平成23年5月1日

小・中学校校長 様 

国語科・研修担当者,各学級担任 様

「鍛える国語教室」研究会(通称「鍛国研」)

代表 野口芳宏(植草学園大教授)

 

「鍛える国語教室」研究会(通称,「鍛国研」)第3回全国大会(広島大会)

――最終案内――

 

 

 

今,各教科等で「言語活動の充実」が求められている。なぜ,国語科だけでなく,各教科等にて,「言語活動の充実」が求められているのか。大きく,次の2つが理由である。

 1 国語科の内容に言語活動が例示されている。したがって国語科では,言語活動が使われている。しかし,子供の言語活動は充実していない。それは国語科での扱いが不十分だからである。国語科で言語活動を使い,それを充実させる扱いをしてこなかった。だから,国語科に任せてはいられない。そこで,各教科等でも言語活動を使い,充実させる「言語活動の充実」が求められた。

2 「課題を解決するために」,「基礎的な知識及び技能」を「活用」させる。その際,言語活動が必須である。課題解決の結果等を言語活動として「表現」させる授業にて,「思考力,判断力,表現力その他の能力」を育成できるからである。

つまり,各学校での「言語活動の充実」を成立させる為の最優先課題は国語科授業改善なのである。国語科には,言語活動を「習得」させ,各教科等で「活用」させる使命がある。

これまでの国語科授業では,教材に現れている言語ばかりを指導してきた。したがって,これからの国語授業では,教材や言語活動を通して,次の2つの教科内容を指導するとよい。

A 教材を通して,教材をより深く理解させる為に必要な言語。

B 言語活動を通して,言語活動を充実させる為に必要な言語。

このように,国語科授業では,指導方法として使う言語活動を,指導内容として扱う必要もある。つまり,AとBの両者の指導の欠落が国語科授業を長く低迷させてきた原因である。

このAとBの「国語科教科内容の二重性」を理解し,授業化すれば,国語科授業を改善できる。

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我々『「鍛える国語教室」研究会(通称,鍛国研)』では,上記のような主張の下,教材や指導法の開発に挑戦しています。例えば,次のような「向上的変容」を子供達全員に保障する指導法です。

1 扱いたい言語活動がある。その理想状態を教師が把握し,子供達に言語活動をさせてみる。

2 子供達の言語活動には,不備・不足・不十分がある。そこで,個々の抵抗と限界を探る。

3 個々の抵抗と限界の解決の為の事項を「学習用語」として指導し,理想状態に到らせる。

指導が必要な事項を「学習用語」と呼び,「学習用語」指導で国語科授業改善を実践しています。

国語科授業で言語活動を充実させる「学習用語」を「習得」させる。「習得」させた「学習用語」を各教科等で「活用」させる。すると,各教科等での言語活動や言語環境が充実するのです。

此の度,福山市立駅家中学校の皆様のお陰様にて,中学国語科でのモデル授業公開が実現します。『各教科等での「言語活動の充実」に貢献する国語科モデル授業〜子供の幸福を目指す為,「学習用語」を指導し,授業を改善しよう〜』をテーマに,国語科授業の目的,内容・方法,評価を提案します。

裏面も御覧下さい。内容等,詳細があります。

どなたでも参加できます。お誘い合わせの上,御参加下さい。心から,お待ちしています。

 



1 主催 
「鍛える国語教室」研究会(通称「鍛国研」。代表 植草学園大教授 野口芳宏)

2 日時 平成23年8月3日(水)9:5016:50

3 事前受付締切日 平成23年7月15日(金)

