2年2組の思い出のアルバム
今年は忙しくて,写真の斡旋が出来なかった。それが気になっていた。
そこで昨日の写真を含めてDVDに焼いた。全員に贈る。大切に保管して欲しい。
2年間の写真の整理,選択,整序などでかなり時間がかかった。しかし,かわいいみんなの成長がはっきりと残せるのでがんばった。(^^)v
表紙を付ける技術と時間が無いので,表は白いままだ。自由に表紙を付けて欲しい。ただし,ボールペンで書いたり,雑にケースからはずしたりするとデータが消えるかもしれないので,扱いには注意してよ。DVD自体には,直接書かない方がよいだろう。
日付ごとに整理できていない。順序がまちまちだ。入学式から昨日まで,先生が撮った写真の殆どが入っている。何千枚あるか分からない。パソコンのスライドショーで楽しんで。
たくさん映っている人とそうでない人がいる。いい写真を撮るには,何枚も写さなくてはいけない。だから似たような写真が何枚もある。先生は,ある写真コンクールで入賞したことがある。写真を写すのも好きなのだ。
少ない人でも十枚以上は映っているだろう。だから,有難く受け取ってね。もしきちんと記録されていないDVDがあったら,新学期にでも言ってね。新しい物と取り替える。
パソコンが無い人は,パソコンを買ってから見てみてね。下らないゲームを買わないで,自分のお小遣いを貯めてパソコンを買うとよい。または,大人になるまで大切にとっておき,大人になってから自分でパソコンを買ってから見るとよい。
柳谷先生の授業DVDをあげようかとも思ったけど,それは欲しい人とそうでない人がいるだろうから止めた。どうしても欲しい人には,いつかあげるから言ってね。いつかだよ!
1年生の1学期,教科書の絵を見ながらお話を創ったときの写真もあった。絵を見ながら,論破したのを覚えているかい。
「土竜はお見舞いに行っていると思います。」
りゅう君の発言だ。懐かしい写真ばかりだ。
みんなとの思い出を1枚のDVDにした。2年2組の思い出のアルバムだ。
贈り物,有難う
みんなからの贈り物を全部見た。有難う。有難うという心がたくさん詰まっていた。
びっしり書いて下さっている保護者の方もいた。(有難うございました。)
みんなからの忘れられない贈り物だ。
昨日は思い出を語ってくれた。多くの子が「授業作文」が思い出だと言っていた。それは先生に気を使って言っていたわけではないだろう。20枚も30枚も作文を書けたというのが驚きだったのだろう。それが自信である。やれば出来るという自信を持つことが大切である。その自信が他の学習へのやる気につながる。
それにしても,みんなよくがんばった。昨日,「授業作文」を50枚以上提出した子が何人かいた。大人だってなかなか出来ないすごいことなのだ。
これからの学習でも,自分は書けるという自信を持っていって欲しい。がんばったね。
どうなるかわからないが,この原稿を東京の出版社へ送ってみる。みんなの中から,作家が登場したらうれしいな。小学生が作家デビューだ! 中学生の作家は過去にいた。
*保護者の皆様,子どもの「授業作文」を少しの間,貸しておいて下さい。東京の出版社へ送ったり,私の本に使ったりさせて貰います。それは多くの先生の参考にして貰うためです。たぶん,全国で一番作文を書く小学2年生に育ってくれたと思います。その素晴らしい子どもの作文を多くの先生や子どもに紹介します。もし,何らかの形で公開することになりましたら,その前に連絡します。よろしくお願いします。
楽しい劇や歌
昨日の集会は楽しかったね。悲しくなるかなと思っていたけど,先生はあまり悲しくなかった。朝から忙しくしていたからだろう,たぶん。
あやちゃんがあんなに大泣きするとは思わなかったな。がんばっていたからね。偉かった。あやちゃんは,何でもよくできるな。羨ましいなと思う人はいただろう。しかしそれでは,アレクサンダと一緒だ。羨んでいるだけではだめだ。自分の素晴らしさに気づかなくてはいけない。自分に何ができるかを考えなくてはいけない。
あやちゃんは,よく人のために働いている。給食当番でも,自分の給食準備をしないで,進んで手伝っていた。男子がふざけているときにも,進んで働いていた。だから,仕事が出来るようにある。勉強だってそうだ。
