12月4日(火)
 市販テストの学級平均

 最近(11月以降)の市販テストの平均点は以下である。

 国語 

 『2学期のまとめ』平均点95点,60点以下0人。

 『2学期のまとめ』裏,平均点86点,60点以下2人。

 『漢字の読み書き』平均点94点,60点以下0人。

 『聞き取りテスト』平均点91点,60点以下1人。

 『のらねこ』平均点88点,60点以下3人。

『のらねこ』裏,平均点92点,60点以下2人。

『3年のまとめ』平均点97点,60点以下1人。

『3年のまとめ』裏,平均点94点,60点以下1人。

『モチモチの木』平均点86点,60点以下2人。

『モチモチの木』裏,平均点84点,60点以下4人。

 

 市販テストの平均点は90点以上が多い。だから,学級全体としては高レベルを維持している。しかし,60点以下の子もいる。100点の子が多いので平均点が高い。

 漢字テストでも,100点をとる子が多い。しかし,いまでも学級で4人くらいは,覚えるのに時間がかかる。毎日の予習・復習が必要である。3年生の漢字はすでに3回目の指導に入っている。それでも,4人くらいはほとんど忘れている。それだけ復習が必要なのだろう。

 

 社会

『かまぼこづくり』平均点86点,60点以下4人。

『ほうれんそうづくり』平均点70点,60点以下12人。

 

 経験させないで知識だけを指導している結果である。中学年の社会科は地域学習と教科書学習の両方を扱う必要がある。したがって,指導時数が少ない。特に,復習してほしい。

 

 算数

『かけ算の筆算1』平均点91点,60点以下2人。

『かけ算の筆算1』裏,平均点45点(50点中),30点以下2人。

『はこの形』平均点93点,60点以下0人。

『はこの形』裏,平均点49点(50点中),30点以下1人。

 

 九九を間違っている子が3名いる。そこで算数の授業前に九九の復習を少しさせている。家庭でも,九九全てをたまに聴いてほしい。早い子は1分間で九九全てを言える。

 重さのテストを来週行う。するとあと2単元で3年生の学習を終える。順調に進んでいる。残った時間はどんどん復習に使う。学力を定着させて,4年生に進級させる。

 
 理科

『光を当てよう』平均点90点,60点以下0人。

『光を当てよう』裏,平均点48点(50点中),60点以下1人。

『明かりをつけよう』平均点94点,60点以下0人。

『明かりをつけよう』裏,平均点45点(50点中),60点以下3人。

『2学期のまとめ』平均点86点,60点以下1人。

『2学期のまとめ』裏,平均点47点(50点中),60点以下2人。

 

 『2学期のまとめ』はよくなかった。太陽の動きと影の動きをよく理解していない子が多くいた。春から観察させていたが,まだまだ理解不十分だったのだろう。

 理科もかなり速いペースで進んでいる。理科,社会科は週時数が少ないので仕方がない。

 1年生の頃,国語の時間が多いのは,国語に力を入れているからですかと釜谷先生が保護者に質問されたそうだ。週の授業時数は決まっている。更に月ごとに教科ごとの集計もしている。だから,時数が少ないというのは,もともとの学習指導要領での話である。

 それにしても,理科は社会科より経験を伴うので知識の定着がよい。

 以下,保護者会での話の骨子である。90分間くらいお付き合い戴きたい。

 

1 今日の授業意図

・授業感想交流

・授業意図

・斎藤麻衣さんの話

・道徳の話

・福祉の話(今年度の総合的な学習の話題)

・冬休みの行動

 

2 学力の系統化

・3年生の到達度

・3年生の課題

・4年生への系統

・理科・社会科での問題点

・自学や学習準備の話

・学校評価集約

 

3 生活上の問題

・3年生と4年生の異同

10歳の壁

・心の成長

・冬休みの生活

 

4 今後の取り組み

・冬休みの話

・3学期の話

・課題のリンク


 12月3日(月)
 未来作文
 

 未来作文である。未来に自分がやりたいことをしている作文を書かせた。

 行事を書かせるのを行事作文という。それを私は否定しない。思い出をきちんと残しておく必要もある。それを後から読むと思い出せて楽しいものだ。

 更に,未来を考えるのは楽しいだろう。未来に何をしているのか。そして,理想を持たせる。このように未来作文は楽しく,役に立つ。理想を持たせ,現実の困難を乗り越えさせる。 
 

 さお

 私はいま,20さいになっている。私は本を今作っている。そう私は本やさんになっている。本やというより図書のしごとをやっている。

「チャリン。」

 ドアがあいた。なんと,柳谷先生が本を買いにいらっしゃった。柳谷先生は勉強の本が好きである。私はもうスピードで本を書いた。

「コト。」

 柳谷先生が何かの本をとった。私はそのころもう本はできあがっていた。その本は科学の本だった。柳谷先生がおっしゃった。

「その本とこの本をくださいませんか。」

 私は言った。

「いいですよ。」

 私は次の日もくるだろうと待っていた。

 

 だい

 ぼくは20さいだ。まいにち一万円ずつためて百万円ためた。ぼくはなににつかおうかと思っていた。ぼくは百万円の家をかおうとした。かいにいったら赤い家,青い家,黒い家があった。ぼくは家がぜんぶの色があってまよってしまった。ぼくはきめた。金色の家,金色の家をかって家をたてた。

 ぼくは犬をかった。その犬はめすだった。子をうませようと思って,おすをかった。そして,めすの犬はあかちゃんを5ひきうんだ。 

 ぼくはこんなにいて,うれしかった。犬をさんぽさせるときにものすごくでかい2メートルぐらいの犬だった。その犬がおすの犬にワンワンとすごく大きな声でさけんだ。

 すごくうるさくて耳がちぎれてしまった。家が大きな声でふっとんでしまった。

 

 じゅ

「やった。」

 今,大工の仕事をやっている。とても楽しい。家をなおしている。

 20歳だ。はじめてやっている。だれかの家をなおしている。

 とてもたいへんだ。今,仕事をがんばっている。なぜなら,家をなおすのは大へんだからだ。だからたいへんだ。

 でも,がんばる。

 家をなおしたらいい。なぜなら,家はなおさなかったらこわれるからだ。

 壊れたらなおしたほうがいい。なぜなら,なおさなかったらすむ家がなくなるからだ。なかったらホームレスになる。お金がかかるけどなおしたほうがよい。なおすのは大工の仕事だ。家をなおさなかったら大工とはいえない。なぜなら,家をなおしていないからだ。なおさなかったら人がたいへんになる。すむ家がないとたべものも食べられないからだ。だから家があったほうがよい。

