以下,他者貢献を目的として公開しています。無断で他サイトへのリンクを禁じます。リンク,活用は柳谷へ確認下さい。授業力向上の為に役立てて下さい。
国語科学習指導案
文学教材での鑑賞指導『故郷』(教出中3)
平成23年1月24日(月)11時40分〜12時30分
生徒 中学校3年生 名/ 授業者 柳谷直明
1 主な形成学力
(1)文脈の中における語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に注意して読むこと。(ア)
(2)文章の論理の展開の仕方,場面や登場人物の設定の仕方をとらえ,内容の理解に役立てること。(イ)
2 言語活動を通して扱う「学習用語」(以下,網掛けが「学習用語」)
(1)読解を通して,語句の効果,表現の工夫,構成の展開,場面,登場人物を指導する。
(2)授業作文を通して,まとめ,記述,表現,常体,改行段落,一字下げ,考え,評価を指導する。
3 『故郷』を通して,本時で扱う学習用語(以下,全てを板書するわけではない。)
読解,テスト,全文,故郷,文種,説明的文章,文学的文章,学習用語,視写・聴写,板書,抜書き,メモ,小説,話者,作者,読者,起承転結,構成,山場,理由,情景描写,音読,形容詞,副詞,接続詞,常体・敬体,比喩,修飾語・被修飾語,侘しい,貧困,寂寥,荒寥,惜別,疲弊,幻滅,時,場,人物,場面,転居,帰郷,旧暦の正月前,回想,再会,関係,わたし,母,宏児,閏土,水生,揚おばさん, 登場人物,人物像,表層,心情。
4 時間的な順序による学習用語の配列(本時1/5)
時配 |
生徒の学習事項 |
教師の指導事項 |
備考 |
0 10 20 30 35 45 50 |
0 学習意欲喚起 1 実態自覚 2 文種読み ・説明的文章ではない。 ・場面,人物,事件がある。 ・「わたし」は話者である。 3 構成読み ・91ページ2行目からであ る。なぜなら,〜。 ・94ページ15行目で切る。 なぜなら,〜だから。 4 情景描写読み ・故郷の情景描写を読む。 ・「わたし」の心情を読む。 5 場面読み ・83ページ5行目まで。 ・91ページ1行目まで。 6 関係読み ・関係。人物像。心情。 ・わたし,母,宏児,閏土, 水生,揚おばさん。 7 授業作文 ・学習用語を行為化する。 |
0 目的,予定 T 実態把握 2 文種読み ・文種は何か。何故,文学的文章か。 ・文学的文章では,何を読むのか。 ・「わたし」は誰か。作者,話者,読者。 3 構成読み(起承転結) ・転の場面である山場はどこからか。理由も短く書かせる。〜からである。なぜなら〜。 ・91ページ2行目から最後までで切らせる。 ・最初から91ページ1行目までで切らせる。 4 情景描写読み ・音読させ,着語指導を行う。形容詞,副詞,接続詞,常体・敬体,修飾語・被修飾語,侘しい,貧困,寂寥,荒寥,惜別,比喩。 5 場面読み ・旧暦の正月前,転居の為,帰郷した場面。 ・回想と故郷の人々との再会場面。 6 関係読み ・登場人物間の関係を読ませる。 ・それぞれの人物像,表層的心情を読ませる。 7 授業作文 ・本時の学習のまとめを3分間で書かせる。 |
受験に役立つ授業を目指す。更に,文学の 面白さも味わってほしい。他の読解指導も行うから,5時間で終える。その後, テストを行う。 読解嫌い 名,不得意 名,初見 名。明日まで全文を熟読。 起承転結の 未知 名。 音声,記述,表情などでの 表現活動で評価する。 授業作文を 集めて,評定 する。 |
5 学習用語指導の判定基準
板書全てをメモさせなくてよい。しかし,抜書き,作文で全員に自分の考えや学習用語を表現させたか。
