平成24年度三笠小行事予定1 

 250225 三笠市算数セミナー発表資料作成pdf
 明日,三笠小で三笠市算数セミナーが開催される。そこで,『算数科におけるレディネス・テストの必要性とその方法』を話す。20分間の時間を依頼されたので,レディネス・テスト作成シートを基に各自に演習して貰おう。次年度のカリキュラム・マネジメントに活用して貰いたい。


 250224 データ整理
 昨日はデータ整理を行った。外付けハードに保存するのは随分前から行っている。PCに保存すると危険だからである。最近はDropboxを活用している。Dropboxに継続業務を保存している。校務,執筆,イベント,today's work等のフォルダにである。更にいくつかのフォルダに分けているが,大体これらが柱だ。フォルダをできるだけ作らない。フォルダを作れば作るほど煩雑になる。急ぎの仕事をtoday's workに保存している。終了後には,自宅外付けハードに移動する。個人情報はDropboxにアップしない。このようなデータ整理を毎月行っている。4月からはもっと大掛かりにデータ整理を行う。外付けハードのバックアップのための外付けハードもほしい。


 250223 閉校記念研究会の価値
 学校統合に伴う閉校は実に悲しい業務である。これまで地域の誇りとして存在していた学校が閉校するのは,子供を始め,保護者,地域住民,そして教職員の誰もが悲しい出来事である。それだけに教職員はできるだけ多くの思い出を子供達に残したい。子供達が喜ぶ事業を一つでも多く実現したい。そして,新しい学校でスムーズに生活させたい。
 公開研究会開催は思い出になり,次への準備となる効果的な事業である。忙しいこの時期に研究会を開催された温根元小校長はすばらしい決断をなさった。敬意を表する。授業を公開した太田教頭にも敬意を表する。子供達,そして教職員の思い出が一つ増えた。思い出を持ち,それぞれが次の道へと歩んでいくだろう。すてきな公開研究会だった。再会も楽しめた。有難い。

 帰りの飛行機で客室乗務員に声をかけられた。教え子だった! 驚いた。優秀な教え子である。教え子の元気な姿は何より嬉しい。


 250221 温根元小学校閉校記念研究大会
 根室市立温根元小学校が今年度で閉校する。そこで,21日に閉校記念研究会が行われた。太田教頭が担任している1年生の学級の公開だった。何と,石狩の豪雪により釧路行きの飛行機に乗れず,急遽女満別行きの飛行機に乗り換えた。女満別からは渥美氏の車で根室へ向かった。授業参観はできなかった。しかし,授業検討会に参加し授業批評をした。授業参観せずに授業批評はできない筈だが,指導案や参加者の発言から15分間だけ話をさせて貰った。

 授業は子供のために有る。だから,子供の実態から授業をつくる。そして,向上的変容を全ての子供に保障する。教師の授業行為全てで子供全員の向上的変容を目指す。子供の間違いが実態である。それを大切にして,どうするとそこから効果的に指導できるかを咄嗟に判断する。Aしたのはなぜか。この問いに対してこう答えたとする。Aしたから。これをどう指導するか。参加者に尋ねた。端的に問いに使っている言葉を使わない。こう指導すれば良い。Aの理由を尋ねているのだから,Aを使わないで答えるという解法を教える。

 参観者からは未習漢字使用とか授業展開の批判が有った。授業展開は授業参観をしていないのでよく分からないが,未習漢字使用の目的は話した。未習漢字使用は語彙を増やす効果的な指導法である。「えみ」と板書されても意味が分からない。だから,語彙として習得させれない。これを「笑み」と書くと「笑う」という漢字を知っている子供は「笑う」に似ている意味だと分かる。だから,「笑み」も習得できる。4年生配当の「笑」だが,前学年で扱うと更に良い。『学習指導要領』「第2章 各教科 第1節 国語」にこう有る。

 「第3 指導計画の作成と内容の取扱い/1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。(1)第2の各学年の内容の指導については,必要に応じて当該学年より前の学年において初歩的な形で取り上げたり,その後の学年で程度を高めて取り上げたりして,弾力的に指導することができるようにすること。」