 家のかべとかをはがしている。ほこりがでてきた。でも,がんばる。がんばったらいいことがあるからだ。人のやくに立つということはいいことをするということだ。私は大工の仕事をあきらめない。大工の仕事は大変だけど,やればいいことがある。きゅうりょうがたかいけど,仕事は大変だ。何けんも家がなくなっている。そういう家をなおす。

 なぜこの仕事をしたかというと大工さんにあこがれているからだ。

 大工さんはかっこいいからだ。家をなおすのはおもしろい。なぜなら新しい家ができるからだ。新しい家ができたらとてもうれしくなる。

 みんなよろこんでくれる。大工の仕事はとてもいい。なぜなら家をなおしてあげられるからだ。でも家が新しくなるということは昔の家はなくなる。それはちょっといやだ。でも新しい家の方が新しくていい。その新しい家は昔の家よりきれいになる。そこがいいところだ。

 だから家は新しい方がいい。大変な仕事だ。なぜならはしごをつかうからおちたらしぬからだ。だから大工という仕事はきけんだ。でも人のやくにたてるからうれしい。

 私は今うれしい。なぜなら人のやくに立っているからだ。昔の家はなくなる。でも新しい家ができる。それがうれしい。だから新しい家の方がよい。

 私の家をたてかえたらいいとおもう。なぜなら,お母さんとかがすみやすいからだ。色々な家をなおしたい。なぜなら全国の家が新しくなるからだ。

 だから,大工さんは言い。大工さんという仕事はいいことだ。

 

 たく

 私は,今,試合をしている。私は,バスケをしている。試合をするのはつかれる。なぜバスケットをしたのかはお父さん,お母さんがバスケットをしているからだ。おとうともバスケットをしている。4人ともバスケットをしている。バスケは仕事というより遊びだ。試合をするたびにお金がもらえる。

 だからいい。

 たのしいし,おもしろい。

 だからずっとつづけたい。おとうとの試合もみにいってあげる。おとうともじょうずだ。だけど私のほうがじょうずだ。

 お金はいっしゅうかんに一おく円もらえる。だからお金もちだ。私はバスケで試合をするのをがんばっている。私は24歳でバスケをやっている。お父さんと,試合をした。やっぱり,お父さんの方がじょうずだ。

 試合は112たい81で終わった。私は言った。

「負けた。」

 

 もえ

 私は,今13歳だ。今,水泳の大会のとびこみだいにたっている。私の夢は,全国で一位になることだ。

 今は,全国ではない。今は,ふつうの大会だ。今の大会で,3453を出すと,全国へ行けることが分かった。

 私は,心の中で思った。

「ぜったいに34秒を出す。」

 ピストルをもっている人がこう言った。

「用意。」

 パーン。

 私はスタートのかまえをしてとびこんだ。

 今は,50メートルをおよぐ。私は,ぜん力で泳いだ。

 タイムは,3411だった。その時,私はすごくうれしかった。

 お母さんにつたえてきた。お母さんは,だいてくれた。

 

 みみ

 私は今,花をデザインしている。私の仕事はフラワーデザイナーだ。フラワーデザイナーは大変だ。だけど楽しい。自分で花をデザインすることができる。だから私はこれから持つフラワーデザイナーをつづける。

 私は今25歳だ。でも私がこの仕事を始めたのは23歳の時だ。

 私のはたらいているフラワーデザイナーは自分の好きな花や好きな花の色がえらべる。

 だけどきれいに,デザインしなきゃいけない。でも,私はきれいにデザインするのが大切だと思っているから,きれいにデザインしている。

 私は今,きれいにデザインして,お客さんにこう言ってもらいたい。

「きれいだね。」

 私はあまりおきゃくさんにそう言われない。だから今,たくさん言われるようにがんばっている。

 私はなぜフラワーデザイナーをしようと思ったのか。それは,きれいな花をみんなにうってほめてほしいからだ。

 

 かい

 私は今,パンをうっている。歳は60歳だ。パンはいろいろなしゅるいがある。

 でも,おいしいかわからない。

 だから,うっている人になったのだ。

 おきゃくさんがえらんだパンはウインナーが入っている。それをえらんでいた。

 ほかのお客さんはちがうパンをえらんでいた。

 ほかに作ったパンもうっている。

 一番うれたパンはウインナーパンだ。

 おいしいのかわからない。

 パンを作っている人はウインナーパンが一番おいしいと言う。私はおどろいた。

 ウインナーパンが一番おいしいとわかった。

 

