12月31日(月)
 『お手がみ』授業実践本完成
 ようやく昨日書き上げた。1冊の本を書くというのは大変な作業だ。しかし,多くの先生が待っている本だと自分に言い聞かせながら書き進めた。135ページである。「主題読解の技術」も書いた。

 これで2007年の論文書き納めである。今日は修業講の教材発送を行う。今回の修業講では,事前に教材を発送する。それを読んで貰い,当日の学びを増幅して貰う。私は『清兵衛とひょうたん』と使って主題読解の技術を提案する。

 今年度の業務終了
 今日は一日1月11日の修業講の準備で終わった。最終案内を送るのに,名簿作成,宛名作成,最終案内作成,袋詰めなどをしている郵便局の窓口が終わる19時の15分前だった。今回のように事前に教材を送るのはやはり時間がかかる。しかし,『清兵衛とひょうたん』は私の授業前に是非読んでおいて貰いたい。この教材で主題読解の技術の一部を模擬授業で提案する。
 そろそろマスターカードを使った授業から,マスターカードを使わない授業へと自らを磨きたい。
 マスターカードを使うのが悪いわけではない。言語活動を国語科以外でも指導するためには,このような教材が必要なのだ。しかし,それを開発した私はマスターカードを使わないで言語活動を適正にする授業に挑みたい。私自身が言語活動の手本になれるように自らを磨きたい。
 これで予定していた年内の仕事を終えた。来年も教師修業の日々に挑みたい。仕事ができる喜びを実感している。有難い。

 今年一年,多くの皆様のお世話になりました。有難く,幸せな一年でした。心から感謝申し上げます。
 来年は今年より更によい年にしていきましょう。明年もよろしくお願い致します。更に,公利公益のために努力致します。2007年大晦日


 12月30日(日)
 読書
 昨日の夜から宇佐美先生の問題意識集を再読している。冨樫さん,やはり宇佐美先生を何度も読むべきだ。是非とも読もう。
 今回は1,4,5の3巻と『国語科授業批判』を再読している。宇佐美先生のような先生はそういらっしゃらない。
 3学期に私は斎藤喜博氏の「出口」の授業を授業で批評する。その授業構想を宇佐美先生へお伝えした。私は私なりに精一杯の授業をする。その授業構想を持って,10日の原部氏の研究会に臨もう。1月10日に旭川で行われる「正統国語」の学習会で私はつぎの2つを提案する。
 1 説明文の読解技法23
 2 柳谷直明の「出口」指導
 まずは札幌校へ行って,教材文を探さなくては。
 部屋の整理,本の執筆など仕事が山積している。しかし,やはり授業を考えている時間が一番楽しい。
 3学期は子ども達の批評力を「出口」の教材文で鍛える。もう少し積極的な発言がほしいので丁度よい。
 


 12月29日(土)
 子どもの作文を掲載
 下の12月25日の日記に子どもの作文を掲載した。通信に載せたものもある。しかし,時間が少なく,載せられなかったものもある。そこで全部を書き上げて掲載した。2学期最後に書かせた作文である。いつもは10分間で書かせる400字詰め原稿用紙1枚弱の長さを,一時間くらい時間を使わせて,じっくりと書かせた。多くの子は20~30分で書いていた。よく書けている。

 26日
 終業式を終え,2学期最終通信を発行し,全員の2学期ベスト3スピーチを録画し,あゆみを渡して別れた。
 終業式のたびにお別れだと泣いていた子も今回は泣かなかった。大人になったのかな。
 その後,特急カムイに乗り,西区民センターへ向かった。野口先生の勉強会に参加するためである。
 日直作文の実践,音読指導の模擬授業に学んだ。日直作文での添削指導が勉強になった。
 それから岩見沢へ戻り,忘年会に参加した。幹事なので抜けるわけにはいかなかった。
 終電で帰宅した。

 27日
 かでる2・7で野口塾があった。発問講座,道徳授業,読書指導という3本柱である。修業講と違い,野口先生に広く学べる。特に,野口先生の道徳指導には感動した。テーマは平等だった。「平等が善で不平等が悪である。」この論題が否定された。私も同感だった。世の中に平等など存在しない。したがって,世の中は悪である。このような結論には至らない。善悪を決めるのは個人の価値観である。不平等は当たり前である。不平等だからこそ,世の中は面白い。だからといって不平等が善だと言うわけではない。不平等が悪だという決め付けはできないという結論である。国語よりも道徳の方が大事なんだよ。野口先生はこうおっしゃっていた。確かにそうだろう。しかし,国語の授業が適正にできない教師は道徳の授業も適正にできないだろ。私は野口先生に国語の授業を学んできた。だからこそ今,道徳の授業もできそうな気がする。したがって私にとってはやはり,国語の授業は大事だ。
 

 終了後,我が家で空知ゼミ忘年会を行った。

 28日
 出勤して,机上整理,教室整理などを行った。これで清清しい気分で,新春も出勤できる。仕事納めである。帰宅後はメールの遣り取りで終わった。第12回国語修業講の参加者が50名を超えた。有難い。

 29日
 今日は朝から,メールの遣り取りをしていた。その後,渋谷孝先生の御論考を拝読していた。渋谷先生,宇佐美寛先生に頂戴した御論考のお礼状をこれから書く。
 渋谷先生の御論考には,言霊思想がまとめられていた。言葉の力である。それを拝読していて,小学3年生頃に読んだオニの話を思い出した。題名を忘れたので,インターネットで検索した。チッチだったかトットだったか。イギリスの民話『トム・ティット・トット』だった。今はもう捨ててしまった世界童話全集の中の一話だった。37年くらい前に読んだ本をいまだに記憶していた。小学生の読書は重要だと今更ながら思った。(保護者の皆様,わが子にたくさん本を買い与えて下さい。クリスマスプレゼントを子どもに尋ねるとゲームの話が多かったです。全員に尋ねたわけではありませんが。図書券という子もいました。ゲームでは,脳は育たないようです。私は世界童話全集だかを読んでいました。パンケーキの話,ブレーメンの音楽隊などを何度も読んでいました。それが今の自分にどういかされているかは分かりません。しかし,多くの書を読むのは重要です。間違いなく,想像力や創造力が育つでしょう。)
 宇佐美先生の御論考にも学んだ。議論の力である。

 野口先生の読書講座の中でも,読書の大切さを紹介されていた。以下,趣旨である。
 野口先生は単行本の読書で次のように分類されていました。(12月27日の講座から)

 ① 娯楽読書 小説。風雅は夏炉冬扇の如し。無用無益である。私は小4で『フランダースの犬』で泣いた。人格の形成に役立つだろう。荒唐無稽である。それが役立ったという話もある。中谷宇吉郎が蛇姫様を何度も読んだ。そして,有りもしない蛇姫様を何度も頭の中に思い浮かべた。その経験が原子や分子の想像に役立った。
 ② 実用読書 有用有益。実用の読書。
 ③ 教養読書 豊かである。人間に奥行きができる。関心事や興味で読み進める。
 ⓪ 有害読書 読まない方がいい。

 たくさんの良書をお年玉で本を買わせたいものだ。

 今年は365日のうち,19日を野口先生と過ごせた。有難い一年だった。来年もまた,たくさん学ばせて戴きたい。でも,今年よりは減るだろうな。残念だ。私が今,毎日の教員生活を楽しめるのは,野口先生に学んだお蔭様である。野口先生に学び,勇気と希望を頂戴した。そして今,少しは納得できる授業ができるようになった。全て,野口先生のお蔭様である。
 授業で悩んでいる教師は是非,我々と共に学び合おう。教師人生がパラダイスになる。野口先生は今でも毎日がパラダイスだとおっしゃっていた。有難い師である。
 10年間野口先生に学び続けた結果,教師人生パラダイスという意味がようやく分かってきた。


 12月25日(火) 

 2学期を振り返り

昨日,1時間目の授業に遅れた。授業時間に遅れるなと子どもにも教師にも言い続けている私自身が遅れるとは,話にならない。

無駄話をしていたわけでは無い。授業準備や印刷や何などで遅くなった。

そこで教室へ行かずに,1時間目の授業として予告してあった体育館へ直接行った。

体育館には,子どもがいた。あれ,何年生かなと思った。大きい子達だなあ。高学年かな。

よく見ると3年生だ。大きくなったなあ。驚いた。ちゃんと何も言わなくても,子ども達は体育館へ移動していた。賢い。

この一年間で,背が相当伸びたようだ。心も大きく育っているだろうな。

間も無く4年生だ。高学年の仲間入りだ。楽しみだ。

冬休みには,親に言われる前に自学,手伝いをできる子に挑戦してほしい。

保護者の皆様,2学期も御協力有難うございました。よいお年をお迎え下さい。

 子どもの作文
 3学期に学校文集用の原稿を提出する。そこで,今年度で一押しの作文を清書させた。書下ろした子もいる。以下である。
  

 マラソン大会 たつ

 ちょっときんちょうした。でも,ふつうどおり学校へ行った。

 走る前からきんちょうして,息切れしていた。でも十位以内に入りたかったからがんばる。

 途中の曲がる所でこけた。でも,走り続けた。

 目標を達成することはできなかった。でも去年のマラソン大会よりは速かった。 

 結果は十六位だった。大器君をふかすことができなかった。ざんねんだった。

 さいごに本気で走った。でも十六位だった。

 くやしかったけど,がんばったからいいと思う。

 

 がんばったマラソン大会 いゆ

 前日に公園の周りでいっぱい練習した。 

 だから練習してよかったと思う。

 ママとかばあちゃんがおうえんしてくれた。

「がんばれ。」

 だから,がんばろうとした。

 いよいよスタートした。スタートからもうおそかった。でも,あきらめないで走った。 

 だんだん足がおそくなってきた。

 そして,ゴールした。

 五十六位だった。でもがんばったからいいと思った。

 

 楽しい思い出  だい

 私の一番の思い出は,見学の帰りによった公園だ。公園で雪がっせんをした。

 公園のすべり台は,すごくすべりやすかった。

 帰りは雪がいっぱいあって走れなかったけど,だいじょうぶだった。雪がいっぱいつもっているところは歩きづらいとわかってよかった。公園もちょっと雪はねをしたほうがいいと思った。

 帰ってきて先生がこうおっしゃった。

「みんなは三キロぐらい歩いた。」

 ぼくはそんなに歩いたとびっくりした。

 これで楽しい思い出を終わる。

 

 おもしろい発表 じゅ

 学習発表会の決意はこれだ。

「みんなで協力。」

 自分はよくできた。なぜなら,おもちゃの国の所でおどりを上手にできたからだ。自分たちで考えた。ジョーズの踊りはおぼえるのが大変だった。でもちゃんとできた。とてもうれしかった。おぼえるのはとてもむずかしかった。ジョーズの踊りをまちがえないでやった。

 とてもうれしかった。なぜなら,練習したかいがあったからだ。とても楽しい踊りだった。

 二学期の思い出  なほ

 私の二学期の中での一番の思い出は,学習発表会だ。なぜなら,楽器をやったからだ。ピアノをした。楽譜を見ると,あまりむずかしそうには見えなかった。でも練習してみると,少しむずかしかった。

 何日も練習しているうちに,学習発表会が近づいてきた。もう他の楽器とも合わせられるようになった。それでも,学習発表会当日すごくドキドキした。でも,たくさん練習したからがんばろうと思った。