ゆうちゃんがたくさん作文を書いて羨んでいた人はいないか。いるだろう。ゆうちゃん,いいなあって。確かに,ゆうちゃんはどんどん作文を書く。しかしそれはゆうちゃんの努力だ。ゆうちゃんは2学期から2年2組に来て,自学を初めて知った。そして,自学を続けている。毎日毎日,日記や授業作文を書き続けている。だから,こんなにも書けるようになった。2学期に転校してきたときには,会話文の書き方がきちんとできていなかった。そこで先生が教えた。それが今では,学級で1,2を競う書き手になった。すごいものだ。
ピアノ伴奏をよくしてくれたえりちゃんやぴかちゃんも,練習していたから伴奏が出来た。お母さんに手伝って貰い,たくさん練習していた。だから上手だった。
昨日の劇は何度も練習していた班とそうでない班がはっきりと分かっただろう。きちんと練習すると,みんなを楽しませることが出来る。自分達だけが楽しむのでは利己である。
歌には,感度したな。みんなの歌声はとてもきれいだ。心が表れている。何曲も聴かせてくれた。有難う。この2年間でたくさん歌ったね。上手だったよ。よく踊ったね。
教室をきれいにして,一日を終えた。この教室とも,いよいよお別れだ。
*作品を整理させて持たせました。作文などの作品を大切に保管して下さい。大人の自分への贈り物です。もし,作文などを捨てるのならば,私に下さい。私にとっても子どもにとっても大切な思い出です。これだけ新聞を書いたり作文を書いたりメモを書いたりする2年生はいないと言ってよいでしょう。それだけに,貴重な作品の数々です。捨ててしまうなら,新学期に私へ持たせて下さい。2年間,有難うございました。幸せでした。
3月22日(木)
今日でお別れだ!
今日は,いよいよお別れ会だ。
黒板には,たくさんのお礼の言葉が並んでいる。有難う。
お別れ会の準備を班ごとに進めていたね。有難う。
ぴかちゃんとえりちゃんは大泣きするだろうな。有難う。
5班はしっかりと進行してくれるだろうな。有難う。
「授業作文」をがんばった。有難う。(今日忘れた子がいる。仕方がないから明日まで)
先生への別れの手紙を書いてくれた。有難う。
今日は有難うという言葉が教室に溢れるだろうな。
すてきなみんなと出合った。二度とみんなのようなすてきな子どもと出合うことはないだろう。優秀で,優しくて,すてきなみんなだった。有難う。
みんなは何が一番楽しかったか。
先生は勉強が楽しかったな。君達の発言,発表を聴くのが楽しかった。
そりすべりも楽しかった。電車に乗って,栗沢へ行ったりした。バスに乗り,栗沢の公園へ行ったりもした。給食センター,農協,市立図書館,駅周辺へも行った。駅から歩いたのも楽しかった。路線バスにも乗った。初めて路線バスに乗った子もいた。
家庭訪問へ行ったとき,先生が遅れて行くとぴかちゃんが泣いていた。家庭訪問へ遅れて行って,子どもに泣かれたのは初めてだった。
えりちゃんの家への家庭訪問では,えりちゃんはずっとにこにこにこにこ笑っていたね。
ゆみちゃんは朝の会をきちんと進めていたね。有難う。
竜くんの号令は気合が合ったなあ。有難う。
みさ君も保健係をがんばったね。有難う。
みさちゃんとしろう君は雑巾係をがんばったね。有難う。
じゅ君とまあちゃんは一緒に時間割と準備をきちんと連絡していたね。有難う。
ぴかちゃんはいつも一番に教室に来て働いていたね。有難う。
こう君とさおちゃんも掃除をがんばっていたね。有難う。
じん君と一緒に『スマイル・アゲイン』を歌ったね。楽しかったよ。有難う。
じゅぺ君とりくお君はみんなを楽しませてくれたね。有難う。
ひなちゃんとたく君は黒板係をがんばっていたね。有難う。
まあちゃんはいつも進んで手伝っていたね。有難う。
りちゃんは進んで働いてくれたね。有難う。
たく君は生き物の世話をし続けてくれたね。有難う。
しょ君は牛乳パックや整頓をがんばっていたね。有難う。
大君とひろ君は本の整頓をがんばってくれたね。有難う。
風ちゃん,ゆうちゃん,こだ君,りちゃんはプリン係をがんばってくれたね。有難う。
えりちゃんと歩ちゃんは遊び係をがんばってくれたね。有難う。
27人全員がいたから,楽しい毎日だった。
最後まで,ぼおっとしていて注意されていた子も,お陰で先生は真剣になれた。有難う。でも,注意されないように,進んで学んだり働いたりしてほしい。
仮に今出来ないことが有っても,出来るようになりたいと努力していれば出来るようになるものだ。逆に今出来ていても,努力しなくなれば出来なくなるものだ。
こんな自分になりたいという理想を持とう。その理想を実現するために何をするかを決めよう。何をするかを決めたら,心を強くして,それに取り組むだけだ。