 だい

 いまぼくはだいくさんをしている。

 トン,トン。

 ぼくはゆびをたたいてしまった。

「いててて。」

 だけれども,だいじょうぶだった。ぼくはいえをつくっている。

「やったあ。」

 やっとできた。ながかったなあ。

 つぎのしごとへいった。

 トントントン。

 おもしろいなあ。だいくはおもしろい。ぼくはだいくでこうえんをつくっている。

 ドドドドドン。

 すごいおとがなりひびいた。ぼくはびっくりした。ぼくはこのマシンをつかうのははじめてだ。ほんとうにびっくりした。すべりだいをつくっている。

 ガガチャンガチャン。

「やったあ,すべりだいのかんせいだ。」

 つぎはすなばへいった。ザラザラザン。

 ぼくはすなばにはいりうまった。しかし,ぬけだせた。しかし,ぼくにはちがうライバルがいた。それはいまこうえんをつくっているひとだ。

 ぼくはまいってはいなかった。ぼくはどんどんつくった。すべりだい,すなば,ブランコといろいろつくっていく。

「やったあ。」

 またできた。つぎはブランコをつくっている。

 ドドドドドン。

 ぼくはおもしろい。とくにおとがおもしろい。そしてライバルもまけていなかった。すぐちかくのこうえんだから,わかってしまう。

 こころのなかでこういった。「くそ!」ぼくもまけてはいなかった。

「よし,またいくぞ。ようし。」

 ドドドドン。おもわずむかってきた。しかし,ふたりともゆずらなかった。

「やった。」

 またできた。ライバルにおしりぺんぺんをした。だがやりかえしてきた。ぺんぺんぺん。

 だが,そんなライバルのあそびにつきあっているひまなどない。しかし,ライバルもやりだした。

 かる

 私は,今20歳だ。今,私はアナウンサーだ。東京にいて,喋っている。テレビに出ている。

 いつも,いつも,毎日,早く起きても,眠くない。なぜなら,夜とか出番がないときによく寝ているからだ。おきて,うがいをする。なぜなら,口はくさいからだ。

 テレビで,みんなに伝える。大きな声で伝える。

 みんなに食べ物とか,どっかへ行くときに,よく放送する。コメントとかも言う。

 アナウンサーは楽しい。なぜなら,みんなに伝えてわかってもらうからだ。

 私は,今,毎日,早口で言わないで,ゆっくり,大きな声で説明することにがんばっている。

 アナウンサーはテレビに出ている。すごいと思う。天気とかも伝えている。悲しいニュースは,元気に言いたくない。なぜなら,悲しいからだ。

 

 ケーキをつくっている私  なみ

 私は今,ケーキやさんをひらいたばいかりだ。

 私はアルバイトをしている。

 ケーキもつくれるようになっている。

 二十歳だけどつくれるようになっている。

 たまにうれのこりがある。

 なぜこのしごとをしているのかというと,たのしいしごとだと思ったからだ。

 なぜたのしいかというと。

 ケーキをつくったり,うったりすることができるからだ。だからたのしい。

 ケーキをきったりすることもある。 

 うれてぜんぶなくなることもある。

 1つのこることもある。

 なんこもうれのこることはおおくない。

 いっぱいうれのこることもある。いつもちがう。どしてだろう。

 ふしぎだ。

 いつもおなじでもおかしいけど,ばらばらでもおかしい。

 でも,そんなのはかんけいない。

 たんじょうびケーキをつくることもある。

 なまえをさいしょにかいたときはどきどきした。

 ちゃんとしたなまえをかけたからよかった。

 さいしょはなまえをちゃんとかけないと思った。

 なぜならはじめてかくのでうまくかけないと思ったからだ。でも,うまくいってうれしかった。

 いまではもっとじょうずに書くことができる。

 このしごとではたらいている人は10人だ。はたらいている中で3番にじょうずだ。

 

 ひろ

 僕は今,医者をやっている。

 久保ちゃんは今,女子アナをやっている。

 医者になったのは44歳だ。

 僕は柳谷先生を手術した。

 心臓のどこかにプラークというものがあった。

 新しい手術で,血管を1つずつ通した。 

 柳谷先生の体力を考え,1日目は終わった。

 次の日,あと1つの血管を通して手術を終える。

 しかし,あと1つの所で,もう夜だった。

 でも,がんばってもう一つを通した。

 心臓がドクンドクン。

 どうやら手術は成功した。

「ありがとうございます。」

「これは一生忘れません。」

 そして多くの人を救った。


 12月2日(日)
 子どもの詩
 
 いやな落ち葉 まさ
 僕は 落ち葉だ
 だからふまれたりしたら いたい
 やぶられたりしても いたい
 さらに こなごなにされたら すごくいたい
 火に焼かれたら 死んでしまう
 風が来たらとばされて どこかへ行くんだ

 さみしい まさ
 今 帰る人がいない
 そこへ かい君が来た
 来たから いっしょに帰った
 そして かい君と話をした
 今は 2年生だった
 今 目は かい君にむいている
 耳には かい君の話し声が 聞こえる
 口は かい君と話している
 鼻は 外の空気をすっている

 ほけんの先生みたいな太陽 さお
 私は今 みんなをみつめている
 子どもがころんでしまった だけど見えない
 男の子は血が出ているのか出ていないのか 
 わからない
 よし 私が子どものちかくにちかよろう
 血がにじんで 子どもがげんきになった
 私はニコニコ笑って ゆうがたになって きえていった

 はじめての先生 さお
 私は今1年2組にいる
 ガララッ
 とがひらいた
 やなぎや先生がいらっしゃった
 私は 立った
 こんなやさしそうなおかた
 ものしりそうなおかた
 はじめてだ
 やなぎや先生がおっしゃった
 一時間目のよういはその前にする
 私はすこしびっくりした
 また やなぎや先生がおっしゃった
 12ページを開く
 私は けいさんした むずかしかったけどたのしかった

 かるちゃんとの出会い ゆか
 一番うれしかったことは
 かるちゃんと会ったこと
 3年3組で会った
 1年生のとき クラスが違った
 3年生になった
 仲が良くなった
 うれしかった

 かるちゃんは
 私に声を
 かけている
 今日 児童館 いっしょに行こう
 私が 言った
 いいよ

 奇跡が起きた つよ
 一番うれしい
 兄 うらやましい
 兄 むかえに 更衣室
 友達 言う
 選手コース 入りな
 やった!
 やっと 選手コースに 入れる

 更衣室 兄が見える
 手に夢 にぎっていた
 プールの 臭いがする
 年中の時 プール
 兄 僕 母 スクールの人
 母 言う
 入りたいなら 選手コースに 入ってもいいよ
 僕が言った
 じゃあ 入りたいな
 
 しゃべりたい たい
 お母さんに しつけをさせられる
 おすわり お手 おかわり
 全部できたら エサをもらう
 ハグハグ
 エサを食べる
 おいしい もっとちょうだい
 言いたいが しゃべれない
 だが 犬は かわいがられるので
 いい
 犬でも うれしいことや
 かなしいことがある

 リレーで2位 たい
 今までは 3位までが 最高記録だった
 今年は1位をとるぞ
 心の中で思った
 ようい どん
 ピストルが 鳴った

 一生懸命 走る
 息がくるしくなっても 一生懸命走る
 そして 2位になった
 
 キャッチボールがうまくなりたい かず
 今 ししょうと キャッチボールをしている
 ししょうは たい君だ
 たい君は キャッチボールがうまい
 
 いつかは たい君の 本気ボールをとりたい
 さいしょに たい君は ゴロボールをくれた
 ぼくは とれた
 何回も やってくれた
 つぎは たい君は はやいたまをなげる