 始まった。ブザーの音が鳴った。まちがえずにできた。でも一つだけ,失敗した所がある。楽器が入る時だ。本番は遅くなった。でも,上手くできた。

 このように,二学期はすごく楽しかった。

 

 夏休みの思い出  せい

 夏休みの思い出は,家族で旅行に行ったことだ。じょうぜんけいグランドホテルにとまった。露天風呂はとても広かった。炎のぼうが四本あってかっこよかった。

 ね風呂は,とても気持ちよかった。炭シャンプーがあってびっくりした。しかし僕は,髪がくさくなると思って使わなかった。

 家族で卓球をやって負けた。

「負けた!」

 ねる時,外のふうけいがきれいだった。朝食のパンがすごくおいしかった。

 

 二学期の思い出  りり

 私は,二学期の思い出を三つ書く。

 1 柳谷先生に会えたことだ。柳谷先生に会わなかったら,りっぱになっていなかったからだ。

 2 学習発表会だ。学習発表会で木琴だった。むずかしかったけど頑張った。もう一度木琴になりたい。しかし,学習発表会では,ピノキオだ。だから,仙人になりたかった。

 3 美園フェスティバルだ。なぜなら,クッキーですごくよくできたからだ。しかも,人も沢山来た。だから二学期の思い出だ。来年もお菓子を作ってみたい。そして,来年は,大人用のケーキを作りたい。

 

 二学期の思い出  たい

 私の二学期の思い出ベスト三を書く。

 三 マラソン大会

 二 学習発表会

 

一 美園フェスティバル

 美園フェスティバルが第一位だ。なぜなら,店にいろんな人が来てくれたり,いろんな店へ行けたからだ。

 学習発表会も楽しかった。なぜなら,踊ったからだ。私達は『ピノキオ』をやった。何回も練習したので上手に出来た。

 このように二学期の思い出は,マラソン大会,学習発表会,美園フェスティバルが二学期の思い出だ。

 

  二学期の思い出  みず

 私の二学期の思い出は,学習発表会だ。

 なぜなら,学習発表会は,木琴をやったからだ。木琴の練習をしてちゃんとできたからだ。

 私が言った。

「きんちょうするな。」

 でも,みんながいるからだいじょうぶだと思った。

 ブザーが鳴った。私たちの劇が始まった。

 私の番が来た。劇が終わった。

 二学期は楽しかった。

 

  将来の夢  さお

「将来の夢は何だ。」

 柳谷先生がおっしゃった。

 私はもう決めていた。私の将来の夢は図書館の人だ。なぜ図書館の人にしたかというと,いいことだからだ。その理由を二つ書く。

 一 本を読むと頭がよくなるからだ。なぜ頭が良くなるかというと,頭が行動しているからだ。

 二 自由研究だ。自由研究で本を作って発表する時にわくわくするからだ。あと,楽しいからいいと思った。それにいろんなことが学べるからだ。だから図書館の人になりたい。

 

  楽しい学習発表会  まさ

 学習発表会の決意はこれだ。

「みんなと協力してがんばる。」

 よくできなかった。なぜなら,協力することができなかったからだ。

 発表会は九十点だと思う。なぜなら,間違いが多かったからだ。

 マラカスは頑張ることが出来なかった。

 でも気にしないで先に進んだ。間違ったのは緊張したせいだと思う。

 でも頑張った。だから大汗をかいた。

 来年の発表会は百点にしたい。だからそのために特訓したい。

 

 学習発表会の決意  こだい

 学習発表会のわたしの決意はこれだ。

「全部間ちがえないで叩く。」

 この決意は,良く出来た。でも,私は八十点だ。なぜなら,六回ぐらい後ろを見たからだ。だから,私は,八十点だと思う。

 私は,いつも放課後残っていた。最初は,ぜんぜん出来なかった。でも,だんだん出来るようになった。その時は,すごくうれしかった。そして,本番は全部間違わないで叩けた。

 でも本当に後ろを見たのはだめだと思った。次の学習発表会では,ぜったいに後ろを見ない。このように私の決意は,ほぼ出来た。

 

 将来の自分  まあ

 私は二十三歳だ。サッカーの試合中だ。キーパーをしている。ボールが飛んできた。私が取った。

 私が言った。

「やったあ。」

 嬉しかった。それから一点ずつ取った。でも二点取られた。また,二点ぐらい取った。そして,そのくり返しだった。

 その時,観客席に柳谷先生がいらっしゃった。

 柳谷先生がおっしゃった。

「がんばれ。」

 どっちを応援しているのか分からなかった。でも嬉しかった。
  

 楽しかったピノキオ  ひか

 私の一番の思い出は、学習発表会だ。なぜなら、主役をやったからだ。ピノキオだった。

 ピノキオは、とてもドキドキした。なぜなら、せりふがたくさんあるからだ。私は、せりふがある役が大好きだ。

 ピノキオの出番だ。トウシン役のなちゃんと一緒に演技をした。うまくいった。

 一番、劇で楽しかったことは、せりふを言っているときと、コーヒーカップをやっているときだ。せりふはお客さんに聞いてもらえるからだ。コーヒーカップはぐるぐる回ったからだ。

 来年は音楽をやってみたい。

 

 楽しかったキーボード  ゆか

 キーボードをひいた。きんちょうした。

 目標は、最後まできちんとひくことだった。

 むずかしいところがあった。両手でひくところだ。間違えそうになった。でも、がんばった。

 最初と最後に演奏する。最初はかんたんだ。しかし、最後はむずかしかった。

 練習のときはかんたんにひけた。本番になったらきんちょうしてひけなかった。

 演奏するのは楽しい。みんなとあわせて引けた。嬉しかった。

 来年は、せりふのある役をやりたい。

 

 緊張した学習発表会  もえ

 学習発表会の決意はこれだ。

「リズムに合わせる。」

 良く出来た。私の評価は、百点だ。なぜなら、リズムに合わせられたからだ。

 もう一つの理由は、間違えないで鉄琴を叩くことができたからだ。

 私は、ほとんど毎日のように学校で居残りをしていた。私は、その練習の成果が出たと思った。

 本番の日は、間違えないでうれしかった。

 次の課題は、みんなと協力することだ。

 このように、私は、リズムに合わせることが出来た。

 

 がんばったマラソン大会   ゆな

 マラソン大会の朝になった。私は、きんちょうしなかった。

 前の日に、おばあちゃんと約束をした。手紙にこう書いた。

「三十位から四十位に入ってみせるね。」

 だから、これを目標にした。

 いよいよスタートした。私は最後の方だった。

 でも、お母さんたちが応援してくれた。

「ゆな、がんばれ。」

 だから、がんばった。そして、ゴールの近くまで来た。 

 ついに、ゴールした。結果は三十六位だ。嬉しかった。なぜなら、目標を達成できたからだ。

 

 頑張った学習発表会  なみ

「全部ふけるようにする。」

 学習発表会の決意はこれだ。

「皆で協力するぞ。」

 あまり出来なかった。理由は次の二つだ。

 一 なぜなら間違えてしまった所があったからだ。

 二 ふけていない所があったからだ。

 次の課題は、全部ふけるようにするということだ。なぜなら、今年は全部ふけなかったからだ。

 あとは、お父さんやお母さんが来てくれるかもしれないからだ。

 あれだけ練習したから頑張った。

 少しのミスも無くしたい。

 

 二学期の思い出  ひな

 これから二学期の思い出を書く。

 一番の思い出は、しょうてんがいへ行ったことだ。とてもおもしろかった。

 最初、かぎ屋さんへ行った。つ君が質問していた。

 つ君がこう聞いた。

「家のかぎで一番高いのは何ですか。」

 店員さんがこう教えて下さった。

「三千五百円です。」

 そうなんだと思った。

 私はふでのことを調べに行ったけど,ふで屋さんが十時になっても開かなかった。がっかりだった。でも楽しかった。また行きたい。

 

 私は虫だ   いち

 私は虫だ。名前はげんごろう。水の上へ行った。

 すると、友のかがきた。か君は空とぶひこうしだ。しかし、私は水の中を泳ぐ水中せんみたいな虫だ。

 ある日、私のてき、魚がやってきた。魚はおそるおそるちかづいていやってくる。魚は私を食べようとする。だが、私はにげる。

 ある日魚が四匹来た。しかし、私はにげる。魚にはさみうちにされた。でも、私は水の上へ行き、にげた。魚ははれて私を食べた。

 私はつぎには、かにになった。

 

 二学期の思い出三   つよ

 二学期の思い出三を書く。

一 国語だ。なぜなら去年より国語の学力が伸びたからだ。説明文の読解技法十七まで教えて頂いた。いろいろ新しい学習用語を教えて頂いた。

二 社会科だ。社会科では、あまりテストの点数が伸びなかった。社会科はちゃんと復習しなければテストの点数が伸びないのだ。だから、社会科は難しい。

三 自学だ。私は自学を毎日出している。しかし自学をしていない人がいる。これは駄目だ。なぜなら、自学をしないとテストの点数が伸びないからだ。

 

 二学期の思い出  みみ

 私の二学期の思い出は学習発表会だ。

 なぜ、学習発表会を一番の思い出にしたかというと、仙女になったからだ。

 私は、仙女の希望者が多いと思った。たくさん練習して声を大きく出して、オーディションに受かった。その時私はとても嬉しかった。

 その後、ゆみ先生に教わりながら、練習して楽しく劇に出た。

 このように二学期は楽しかった。

 

 二学期の思い出三  たく

 私の一番の思い出は、国語だ。なぜなら、読解技法一~十七まで分かったからだ。『くらしと絵文字』がよく分かったからだ。

 二番の思い出は、しょうてんがいに見学に行ったことだ。しょうてんがいで玩具屋はなかった。そこで私はあきらめてピアノ屋へ行った。帰る途中に、南公園に行った。おいかけっこして遊んだ。東山公園でも遊んだ。凄く疲れた。歩くのにだ。でも、面白かった。

 三番目の思い出が、給食を食べることだ。友と食べると完食が多くなった。みんなで食べた方が美味しい。楽しい。

 

 がんばった学習発表会  くみ

 学習発表会。決意はこれだ。

「みんなと協力してやること。」

 学習発表会で強い心をもった。

 私は向上した。その理由はつぎの二つだ。

 一 がんばって練習をした。

 二 みんなと協力した。

 私は今度の学習発表会は、辛いことがあっても乗り越える。

 今度も、楽しく面白い学習発表会にしたい。

 こういうことはすてきだ。なぜなら、がんばって心を一つにして、やるからだ。音楽やおぼえる力を高め合ってやるからすてきだ。

 

 なりきり作文(医者)   ひろ

 私は今、医者をやっている。

 医者になったのは、四十四歳だ。

 心臓のどこかにプラークという物が有った。

 新しい手術で、血管を一つずつ通した。 

 柳谷先生の体力を考えて、一日目は終わった。

 次の日、一日目と同じようにやった。しかし、あと一つのところで、もう夜だった。でも頑張ってもう一つを通した。

 心臓がドクンドクン。

 どうやら手術は成功した。

 そして多くの人を救った。

 

