国語科学習指導案

焦点精査の鑑賞指導『おにたのぼうし』1

 2008年2月1日(金)3時間目,3年3組児童27名,指導者柳谷直明

本時(1/5)の指導目標を具体的に把握する。[1]

(1)指導事項 

音読の学習用語(大小,緩急,強弱,高低)

鑑賞の学習用語(発端「評価,状況『時,場所,登場人物,行動,関係』/伏線部「状況,事件の進行,心情」/山場「状況,中心事件,中心事件前後での登場人物の心情,評価」/終末「状況,事件,心情,評価」/表層義・深層義)

(2) 指導事項を時間的な順序に配列する。

時配

学習活動

教師の働きかけ

備考

20

 

 

 

 

 

 

 

 

20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分

 

1 音読

68ページを全員で一斉音読させる。

・音読の問題点を指摘し合う。

・音読の学習用語を想起する。

・音読の向上を認める。

2 鑑賞

・作品評価を書く。

・帽子の象徴を読む

・場面状況を読む。

鬼は嫌われている。本当に鬼の善悪を読む。

・「ぱら ぱら ぱら ぱら」は擬声語か擬態語かを読む。

・おにたの人柄を読む。

 「気のいい」根拠を3つ読む。恥ずかしがり屋,おにたの人柄の理由を読む。

・山場を決め,伏線を読む。

 なぜ,事件が起きるのか。先入観を読む。

 3 「授業作文」

・3分間で書く。

・学力を形成する。

・まとめの資料にする。

1 音読

・大――題名

・小――著者名

・緩――行空け,会話文前後の間

・低――本文

・高――会話文

・強――副詞

・弱――擬態語

2 鑑賞

(1)発端

・作品評価

・場面状況

 @ 時 節分の夜。「節分」とは,「立春・立夏・立秋・立夏の前日」である。特に立春の前日の夕方,柊の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立て,鬼打豆と称して炒った大豆をまく習慣がある。鬼やらい(追儺,なやらい)とも言う。

A 場所

B 登場人物

C 行動

D 関係

人間は,鬼は敵だと思っている。

おにたは,人間と仲良くなりたい。

(2)伏線部

3 「授業作文」

なぜ,おにたはいなくなったのか。

おにたはどこへ行ったのか。

・焦点精査で,5時間で終了する。

・5時間で読むという緊張感と楽しさを与える。

・自分の考えを『プランくん』に書く。

・他の人の意見は赤で書く。

・『プランくん』を鑑賞とまとめの「授業作文」の創作の両方で使わせる。

・学習用語をラベル欄に書かせる。ブランチ欄に自分の読みを書かせる。

・「授業作文」は3分で書かてから,交流させる。

(3) 授業の成否を判定するポイントや反省観点。

        おにたが置かれている状況,山場,伏線を読ませ,『プランくん』にメモさせたか。

        作品評価,「授業作文」で自分の考えを表現させたか。



[1] 野口芳宏著「四 本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室 教材研究のための教師向けワークの開発(下)」『教材開発48号』明治図書,1992年1月,72ページ)