 嬉しい友だち ゆう
 今日 友だちが来る
 まっているとき どきどきどきどき
 来た 私の家で遊ぶ
 二かいに 行った
 友だち 言った
 絵をかこう
 いいよ
 友だちの にがお絵を かいたり
 動物を かいたり した
 友だち 言った
 上手にかけた
 かけたよ
 友だちが 帰るとき
 少し 悲しいけれど
 また 会える
 
 りょこうでの中心事件 たく
 一番たのしいこと
 おばあちゃん
 おじいちゃん
 おとうさん
 おかあさん
 いとこ
 いとこのおかあさん おじいちゃん
 なつにいった
 
 プールで遊んでいる人
 水の音だった
 プールのにおいがした
 口をとじて
 手をにぎっている
 プール時間が おわった
 
 おんせんにいはいった
 いいゆかげんだった
 そのおふろには下もある
 下では あゆがたきのようにおちる
 
 楽しい だい
 りんご ごりら
 らっぱ ぱいなっぷる
 るびい いし
 しまうま まじっく
 くじら らくだ
 だいやもんど どろ
 ろうそく くま
 まほう うろこ
 こい いるか
 かじき きつね
 ねこ こぶた
 たぬき きんぎょ
 ぎょうざ ざりがに
 にんにんぜみ みやこ
 こじか かめら
 らっきょう うし
 しろいうま まめ
 めだま ましん
 
 学習はっぴょう会 かず
 始まるときに ブザーがなった
 すごく きんちょうした
 うまくできるかな
 出番がきたとき どきどきした
 おどるときに 心ぞうも いっしょにおどった
 
 雪のような心 なほ
 心の中に入った
 目を開けた
 何かが見えた
 白い雪だ
 心の中はまっ白だ
 きらきら光っている
 形は 雲のようだ
 サラサラサラ
 音が聞こえる 雪がふっているようだ
 つめたい
 いつのまにか
 ねてしまった
 目を開けると
 家にいた

 苦しいたたかい じゅ
 たのしそうだ はやく
やりたい おもしろそうだ
  前をみている なげろなげろと聞こえる まるでさばくのようだ
 やった! さけんだうれ
しかった とてもたのし
い おもしろい ゆめの
ボールをもっている と
てもおもたい てつみたい
なおもさだ とてもなげに
くい

 たすけたい たつ
 いま 木の前にセミがいる
 そのセミは くものすについている
 かわいそうだから くものすをとった
 そのセミを どこかの木につけた
 テントにもどった
 いとこのおにいちゃんと 遊びにいった
 セミのぬけがらを とった
 たくさんとれた
 そのぬけがらを テントにもっていった

 きんちょうした学習発表会 りり
 学習発表会のきんちょう
 ブザーの音がなった
 きんちょうした
 ドキドキドキドキ
 いまでもきんちょうしている
 ドキドキドキドキ
 音楽がなった
 もうすぐ もっきんのでばんがきた
 私は たたいた
 まちがえないで たたけた
 
 さみしい かい
 今 帰る人が いなかった
 だから 2年3組の人と 帰った
 名前は まさ君だ
 はじめて いっしょに帰った時
 あそんで帰った

 おもしろい木 かい
 僕は木だ

 だから けられたりする
 けられた時は いたい
 すると きつつきが やってきた
 つつかれて あながあいた
 すごく いたかった
 息が とまった
 葉がとんでいった おいかけていった

 しあわせな私 ひな
 夏休み キャンプに 行った
 みずうみで あそんだ
 みずうみで こんなことがあった
 パパ ママ かん 私で みずうみであそんだ
 しゃっこかった
 でも きもちかった
 私は とてもおもしろかった
 キャンプをしたから
 本当にその日は おもしろかった

 うれしい みみ
 うれしかった
 初めてもプール
 私は思った
 はやくもぐれるようになりたいな
 こうして もぐる人に おそわった
 いきを止めて 目をつぶって もぐるんだよ
 もぐれる そらちゃんが 言った
 そうか!
 そして いきを止めた
 もぐった
 2びょう位 もぐれた
 やったね
 そらちゃんが 言った
 うん
 
 命の自分 ひろ(前回の完成版)
 僕にも前世があった
 始めにナスに なっていた
 だけど収穫されちゃって
 ついに僕は食べられた
 
 天国で少し休んで
 次はスイカになっていた
 でもまた収穫されちゃって
 また自分は食べられた
 神様は怒った
 またすがたをかえられた

 次はカニになった
 今度は長生きした

 ようやく人間になった
 来世はなんだろう

 
 おもしろい詩を書くものだ。
 これで全員かな。貰った詩は全部書いた気がするが,どうだろうか。
 『プランくん』のラベル欄に「題材」「主題」「場面」「中心事件」「会話」などと書かせ,書けるブランチ欄から書かせて創作させた。
 一番伝えたい題材こそ,書かせたい。

 分かち書き,連,形を更に指導したい。じゅ君の詩は書いてあったままに書いた。このような形の工夫も詩では技法としてある。
 句読点を使っている子がいたが,全て取った。詩では,句読点を使わなくてもよいだろう。使ってもよいが。

 本の整理
 前回も引っ越す際に本を整理した。つまり,引っ越してから引っ越すまで,書架に乱雑に並べたままだったのだ。それは引っ越す度に経験してきた。今回も,引っ越すと決まってから書架を整理している。必要に迫られないと出来ないものである。お蔭でかなり整理できた。
 子ども達からの手紙が出てきたり,作品が出てきたりする。1年生からのかわいい手紙をいまだに取ってある。今日も思い出に浸りながら,部屋を片付けた。


 12月1日(土)
 保護者からのメール
 たまに保護者からメールを戴く。行事や参観授業の感想などである。有難い。
 教師も人間である。絶対など有り得ない。しかし,子どもの教育という重大事に当たっている以上,自分が絶対だと信じる最善の方法で指導する責務がある。保護者や子どもの人気を得るためだけの薄っぺらな指導を目指す必要は無い。子どもにとって必要な指導を連続的に保障するだけである。教師は自らの信念に基づき,自らの信念を信じ,最善を尽くす孤独な仕事である。それだけに保護者の感想は有難い。
 今日は保護者参観の授業を1日かけて考えた。1時間の授業をじっくり考えると1日などすぐに過ぎる。授業の構想は何よりも面白い。子ども達の心をぐらぐらと揺さぶる道徳の授業を行いたい。