 しょう来の夢  かい

 私は今、パンを売っている。パンにはいろいろなしゅるいがある。

 どれがおいしいかわからない。

 だからパンを売る人になった。お客さんがえらんだパンはウインナーロールだ。ほかのお客さんはいろいろえらんでいた。

 一番売れているパンは、ウインナーパンだ。

 でも、おいしいのかはわからない。

 パンを作っている人はこれが一番おいしいと言った。私はおどろいた。なぜなら、ウインナーパンが一番おいしいとわかったからだ。

 私はパンを売っている。

 こうやって見ると,3年生の作文とは思えないものがある。親ばかではなく,教師ばかかもしれない。例えば,次のような点が優れている。漢字表記はほとんどそのままである。習っていない漢字を電子辞書を使って,積極的に調べて使っている。常体できちんと書いている。混用している子は一人くらいだった。それは修正した。それぞれの話題や書き方が有って面白い。私の指導したように育っている。長さは文集に載せるので300字程度と指定した。したがって,長さも問題はない。改行段落を間違っている子はいない。会話文の書き方も正しい。語彙が豊富である。正しい作文の典型といえるだろう。褒め過ぎだろうか。(^^)v

 


 12月24日(月)
 『お手がみ』の校正
 今日で70ページくらい校正した。あと50ページくらいで校正を終える。今日明日で校正を終えて,明後日には,野口先生に御覧戴きたい。まずは私が書かなければ,誰も後に続かない。先陣を切るのは楽しくもあり,辛くもある。終わりが見えてきた。1冊の本を書くというのは,並大抵の努力ではないのだ。これを26日までに終え,1月末までにあと1冊を書き上げる。そして,面白くない国語授業改革を提案していく。

 旭川会場事前受付締切4日前
 第12回国語修業講の締切が近づいた。早いものである。今年は何名の先生と学び合えるか楽しみだ。
 教員評価が始まる。教員免許更新制が始まる。学習指導要領も発表される。まさに教育改革真っ只中である。しかし,これらは些細な問題である。何より重要なのは自らの授業力である。だらだらした話し方,よく分からない指示・発問,関連性のない授業過程。これらを教員自らが克服しない限り,子どもの学力形成を保障できない。
 我々の修業講では,教員の授業力を具体的に向上させるのが目的だ。特に今年度は,授業批評の方法を提案している。これまで2回,函館と釧路で授業批評を提案した。今回は実際に授業評価表で自己評価して貰う。そして,模擬授業の批評を体験して貰う。
 更に新学習指導要領で求められる各教科等での言語活動の位置付け方を提案する。
 教えるだけ,話を聴かされるだけの授業はつまらないし,学力を適正に保障しない。
 国語だけでなく,算数でも理科でも,学びを表現させると効果的に学力が定着する。つまり,作文とかスピーチを各教科に位置付けるとよいのだ。すると,何を覚えていて,何を覚えていないかが自ら分かる。
 各教科等での5分間の授業作文,学び発表を提案する。更に,単元ごとの新聞作成や学びスピーチやポスター・セッションをさせる。すると,忘れている学習内容を補強できる。そして,学力として適正に定着できる。
 このような言語活動を子どもにさせないから,すぐに忘れ去られる。教えるだけでが指導ではないという指導観の転換が教員一人一人に今,求められている。
 国語修業講では,このような模擬授業や講座を提供する。更に,野口先生の焦点精査の読解指導を学べる。是非,多くの先生方と学び合いたい。今回は東京や愛知の先生の参加下さる。それだけ提案性の高い研究会なのである。まずは柳谷へ予約してほしい。

 年賀状
 昨日は1日,年賀状の住所確認を行った。270枚の住所と名前を確認すると目が疲れた。今の教え子用,これまでの教え子用の年賀状を書いた。今の教え子全員にはすぐに出す。これまでの教え子はくれた子にだけ出す。たぶんこれまで教え子は30人くらい呉れるだろうから,今年も300枚を越すだろう。それほど多い数ではない。これから大人用の文面を書く。それを印刷して,他の仕事をする。『お手がみ』の授業記録本の執筆を今日じゅうに終えたい。

 一人一人の違いの価値
 金曜日は版画の印刷を行った。1枚1枚丁寧に刷ると1時間で5人くらいしかできなかった。
 昨年の版画も良かったが,今年の版画も良いできだ。何かをしている自分である。
 
 最初はお人形さんのような絵を描いていた。全て描き直しをさせた。体のバランスが分かっていなかったからである。
 頭が肩より大きい。頭より胴体の方が小さい。手足が短い。まるでテレビ漫画のようである。これでは絵とは言えない。イラストである。イラストを描くのならば,それでよい。しかし,今回は動きのある人間を描かせたかったのだ。それで,全て描き直しをさせた。

 作品を作っていくうちに,頭の大きさを基準として,胴体の大きさ,手足の長さ,手足の大きさを指導できた。これは大きな収穫だった。更に,目鼻を付けたり,髪を付けたりしていくと着せ替え人形のようで面白かった。自分でも刷っていよしとしたので,学校に1枚良い刷りの方を残して,良くない刷りの方を持たせよう。おじいちゃんやおばあちゃんへのプレゼントにするとよいだろう。自分の部屋に貼ってもよい。できの良い方は3学期に教室に掲示して,その後返却する。

 そんなことで金曜日の放課後は版画の印刷だの漢字テストのやり直しだの集会準備などでてんやわんやだった。おまけに先生には来客があり,図工室に戻ると2人しか残っていなかった。自分のすべきことをして下校したのだから,それでよい。しかし,その2人は何をしていたか。図工室の清掃である。版画を刷った後の新聞紙を重ねていた。まだ後片付けは残っていたが,4時を過ぎていたので下校させた。それから先生1人で片付けて1時間くらいかかった。

 清掃も先生の仕事なので,それはそれでよい。しかし,このように進んで仕事をしている子は違うと感心する。
 木曜日だったか,廊下に旺吐物が広がっていた。誰のものか分からなかったが,それを先生が片付けようとしていた。すると,進んで拭いてくれる子がいた。これにも驚いた。多くの子は嫌がっている中でである。ひどい匂いである。嫌がって当たり前だ。しかし,ゆかちゃんは進んで拭いていた。

 道徳の時間に幸せの条件を指導した。利己には幸せはない。利他に幸せがある。思うだけでなく,誰かのために何かを行うという利他の行動自体に幸せがある。だから,誰かのために何かをすると,何かをした自分が嬉しくなる。

 道徳では,このような理屈を教える。しかし,理屈を教えるのが道徳の目的ではないだろう。実際に道徳での学びを実践できる子を育てるのが目的である。この子達は道徳での学びを実践しているというわけではないだろう。しかし,しっかりと道徳での学びも身に付いていると言える。すばらしい。

 人にはそれぞれの違いがある。このように気が付いて,進んで仕事ができるのも他の人との違いである。清掃時間にモップを窓から出して遊んでいる子も他の子との違いである。よい違いも悪い違いもある。その程度の差はあれ,誰にでも違いがある。授業ですぐに学習内容が分かる子もいれば,時間をかけると分かる子もいる。それも違いである。自分の良さはどんどん増やした方がよい。自分の悪さはどんどん減らした方がよい。増やすにも減らすにも,自分1人ではできないものだ。だから,助け合う必要がある。

 相手を助ける利他は相手のためだけではない。利他という行為によって,自分のためになる。自分のためだと思ってやっていると利己である。こんなにやってあげているのにという押し付けは利他ではない。相手のために,みんなのために何かしたいという心になったときに,私達の心は利他になる。そういう人が増えると「みんなちがって,みんないい」と言えるのだ。一人一人の違いの価値を大切にできる。「みんなちがって,みんないい」とは,利他の人が言える台詞である。利己の人が言うと,自分勝手な世の中になる。
 冬休みには是非,家族のために進んで働ける子に挑戦してほしい。 


 12月22日(土)

 第46回鍛国研空知ゼミ例会
 12月21日(金) 
 教員3名,小学3年生3名,4年生1名,6年生1名,保護者1名の9名で学び合いました。以下,概要です。

 1 物語文の主題読み(柳谷,30分間)
 『ずうっと,ずっと,大すきだよ』(小1光村下)の鑑賞指導。『プランくん』に物語文と説明文で使う用語の違いを確認した。主題の読解をこうした。①クライマックスの決定。②登場人物の心情。そして主題をこうした。「エルフの死によっても変わらない僕の愛情」
 2次会で釜谷さんから反論が出た。主題は「伝えることの大切さ」ではないかと。確かに主人公と他の家族を比較した場合,「大すき」と伝えていたかいなかったかが問題になる。さすがに鋭い。私も言葉を伝える価値は気になっていた。しかし,エルフを「ずうっと」思い続ける僕の変わらぬ愛の美がより気になっている。そこで上記の主題にした。釜谷さんの主題も捨てられない。
 1月11日の第12回国語修業講では,野口主宰がどう読まれるか楽しみだ。
 クライマックスの定義をきちんと決める必要がある。例えばこれでどうか。「物語のクライマックス」とは「登場人物の心情が最高潮になる所」である。
 
 2 自己PR作文指導(冨樫,20分間)
 『作文力マスターカード』を使った自己PR作文指導である。『作文力マスターカード』を使うと国語科の時間だけでなく,国語科以外の教科でも簡単に作文指導が出来る。それを実際の授業で提案してくれた。今回は自分のよさを主題として書かせた。もちろん全員が書いた。スムーズな授業だった。20分あれば,我々は学級の子全員に作文を書かせられる証拠である。
 冨樫さんの授業を受けていて,これがスピーチ指導だと思われたら駄目だなと思った。つまり,作文にする強い必要性がなければ,作文でなくてもよいという話しになる。文章で残すと通信に書いて交流できるとか,掲示で交流できるなどの価値が有る。国語科以外で書く必要がある場面を想定し,作文を書かせたい。(野口先生への)礼状,授業作文,課題解決作文,レポートなどが各教科で求められる。
 
 3 批判力を高める読解指導(釜谷,20分間)
 『読解力マスターカード』を使った授業である。内容は易しくない。しかし,批判力はまさにPISA型読解力であり,必要である。このような学力を早急に育てる必要が有る。今日的話題である。これを修業講で行うとどうなるかはよく分からない。高学年教材の模擬授業で成功した記憶が私には無いからだ。しかし,釜谷さんなら大丈夫だろう。流暢な語りである。
 
 4 説明文の読解指導(柳谷,20分間)
 『日本語を考える』(小5教出下)の読解指導である。釜谷さんの指導後だったので,「共感,批判,疑問」という用語で1文目だけを検討させた。1文だけの指導で20分間を使った。じっくり読むと1文で20分間の授業になる。討論で盛り上げた。

 終了後は『かわ兆』で空知ゼミ忘年会を行った。主題読みの技術,教員評価の話題で盛り上がった。次回は2月1日(金)18:30からである。

 12月20日(木) 
 明日は空知ゼミ例会
 明日は今年最後の例会である。私は焦点精査の読解指導を2本の教材提案する。更に,説明文の読解技法23を提案する。

 保護者の皆様,子ども達,先生方の参加をお待ちしています。美園小3年3組18時30分~20時までです。楽しく価値ある90分間です。

2学期の評価終了!