 未習漢字の板書使用は語彙を増やす効果的な指導法である。
 是非,鍛国研のメンバーには,次のような研究的視点で指導を蓄積してほしい。


 1 漢字指導研究
 未習漢字の板書使用は「初歩的な形で」の取り上げの範囲として実践したい。ただし,無理に書かせる必要は無い。ルビを振っても良い。目的は語彙を増やすためである。語彙が増えると学力向上に直結する。これを是非,学校全体と取り組みたいものである。

 漢字を使う授業で成果が上がるという事例を鍛国研から発言していこう。きちんとした数値での比較が説得力を生む。例えば,次のような方法を保護者に説明し,実施する。
 
 1 1年間通して,同一業者のテストを使用する。
 2 4月の前年度の漢字復習テストでの一人一人の達成率を測定する。
 3 2を学級全体の平均点として,保護者に公開し,漢字指導の改善方法を説明する。
(1)学年で指導する漢字は『学習指導要領』で明示されている。
(2)教科書会社により,学年配当漢字の指導順が違う。(調べていないが,そうだろう。)
(3)学年配当漢字の指導順は決まっている訳ではない。
(4)指導内容を「必要に応じて当該学年より前の学年において初歩的な形で取り上げたり」するのが『学習指導要領』で認められている。
(1)〜(4)を根拠に,次のように説明する。
 □ 教科書の配列順に新出漢字を指導する。
 □ できるだけ毎日,少しずつ新出漢字を指導する。私の経験から,1日4つが限度である。それ以上は覚えられない子供がいた。
 □ できるだけ毎日指導するので,教科書教材より先に進む。教科書巻末を使って指導していく。凡そ3か月で学年配当全てが終了する。
 □ 新出漢字指導終了後は漢字20問テストを毎週行い,更に習熟させる。凡そ年間3回は繰り返してテストできる。
 □ 未習漢字もルビ付きで板書し,漢字を目に触れさせる。書かせる目的でなく,読ませる目的である。語彙を増やす効果が期待できる。
 4 2月末の年度末復習漢字テストを実施し,一人一人の達成率を比較する。
 5 学級全体の平均点として,4月と2月を比較し,保護者や研究会で公開し,未習漢字の板書使用の成果として発表する。

 これまで未習漢字を板書使用を経験していながった子供達の4月の学力と1年間未習漢字の板書使用を経験した子供達の3月の学力を比較する。数値で比較し,向上しているならば,その学力向上の一因として未習漢字の板書使用に効果が有ったと言える。
 漢字テストの平均点が上がったのは,未習漢字の板書使用だけの効果とは言えない。しかし,未習漢字の板書使用が学力向上の要因だったと言える。少なくても,未習漢字の板書使用で学力は低下しなかったと言える。向上させるという気迫で指導し続ける。

 このように,漢字指導を研究的に行い,是非その成果を発表して貰いたい。できれば,第4回全道大会での発表を期待する。

 2 レディネス・テスト研究
 指導前に市販テストを実施する。そして,指導後に同じテストを実施する。これで,いつもより平均点が上がったならば,国語科のレディネス・テストには,効果が有ると結論できる。確か輿水実氏は漢字テスト前に漢字テスト問題を知らせていた。結果的に読み書きできれば良いのだから,事前に問題を知らせても良いだろう。漢字テストだけでなく,市販テスト自体で取り組む。指導前の市販テスト実施を保護者に告知し,指導前と指導後や以前のテストとこのテストの学級平均点を比較して,このような指導による成果を伝える。そもそも国語の入試問題文は事前に読まされていないのだから,指導前で点数を取らせる実力を付けさせたいものである。これも鍛国研メンバーの実践発表を期待する。


 250216 教頭業務
 始業式から公務に追われていた。教頭の年度末は特に多忙だ。私は今年度の文書を作成した際,次年度の文書も作成し,保存しておく場合が有る。だから年度末に半年分くらいの文書を作成しているようなものである。次年度分も完成できるものは完成させておく。氏名が入る文書は完成させないで途中にして保存しておく。どこまで完成させたかを分かるようにしたい場合には,未完成部分を赤字にしておく。
 
 前任校を異動する際には,概ね1年先の文書を作成し,保存しておいた。次の教頭のためにである。教頭はそれでなくても多忙である。できるだけ業務縮減に取り組みたい。次年度は何年生を担任するか分からない教諭とは違い,教頭は毎年,類似の文書を書く。発送時期も大体決まる。そこで,今年度の文書を書いた際,次年度分もファイル名の数字を発行日にして,次年度のフォルダに保存しておいている。「250415 PTA総会議案」のようにである。ファイル名を付けずに保存しておくと,全く分からない。教頭昇任時はファイル名を見ても分からなかった。だから私は時系列で保存するようにしている。フォルダを増やして保存すると新任教頭には,仕事の順序が分からない。