先生は子どものころ,スキーが出来なかった。鉄棒も出来なかった。自転車にも乗れなかった。でも,いつの間にか出来るようになった。それは,出来るようになりたいと思い続けていたからだろう。出来ないことがたくさん有った。
出来なくていいや。面倒だから止めよう。出来ないよ。
こんなことを言っていると,絶対に出来るようにならない。
そういえば,入学式から数日後,先生が言った。
「係を決める」
すると男子の何人かが言い張った。
「出来ない」
「出来ないと思ったら,何にも出来ない。出来ないことが出来るようになるから学校は素晴らしい。」
こうして,えりちゃんが最初の係になった。2年前の出来事だ。
こうなりたいという利他の理想を持つ。それを目指し努力し続ける。すると,必ず幸せになる。先生は先生になり,君達のようなかわいい子に出合った幸せを得た。有難う。
こんなすてきな子どもと2年間も過ごさせて戴きました。保護者の皆様,有難うございました。保護者のお陰様で,思う存分,私らしく教育させて戴きました。子どもを鍛え続けました。心も体も頭も十分に向上的に変容させることが出来ました。
ある保護の方から,子ども達はこの経験を忘れないでしょうといって戴きました。そう有って貰いたいものです。教えたことを守ってくれる子もいます。しかし,すぐに忘れる子もいます。出来れば,私からの学びを今後も継続してくれると嬉しいです。
毎日自学する。作文を書く。スピーチする。読書する。くだらないテレビを見ない。くだらないゲームをしない。悪い言葉遣いを嫌う。利他に生きる。
これでお子さんとお別れです。悪いことは悪いと言いました。よいこともよいと褒めました。なかなか改善できない子もいました。しかし,かなり向上的に変容しています。
御家庭でも,悪いことは悪いときちんと指導し続けて下さい。お子さんのためにです。
2年間,有難うございました。
あと8日?
『アレクサンダとぜんまいねずみ』5時間目の「授業作文」ための板書はこうだ。
日時,場 学習用語 板書
2月6日(火) 山場,クライマックス 願いを変えた場面−クライマックス
全体 主題,成長,慈悲 願いが叶った場面−結末
紫の小石発見の場面−発端
向上的変容 発問 発言
主題を決めた。 どこが山場か。 私は言った。
自分が決めた主題 山場の他に何を? 「――。」
→
作品の評価 葛藤 評価
利己のから利他 利己−発条鼠に(表層)
へと向上的変容した −人間と仲良く(深層)
アレクサンダの成長 利他−ウイリーを,ぼく
みたいな(表層)
−助けたい(深層)
金曜日,ここまで書いた。ラベル欄だけ,保護者参観の際に書いていた。
月曜日はこれらをナンバリングさせる。そして,2時間で5時間目の授業を書かせる。
金曜日は寺君とうや君と風ちゃんが放課後残って書いていた。進んで書いていて偉い。
みさちゃんは46枚を超えたそうだ。全部で50枚を超えそうだね。ゆうちゃんは38枚で止まっているようだ。今週で何枚までいくか。
君達は『アレクサンダとぜんまいねずみ』の「授業作文」をたくさん書いた。驚いた。
素晴らしい2年生だ。これで紛れも無く,スーパー2年生といえる。よくがんばった。
来週はお別れ会の準備もあるので,今週で「授業作文」を終える。まだ書き足りない子は,自宅で書く。(誤字・脱字を直したら,書き足りない所を書き足しておく。)
『作文力マスターカード』を使い,作文をどんどん書かせてきた。その結果,そのような教材を使わなくても書ける子に育った。いつまでも教材を使わせていないで,教材を使わないでも書ける子に育てたい。そのような段階的な指導が必要なのだ。
3年生になって作文を書くときは,どんな文種かを先生に伺い,『作文力マスターカード』を参考に書きなさい。りっちゃんが早速,ノートに視写していたよ。
あと9日か
『アレクサンダとぜんまいねずみ』4時間目の「授業作文」ための板書はこうだ。
日時,場 学習用語
@ 2月5日(月) F 事件,G 発端
A 全体
向上的変容 発問 発言
I 友達 B アレクサンダは C まあや,ウイリー
J 利他 なぜ,幸せになったか。 と出合ったから。
D ひかる,ウイリー
がねずみに。
評価 主題 I 山場
E 黒板 作品の評価 72ページの10行目
K そのどれがよいか。 「やめた」