 激務の3日間だった。子ども達も,ここ数日は大変だったろう。

 

 今週は残っている評定(漢字,リコーダー,版画など)をしながら,あゆみを完成させた。

 リコーダーのテストをしながら,紙版画を見ながら所見を書いた。かなり集中して書いた。満足できる文章を書けた。しかし,残念ながら満足できない文章もある。読み手を満足させる文章を一発で書きたいものだ。

 

 所感

 所見を書いていて思った。毎日の復習をきちんとしている子としていない子の差がついてきている。自学を毎日するだけではだめだ。内容が薄い家庭学習はしていないに等しい。漢字や計算練習だけではいけない。今日習った教科全てを復習する。理科・社会科も復習する。更に余裕があれば,明日の予習もする。このような内容の濃い自学を3学期は訓練する。

 

 国語

『くらしと絵文字』を終えた。今回は7時間くらいかけてじっくり教えた。これで3年生最後の説明文指導である。説明文の読解技法を17まで教えた。忘れないで身に付けて貰いたい。かなり考えながら,全力で指導した。

 教科書を家庭で読んでいない子には参った。国語の読解は事前に読んでいないと分からないだろう。授業でも読む。しかし,それだけでは足りない。私は教える前に何十回も読む。学ぶ子もせめて,10回くらいは家庭で読もうと呼びかけてきた。しかし,読んでいない子が多いので驚いた。

漢字50問テストを2種類実施した。20人くらいは一度で90点を超えるようになった。あと7人である。この子達もだいぶ覚えられるようになった。もう少しである。もう少し漢字を図形として,瞬時に認識できるように育てたい。方法はある。漢字を書く時間を短くして,できるだけ速く漢字を書かせるのだ。

2年生のときには,かなり聴写で漢字テストを行った。10分間で5問の丸付けを終える速度である。今年度は,書くのが遅い数名を待っていて,15分間で5問が終わらないときも多かった。やはり遅い子をその場で待つのはよくない。遅い子は放課後に別にさせる。放課後にさせれば,20分くらいかかってもかまわない。

3学期は7人の侍の漢字力を鍛え上げる。そして,4年生に進級させる。

話す評価は2学期には,授業中の積極性で評価した。すると,かなりよくない結果になった。仕方がない。事前の準備をしてのスピーチは全員ができた。だから,1学期は合格者多かった。2学期は積極的に発言する子を合格にした。3学期には,積極的に発言してほしい。

 

算数

『かけざんの筆算』の指導を終えた。前半の数時間は00先生に指導して戴いた。後半の数時間は柳谷先生が指導した。相当特訓したので,全員が問題なくできるようになった。このテストは3学期に行う。3学期まで,かけ算の筆算方法を覚えているかどうかが楽しみだ。問題があるとすれば,かけ算九九の間違いだ。まだ,間違う子が数名いる。

一般的に3年生の算数で落ちこぼれる。その原因がよく分かった。かけ算九九の問題だ。2年生で全員がかけ算九九を習得する。ところが,3年生になって忘れる。だから,中学生になってもかけ算九九を間違う子がいる。

 

社会科

「来週,地図記号のテストをする。復習するように。」

 こう通信に書いた。そして,地図記号を自学している子が数名いた。このように,通信に書いてある内容で予習・復習する。そうすると,授業内容が頭に良く入る。

「今日の授業は何をするのかな。」

 こんなことを授業チャイムが鳴ってから考えるようではだめだ。最近は少なくなったが,授業準備を授業チャイムが鳴ってもしていないというのは話にならない。昨日も一人いた。 

 授業準備や授業態度は大変良くなった。先生が注意し続けたから良くなった。先生に注意されて,嫌だなと思っているだけではだめだ。先生に注意されて,よし今度はきちんとしようと前向きになる謙虚な子はぐんぐん伸びる。君達はそういう子達に育っている。

 話が逸れた。社会科では,あと1枚テストをする。随分社会科のテストにも慣れてきた。社会科のテストも文章をきちんと読まないとできない。更に図表を読む必要がある。このような読解力は国際的にも求められている学力である。絵文字を読む能力を鍛えると良いかもしれない。後は数字をどう読むか。図表には数字が書いてある。その深層義を読む。

 これで大体社会科の教科書学習を終える。例年,美園小の3・4年生は教科書を使っていないようだ。それでは学習内容が少ない。だから,今年の3年生は教科書学習も地域学習と共に進めた。ボリュームが多くて大変だったろう。しかし,すぐに忘れる。だから,学習量を増やした方がよい。たくさん学んで,たくさん忘れる。たくさん学んだ方が知識は増える。

 

 理科

『磁石』で3年生の理科を終了した。来週テストをして,一切終了だ。3学期は理科新聞を作ったり,楽しい発表会を行ったりしよう。理科内容でポスター・セッションも楽しい。
 

音楽

 『ミッキーマウスマーチ』のリコーダーテストは26名が合格した。残念ながら1名は不合格だった。練習不足である。リコーダーでも他の学習でも,途中で諦めたら終わりである。

冬休みに猛練習し,3学期には上手に演奏して貰いたい。

 

図工

先生がいないときに書いていた構想は全てやり直しをさせた。それだけでは無いが,時間がかかった。しかし,これはとても楽しい紙版画だった。着せ替え人形のように,部品をぺたぺた貼っていく。先生は見本を作っていて,楽しかった。

版画をするときにいつも思う,これにインクを付けさせたくないなと。子どももインクをつけるときにこう言う。

「インクをつけないで。」

 全員の版画を記念撮影しておこう。今日でほぼ完成した。お疲れ様。

 

体育

今回はマットの前転・後転で評定した。前転は全員が上手にできた。後転は数名ができていなかった。どうしてもどちらかの腕が曲がってしまう。しかし,何度も何度も練習していた。最終的に2名が不合格だった。でも,良くがんばっていた。

跳び箱と壁倒立もさせていた。壁倒立は頭がついた状態では全員ができた。

跳び箱では何と,たつ君が美園小で一番大きな跳び箱8段を跳んだ。おめでとう。

跳び箱8段は飛べる子はいる。しかし,最近購入した大きな跳び箱の8段は誰も跳べなかった。私も挑戦したが,無理だった。腰が心配なので、全力で跳べなかった。
 これまで何度も何度も跳び箱にぶつかりながら,挑戦していた。そして,昨日の金曜日に初めて飛んだ。挑戦は向上的変容を生む。

 

生活

今日,冬休みの予定表を完成させる。学校で完成できなかった子は持ち帰らせる。できれば全て学校で完成させた方がよい。しかし,一人一人に能力差がある。したがって,家に持ち帰るのも仕方がない。特に,リコーダーやスキーなどの技能教科は個人差がある。そこで,学校の授業時数だけでは習熟させられない。冬休みの予定表は来週火曜日締切りにする。

 

『くらしと絵文字』授業作文

 『くらしと絵文字』の授業を終えた。今回は少しじっくり扱った。7時間くらいである。昨日,2学期最後の国語授業を行った。2分間で書いた授業作文だ。(平仮名表記は漢字にする。)
 

 いゆちゃん

 『くらしと絵文字』の内容はいいと思う。なぜなら,詳しく書かれているし,絵文字の意味も書かれているからだ。大ちゃんが言った。

「文はいい。」

 私は反対だ。大ちゃんはこう言った。

「①の文は長いけど,いい。」

 

 もえちゃん

 私の考えは『くらしと絵文字』は悪い。なぜなら,一文が長いからだ。だから悪い。

 内容はよい。なぜなら,

 

 かず君

 この『くらしと絵文字』はよい。なぜなら,この『くらしと絵文字』の文章は一文が長いけど,絵文字のこと

 

 りりちゃん

 私は,今日,学んだことを5つ書く。

 1 絵文字の文章は悪い。なぜなら,漢字をあまり使っていないからだ。

 

 まあ君

 今日の国語で『くらしと絵文字』の評価をした。

 ひろ君が言った。

「『くらしと絵文字』は悪い。」

 

 せい君

 今日学んだことを書く。

 内容は良い。なぜなら,敬体とかをちゃんと使っているからよいと思う。

 批評という言葉を習った。読解技法は1617だった。

 

 なみちゃん

 今日,私は,『くらしと絵文字』の勉強をした。

 私はこの説明文は悪いと思った。なぜなら,一文が長いからだ。そして,漢字をあまり使っていないからだ。

 内容はよいと思った。なぜなら私は

 みずちゃん

 私は今日,学んだことを書く。

 さおちゃんが言った。

「価値がある。」

 私はその言葉を忘れていた。

 私は,本当は違うと思っていた。だけど,さおりちゃんが合っていた。

 私は,最初は4文目だと思っていた。私は合っていた。

 

 もり君

 絵文字の勉強をした。内容を話し合った。良いか悪いか決めた。私は良い。なぜなら,ちゃんと絵文字のことを説明しているからだ。

 

 たい君

 今日は『くらしと絵文字』を学んだ。形式は悪い。なぜなら,敬体だからだ。次は内容の評価だ。内容はいいと思った。なぜなら,絵文字のことを詳しく書いているからだ。だから私はよいだ。

 次はだい

 

 いち君

 絵文字はよさが書いてある。なぜなら,絵文字はいいのが書いてあるからだ。

 誰も僕に反論しなかった。だから,僕は勝ったと思った。しかし,違った。僕はただの間違いだった。でも,僕のよさは

 

 たく君

 読解技法

 16 批評(評価や批判)しながら吟味する。

 17 自分の考えを持つ。

 形式よい。段落やまとめ。

 

 今回,説明文の読解技法を授業で提案した。17になった。

 なほちゃんは新しいノートになったので,以前に習った読解技法をまとめて新しいノートに書いていた。すばらしい。

ゆうちゃんのノートは一番読みやすい。字も丁寧だ。「くらしと絵文字」での板書がきちんと視写されている。これは,世界に1冊しかない説明文を読むための自分だけの参考書になるだろう。きちんと,とっておいてほしい。3学期はノート点検もきちんとしよう。

最近,『お手がみ』の授業作文を読みたくて,1年生のノートを持っていたら見せてほしいと呼びかけた。すると,なほちゃんとじゅくんが持ってきてくれた。更に,他の学級の子にも呼びかけるとこちゃんが持ってきてくれた。よくとってあった。

1年生のノートを見るとなつかしい。1年2組では,1ページ目から「花」という漢字を書かせていた。1年間で何冊もノートを使わせていた。視写,聴写,作文などなどたくさん書かせた。このような多くの言語活動が子どもの言語活動力を保障する。


 12月19日(水)
 

 『くらしと絵文字』授業作文

  

 つよ君

 『くらしと絵文字』の勉強をした。『くらしと絵文字』の形式は悪いと思う。なぜなら,小段落が長い。敬体だ。一文が長い。「第一」などと書いてある。平仮名が多い。段落の長さの均等化。

 内容はよいと思う。なぜなら,絵文字のよさ,絵文字は大事ということが書いてあるので分かるからだ。絵文字のことが詳しく書いてある。

 

 ひろ君

 今日,絵文字の勉強が最後だった。

 自分は小段落15の大切な所は,安全だと思っていた。でも,ちがった。

 

 ひかちゃん

 私は,「分かり合う」は原因で「つながる」が結果だと分かった。

 先生がおっしゃった。

「形式を決める。」

 私はこの『くらしと絵文字』はだめだと思う。なぜなら,敬体だからだ。

 みなほちゃんが言った。

「⑮にはべんりで……。」

 

 ゆかちゃん

 今日学んだことを書く。

 内容はよいと思う。なぜなら,絵文字の意味などが書かれてあるからだ。

 形式は悪いと思う。なぜなら,敬体で書いてあるからだ。平仮名で書いてあるからだ。

 

 ゆかちゃんの授業作文が良く書けているので,1218日(火)分も転載する。

 ゆかちゃん

 今日学んだことを書く。

 文,段落を要約して見出しを作ることが分かった。

 小段落⑬のこれからは未来のことだと分かった。

 話題の提示が小段落①だと分かった。

 さおりちゃんが言った。

「絵文字は価値がある。」

 それが小段落②の昔のことだった。

 

