妹背牛小学校平成27年度前期行事予定 後期行事予定

 270510 大内善一先生の大著
 『国語教師・青木幹勇の形成過程』渓水社,2015が届いた。ものすごい書である。大内先生がここまで研究に没頭できる原動力は何なのか。『第三の書く』での問題意識は特に勉強になる。本校の研究に関わって,昨年度職員へ青木幹勇を紹介していたので,大内先生の書を明日の研修の際にも,読み合いたい。7月には,大内先生の大学で日本言語技術教育学会が開催される。お目にかかるのが楽しみだ。早速お手紙を書こう。大内先生を見習い,研究を自ら課していこう。最近,論文をあまり書いていないのを猛省した。研究は国家のためである。国家のためになるような成果を目指す。 

 270509 国語科「学習用語」検索
 「学習用語」を検索していると,次の論文があった。湯浅修光氏『小学校国語科「書くこと」領域における「学習用語」の一試案』。私の文献から引用してくれている。有難い。以前にも拝した気がするが,改めてダウンロードした。国語科「学習用語」を公にしたのは2004年なので,11年前である。著書や全国大学国語教育学会で発表した。しかし,湯浅氏のように取り上げてくれている文章は少ない。野口先生の御発言や私の発表以降に国語科での学習用語の著書は出版されている。その中で我々の主張を取り上げてくれている本は少ない。私の論文が普及していないのが問題なのだろう。私を引用してくださっているのは,たぶん,宇佐美先生の御著書くらいだろう。次の書である。宇佐美寛『教育哲学問題集―教育問題の事例分析』東信堂,2013。研究が先か実践が先かと迷っていないで,両者を共に進めていこう。大内善一先生を見習って,研究を進めよう。10月には,全国大学国語教育学会で発表してこよう。『国語科における具体的な指導事項としての「学習用語」の指導法の問題』とシンプルにいくか。今年度改訂された教育出版の国語科年間指導計画に今年度から学習用語という枠が設けられた。国語科での知識・技能としての具体的な指導事項を学習用語として指導する。しかし,足りない。少なくても,『学習指導要領』にある「書き抜き」(低),「引用」「要約」(中)がないのでは,『学習指導要領』に対応しているとはいえない。更に,国語科では,「学習用語」を教えるという事例が発表されている。『国語教育』783,明治図書,2015.3では,学習用語の特集だった。このように国語では,学習用語を教える実践が増えてくだろう。しかし,学習用語を知識として教えるだけでは,児童・生徒は使えない。言葉が表す行為と言葉そのものの行為という経験の蓄積により,だんだんと使えるようになる。したがって,教えないことには始まらないが,教えるだけが目的ではない。学習用語を教えるのは目的ではなく,手段である。学習用語を教えるだけで,学力が形成されるというのは安易である。では,どのように教えるのか。黒板に書けばよいのか。ここを議論しておかないと,「学習用語」を教えるだけの授業が増え,教えられるばかりの子供は国語嫌いになるおそれがある。言葉優先の指導だと,面白みに欠ける。子供たちは「学習用語」指導で何を学んだのかという学習理解の実感を持つ。しかし,教えられるだけでは使えない。使うわせるためには,教えた「学習用語」を各教科等で活用させる必要がある。必要感を持たせる。ここを系統化していないと,使えない「学習用語」指導となる。知識の行為化の問題を発言しておきたい。子供たちの学力向上のため,国語科改革のために研究を進めよう。

 270508 国語塾終了
 昨日は国語塾。5名で楽しく学び合った。新十津川から,懐かしい親子が来て下さった。賢い子だ。勉強すると賢くなる。当たり前のことだが,教えていてそれを実感できる楽しさを味わった。次回は6月4日木曜日6時から妹背牛町民会館で行う。漢字,作文,スピーチの定番。(^^)v