2007.7.6『鳥のちえ』指導案

国語科学習指導案『鳥の　ちえ』の読解指導

200７年７月６日（金）11時30分～12時15分，別海町立野付小学校２年生教室

児童　岩見沢市立美園小学校２年生20名，授業者　柳谷直明

本時（１／１）の指導目標を具体的に把握する。[1]

（１）指導事項――次の学習用語を指導し，評価し，行為化させる。――

言語活動１　音読　音読を適正にさせるための学習用語　①大小，②緩急，③高低，④強弱。

言語活動２　視写　視写を適正にさせるための学習用語　①速度，②丁寧。

言語活動３　読解　読解を適正にさせるための学習用語　①題名，②筆者名，③本文，④話題，⑤小段落，⑥大段落，⑦問い，⑧答え，⑨箇条書き。

言語活動４　スピーチ　スピーチを適正にさせるための学習用語　①大小，②緩急，③高低，④強弱。

（２）　指導事項を時間的な順序に配列する。

時配

子どもの言語活動

教師の指導事項（太字が学習用語）

備考

10分

５分

15分

10分

５分

１　音読

・一斉に音読する。

・題名，筆者名，本文で読み分ける。

・適正な速度を知る。

　２　視写

・視写で速度を磨く。

・１文目を丁寧に視写。

３　全体構成の読解

・全体の中心話題，構成，具体例を読む。

４　語の読解

・中心話題を知る。

・『プランくん』にメモ。

・本論１，２，３の中心話題を書く。

・烏，笹五位，山雀の行動を３つずつ書く。

５　文の読解

・接続語の働きを知る。

・原因と結果を知る。

・問いと答えの文を知る。

６　段落の読解

・小段落，大段落を知る。

・文章全体の構成を知る。

７　クイズ・スピーチ

・学習用語でクイズを作る。

・スピーチを練習する。

　８　自己評価

・向上的変容を自覚する。

１　音読

・『鳥の　ちえ』（52ページ）を題名から音読させる。

・題名，筆者名，本文を読み分けさせる。

・６秒間で20字に挑戦させる。

２　視写

・１分間視写を２回させる。

・丁寧に１文を視写させる。

３　全体構成の読解

・全体の中心話題は鳥の知恵である。

・全体の構成は本論＋結論である。

・具体例は烏，笹五位，山雀である。

４　語の読解

・本論１の中心話題は烏の知恵である。１～６文目の話題は貝，７文目の話題は木の実だ。

・烏の行動を３つ書かせる。銜える，飛び立つ，落とす。

・本論２の中心話題は笹五位の知恵である。笹五位の行動を３つ書かせる。銜える。落とす。魚を捕える。箇条書きに板書する。

５　文の読解

・問いの文に対応する答えの文を指導する。

・小段落１の文相互の関係を指導する。

６　段落の読解

・小段落１と２と３の関係を読ませる。

・烏，笹五位，山雀という話題を読ませる。

７　クイズ・スピーチ

・学習用語を使って，クイズを作らせる。

・『プランくん』のメモでスピーチさせる。

　８　自己評価

・『プランくん』にメモさせる。

・今回は横書きで板書する。

・「52ページ，題名から音読，始め。」短くはっきりと指示する。

・読みの学習用語は文章を書く際にも使わせる。

・音読の個々の評価はここでは扱わない。

・視写は１分間で20字が低学年の基準。

・語，文，段落での学びをメモさせる。

・学習用語を使ってクイズ・スピーチをさせる。行為化である。

・挙手で自己評価させる。

（３）指導評価　学習用語を行為化させ，読解させたか。スピーチで学習用語を行為化させたか。

[1]　野口芳宏著「四　本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室　教材研究のための教師向けワークの開発（下）」『教材開発48号』明治図書，1992年１月，72ページ)