4 場所 午前,福山市立駅家中学校(福山駅から約11q,駅家駅から約1q。720-2413

 福山市駅家町大字法成寺2500849762051)/午後,まなびの館ローズコム

(福山駅から約1q,〒720-0812  福山市霞町一丁目10番1号 0849327265

5 講師 野口芳宏氏(元北海道教育大教授,現植草学園大教授,千葉県教育委員),     

柳谷直明氏(三笠市立三笠小学校教頭)他

6 テーマ 各教科等での「言語活動の充実」に貢献する国語科モデル授業〜子供の幸福を

目指す為,「学習用語」を指導し,授業を改善しよう〜

7 後援 広島県教育委員会,福山市教育委員会(申請予定)

8 内容

 

 午前の部(福山市立駅家中学校)

T 各教科等での「言語活動の充実」に貢献する国語科モデル授業公開

□ 9:5010:40 公開授業1(中学2年生,3学級)

☆ 話す力を育成する『説明スピーチ』指導

☆ 聞く力を育成する『インタビュー』指導

☆ 読解力・記述力を育成する『引用作文』指導 柳谷直明

□ 10:5011:40 公開授業2(中学2年生,1学級)

☆ 生きる力を育成する『学びて時にこれを習ふ―「論語」から―』指導 野口芳宏

 午後の部(まなびの館ローズコム大会議室)

U 各教科等での「言語活動の充実」を成立させる授業の目的,内容・方法,評価

□ 13:0013:10 御挨拶 

 午後第1部 講演1 「言語活動の充実」を成立させる授業目的

□ 13:1014:00 子供の幸福に貢献する「学習用語」指導 野口芳宏

 午後第2部 講演2 「言語活動の充実」を成立させる授業内容・授業方法

□ 14:0014:30 「話すこと・聞くこと」活動を成立させる「学習用語指導」 柳谷直明

□ 14:3015:00 「書くこと」活動を成立させる「学習用語」指導 柳谷直明

□ 15:0015:30 「読むこと」活動を成立させる「学習用語」指導 野口芳宏

 午後第3部 対談及び質疑応答 「言語活動の充実」を成立させる授業評価

□ 15:4016:50 各教科等での「言語活動の充実」を成立させる為の評価法

         野口芳宏,柳谷直明,参加者(各自の「学習用語」指導での課題交流)

 

9 参加費

事前受付参加費5,000円。当日受付参加費6,000円。当日業務縮減の為,事前受付締切日までに入金して下さい。事前受付できなかった方は当日受付参加費を入金又は当日お支払い下さい。

大学・大学院生の参加費は半額にします。午前の部終了時,お握り2個とお茶をお配りします。

 ※ 午前だけ,午後だけの参加はかまいませんが,参加費の割引制度はありません。

※ 午後の部からは小・中学生のお子さんとの参加が可能です。お子さんの席を隣に用意します。

予約の際,申し出て下さい。午前の部へのお子さんの参加,更に,お子さんだけの参加は今回,

御遠慮いただきます。

 ※ 午後の移動の為,バス乗車を希望される方は予約の際,申し出て下さい。バス代500円です。

10 申込方法

@ 予約申込――次のアドレスへパソコン・メールで予約下さい。naoir2006@topaz.plala.or.jp 

A 事前受付――予約された方へ手続きメールを3日以内に送信します。予約を申込後3日以内に返信がない場合には,再度,問い合わせて下さい。事前受付締切日(平成23年7月15日)までの入金で事前受付完了です。事前受付を完了された方だけへ7月22日に最終案内を郵送します。

11 入金先 次へ入金下さい。「加入者名 柳谷直明/ゆうちょ銀行振替口座「02790−7−52128

通信欄に次を楷書で記入下さい。

@お名前A勤務先B参加日C最終案内送付先住所。(郵便番号と自宅か学校かの明記)

12 問合先 鍛国研は主義・主張に偏らない国語科授業を目指しています。問合せは鍛国研空知ゼミ

代表 柳谷直明(三笠市立三笠小 教頭)へパソコンでnaoir2006@topaz.plala.or.jp

 第2回全国大会の写真から
 
  野口氏 

柳谷氏 渥美氏 太田氏 伊藤氏 

冨樫氏 いずみ氏