 なほちゃん

 この文章は良い。なぜなら,小段落⑮くらしを便利に楽しく安全にと書いてあるからだ。こだい君がこう言った。

「大切な言葉が書いてあるからって良い文章はとは限らないでしょう。」

 

 みずちゃん

 私はこの説明文は悪いと思う。なぜなら,です・ますを使っているからです。

 題名で「くらし」と「絵文字」をつなげて書かない方がよいとおもいます。

 

 ゆなちゃん

 私は,くらしと絵文字の内容はよいと思った。なぜなら,絵文字の大切さをきちんと説明しているからだ。

 形式は,だめだと思った。なぜなら,敬体だからだ。段落が長い所もあるからだ。他にもこんな,

 

 じゅ君

 絵文字の特長の説明文は良くない。なぜなら,一文が長いからだ。長いと分かりにくいからだ。あと,敬体で書いてはいけない。

「読解技法17を書く。自分の考えを持つ。」

 これで最後だ。

 段落まとめがある。

 だめだ。

 説明文はだめだ。平仮名が多いからだ。漢字を使え。なぜなら,わから

 

 こだい君

 柳谷先生がおっしゃった。

「批評。」

 私は最初分からなかった。

 また先生がおっしゃった。

「○か×か。」

 私は×(悪い)にした。

 私はなほちゃんに反対した。なほちゃんがこう言った。

「大切な言葉


 12月15日(土)
 社会見学無事終了
 先週水曜日に駅前の商店街見学へ行った。
 月曜日に1時間だけ,事前学習をさせた。どの商店へ行くのか。誰とグループを組むのか。インタビューの練習などを行った。
 1年生では,ポスフール内を見学させて貰った。班ごとに調査したい店を決め,インタビューで調査した。その前に,生協でも調査させて貰った。
 2年生では,駅まで中央バスで行き,西友内を調査させて貰った。班ごとに西友内でインタビューをさせて貰った。その後,南公園まで歩いて遊んだ。その後も一度,駅前へ調査に行ったような気がする。
 今回は,駅前商店街を4~3人のグループで調査した。迷わない自信の有る子と無い子などでグループになった。
 8時45分発美園小前の中央バスに乗り,9時くらいに駅に着いた。新しい駅を見たことがない子もいたので,駅内探検を15分くらいさせた。その後,10時30分西友集合にして,グループ行動にした。
 私はみいちゃんが気になったので,そのグループに付いて行った。天狗饅頭のお店でインタビューをさせてくれた。鍵屋さんでも快くインタビューをさせてくれた。仕事中なので駄目と断られた店もあったようだ。仕方がない。古本屋さんでもインタビューをさせてくれた。有難い。
 最後に文具店へ寄り,西友で合流した。時間通りに西友に集合していた。優秀な子ども達である。
 その後,南公園まで歩き,そこで遊んだ。30分くらい遊んだか。公園のトイレが使用できなかったので,近くのコンビニへトイレに行きたい子を連れて行った。
 更に歩き,東山公園でも遊ばせた。
 帰校すると12時15分ぎりぎりだった。歩くのが遅い子は12時30分くらいになった。もう少し時間に余裕を持ちたかった。
 風邪での欠席者がいたが,参加した子どもは全て無事に帰校した。2キロ強,歩いただろう。しかも雪道だったので,前回より疲れたようだった。たっぷり遊び,たっぷり学んだ1日だったろう。

 8段クリアー
 ついにたつ君が美園小で一番大きな跳び箱8段をクリアーした。普通の跳び箱の8段は飛べる子はいる。しかし,最近購入した大きな跳び箱の8段は誰も飛べなかった。私も挑戦したが,無理だった。腰が心配なので、全力ではなかったが。
 何度も何度も跳び箱にぶつかりながら,挑戦していた。そして,昨日の金曜日にクリアーした。よくがんばった。
 
 今日は管理職研修
 来年に向けて,管理職研修に参加する機会が増えてきた。今日は美唄での研修会に出席する。しっかりと学ばせて戴こう。合間を見て,私の本の原稿を校正しよう。


 12月11日(火)
 原稿送信
 花田修一先生から御依頼戴いた原稿を送信した。7日締切りだったので,少し遅れてしまった。
 各教科等で言語活動力を育てる必要がある。これからの流れである。そこで,道徳の授業で指導した「敬体と常体との使い分け」指導で書いた。このような御依頼のお蔭様で,意図的に実践が出来る。自らの思考が整理される。有難い学びの場である。
 現在は野口先生との共著を書いている。来夏には,仲間と協力して,全7巻のシリーズを刊行させたい。

 明日は社会見学 

 1212日に社会見学へ行く。今回は岩見沢駅前の商店街見学を行う。

 去年は西友の中を見学した。今年は,西友の周りにある商店街へ行く。

 商店街はスーパーマーケットと違って,専門店である。どのような物を売っているのか。専門店の工夫は何かなどを調査してくる。

 8時42分美園小学校前から中央バスに乗る。90円を各自持ってくる。持ち物は学年通信に書いてある。

 駅前に一度集合し,それ以降は班行動にする。

1030分に西友へ集合。その後,南公園へ寄り,東山公園で遊ぶ。

 4時間くらい外を歩く。防寒はもちろん,帰校してから汗をかいていたら着替えるためのシャツを用意するとよいだろう。

 3学期も更に駅前で調査活動をさせたい。今回はその下調べである。楽しみだろう。

 子どもの作文
 道徳指導で書かせた作文である。心を込めて書いていた。かわいい子ども達である。小さいうちから,このように家族への感謝を教える必要がある。すると,感謝するのが当たり前だという真っ直ぐな子が育つ。素直な真っ直ぐな子に育てたい。
 

 お母さんへ

 私を産んでくれて、ありがとうございます。

 生まれてきてうれしいと思いました。

 私は、いつもごはんをつくってくれてうれしいです。

 私は、お母さんが大好きです。

 冬休みは雪はねをします。                       みず

 

 お母さんへ

お母さん、いつも僕の世話をしてくれてありがとうございます。僕は、お母さんの子どもに生まれてよかったと思います。

 いつもお母さんはせんたくやおそうじで大変ですね。

 僕も少しお母さんの手伝いをやります。僕は、家族に自由な時間を作ってあげたいです。なぜなら、お母さんは夜おそくまでそうじで大変だからです。

だから自由な時間を作って上げたいです。                こだい

 

お母さんへ

 いつも、有難うございます。ごはんも作ってくれてうれしいです。

 休みの日とかも、洗濯たたみとかそうじとかをやっていただきうれしいです。

 テニス、ピアノなどの送りむかえをやってくれます。うれしいです。

 服とかも買っていただき有難うございます。私も大人になったらお母さんに買ってあげます。

 冬休みには、雪かきをします。将来、お母さんをらくにしてあげたいです。

 いつも有難うございます。                        かる

 

 お母さんへ

 いつも聖の世話とかせんたくたたみとか茶碗洗いをやってくれてありがとう。

 バドミントンとかおくってくれたり,ごはんとかおかずとかつくってくれたりして本当にありがとう。

 聖も手伝いを今度からちゃんとママにいわれる前にやります。

 私は大人になったらやさしい大人になりたいです。

 冬休みも手伝いをちゃんとやります。

将来は,パパとママの茶碗洗いをいっぱいやって役に立ちます。        聖

 

 お母さんへ

 いつもありがとうございます。なぜなら,仕事をがんばってくれているからです。

 ごはんのよういをしてくれてありがとう。ひなのもいつか手伝いをするからね。ままのりょうりは,とってもおいしいです。ひなのは,とってもままのことが大好きだからね。

 いつまでも,4人一緒に暮らそうね。冬休みは,いわれる前に手伝いをするからね。

 しょうらいはパパ,ママに家をかってあげたいです。

 ひなのはやさしい大人になりたいです。人の気もちがわかる人間になりたいです。

 これからなかよくくらそうね。                      ひなの


 12月9日(日)
 終日,原稿執筆
 ほんと,久し振りに一日じゅう原稿を書いていた。
 夏にヘルニア再発して以来,椅子に座り続けられなくなっていた。
 しかし,そうも言っていられない。遅れ続けている仕事に着手しないといけない。この本を完成させることで,日本の国語教育改革に貢献することが出来るからである。
 国語学力向上が日本の課題である。その方法を私は実践レベルで提案したい。間違いなく,多くの先生方に貢献できるだろう。そして,多くの小学生に貢献できる。
 とにかく,書き続けるしかない。今日でほぼ,本が1冊完成した。まだまだ書きたい本はたくさんある。冬休みにあと1冊は書き上げたい。
 腰と肩が凝固している。今日は12時間以上書いた。こうして仕事が出来るのが有難い。


 12月8日(土)
 第45回鍛国研空知ゼミ例会
 12月7日(金) 
 教員5名,小学3年生4名,4年生1名,5年生4名,6年生1名,保護者1名の16名で学び合いました。参加下さる保護者,お子さんに感謝しています。以下,概要です。

 1 作文の書き方(柳谷,20分間)
 『プランくん』を使った作文指導を提案した。題材,自分の考え,理由,相手からの反論(想定),再反論,結論をラベル欄に先に書く。そして,書きやすいブランチ欄からメモする。このようなメモの指導を行った。その後,口頭作文,下書き,相互評価をさせた。構想メモ→口頭作文→下書き(常体で統一)→推敲・清書という作文指導である。20分間で宿題の是非を全員が書いた。小学3年生が宿題の是非を書いた。痛快である。宿題肯定派が小学生に数名いた。

 2 主題読解の技術(柳谷,20分間)
 『清兵衛とひょうたん』を20分間で指導した。ラベル欄にこう書かせた。「クライマックス」「父の評価」そして,子ども同士,大人同士で討論させた。「俗物の父に負けない清兵衛の強さ」を主題として提示した。まだ,読みが浅い。更に読み込んで1月11日第12回国語修業講(旭川会場)で模擬授業する。そろそろ,教材開発した鑑賞指導に挑戦していく。野口先生の批評が楽しみである。それにしても,よい作品である。修業講の前に配付する必要が有りそうだ。

 3 詩の鑑賞指導(冨樫,20分間)
 谷川俊太郎作『生きる』を20分間で指導した。教材解釈が出来ていた。授業力も向上している。例えば,良くない発問で子どもの反応が悪い場合でも,以前のように修正したり揺れたりすることなく次の発問で補っていた。1月の旭川でやってほしいと思っていた。しかし,もう少し主題の読解に焦点化した20分間の授業づくりに挑むらしい。来夏,函館で提案する授業だ。受け応えのある授業だった。野口先生の反応が楽しみだ。

 4 国語科以外でも使える読解力指導(釜谷,30分間)
 『読解力マスターカード』の指導である。敬語を指導した。尊敬語,謙譲語,丁寧語などである。このような敬語の指導も,現在行なわれている高学年からでなく,低学年から必要がある。この教材か何かで,国語科以外でも使える読解力を第12回国語修業講で提案する授業だ。楽しみである。

 5 理科で必要な作文力指導(大谷,20分間)
 理科できちんとしたレポートを書かせていない。だから,学力が定着しない。そこで,理科教師大谷和明氏が観察レポートの書き方を理科教材を使って指導した。「観察で最重要学習用語は比較である。」比較という学習用語を作文で行為化させる。第12回国語修業講で提案する授業だ。提案性が高い授業である。