 PTAの案内文書,保護者への発行文書,委員会への報告文書,振興会の案内文書,祝辞などを1枚のファイルにしている。印刷の際,必要なページだけを印刷する。全てを印刷しない。必要なページだけをPDFファイルで保存しておく。それを印刷したり添付したりして発送する。発送する文書は発送日をファイル名にする場合もある。未完成文書や発送文書のショートカットをデスクトップに置いておく。こうして数か月分の発送文書を作成しておく。あまり早く出すと忘れられるので,2週間前に発送するようにしている。日時,時候などを発行の際に点検し,少しずつ改善するとより良い文書になる。文書発送日に文書名を記載しておく。発送文書だけでなく,業務の着手日と締切日をカレンダーに書き,仕事を落とさないようにしている。

 このように仕事をしているので,2学期くらいからは次年度のフォルダを作成し,使用している。平成24年度2学期以降の文書は平成25年度のフォルダに保存している。その際,平成25年度の文書としてもファイル名の数字を変えて別文書として保存する。簡単な文書はそうしていないものもある。来年度三小は市PTA連合会事務局を担当する。したがって,一昨年度私が作成した文書を使う。再来年度は南空PTA事務局を担当する。来年度の南空PTA事務局の電子データを来年度末に引き継ぐ。振興会文書は全て電子化した。したがって来年度,三中教頭にいつでも渡せる。

 三笠小1年目は統合業務も有ったが,データの電子化に取り組んだ。紙文書での保存を少しずつ減らした。分掌文書も電子データで保存させた。市PTA連合会事務局長として,南空知母親研修会の開催にも努力した。保護者の協力を得て,何とか開催できた。着任したばかりで,市P連の組織が分からずに苦慮した。PTA役員にも,心から感謝している。
 統合業務,小中一貫教育の準備を日常の教頭業務と並行して行っていた。まさに勉強になった1年間である。


 三笠小の価値
 三笠小はすばらしい学校である。統合後何一つ大きな事件・事故無く,スムーズに子供達が学び続けている。素直な子供達,優秀な教職員,協力的な保護者,そして地域や関係機関の絶大なる御支援の賜物である。

 統合1年目の昨年度は誰もが緊張していた。スクールバスで通学するようになった子供の中で遠い子は往復1時間くらいをバスで過ごす。この子達のために何かできないかと,バス待機のための放課後学習を始めた。バスを待つ時間をできるだけ有意義に過ごさせるよう努力した。

 昨年度から三笠小中一貫教育も始まった。まず,合同研修会を年数回持った。そして,授業参観を相互に行った。特に,国際科の授業に参観した先生方は驚いている。子供達が実に楽しそうに英語を勉強しているからである。文科省から,教育課程特例校の指定を受けて実施している小1年生からの週1時間の国際科(英語)のカリキュラム,指導案づくりに教務,担任教諭が努力した1年だった。国際科全時間の指導案集を年度末に完成させ,製本した。子供達は国際科の授業を楽しんでいる。
 昨年度は学校応援団としてのコミュニティ・スクールの準備委員会にも関わった。

 今年度は統合2年目である。三笠小中学校は道内初のコミュニティ・スクールとしてスタートした。担当教諭が道内からの視察対応を行ったり,コミュニティ・スクール委員会を開催したりしている。地域のボランティアの方が授業で協力して下さっている。
 今年度は全校一斉に体力テストを実施したり,年度末の漢字到達テストを実施したりしている。学力向上,体力向上に力を入れている。チャレンジテストのweb入力も各学年で行っている。

        三笠小中一貫コミュニティ・スクールの概要

 『愛鳥モデル校』の指定を受け,小鳥の村としての開村式を毎年行っている。今年が45回目だった。命を大切にする心を育んでいる。特別支援の共同教育を各学級で実施し,思い遣る心も育んでいる。

 優秀な職員が主体的に学校改善に取り組んでくれている。三笠小はすばらしい学校である。

 250207 新たな業務
 今日から新たな業務に着手した。仕事をいただけるのは実に有難い。