これで80秒間だ。早く終わった人は,もっとゆっくりと話す。もう一度80秒間に挑戦だ。始め。
G 「みなさん,こんにちは。〜お聴き頂き有難うございました。」
11 スピーチ・メモの練習をする。「読書PR大会B」を見る。「挨拶・目的」と書いてあるところをラベル欄という。その下の「みな」と書いてあるところをブランチ欄という。ブランチ欄にはこのように短くメモするとよい。「みな」から言う。
H 「みなさん,こんにちは。」(子どもが言えなければ,教師が一緒に音読するとよい。)
12 そうだ。「私は〜」
I 私は〇〇〇〇です。
13 「これから,私が」。
J 読んだ本のPRをします。お聴きください。
14 そうだ。出来るだけ短く書く。次のラベル欄を読む。はい。
K 「書名・著者名」。
15 ブランチ欄に,書名『フランダースの犬』と書く。著者も左のスピーチ例から写す。
L 「ウィーダ」。
16 そうだ。次のラベル欄。
M 「よさ1」。
17 1つ目は友情。ネロ,優しさなどと短くメモする。2つ目も短くメモする。クイズは話した中から作る。話していないことをクイズにすると,その本を読んでいない人は答えられないからだめだ。作者は誰ですか。このように問えばよい。
18 最後のラベル欄。
N 「お礼・挨拶」
19 ブランチ欄。
O みなさんも読んでください。これで読書PRスピーチを終わります。お聴き頂き有難うございました。
20 読書PR大会Cを見る。自分の名前を書く。隣の人とじゃんけん。勝った人は,丁寧,視線,速度,音量を隣の人に評価して貰う。評価して下さいと渡す。聴いている人は,できていたら○,できていなかったら×に○をかく。今日はメモを少し見てもよい。始め。
21 次の時間は自分がPRしたい本でスピーチ・メモを書く。「読書PR大会C」の黒丸2と黒丸3を行うよ。楽しみにね。終わる。
P 姿勢を正して,礼。
2時間目に本を準備させる。Aにスピーチ・メモを書かせる。そのメモでCの➊の2回目の相互評価をさせる。それからCの➋と❸をさせる。質問や感想も短いメモで発言させる。
[1]『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード(小学2年生用)』野口芳宏監修,柳谷直明・「鍛える国語教室研究会」空知ゼミ著,明治図書,2005年10月,33−36ページ)での授業マニュアル例。