 終了後,『あかちょうちん』で歓談した。来春,教員評価が導入される。そんな話題や学校評価,校内研究の在り方などを情報交流した。盛り上がった。次回,第46回例会は12月21日(金)18:30からである。私は『説明文の読解技法1』を提案する。教材は『日本語を考える』(小5教出下)を使う。それと,『ずうっと,ずっと,大すきだよ』(小1光村下)で授業する。1月に野口先生から学ぶ前に,私が授業する。

 みらい君の広場
 北海道新聞のみらい君の広場に投稿している。今回は『私の気になる人』というテーマだった。学年全員が書いた。その中から,たい君の作文が選ばれた。1月3日に掲載されるそうだ。有難い。次の作文である。
 

 三振をとる 

 野球選手のダルビッシュ選手が気になる人だ。私はダルビッシュ選手が大好きだ。なぜなら,三振をたくさんとる,すごいピッチャーだからだ。

 いよいよ,試合が始まった。私は,日本ハムファイターズを応援した。

「がんばれ!」

 そして,日本ハムファイターズが勝った。うれしかった。ヒルマン監督がおっしゃった。

「シンジテマシタ。」

 私もダルビッシュ選手のようなすごいピッチャーになりたい。そして,プロ野球に行きたい。

 ダルビッシュにもっとすごいピッチャーになってほしい。

 ダルビッシュ選手も読んでくれるかも! そしたらサインをくれるかも! 夢はどんどん膨らんでいった。(^^)v

 雪遊び
 昨日は子ども達と雪まみれになって遊んだ。遊び過ぎて,腰が少し痛くなった。自重せねば。


 12月5日(水)
 明日発行の通信
 これは明日発行する通信である。保護者が読んで下さるのは勿論有難い。しかし,子どもには知らせないでほしい。授業の楽しみが減るからだ。(だったらHPに掲載するなと言われそうだ。HPは私の生きている証として書き続けていきたい。)
 自分が授業に臨むためのシナリオではない。シナリオ書いて授業に臨むのは,あまりよくない。授業が固くなるからである。教師の論理が優先する。しかも,このくらいの授業はシナリオが無くてもできる。
 そうでなく,明日参加できなかった保護者に,その日のうちに授業の趣旨を伝えたいので書いた。
 保護者参観に来られなかた保護者に子どもが作文を読む。その前に,子どもが読む作文が書かれた背景を知って貰う。その上で子どもの作文を聴いて貰いたい。かわいい我が子のすてきな心に感動するだろう。本当にすてきな子ども達である。
 

 今日の授業予定

 道徳の時間に書かせた作文を配る。

 1 この作文を書いた感想を発表する。

(1)恥ずかしかったです。

(2)きちんと書けました。

(3)嬉しかったです。

(4)親の有難さが分かりました。

 2 心が書かれていてよい作文だ。しかし今日は,その作文を更に発展的に向上させる。そして,家族にプレゼントする。楽しみだろう。

(5)はい。

 3 自分の作文の問題点は何か。

(6)短いことです。

4 短くてもよい。大きく4つの問題がある。例えば,この作文の長所,よい点と短所,よくない点は何か。(板書ー長所,短所,長短)

 

 お母さんへ

 いつもぼくの世話とか洗濯とか茶碗洗いをしてくれて有難うございます。

 私もママの手伝いを今度からやるよ。

 

5 長所は何か。

(8)「ママの手伝いを今度からやるよ。」がよい点です。

 6 なぜ,ここが長所か。ノートに書く。

(9)利他だからです。

10)自分が行動する内容だからです。

11)有難うという言葉だけでなく,行動を決意しているからです。

 7 自分だけがしてほしいというのは何か。

12)利己です。

13)自己中心的です。

 8 この作文の主題は何だったか。

14)親への感謝です。

 9 そうだ。「感謝」という言葉を学んだ。「感謝」とは「ありがたく感じて謝意を表すこと。」(広辞苑第五版)という意味である。意味も知る。まずは言葉を覚え,言葉の意味を知らなくては話にならん。しかし,言葉を覚えるだけではだめだ。言葉を学ぶ目的は何か。

15)行動です。

16)役立てることです。

10 そうだ。言葉を使うという行為化が目的だ。言葉を学ぶ。そして,その言葉や意味や使い方を覚える。しかし,それだけではない。更に,その言葉を使えるようになる。先生に言葉を教わった。有難いと感謝して,しっかりと復習して覚える子はどんどん賢くなのだ。先生の話を右から左へと聞き流している子は賢くならない。

11 「有難い」とは「有ることが難しい」という意味だ。みんなは今年,多くの先生の中で柳谷先生と学んだ。これは珍しいのだ。珍しいことを稀と言う。先生にとっても,多くの子どもの中からみんなと学ぶことができた。稀だ。稀だから有難い。楽しい1年間だった。

家族は更に稀だ。お母さんとお父さんが出合い,そして皆が生まれた。たくさんの命から自分一人が選ばれて生まれた。実に稀な話だ。だから,有難い,幸福だと感謝する子は賢い子だ。有難うと感謝する。そして,感謝したらどうするか。

17)人の役に立ったからです

18)利他です。

12 麻衣ちゃんは病気なのに幸福と言えた。すばらしい心だ。他に利する利他の心が幸福の条件だ。先生からたくさん学んだ。そして,有難うと感謝している子は先生が言うようにがんばっている。学習準備をしたり,自学をしたりしてしっかり学んでいる。そしてこれから,社会の役に立つ。そういう大人に育つのが柳谷先生への利他の心だ。みんなの向上的変容が柳谷先生へ役に立つ。では,家族へは何をするか。どう役立つかを考える。

13 幸福の『プランくん』(前時に使用したもの)を見る。今の自分がいるのは,家族のおかげである。そこで,有難うという感謝の言葉だけでなく,自分は家族のために何をするのか。どのように生きるのか。どのような大人になるのか。どのような行動を起こすのかを「ブランチ欄」に書く。

――中略――

14 この作文の短所は何か。

19)常体と敬体の混用です。

15 そうだ。親しい家族に書く手紙なので,常体でもよい。手紙は相手によって常体か敬体かを選ぶ。そして,常体か敬体かに統一して書くのが普通だ。工場見学の依頼状は敬体か常体か。

20)敬体です。

16 先生に書く手紙は。

21)敬体です。

17 親しい友達に気楽に書く手紙は。

22)常体です。

18 親しい友達に丁寧に書く手紙は。

23)敬体です。

19 丁寧に書く場合は敬体だ。家族も親しい相手だから常体でよい。しかし今回は丁寧な手紙として敬体で統一して書こう。作文を常体で書いていた子は,赤で「です,ます」を付けて敬体に修正する。班で見て上げる。

20 他に,1文に1つくらい読点があると読みやすい。この文だと,「くれて」の後に読点を打つとよい。『幸福』を書いた『プランくん』のメモも加えて,作文を清書する。清書が終わった子は他の家族へも感謝の手紙を書こう。お父さんとかおばあちゃんとかにね。

 清書した作文を画用紙に貼り,保護者に読んで贈った。

 PISA調査の結果
 新聞に調査結果が掲載された。あれだけPISA型「読解力」を向上させると文科省が取り組んだ結果である。現場では,何も改善されていない証左である。
 しかし,新学習指導要領では,各教科での言語活動を重視するようだ。ここにPISA型読解力向上のヒントがある。時間はかかる。しかし,表現力を育てなければ,読解力は向上しない。何年も前から私は主張している。柳谷直明著『〈学習用語のカテゴリー化〉で〈国語学力〉を育てる』(2004年2月刊行)にも書いた。言語活動を適正にさせるための学習用語を国語科で指導する。そして,国語科以外の各教科等で言語活動を扱う。そして仮に適正でなければ,国語科以外でも学習用語を指導して適正にする。このような言語活動力の育成ででPISA型読解力は向上する。
 第12回国語修業講(旭川会場)では,国語科以外でも使える言語活動の模擬授業を経験できる。更に,『授業評価表』を使い自らの授業向上を体験できる。このように,旭川の修業講では,これから必要とされる言語活動力の育成と授業力の育成を共に学べる。是非,多くの先生方と子どもの言語活動力を育てる国語授業を学び合いたい。来年度は,新教育海底とその編成方法をテーマに現場の先生方の教育力向上のために努力する。来年の夏には,言語活動を位置付けた教育課程を編成する。
 ようやく我々のこれまでの努力を多くの先生方に役立てることが出来そうだ。来年も楽しみだ。 


 12月4日(火)
 市販テストの学級平均

 最近(11月以降)の市販テストの平均点は以下である。

 国語 

 『2学期のまとめ』平均点95点,60点以下0人。

 『2学期のまとめ』裏,平均点86点,60点以下2人。

 『漢字の読み書き』平均点94点,60点以下0人。

 『聞き取りテスト』平均点91点,60点以下1人。

 『のらねこ』平均点88点,60点以下3人。

『のらねこ』裏,平均点92点,60点以下2人。

『3年のまとめ』平均点97点,60点以下1人。

『3年のまとめ』裏,平均点94点,60点以下1人。

『モチモチの木』平均点86点,60点以下2人。

『モチモチの木』裏,平均点84点,60点以下4人。

 

 市販テストの平均点は90点以上が多い。だから,学級全体としては高レベルを維持している。しかし,60点以下の子もいる。100点の子が多いので平均点が高い。

 漢字テストでも,100点をとる子が多い。しかし,いまでも学級で4人くらいは,覚えるのに時間がかかる。毎日の予習・復習が必要である。3年生の漢字はすでに3回目の指導に入っている。それでも,4人くらいはほとんど忘れている。それだけ復習が必要なのだろう。

 

 社会

『かまぼこづくり』平均点86点,60点以下4人。

『ほうれんそうづくり』平均点70点,60点以下12人。

 

 経験させないで知識だけを指導している結果である。中学年の社会科は地域学習と教科書学習の両方を扱う必要がある。したがって,指導時数が少ない。特に,復習してほしい。

 

 算数

『かけ算の筆算1』平均点91点,60点以下2人。

『かけ算の筆算1』裏,平均点45点(50点中),30点以下2人。

『はこの形』平均点93点,60点以下0人。

『はこの形』裏,平均点49点(50点中),30点以下1人。

 

 九九を間違っている子が3名いる。そこで算数の授業前に九九の復習を少しさせている。家庭でも,九九全てをたまに聴いてほしい。早い子は1分間で九九全てを言える。

 重さのテストを来週行う。するとあと2単元で3年生の学習を終える。順調に進んでいる。残った時間はどんどん復習に使う。学力を定着させて,4年生に進級させる。

 
 理科

『光を当てよう』平均点90点,60点以下0人。

『光を当てよう』裏,平均点48点(50点中),60点以下1人。

『明かりをつけよう』平均点94点,60点以下0人。

『明かりをつけよう』裏,平均点45点(50点中),60点以下3人。

『2学期のまとめ』平均点86点,60点以下1人。

『2学期のまとめ』裏,平均点47点(50点中),60点以下2人。

 

 『2学期のまとめ』はよくなかった。太陽の動きと影の動きをよく理解していない子が多くいた。春から観察させていたが,まだまだ理解不十分だったのだろう。

 理科もかなり速いペースで進んでいる。理科,社会科は週時数が少ないので仕方がない。

 1年生の頃,国語の時間が多いのは,国語に力を入れているからですかと釜谷先生が保護者に質問されたそうだ。週の授業時数は決まっている。更に月ごとに教科ごとの集計もしている。だから,時数が少ないというのは,もともとの学習指導要領での話である。