 保護者会
 保護者会では、次の4つを話したい。
 1 今日の授業意図
 今日の授業意図を話したい。麻衣ちゃんの話,福祉の話,道徳の話,冬休みの話をしたい。
 2 学力の系統化
 3年生の目標は達成されたのか。課題は何か。4年生にどのようにつながるのか。特に,理科・社会での問題点を話したい。自学や学習準備の話にも触れたい。
 3 生活上の問題
 3年生と4年生の大きな違い何か。4年生になったらどう変わるのか。中学年は変化が激しい学年である。それだけに,心が必要である。
 4 今後の取り組み
 冬休みの話,3学期の話をしたい。社会科では,まだまだ体験的な学習をしたい。総合的な学習と冬休みの課題のリンクなど。
 
 折角の機会である。出来るだけ,貴重な情報提供の場にしたい。


 11月30日(金)
 読書せよ
「最近本を読んでいる子。」
 このように尋ねると,半分くらいの子しか読んでいないようだ。
 自己申告であり,どの程度の読書か分からない。しかし,読んでいるといえない子よりは何かしら読んでいるのだろう。
 本を読まない生活は薄っぺらいだろうな。知人の先生が次のように言っていた。 

〉フィンランドの読解力重視の教育は、読書が基底にあります。
〉政府が父親に読み聞かせを呼びかけ、実行したことが、PISAで世界一になった最大の要因だと考えています。

 「政府が」というところが何とも気になる。しかし,きっかけは何であれ,それを実行する父親達はすばらしい。私も読み聞かせを試みた。しかし,失敗した苦い経験がある。目的が良くなかったのだろう。フィンランドでの読み聞かせの目的がこうだ。

〉正に、「豊かな生活、人生」を目指しているのが、フィンランドの教育です。だから学力も高くなるのです。
〉エコノミックアニマルどころか、金儲け至上主義に陥った日本と比べると悲しくなります。

 フィンランドの政府が何を目的としたのかは分からない。しかし,目的は「豊かさ」なのだろう。その結果,世界的な学力調査でもよい結果だったのだろう。日本人の心は貧しくなっているのかもしれない。新聞を見ても,テレビを見ても,嫌なニュースが日常化している。
 読書といっても,読ませたくない下らない本も多い。書店には下らない本が並んでいる。本の選択にも熟考が必要だ。
 学力を高めさせるという目的ではなく,生活を豊かにするために,テレビを消して,本を読む時間をせめて1日30分くらい家庭で保障したいものだ。家庭学習の習慣も身に付いていない子がクラスには3割くらいいる。復習無くして,学びの定着無し。30分間の家庭学習,30分間の読書タイムを家庭で保障して貰いたいものだ。我が子のために。

 進んでしろ
「家庭学習をしてこない子は放課後するか。」
 このように言うと,その方がいいという子がいた。
「何言ってるの。」
 全く分かっていない。今,家庭学習をさせている理由は何か。もちろん,授業の学びを頭に記憶させるためである。しかし,それだけではない。小さいうちから,家庭で学習するのが当たり前だという家庭学習習慣を身に付けさせるためだ。今日は何を学んだのか。明日は何を学ぶのか。教科書とノートをかばんから全て出す。今日の1時間目から,何を学んだかを教科書とノートを開いて思い出す。ノートや教科書に書いてある大事だなと思うところだけをノートに書いて覚える。余力があれば,明日勉強するところを開いてみる。そして,学ぶ前に挑戦してみる。このような復習や予習を3年生から身に付けさせたい。だから,家庭学習をさせている。宿題とか,家庭学習をしなさいと言われてする学習は受身である。受身ではなく,進んで学ぶ,学ぶのは当たり前だという習慣を身に付けさせたい。だから,家庭学習をさせている。
 放課後残して学習させるような受身の子どもに育てたくないのだよ。

 先生,それ自慢?
 柳谷先生の授業はぼやぼやしていられない。柳谷先生の授業は脳みそをフル回転させる。寝不足で,ぼおっとしている子は怒られる。
 算数では,新しい課題が隠されている。そこで,この問題での課題は何かを問う。更に,先生は次に何を問いとするかを問う。これが問題に隠されている課題に気づかせる発問である。子ども達は答えられない。しかし,どんどん挑戦した発言が続く。
「柳谷先生の授業は,このような難しい問いがある。すごいだろう。」
「先生,それ自慢?」
 呆れた。
 3年生は生意気盛りである。このようなことを平気で言う。まあ,これはこれでおもしろいが。(^^)v


 11月28日(水)
 学年通信
 

1 美園フェスティバル

「疲れた。」

このように言う子がたくさんいました。それは一生懸命に取り組んだ証拠です。

それぞれの学級らしく,総合的な学習の発表として取り組みました。

今年度の美園小フェスティバルは,総合的な学習で取り組んできた内容の発表交流を行いました。ですから,以前のような出し物的な雰囲気は少なくなりした。それでも,各学年,各学級で工夫して楽しく発表していました。

各教科で身に付けた学力を運用する場が総合的な学習の時間です。優秀な3年生は,自分達で調査した内容を自分達で発表する準備をしてきました。かなり難易度の高い発表もありました。しかし,3年生らしい発表の数々でした。

これで満足していては,向上しません。更に,今回の発表での問題点から次の課題を考えさせます。まだまだ声が小さい子,課題が難しくて調査し切れなかった子など,冬休みや3学期の新たな自分の課題として取り組ませます。

このような学習で未来に役立つ使える学力が育ちます。よくがんばりました。 

 2 授業参観・保護者会

 6日(木)には,2学期最後の授業参観・保護者会があります。5時間目1305から授業参観です。今回は道徳を公開します。「感謝」を主題とした授業です。

 日ごろ使い慣れている有難うの言葉,この言葉の真意を考えさせます。深層義です。

 保護者へも有難うの言葉を贈ります。是非,いらっしゃって下さい。暖かい授業になるはずです。この授業の狙いは保護者会でお話しします。

 学級保護者会では,子ども達の様子,1年間を振り返っての学級評価,4年生への系統などをお話しします。少ない保護者会です。是非,出席して下さい。 

3 冬休みの課題

 来週から,冬休みの自由研究課題を考えさせます。出来れば,今回調査し,発表した課題内容からの連続が望ましいです。今回これが出来なかった。ここが問題点として残った。だから,冬休みにはこれを調査して,3学期に発表したい。