国語科学習指導案
文学教材での鑑賞指導『故郷』(教出中3)
平成23年1月25日(火)13時20分〜14時10分
生徒 中学校3年生 名/ 授業者 柳谷直明
1 主な形成学力
(1)文脈の中における語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に注意して読むこと。(ア)
(2)文章を読んで人間,社会,自然などについて考え,自分の意見をもつこと。(エ)
2 言語活動を通して扱う「学習用語」(以下,網掛けが「学習用語」)
(1)討論を通して,引用,立場,根拠,人数,少数意見,発言,反論,再反論を指導する。
(2)批評を通して,かぎ,引用,句読点,評価(善悪,美醜,優劣),根拠,結論を指導する。
3 『故郷』を通して,本時で扱う学習用語(以下,全てを板書するわけではない。)
ワーク,解答,丸付け,復習,予習,嬉しい,悲しい,喜び,悲しみ,切なさ,神秘の宝庫,具体例,箇条書き,鳥の捕獲,貝殻拾い,西瓜の番,跳ね魚見物,憧憬,親しみ,尊敬,自由,善悪,身分,憧れ,比喩,喩え,含意,卑下,金銭,経済,貧しい,窮乏,疲弊,限度,限界,告白,発言,皮肉,倒置法,嫌み,不快,泥棒,婉曲,怒り,憎しみ,呆れ,嘆き,意見文,賛成,反対,理由,期待。
4 時間的な順序による学習用語の配列(本時2/5)
時配 |
生徒の学習事項 |
教師の指導事項 |
備考 |
0 20 30 45 50 |
1 心情読み ・故郷に別れを告げに 来た。嬉しい。悲しい。 ・一文ずつ音読する。 ・喜び,悲しみ,切なさ。 ・鳥の捕獲,貝殻拾い, 西瓜の番,跳ね魚見物。 ・憧憬,親しみ,尊敬。 2 批評読み1 ・私は×である。なぜなら,身分が低いからである。 ・引用を使い,批評する。 3 批評読み2 ・揚おばさんをコンパスに喩えている。 ・私は○だ。なぜなら, 揚おばさんは貧しい。 自ら告白している。 したがって,わたしは 物をあげるべきだ。 ・私は揚おばさんの発言に〜である。なぜなら,〜。 4 授業作文 ・閏土への憧憬,期待。 |
1 心情読み ・帰郷の目的を11字で書き抜かせる。 ・故郷に対するわたしの心情を書かせる。 ・承から全員に音読させ,着語指導を行う。 ・母の心情を表す言葉6字,5字で抜かせる。 ・「神秘の宝庫」の具体例4つを箇条書きで。 ・閏土に対する私の心情を記述させる。 2 批評読み1 ・閏土の立場は自由で善い。○か×か。 ・立場,根拠,反論,再反論,評価,批評。 ・身分が高いわたしだから,自由を憧れた。 ・3分間で批評を書かせる。 3 批評読み2 ・90ページ「コンパス」とは何か。比喩。 ・書かれてある揚おばさんの心情を。 ・揚おばさんにあげるのが善だ。○か×か。 ・人数把握,少数意見の発言,反論,再反論。 ・含意,卑下,皮肉,嫌み,不快,倒置法,泥棒,婉曲,怒り,憎しみ,呆れ,嘆き。 ・限度がある。何れも貧しいから,仕方ない。 ・揚おばさんの発言に対する意見文を記述。賛成か反対か,その理由を200字以内で。 4 授業作文 ・学んだ学習用語を使い,まとめさせる。 |
全文読んだ。 名。 ワーク64〜 65ページを行 った。 名。 解答は各自,家で丸付け。 次回はワーク67ページまでが復習。 予習推奨。 発問,記述,机間巡視,評価,指名計画,指名,討論。 討論を通し,討論を適正にする学習用語を 指導する。 批評の為の 学習用語を指導し,書かせる。 記述を集めて,評定する。 |
5 学習用語指導の判定基準
(1)登場人物の心情を抜書きしたり,想像したりして,全員に書かせたか。