 それにしても,理科は社会科より経験を伴うので知識の定着がよい。

 以下,保護者会での話の骨子である。90分間くらいお付き合い戴きたい。

 

1 今日の授業意図

・授業感想交流

・授業意図

・斎藤麻衣さんの話

・道徳の話

・福祉の話(今年度の総合的な学習の話題)

・冬休みの行動

 

2 学力の系統化

・3年生の到達度

・3年生の課題

・4年生への系統

・理科・社会科での問題点

・自学や学習準備の話

・学校評価集約

 

3 生活上の問題

・3年生と4年生の異同

10歳の壁

・心の成長

・冬休みの生活

 

4 今後の取り組み

・冬休みの話

・3学期の話

・課題のリンク


 12月3日(月)
 未来作文
 

 未来作文である。未来に自分がやりたいことをしている作文を書かせた。

 行事を書かせるのを行事作文という。それを私は否定しない。思い出をきちんと残しておく必要もある。それを後から読むと思い出せて楽しいものだ。

 更に,未来を考えるのは楽しいだろう。未来に何をしているのか。そして,理想を持たせる。このように未来作文は楽しく,役に立つ。理想を持たせ,現実の困難を乗り越えさせる。 
 

 さお

 私はいま,20さいになっている。私は本を今作っている。そう私は本やさんになっている。本やというより図書のしごとをやっている。

「チャリン。」

 ドアがあいた。なんと,柳谷先生が本を買いにいらっしゃった。柳谷先生は勉強の本が好きである。私はもうスピードで本を書いた。

「コト。」

 柳谷先生が何かの本をとった。私はそのころもう本はできあがっていた。その本は科学の本だった。柳谷先生がおっしゃった。

「その本とこの本をくださいませんか。」

 私は言った。

「いいですよ。」

 私は次の日もくるだろうと待っていた。

 

 だい

 ぼくは20さいだ。まいにち一万円ずつためて百万円ためた。ぼくはなににつかおうかと思っていた。ぼくは百万円の家をかおうとした。かいにいったら赤い家,青い家,黒い家があった。ぼくは家がぜんぶの色があってまよってしまった。ぼくはきめた。金色の家,金色の家をかって家をたてた。

 ぼくは犬をかった。その犬はめすだった。子をうませようと思って,おすをかった。そして,めすの犬はあかちゃんを5ひきうんだ。 

 ぼくはこんなにいて,うれしかった。犬をさんぽさせるときにものすごくでかい2メートルぐらいの犬だった。その犬がおすの犬にワンワンとすごく大きな声でさけんだ。

 すごくうるさくて耳がちぎれてしまった。家が大きな声でふっとんでしまった。

 

 じゅ

「やった。」

 今,大工の仕事をやっている。とても楽しい。家をなおしている。

 20歳だ。はじめてやっている。だれかの家をなおしている。

 とてもたいへんだ。今,仕事をがんばっている。なぜなら,家をなおすのは大へんだからだ。だからたいへんだ。

 でも,がんばる。

 家をなおしたらいい。なぜなら,家はなおさなかったらこわれるからだ。

 壊れたらなおしたほうがいい。なぜなら,なおさなかったらすむ家がなくなるからだ。なかったらホームレスになる。お金がかかるけどなおしたほうがよい。なおすのは大工の仕事だ。家をなおさなかったら大工とはいえない。なぜなら,家をなおしていないからだ。なおさなかったら人がたいへんになる。すむ家がないとたべものも食べられないからだ。だから家があったほうがよい。

 家のかべとかをはがしている。ほこりがでてきた。でも,がんばる。がんばったらいいことがあるからだ。人のやくに立つということはいいことをするということだ。私は大工の仕事をあきらめない。大工の仕事は大変だけど,やればいいことがある。きゅうりょうがたかいけど,仕事は大変だ。何けんも家がなくなっている。そういう家をなおす。

 なぜこの仕事をしたかというと大工さんにあこがれているからだ。

 大工さんはかっこいいからだ。家をなおすのはおもしろい。なぜなら新しい家ができるからだ。新しい家ができたらとてもうれしくなる。

 みんなよろこんでくれる。大工の仕事はとてもいい。なぜなら家をなおしてあげられるからだ。でも家が新しくなるということは昔の家はなくなる。それはちょっといやだ。でも新しい家の方が新しくていい。その新しい家は昔の家よりきれいになる。そこがいいところだ。

 だから家は新しい方がいい。大変な仕事だ。なぜならはしごをつかうからおちたらしぬからだ。だから大工という仕事はきけんだ。でも人のやくにたてるからうれしい。

 私は今うれしい。なぜなら人のやくに立っているからだ。昔の家はなくなる。でも新しい家ができる。それがうれしい。だから新しい家の方がよい。

 私の家をたてかえたらいいとおもう。なぜなら,お母さんとかがすみやすいからだ。色々な家をなおしたい。なぜなら全国の家が新しくなるからだ。

 だから,大工さんは言い。大工さんという仕事はいいことだ。

 

 たく

 私は,今,試合をしている。私は,バスケをしている。試合をするのはつかれる。なぜバスケットをしたのかはお父さん,お母さんがバスケットをしているからだ。おとうともバスケットをしている。4人ともバスケットをしている。バスケは仕事というより遊びだ。試合をするたびにお金がもらえる。

 だからいい。

 たのしいし,おもしろい。

 だからずっとつづけたい。おとうとの試合もみにいってあげる。おとうともじょうずだ。だけど私のほうがじょうずだ。

 お金はいっしゅうかんに一おく円もらえる。だからお金もちだ。私はバスケで試合をするのをがんばっている。私は24歳でバスケをやっている。お父さんと,試合をした。やっぱり,お父さんの方がじょうずだ。

 試合は112たい81で終わった。私は言った。

「負けた。」

 

 もえ

 私は,今13歳だ。今,水泳の大会のとびこみだいにたっている。私の夢は,全国で一位になることだ。

 今は,全国ではない。今は,ふつうの大会だ。今の大会で,3453を出すと,全国へ行けることが分かった。

 私は,心の中で思った。

「ぜったいに34秒を出す。」

 ピストルをもっている人がこう言った。

「用意。」

 パーン。

 私はスタートのかまえをしてとびこんだ。

 今は,50メートルをおよぐ。私は,ぜん力で泳いだ。

 タイムは,3411だった。その時,私はすごくうれしかった。

 お母さんにつたえてきた。お母さんは,だいてくれた。

 

 みみ

 私は今,花をデザインしている。私の仕事はフラワーデザイナーだ。フラワーデザイナーは大変だ。だけど楽しい。自分で花をデザインすることができる。だから私はこれから持つフラワーデザイナーをつづける。

 私は今25歳だ。でも私がこの仕事を始めたのは23歳の時だ。

 私のはたらいているフラワーデザイナーは自分の好きな花や好きな花の色がえらべる。

 だけどきれいに,デザインしなきゃいけない。でも,私はきれいにデザインするのが大切だと思っているから,きれいにデザインしている。

 私は今,きれいにデザインして,お客さんにこう言ってもらいたい。

「きれいだね。」

 私はあまりおきゃくさんにそう言われない。だから今,たくさん言われるようにがんばっている。

 私はなぜフラワーデザイナーをしようと思ったのか。それは,きれいな花をみんなにうってほめてほしいからだ。

 

 かい

 私は今,パンをうっている。歳は60歳だ。パンはいろいろなしゅるいがある。

 でも,おいしいかわからない。

 だから,うっている人になったのだ。

 おきゃくさんがえらんだパンはウインナーが入っている。それをえらんでいた。

 ほかのお客さんはちがうパンをえらんでいた。

 ほかに作ったパンもうっている。

 一番うれたパンはウインナーパンだ。

 おいしいのかわからない。

 パンを作っている人はウインナーパンが一番おいしいと言う。私はおどろいた。

 ウインナーパンが一番おいしいとわかった。

 

 だい

 いまぼくはだいくさんをしている。

 トン,トン。

 ぼくはゆびをたたいてしまった。

「いててて。」

 だけれども,だいじょうぶだった。ぼくはいえをつくっている。

「やったあ。」

 やっとできた。ながかったなあ。

 つぎのしごとへいった。

 トントントン。

 おもしろいなあ。だいくはおもしろい。ぼくはだいくでこうえんをつくっている。

 ドドドドドン。

 すごいおとがなりひびいた。ぼくはびっくりした。ぼくはこのマシンをつかうのははじめてだ。ほんとうにびっくりした。すべりだいをつくっている。

 ガガチャンガチャン。

「やったあ,すべりだいのかんせいだ。」

 つぎはすなばへいった。ザラザラザン。

 ぼくはすなばにはいりうまった。しかし,ぬけだせた。しかし,ぼくにはちがうライバルがいた。それはいまこうえんをつくっているひとだ。

 ぼくはまいってはいなかった。ぼくはどんどんつくった。すべりだい,すなば,ブランコといろいろつくっていく。

「やったあ。」

 またできた。つぎはブランコをつくっている。

 ドドドドドン。

 ぼくはおもしろい。とくにおとがおもしろい。そしてライバルもまけていなかった。すぐちかくのこうえんだから,わかってしまう。

 こころのなかでこういった。「くそ!」ぼくもまけてはいなかった。

「よし,またいくぞ。ようし。」

 ドドドドン。おもわずむかってきた。しかし,ふたりともゆずらなかった。

「やった。」

 またできた。ライバルにおしりぺんぺんをした。だがやりかえしてきた。ぺんぺんぺん。

 だが,そんなライバルのあそびにつきあっているひまなどない。しかし,ライバルもやりだした。

 かる

 私は,今20歳だ。今,私はアナウンサーだ。東京にいて,喋っている。テレビに出ている。

 いつも,いつも,毎日,早く起きても,眠くない。なぜなら,夜とか出番がないときによく寝ているからだ。おきて,うがいをする。なぜなら,口はくさいからだ。

 テレビで,みんなに伝える。大きな声で伝える。

 みんなに食べ物とか,どっかへ行くときに,よく放送する。コメントとかも言う。

 アナウンサーは楽しい。なぜなら,みんなに伝えてわかってもらうからだ。

 私は,今,毎日,早口で言わないで,ゆっくり,大きな声で説明することにがんばっている。

 アナウンサーはテレビに出ている。すごいと思う。天気とかも伝えている。悲しいニュースは,元気に言いたくない。なぜなら,悲しいからだ。

 

 ケーキをつくっている私  なみ

 私は今,ケーキやさんをひらいたばいかりだ。

 私はアルバイトをしている。

 ケーキもつくれるようになっている。

 二十歳だけどつくれるようになっている。

 たまにうれのこりがある。

 なぜこのしごとをしているのかというと,たのしいしごとだと思ったからだ。

 なぜたのしいかというと。

 ケーキをつくったり,うったりすることができるからだ。だからたのしい。

 ケーキをきったりすることもある。 

 うれてぜんぶなくなることもある。

 1つのこることもある。

 なんこもうれのこることはおおくない。

 いっぱいうれのこることもある。いつもちがう。どしてだろう。

 ふしぎだ。

 いつもおなじでもおかしいけど,ばらばらでもおかしい。

 でも,そんなのはかんけいない。

 たんじょうびケーキをつくることもある。

 なまえをさいしょにかいたときはどきどきした。

 ちゃんとしたなまえをかけたからよかった。

 さいしょはなまえをちゃんとかけないと思った。

 なぜならはじめてかくのでうまくかけないと思ったからだ。でも,うまくいってうれしかった。

 いまではもっとじょうずに書くことができる。

 このしごとではたらいている人は10人だ。はたらいている中で3番にじょうずだ。

 