 このような課題解決的な学習です。

 他にも,いつもは出来ないので,保護者と一緒に縫い物をするというような課題でもよいです。その際は,出来れば作っているところの写真などを画用紙に貼り,作り方の説明を簡単に書いてくれると楽しい発表になります。協力して下さい。

 その他の課題は出しません。ファイルにある3年生の漢字書きテストや教科書問題の復習を毎日30分で見開き2ページ自学としてさせるとよいでしょう。自学の習慣が付いている子はどんどん上達しています。毎日の地道な努力が大きく結実します。

4 学期末テストの数々

 学期末テスト,学年末テストをどんどん行っています。子ども達はテストを喜びます。優秀です。復習を自学にするよう,指導しています。自学を褒めてあげて下さい。

 久し振りの出勤
 先週の木曜日の午後から,丘珠空港へ向かった。飛行機は40分も遅れて,中標津空港に着いたのは6時くらいだった。いつもの小さい飛行機である。なかなか緊張感があってよろしい。中標津では,渥美さんが待っていてくれた。その後,野付半島を見学し,尾岱沼シーサイドホテルへ付いた。野付半島は暗闇で,何も見えなかった。まあ,闇の体験も面白いものだ。
 尾岱沼シーサイドホテルでは,野付小の山ア校長先生が出迎えて下さった。本当に有難い校長先生である。間もなく野口先生もいらっしゃるというので,食事をしないで待っていた。お元気な野口先生夫妻が到着されたのは7時30分くらいだったか。それから会食した。北海しま海老,帆立,蟹など鱈腹食べた。『川とノリオ』の教材研究で盛り上がり,部屋へ入った。大谷さんと渥美さんと3人の部屋だった。それから渥美さんの模擬授業を受けた。問題点が多く,問題点を指摘して,翌日再度修正することにして寝た。
 翌朝,露天風呂から朝陽が見えるという話だったので,その時間に露天風呂へ行った。しかし,男湯からはあまりよく見えなかった。それにしても,朝陽が水面に反射して,目を開けて見られないほどきれいだった。湖面には白鳥がいた。露天風呂で渥美さんの模擬授業を受けた。渥美さんは前夜に指摘した点をすっかり修正していた。驚いた。能力の高い先生である。それから外に出て,白鳥を呼んで遊んだ。手を叩くと白鳥が寄って来た。実際近くで見ると相当大きいそうだ。湖岸に血が付いた白鳥の羽も落ちていた。狐にやられたのか。
 こうして,2日間の修業行が始まった。野口先生と大切な仲間とのたっぷり2日間『川とノリオ』を読み,学び合った。このように学べる我が身の幸せをその夜の懇親会で語った。すると野口先生から,柳谷さんが偉いから学び続けられるのだとお褒めの言葉を頂戴した。有難い師である。
 野付小の研究会は盛会だった。参加者は70名を超えていた。昨年とは比較できない人数である。私は5月から先生方と子ども達を見てきた。私も全ての学級で授業した。子ども達の向上的変容はものすごかった。勿論,先生方もそうである。太田さんの授業も私が参観した中で,最もすばらしかった。教師主導だという批判は有るだろう。しかし,あれだけの子ども達に育てたのはやはり,太田さんの指導力の成果である。授業の現象や印象で評価するのではなく,子どもの結果で評価すべきだろう。私はすばらしい授業だと感心した。野付小学校の皆さんは,本当にすてきだった。またかわいい子ども達に会いたいが,もう行けないだろうな。
 釧路に着いたのが10時くらいか。それから,運転してくれていた太田さんと渥美さんを囲んで懇親会をした。男だけの会である。牡蠣を食べ,ラーメンを食べた。河村というめずらしいラーメン屋で食べた。なかなかおいしかった。
 23日は晴天だった。鳥取西小では,近藤教頭先生と青木先生が準備をして下さっていた。大変にお世話になった。きれいな学校で学ばせて戴いた。冨樫さんの講座で「音読を向上させたい人,挙手」こう言うと,何人も手が挙がった。ものすごく積極的な一級の先生方の集まりだった。主催した我々も,勇気を貰える一日だった。この日の学びは一生忘れない。修業行が終わってから,牡蠣が7つも入っている蕎麦を食べて,飛行機に乗った。帰宅すると9時くらいだった。

 第11回国語修業講(釧路会場)へ参加下さった皆様,心から感謝します。皆様のお蔭様で,野口先生と釧路でも思い出を作ることができました。また,学び合いましょう。

 野口先生は講演を縮小されるとおっしゃっていた。毎週毎週講演に出歩かれていては,仕事をまとめられないからだ。野口先生と学べるうちに,じゃんじゃん学んでおきたい。野口先生と同じ場所で同じ時間を過ごせるだけで幸福である。

 このような終末だった。連休は,修業講の仕事の整理をしていた。そして,月曜日と火曜日は札幌で研修だった。
 そんなことで,6日ぶりの出勤だった。
 かわいい3年3組の子ども達は,私がいない中,美園小フェスティバルの準備を進めていた。今日は大成功だった。本当に優秀であり,かわいい子ども達である。
 明日からの授業が楽しみである。

 学校へ野口先生からのお礼のファックスが届いていた。有難いの連続である。感謝。


 11月27日(火)
 道徳部会での学び
 平成19年度北海道小学校教育課程改善協議会へ出席した。新学習指導要領下の新教育課程編成しか頭にない私にとっては,その話題に触れていないのにはやや残念だった。しかし,学びが多かった。以下,学びの一端を記録する。(懐かしい先生方との再会も楽しかった。) 

 1 広島県では全学校の道徳教諭を配属した。その結果,問題行動が激減した。
 
 「道徳教諭を配属した」から「問題行動が激減した」というのが事実かどうか分からない。しかし,問題がおきてから対処するのではなく,問題が起きる前にきちんと道徳的実践力を身に付けさせるように日頃から実践すべきだと言う。普段から学級で計画的に道徳を指導せず,校外で問題を起こされてから行う生徒指導を道徳と履き違えているという場合があるという話題があった。だからこそ全ての授業で道徳的判断力を育てる必要は有るのだろう。
 