これが保護者参観での板書である。(漢字もこのままである。大体読める。)
ナンバリングは,次の時間にさせた。書く前にナンバリングで文章構成を計画させる。
3年生になると,「授業作文」は書かないだろう。だから,この作文の価値は無いのか。そうではない。このように抽象的な言葉を並べて,そこに分類される具体的な言葉を書き加えていく。そして,更に具体的に言葉を書き加えて文章にする。
これは,脳にある言葉を整理して,文章化する過程である。
もともと脳には,文は記憶されていない。脳の中は言葉の山である。そこから関連する言葉を引き出して,文にする。その際,脳にある言葉をいきなりつなげていくと,抽象度の高い,具体性に欠ける文になる。どういう結果になるかというと,分かり難い文になる。
そこで,脳にある言葉のまま,まずはラベル欄に書く。更にその具体的な言葉を脳から引き出す。多分,具体的な言葉は抽象的な言葉より多いので,引き出すのに時間がかかるのだろう。こうして,ブランチ欄に具体的な言葉を書いていく。
「授業作文」という文種ではあるが,このように抽象的メモ,具体的メモ,文,文章という脳から原稿用紙へと書く過程を何度も経験させることが出来た。これが他の文種になっても使える作文の書き方である。
「柳谷先生に学んだ言葉を忘れません。」
りゅう君が,『プランくん』のブランチ欄にこう書いていた。ゆうちゃんに負けまいと「授業作文」を書いている。これだけ作文を書く技術を教えても,いつまで身に付いたままでいるかと問われると自信が無い。いつまでも,出来れば毎日文章を書き続ける子でいてほしい。
教材開発
もともと本を書くために教材を書いているわけでは無い。本を書くには相当の時間がかかる。土曜日も日曜日も,お盆も正月も無く書き続けなくては,本は書けない。そんな努力を最初から望んでいるわけではない。
では,なぜ本を書くのか。自分で使いたい教材が,自分で使いたい本がほしいからだ。
誰でもできて,誰でも書ける作文教材は殆ど無い。教科書教材にも,そのような教材は殆ど無い。だから,自分で書く必要があった。
誰かが書くのを待ってはいられない。目の前の子どもの学力を,今向上させる必要が有るからだ。子どもは待ってくれない。
書けない子がいた。だから書けるように視写教材をいくつか書いた。そして,書かせているうちに学習用語を指導する作文教材がほしいと思った。そこで,冨樫さんや釜谷さんにも手伝って貰い,教材開発を行った。こうして『作文力マスターカード』が完成した。
君達のお陰で完成した本である。それで,全員の名前を載せたかった。しかし,名前をそのまま載せるのはよくないと言われている。最近は子どもの名前を本に載せない場合が多い。そこで,名前を少し変えて,全員分を載せた。そのために,名前を変えて掲載する許諾を全員の保護者から戴いていた。
『確かな国語学力を育てるマスターカード』全8巻と『作文力マスターカード』全4巻を多くの先生に協力して戴いて書き上げた。何と言っても,これが一番の思い出である。
「授業作文」40枚突破!
今日も『アレクサンダとぜんまいねずみ』の「授業作文」を書かせた。今日は4時間目の分である。今日で全員が400字詰め原稿用紙10枚を超えた。中には雑な作文もある。しかし,よく思い出して書いている。400字詰め原稿用紙40枚を超えた子も登場した。ゆうちゃんの38枚をみさちゃんが超えた。しょうじくんが32枚だ。20枚以上書いた子が10名だ。
つまり,27名中13名が20枚を超えた。ものすごい。
授業で指導した学習用語を使って書いている。これが知識の行為化である。言葉を知識として覚える。それを作文という形で行為化する。すると知識をより脳に定着させることが出来る。「授業作文」は作文力を高めることと授業で学んだ学習用語の定着が目的である。
さすが柳谷学級の子どもである。誇らしい。
2年前,今の4年生を指導したときの「授業作文」を昨日見直した。すると,一番書いていた子で400字詰め原稿用紙27枚だった。しかし今回は,まだ途中で40枚を越えている子がいる。更に内容も,こんなに学習用語を使っていない。先生が指導していなかったからだ。だから今回の作文は,レベルが高くなった。習っていない漢字をどんどん使っている。
この2年間で先生が向上的変容した証拠である。学習用語を漢字で板書する。それを子どもがどんどんノートに書く。更に,討論で内容が深まる。師弟共に向上的変容している。
あと10日!