 ひろ

 僕は今,医者をやっている。

 久保ちゃんは今,女子アナをやっている。

 医者になったのは44歳だ。

 僕は柳谷先生を手術した。

 心臓のどこかにプラークというものがあった。

 新しい手術で,血管を1つずつ通した。 

 柳谷先生の体力を考え,1日目は終わった。

 次の日,あと1つの血管を通して手術を終える。

 しかし,あと1つの所で,もう夜だった。

 でも,がんばってもう一つを通した。

 心臓がドクンドクン。

 どうやら手術は成功した。

「ありがとうございます。」

「これは一生忘れません。」

 そして多くの人を救った。


 12月2日(日)
 子どもの詩
 
 いやな落ち葉 まさ
 僕は 落ち葉だ
 だからふまれたりしたら いたい
 やぶられたりしても いたい
 さらに こなごなにされたら すごくいたい
 火に焼かれたら 死んでしまう
 風が来たらとばされて どこかへ行くんだ

 さみしい まさ
 今 帰る人がいない
 そこへ かい君が来た
 来たから いっしょに帰った
 そして かい君と話をした
 今は 2年生だった
 今 目は かい君にむいている
 耳には かい君の話し声が 聞こえる
 口は かい君と話している
 鼻は 外の空気をすっている

 ほけんの先生みたいな太陽 さお
 私は今 みんなをみつめている
 子どもがころんでしまった だけど見えない
 男の子は血が出ているのか出ていないのか 
 わからない
 よし 私が子どものちかくにちかよろう
 血がにじんで 子どもがげんきになった
 私はニコニコ笑って ゆうがたになって きえていった

 はじめての先生 さお
 私は今1年2組にいる
 ガララッ
 とがひらいた
 やなぎや先生がいらっしゃった
 私は 立った
 こんなやさしそうなおかた
 ものしりそうなおかた
 はじめてだ
 やなぎや先生がおっしゃった
 一時間目のよういはその前にする
 私はすこしびっくりした
 また やなぎや先生がおっしゃった
 12ページを開く
 私は けいさんした むずかしかったけどたのしかった

 かるちゃんとの出会い ゆか
 一番うれしかったことは
 かるちゃんと会ったこと
 3年3組で会った
 1年生のとき クラスが違った
 3年生になった
 仲が良くなった
 うれしかった

 かるちゃんは
 私に声を
 かけている
 今日 児童館 いっしょに行こう
 私が 言った
 いいよ

 奇跡が起きた つよ
 一番うれしい
 兄 うらやましい
 兄 むかえに 更衣室
 友達 言う
 選手コース 入りな
 やった!
 やっと 選手コースに 入れる

 更衣室 兄が見える
 手に夢 にぎっていた
 プールの 臭いがする
 年中の時 プール
 兄 僕 母 スクールの人
 母 言う
 入りたいなら 選手コースに 入ってもいいよ
 僕が言った
 じゃあ 入りたいな
 
 しゃべりたい たい
 お母さんに しつけをさせられる
 おすわり お手 おかわり
 全部できたら エサをもらう
 ハグハグ
 エサを食べる
 おいしい もっとちょうだい
 言いたいが しゃべれない
 だが 犬は かわいがられるので
 いい
 犬でも うれしいことや
 かなしいことがある

 リレーで2位 たい
 今までは 3位までが 最高記録だった
 今年は1位をとるぞ
 心の中で思った
 ようい どん
 ピストルが 鳴った

 一生懸命 走る
 息がくるしくなっても 一生懸命走る
 そして 2位になった
 
 キャッチボールがうまくなりたい かず
 今 ししょうと キャッチボールをしている
 ししょうは たい君だ
 たい君は キャッチボールがうまい
 
 いつかは たい君の 本気ボールをとりたい
 さいしょに たい君は ゴロボールをくれた
 ぼくは とれた
 何回も やってくれた
 つぎは たい君は はやいたまをなげる

 嬉しい友だち ゆう
 今日 友だちが来る
 まっているとき どきどきどきどき
 来た 私の家で遊ぶ
 二かいに 行った
 友だち 言った
 絵をかこう
 いいよ
 友だちの にがお絵を かいたり
 動物を かいたり した
 友だち 言った
 上手にかけた
 かけたよ
 友だちが 帰るとき
 少し 悲しいけれど
 また 会える
 
 りょこうでの中心事件 たく
 一番たのしいこと
 おばあちゃん
 おじいちゃん
 おとうさん
 おかあさん
 いとこ
 いとこのおかあさん おじいちゃん
 なつにいった
 
 プールで遊んでいる人
 水の音だった
 プールのにおいがした
 口をとじて
 手をにぎっている
 プール時間が おわった
 
 おんせんにいはいった
 いいゆかげんだった
 そのおふろには下もある
 下では あゆがたきのようにおちる
 
 楽しい だい
 りんご ごりら
 らっぱ ぱいなっぷる
 るびい いし
 しまうま まじっく
 くじら らくだ
 だいやもんど どろ
 ろうそく くま
 まほう うろこ
 こい いるか
 かじき きつね
 ねこ こぶた
 たぬき きんぎょ
 ぎょうざ ざりがに
 にんにんぜみ みやこ
 こじか かめら
 らっきょう うし
 しろいうま まめ
 めだま ましん
 
 学習はっぴょう会 かず
 始まるときに ブザーがなった
 すごく きんちょうした
 うまくできるかな
 出番がきたとき どきどきした
 おどるときに 心ぞうも いっしょにおどった
 
 雪のような心 なほ
 心の中に入った
 目を開けた
 何かが見えた
 白い雪だ
 心の中はまっ白だ
 きらきら光っている
 形は 雲のようだ
 サラサラサラ
 音が聞こえる 雪がふっているようだ
 つめたい
 いつのまにか
 ねてしまった
 目を開けると
 家にいた

 苦しいたたかい じゅ
 たのしそうだ はやく
やりたい おもしろそうだ
  前をみている なげろなげろと聞こえる まるでさばくのようだ
 やった! さけんだうれ
しかった とてもたのし
い おもしろい ゆめの
ボールをもっている と
てもおもたい てつみたい
なおもさだ とてもなげに
くい

 たすけたい たつ
 いま 木の前にセミがいる
 そのセミは くものすについている
 かわいそうだから くものすをとった
 そのセミを どこかの木につけた
 テントにもどった
 いとこのおにいちゃんと 遊びにいった
 セミのぬけがらを とった
 たくさんとれた
 そのぬけがらを テントにもっていった

 きんちょうした学習発表会 りり
 学習発表会のきんちょう
 ブザーの音がなった
 きんちょうした
 ドキドキドキドキ
 いまでもきんちょうしている
 ドキドキドキドキ
 音楽がなった
 もうすぐ もっきんのでばんがきた
 私は たたいた
 まちがえないで たたけた
 
 さみしい かい
 今 帰る人が いなかった
 だから 2年3組の人と 帰った
 名前は まさ君だ
 はじめて いっしょに帰った時
 あそんで帰った

 おもしろい木 かい
 僕は木だ

 だから けられたりする
 けられた時は いたい
 すると きつつきが やってきた
 つつかれて あながあいた
 すごく いたかった
 息が とまった
 葉がとんでいった おいかけていった

 しあわせな私 ひな
 夏休み キャンプに 行った
 みずうみで あそんだ
 みずうみで こんなことがあった
 パパ ママ かん 私で みずうみであそんだ
 しゃっこかった
 でも きもちかった
 私は とてもおもしろかった
 キャンプをしたから
 本当にその日は おもしろかった

 うれしい みみ
 うれしかった
 初めてもプール
 私は思った
 はやくもぐれるようになりたいな
 こうして もぐる人に おそわった
 いきを止めて 目をつぶって もぐるんだよ
 もぐれる そらちゃんが 言った
 そうか!
 そして いきを止めた
 もぐった
 2びょう位 もぐれた
 やったね
 そらちゃんが 言った
 うん
 
 命の自分 ひろ(前回の完成版)
 僕にも前世があった
 始めにナスに なっていた
 だけど収穫されちゃって
 ついに僕は食べられた
 
 天国で少し休んで
 次はスイカになっていた
 でもまた収穫されちゃって
 また自分は食べられた
 神様は怒った
 またすがたをかえられた

 次はカニになった
 今度は長生きした

 ようやく人間になった
 来世はなんだろう

 
 おもしろい詩を書くものだ。
 これで全員かな。貰った詩は全部書いた気がするが,どうだろうか。
 『プランくん』のラベル欄に「題材」「主題」「場面」「中心事件」「会話」などと書かせ,書けるブランチ欄から書かせて創作させた。
 一番伝えたい題材こそ,書かせたい。

 分かち書き,連,形を更に指導したい。じゅ君の詩は書いてあったままに書いた。このような形の工夫も詩では技法としてある。
 句読点を使っている子がいたが,全て取った。詩では,句読点を使わなくてもよいだろう。使ってもよいが。

 本の整理
 前回も引っ越す際に本を整理した。つまり,引っ越してから引っ越すまで,書架に乱雑に並べたままだったのだ。それは引っ越す度に経験してきた。今回も,引っ越すと決まってから書架を整理している。必要に迫られないと出来ないものである。お蔭でかなり整理できた。
 子ども達からの手紙が出てきたり,作品が出てきたりする。1年生からのかわいい手紙をいまだに取ってある。今日も思い出に浸りながら,部屋を片付けた。


 12月1日(土)
 保護者からのメール
 たまに保護者からメールを戴く。行事や参観授業の感想などである。有難い。
 教師も人間である。絶対など有り得ない。しかし,子どもの教育という重大事に当たっている以上,自分が絶対だと信じる最善の方法で指導する責務がある。保護者や子どもの人気を得るためだけの薄っぺらな指導を目指す必要は無い。子どもにとって必要な指導を連続的に保障するだけである。教師は自らの信念に基づき,自らの信念を信じ,最善を尽くす孤独な仕事である。それだけに保護者の感想は有難い。
 今日は保護者参観の授業を1日かけて考えた。1時間の授業をじっくり考えると1日などすぐに過ぎる。授業の構想は何よりも面白い。子ども達の心をぐらぐらと揺さぶる道徳の授業を行いたい。

 保護者会
 保護者会では、次の4つを話したい。
 1 今日の授業意図
 今日の授業意図を話したい。麻衣ちゃんの話,福祉の話,道徳の話,冬休みの話をしたい。
 2 学力の系統化
 3年生の目標は達成されたのか。課題は何か。4年生にどのようにつながるのか。特に,理科・社会での問題点を話したい。自学や学習準備の話にも触れたい。
 3 生活上の問題
 3年生と4年生の大きな違い何か。4年生になったらどう変わるのか。中学年は変化が激しい学年である。それだけに,心が必要である。
 4 今後の取り組み
 冬休みの話,3学期の話をしたい。社会科では,まだまだ体験的な学習をしたい。総合的な学習と冬休みの課題のリンクなど。
 
 折角の機会である。出来るだけ,貴重な情報提供の場にしたい。