 2 道徳の授業は難しい。
 
 国語などの各教科や特別活動と道徳がどう違うのか,助言の先生にしつこく迫りました。結論としては,何となく分かったようなわからないような感じでした。野口先生はこうおっしゃる。「優れた文学指導は優れた道徳指導である。」この観点から,きちんと文学の鑑賞指導をすれば,その主題から徳目を学ばせられるとだけは漠然と考えて今回は臨んだ。道徳の授業では葛藤場面が無くてはいけない。とか,心から浸れる感動が必要だとか。まあ,そんな授業がどれだけの先生に創造できるのか。例えば葛藤一つとっても,多様な心情から葛藤させるとか二項対立から葛藤はさせられないとかの主張も有った。そして結果的は討論が起きずに葛藤場面を作れたなったと言う。そりゃあそうだろう。パネル・ディスカッションではないのですから,それぞれの多様な意見を発言させるだけでは討論は出来ない。討論が出来ないのだから,葛藤の表出は無理だ。国語部会では無いので発言を控えた。この程度の問題すら解決できない先生に道徳の授業は出来ないのだろう。
 
 3 1時間で教材文を扱う。
 
 どこかの大学教諭がこう言ったそうだ。「国語の授業は子どもは下を向いてテキストを読んでいる。道徳の時間は子どもは上を向いて発言している。」それは発言をさせない国語なのだろうなと思った。確かに,そういう国語は多いだろう。しかし,驚いたのは次だ。5ページくらいある長文を1時間で読ませ,登場人物の心情を理解させ,そして評価させ,それぞれの意見で葛藤を読ませる。これは我々が主張している焦点精査の読解指導よりすごい。我々はいくら少なくても3時間くらいかけて指導する。道徳は1時間だ。「道徳の授業は難しい」と重複するが,これは並みの先生では取り組めない。それに挑んでいる南長沼中学校の実践に驚いた。よくがんばっている。
 
 4 価値を共有するだけでよいのか。
 
 確か宇佐美先生の道徳講座をどこかで私は受けた経験があるはずだ。そのときに宇佐美先生はおっしゃった。「教師は余計な話をしなくてよい。」力強い教材を読ませ,それに涙するとそれでいいのだと助言者がおっしゃっていた。なるほどそうなのか。しかし,それだけではいけないだろう。道徳の時間では,きちんと道徳的な理性を認識させる必要がある。教材を読ませ,感動させる。これでは不足だろう。何に感動したのか。この徳目を明確にする。更に,「〜すべし」という意思を持って実行できなくはいけない。実行できないのならば,実践力は育たない。道徳的心情としての理屈が無くては話にならない。その理屈を学び合う場が道徳なのだろう。そして,理屈を実践できる実践力を育てるのも道徳の範疇だろう。
 
 5 躾や生活指導だけでは道徳ではない
 
 何でもそうだが,始めが肝心だ。1年生が重要である。したがって,1年生からきちんと計画的に道徳指導をする必要があるようだ。すると,6年生になってから,慌てて生徒指導ばかりを行うような後手にならなくて済む。躾も学校で扱う必要が有る。しかし,高学年になってから急に大人とに話し方,挨拶などを躾と称して指導しても身に付き難い。野口先生の『子どもの作法』をきちんと読み,保護者と協力して子どもの道徳性を伸ばしたい。
 
 道徳の授業をこのように考える機会を得た。有難い時間だった。

 11月26日(月)
 感謝の手紙
 

 お母さんへ  たい

 お母さんへ

 お母さん,いつも,ごはんを作ってくれたりして,ありがとう。

 お母さんが家事をやってくれているので,私は助かります。勉強もついていてくれてありがとう。

 お母さんへの手紙  かい

 お母さんへ

 いつもありがとう。ごはんを作ってくれてありがとう。

 ごはんのあじはおいしい。 

 びょういんとか,いつもつれていってくれてありがとう。

 かぜもなおったし,のどいたかったら,くすりをのませてくれた。

 

 おかあさんへ  だい

 いつもくつをかったり,じぶんがほしいものをかったりしてくれてありがとう。

 百円をくれてぼくはかいたいものがかえます。

 

 ありがとう母さん  ひろ

 お母さんいつもありがとう。 

 お母さんはせんたくやりゅう理など色々なことをやってくれた。

 本当にありがとう。

 

 楽しい母さん  かず

 いつもごはんをつくったり,はしをよういしてくれてありがとうございます。

 あと,さらあらいとかこっぷあらいとかもしてくれてありがとうございます。

 

 ありがとうお母さん  つよ

 お母さんへ

 毎日おりょうりやプールなどにつれてってくれてありがとうございます。本当はりょうり少しを作るのに1時間もかかるのに,それをお母さんは毎日やってくれてありがとうございます。毎日プールへ行くとき車はすごくあぶないのに毎日つれてってくれてありがとうございます。

 

 だいすきママ  りり

 ママへ

 いつもちゃわんあらいとかせんたく物とかおそうじをしてくれてありがとう。

 私は,ありがたいと思っています。

 ありがとう。

 わたしはうれしいです。沢山やってくれてありがとう。

 私は,がんばっているママがだいすきです。

 ありがとう。

 

 お母さんありがとう  ゆう

 お母さんへ

 お母さんは,いつも私のことを思って,いろいろなことをしてくれます。たとえば,ちゃわんを洗ってくれたりします。それに,朝学校へ行くとき私の安全を考えてと中までおくってくれますね。ありがとございます。

 いつもえ顔のお母さんが大好きです。

 

 お母さんありがとう  みみ

 お母さんへ

 私を産んでくれてありがとう。生まれて来て良かったと思いました。

 私は,お母さんにとても感謝しています。

 お母さん大好きです。

 これからもよろしくおねがいします。

 びょうきになったときもかんびょうしてくれてありがとうございます。

 

 やさしいお父さん  なみ

 お父さん,いつもはたらいてくれて有難う。

 物を買ってくれて有難う。

 物がとれない時もとってくれたね。

 さっぽろにつれていってくれたね。

 いつも有難う。

 

 お母さんへの手紙  もえ

 お母さんへ

 水泳の練習に行く時に,月,木,金,土に車でおくってくれてありがとう。

 私は,車でおくってもらっているから水泳もがんばっているよ。

 これからも,車でおくってね。

 

 ありがとうお母さん  みず

 お母さんへ 

 生まれたときからそだててくれてありがとうございます。

 私は,生まれつき,びょうきをかかえていたけど,びょういんにつれていってくれてありがとうございます。

 そんなママがだいすきです。

 これからもよろしくおねがいします。

 

