国語学力マスターカード

国語科学習指導案

『学級新聞』（野口芳宏監修，柳谷直明・「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ著『確かな国語学力（基礎・基本）を育てるマスターカード　３年生用』明治図書，2005年10月，49－52ページ）

2007年６月12日（水）13時05分～13時50分，岩見沢市立美園小学校視聴覚室

児童　３年生82名，授業者　柳谷直明

本時（１／１）の指導事項を具体的に把握する。[1]

（１）指導事項――次の学習用語を指導し，表現活動で行為化させる。――

学級新聞の定型例　①題字「題名，飾り文字，背景」，②割付「紙面割り，飾り枠」，③発行者，発行日，号数，後記，④見出し「記事の見出し――レトリック，飾り――」，⑤リード，カット「リード，絵，写真」。

作文の技術例　①文体「常体，丁寧」，②句切り符号「句読点，中点，かっこ，かぎなど」，③文字「漢字使用。誤字・脱字無し」，④文「短い一文，少ない文」，⑤改行段落「一字下げ」。

（２）指導事項の配列

時配

子どもの言語活動

教師の指導事項（ゴシック体が学習用語）

備考

10分

20分

５分

１　音読

・先生と一緒に一斉音読。

・授業の目標，学習事項，学習用語を知る。

・「学級新聞」の見出しとリードを先生と一緒に一斉音読。

２　メモ

・『プランくん』のラベル欄にどこの場面の記事かを短くメモする。

・5つの記事を決め，それぞれに読み手を引き付ける見出しを作る。

・５W１Hを使って1文リードや本文を書かせる。

・新聞記事では，体言止めを使って短く書いてもよいと知る。

３　下書き

・トップ記事から書く。

・題字や見出しの字を大きく書く。

・下書きを評価し合う。

　４　評価

・マジックや色鉛筆を使って清書する。

・14日の本番に備える。

１　音読

・『学級新聞マスターカード』を配る。

・社会見学新聞の練習だと知らせる。

・「マスターカード①」の音読。学習事項をノートに書かせ，学習用語を覚えさせる。

・「マスターカード②」（50ページ）の音読。見出し，リードだけを音読させる。

　２　メモ

・『プランくん』を配る。社会見学で書ける次のような記事例を列挙する。

・社会見学の前日，社会見学へ出発の朝，バス，電車，乗り継ぎ，札幌市青少年科学館到着，札幌市青少年科学館での学習，昼食，札幌市青少年科学館出発，地下鉄，電車，バス，学校に到着，家に到着。

・記事例から５つの記事を決める。

・見出しとリードをそれぞれの記事に書く。

・記事本文のメモをでたらめに書かせる。

・題名，後記のラベル欄を書かせ，メモさせる。

　３　下書き

・新聞の枠（51ページ）に薄く下書きをさせる。

・52ページで下書きを評価して貰う。

・全部良いと言われた，清書する。

４　評価

・自己評価をさせる。

・問題点は消させないで，修正させる。

・時間厳守。

・「マスターカード」は②③と①④をＢ４で両面印刷。

・「漢字学習」は発展教材。

・13日の社会見学の栞を見ながら，事件を想定させて書かせる。

・メモは全部書けなくてもよい。大体書けたら，下書きさせる。

・イラストや写真の位置を枠で決めさせる。

・学習用語で評価させながら，修正させる。

・本時は練習なので完成しなくてよい。

（３）指導評価　13日以降に書く新聞の概要を知らせたか。学習用語を行為化させたか。

[1] 　野口芳宏著「四　本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室　教材研究のための教師向けワークの開発（下）」『教材開発48号』明治図書，1992年１月，72ページ)