(2)討論を適正に行為化させたか。
(3)批評,意見文,授業作文を全員に書かせ,自分の考えや学習用語を行為化させたか。
国語科学習指導案
文学教材での鑑賞指導『故郷』(教出中3)
平成23年1月28日(金)13時20分〜14時10分
生徒 中学校3年生 名/ 授業者 柳谷直明
1 主な形成学力
(1)文脈の中における語句の効果的な使い方など,表現上の工夫に注意して読むこと。(ア)
(2)文章の論理の展開の仕方,場面や登場人物の設定の仕方をとらえ,内容の理解に役立てること。(イ)
(3)文章を読んで人間,社会,自然などについて考え,自分の意見をもつこと。(エ)
2 言語活動を通して扱う「学習用語」(以下,網掛けが「学習用語」)
(1)読解を通して,表層的読み方と深層的読み方を指導する。
(2)批評を通して,善悪,立場,根拠,例示,結論を指導する。
3 『故郷』を通して,本時で扱う学習用語(以下,全てを板書するわけではない。)
人物描写,敬意,風貌,驚嘆,失望,変貌,黄ばんだ色,深い皺,赤い腫れ顔,古ぼけた帽子,皹割れ,薄手の綿入れ,節榑立つ,松の幹,深層義,感嘆,間,思案,喜び,驚き,表層義,喜び,寂しさ,友達, 立場の変容,上下関係,葛藤,だんな様,召使,選択,利害関係,気持ち,怖れ,嘆き,隔絶,隔たり,幻滅,現代,身分階級,主従関係,封建社会,身分差別,諦め。
4 時間的な順序による学習用語の配列(本時3/5)
時配 |
生徒の学習事項 |
教師の指導事項 |
備考 |
0 15 40 |
1 人物描写読み ・敬意,風貌,驚嘆,失望。 ・黄ばんだ色,赤い腫れ,深い皺,古ぼけた帽子,薄手の綿入れ,皹割れ,節榑立つ,松の幹。 2 深層義読み ・――は感嘆の間,……は会いたかったの内言。 ・喜び,寂しさ。 ・再会できてよかった。 ・昔のように話せない。 ・迅ちゃん,会えて嬉しい。 ・閏土にも,会いたいという気持ちはあっただろう。しかし,それ以上に物がほしかった。 ・身体が震えること。怖れ,嘆き,悲嘆,驚嘆,失望。 ・隔絶,隔たり,幻滅。 ・現代との違い。 3 人物批評 ・賛成である。なぜなら,〜だからである。 |
1 人物描写読み ・転から範読し,着語指導を行う。 ・閏土の変貌を短くマークさせる。 ・閏土はわたしをどう見ていたのか。 2 深層義読み ・何故,思案がつかなかったのか。 ・書かれていない再会の喜び,変貌の驚きを深層義として読ませる。 ・ダッシュとリーダーの深層義は。 ・閏土の表層的(書かれてある)心情は何か。 ・それらの深層義は何か。 ・何故,唇が動いたのか。 ・その時,何と言いたかったのか。 ・友達関係と上下関係との立場の変容,選択に閏土は葛藤していた。何故,「だんな様」という言葉を選択したのか。召使なのか。 ・利害関係を閏土は選択した。 ・「身震い」の表層義と深層義。 ・「厚い壁」の表層義と深層義。 ・「口が利けなかった」の表層義と深層義。 ・主従関係,身分制度,封建社会,諦め。 3 人物批評 ・物を貰うのだから,「だんな様」と言った閏土は善。善悪,立場,根拠,例示,結論。 |
全文を3回以上読んだ。 名。 ワーク66〜 67ページを行 った。 名。 解答は各自,家で丸付け。 次回はワーク69ページまでが復習。 予習推奨。 同じような 方法を繰り返し,表層義と 深層義の意味を理解させ, 行為化させる。 深層義は妥当の範囲を正解と評する。何でもよい活動主義に堕さない。自らの意見を持た せる。 |
5 学習用語指導の判定基準
(1)表層義,深層義の意味を理解させ,それぞれが指す言葉をノートに書かせたか。
(2)批評を書かせ,閏土の発言を熟考・評価させたか。