今日を入れてあと10日で君達とお別れだ。今日からは少し,思い出を書く。
この2年間で先生が一番思い出に残ったのは,本の出版である。
1年生の1学期,大谷和明先生に書いて戴いたマスターカードを使って平仮名・片仮名を指導した。まだ出版されていなかったので,ゲラ刷り(校正前の原稿)を使って指導した。
「このメモ書きは何ですか。」
保護者にこう質問された。印刷所から著者の私に戻ってきたものだったので,校正者のメモが書いてあった。
『確かな国語学力を育てるマスターカード』が君達が1年生のときの10月に出版された。これを使った授業をどんどん行った。
この本が出版される以前から,「インタビュー」や「スピーチ」を指導していた。この本が出版されてからは,この本を使ってますますそれらを指導した。何せ,この君達には入学式後4日目くらいから「スピーチ」指導を始めたのだった。
毎週,少しずつ文を多くさせた。そしてひと月くらいで,全員が1分間スピーチをメモ無しで行うことができた。もっとも,平仮名指導を終えていなかったので,メモを書けるわけがなかった。メモを書けない1年生が1分間スピーチをできた。これは大きな発見だった。
いまだにスピーチをさせるためにスピーチ原稿を書かせている国語科教諭は多いだろう。それは駄目な指導だと,我々の間では通例になっている。スピーチをさせるためには,メモを書かせて,それに慣れされるというのが我々の通例である。そんなことを知らない国語科教諭は多いようだ。
君達はメモすら書けない1年生だった。君達がスピーチ原稿など書かなくてもよいことを証明してくれた。更にメモすら無くてもスピーチができるという証明もしてくれた。先生は君達に,たくさん学ばせて貰った。
君達は先生が『確かな国語学力を育てるマスターカード』を初めて使った子達である。
2学期,作文を書けない子がいた。それは一部ではなく,多くの子だった。そこで,何度も一文聴写をさせた。
「聴写柳谷先生がおっしゃった句点」
これだけである。これだけでもきちんと書けない子がたくさんいた。そこで、この一文の聴写を何度も繰り返しさせた。そして,一字下げとか句読点などの句切り符号の使い方を身に付けさせた。しかし,更に文章を書かせるには個人差が大きかった。書けない子は一字一字ゆっくり書いていた。そこで,視写で書く速度を鍛えることにした。
視写は効果的な指導法である。この指導法を知らない教師は多い。なぜなら、今の『学習指導要領』から、この言葉が消えたからである。
こうして『作文力マスターカード』の開発が始まった。書けない子のお陰である。
文章を書きたい!
2月の日記を見ると,本当に書いていない。3月の日記は,今日ようやく始めた。日記を書きたい。しかし,忙しくて書けない。ここに葛藤が生まれる。(^^)v
今日までを少し振り返る。
3月2日14時30分千歳から岡山へ飛ぶ。その夜,倉敷を見学した。
倉敷の美観地区へ行った。白壁の美しい屋敷が並んでいた。川面に映る明かりが微かに揺れていた。
美観地区の出口辺りにお好み焼きがあった。ものすごく元気のいい店主がいた。山盛りのおいしいお好み焼きに驚いた。
倉敷の美観地区はまさに美しい所だった。
3月3日,第16回日本言語技術教育学会へ出席した。岡山大学で開催された。400名を超える盛会だった。来年は静岡での開催である。楽しみだ。
夜は野口先生御夫妻と御一緒できた。岡山の岸本先生,四万十の中山先生,福岡の関屋先生とも御一緒できた。冨樫さん,釜谷さんと一緒にである。
関屋先生から,早速のお礼状を頂戴した。御丁寧さに脱帽する。野口先生との楽しい時間を共有できた。有難い。
3月4日は午前中,岡山城,後楽園を見学した。そして,12時15分の飛行機で帰路についた。
3月5日は普通通りに勤務する。