 お母さんへ  いち

 お母さん,いつもありがとう。いつもごはんをつくってくれて,ありがとう。おこずかいやおかしをくれて,ありがとう。いつもお母さんは,やさしくしてくれてどうもありがとう。

 お母さんはおかしをかってきてくれました。おかしはおいしいからいいとおもった。

 お母さん,ありがとう。

 ありがとうお母さん  まあ

 お母さんへ

 いつも私がしてないことをしてくれてありがとう。たとえば私とお兄ちゃんがふろそうじやふろをわかすのをやっていないときにしてくれてありがとう。

 あと,物をさがすときにいっしょにさがしてくれてありがとう。さらに,たまあに私が皿あらいをするけど,してくれてありがとう。

 

 お母さんへ  ひな

 いつもありがとう。仕事をがんばってくれてありがとう。

 ごはんしたくをしてくれるよね。とってもおいしいよ。

 私は,とっても大好きだよ。

 

 ママへ  なほ

 いつもありがとう。なほは生まれてきて良かったです。色々な所につれていってくれたり,勉強を教えてくれたりしてありがとう。

 

 お母さんへ  さき

 お母さんはいろいろな料理を作ってくれてありがとう。オムライスやチャーハンがうまいんだ。

 ごはんのあじもおいしい。

 僕がかぜをひいたときにはいつもやさしいんだ。

 四さいの時はくすりをお母さんがのませてくれてありがとう。

 

 お母さんありがとう  ひか

 お母さんへ

 いつも,ありがとうございます。せんたくたたみもやっているのに母さんも手つだってくれます。

 テニスとかのおくりむかえのことは無りをしてくれています。ピアノとかも早くやってくれます。

 兄とけんかをしていても,いつもおこってくれます。

 

 ママへ  いゆ

 いつもありがとう。いゆはやさしいママが大好きだよ。ママはいつもやさしいから大好きだよ。土曜日か日曜日ママがいるときいつもなんか楽しいよ。生まれてきてよかったよ。

 

 お母さんへの手紙  たつ

 お母さんへ

 いつもごはんをつくってくれてありがとう。

 かあさんのごはんはまあまあだけどおいしいよ。

 せんたくしてくれてありがとう。

 せんたくたたんでくれてありがとう。

 この手紙はこの手紙で味があってよい。さて,これをどう料理するか。保護者参観で発表させるか。その前に清書させ,画用紙にでも貼らせて贈り物にさせようか。推敲の観点を指導する。そして,清書させる。更に,他の家族への手紙も書かせるか。指導5分,推敲10分,清書10分,2本目10分,画用紙貼り5分で完成か。そして,それぞれに発表させよう。そうしよう。(^^)v

 官制研
 今日は教育課程研へ行った。早く学校へ戻りたい!


 11月25日(日)
 感謝作文
 道徳の授業を火曜日に行った。その際に子どもが書いた家族への感謝作文である。本当にかわいい子ども達である。

 子どもの作文抄

 

 大好きなお母さん せい

 お母さんへ

 いつもぼくのせわとかせんたくとかちゃわんあらいをしてくれてありがとう。

 バドミントンにおくってくれたり,ごはんをつくってくれたりして本当にありがとう。

 ぼくもママの手伝いをこんどからやるよ。

 

 お母さんへ いか

 お母さん,いつもありがとうございます。お母さんはいつもいそがしそうにしています。私はお母さんのおてつだいがすきです。

 私はお母さんのことが大好きです。

 

 お母さんへ じゅ

 いつもいつもありがとう。なぜなら朝食をつくってくれるからです。ありがとうございます。たまにてつだいをしています。でも,ほとんど一人でやっています。とてもすばらしいと思います。

 私をうんでくれてありがとう。とてもうれしいです。なぜならいつもうれしいからです。いっしょうけんめい,がんばって下さい。いつもありがとうございます。

 こんどからたくさん手伝いをします。とてもうれしいです。

 私はかんしゃしています。なぜならいつもやさしいからです。

 

 大好きお母さん こだい

 お母さんへ

 お母さんはいつも僕の事を育ててくれてありがとう。僕はお母さんから生まれてよかったと思う。

 いつもお母さんは,せんたくや,そうじでたいへんだね。

 僕も少しはいろんなことを手伝いたいよ。

 

 きれいなお母さん さお

 お母さん,いままでありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。

 おかあさんはやさしいから,私はお皿洗いを手つだいました。これからもよろしくおねがいします。

 

 ありがとうお母さん たく

 お母さんへ

 いつもありがとうございます。せんたくたたみをしてくれてあるがとうございます。お母さんは遊んでくれました。お客さんの子どもを見ていた僕にお金をくれました。うれしかった。りょうりもすごくおいしいです。皿あらいもしてくれて,とてもうれしかったです。ともて,ありがとうございます。今度はてつだわせてください。

 修業講の御礼状
 拝啓 向寒の候 先生には,益々御清祥の段,何よりの慶事とお慶び申し上げます。
 此の度は第11回国語修業講に御参加戴き,心から感謝申し上げます。多くの皆様のお蔭様にて,今回も皆様と野口芳宏主宰との有難い時間を過ごさせて戴きました。
 イベント開催は私達の教師修業の一つです。イベント運営者として,更に講座講師として学ばせて戴きました。参加者のアンケートにこうありました。
「鑑賞力を高める指導法が分かった。」
 野口主宰のお蔭様です。学習用語の指導法を学べました。深層義と表層義の読みも,大変分かりやすく教えて戴きました。書かれていない深層義を妥当な範囲で読ませるのです。これこそが主題や要旨を読ませる方法です。『川とノリオ』では,現実と非現実を揺れ動くノリオの悲哀と不変を象徴している川の価値を学ばせて戴きました。
 いよいよ新学習指導要領では,我々が主張してきた言語活動の系統化が求められます。各教科で必要な言語活動を国語科で扱うのです。そして,各教科で更に言語活動を適正にさせるのです。これらが一つの系統化です。来年度は,国語科から各教科へ系統化させる言語活動の指導法をテーマに修業講を開催します。是非,御参加下さい。
 鍛国研(「鍛える国語教室」研究会)では,学力形成を保障しない国語授業,生活に役立たない国語授業の改革を目指しています。向上的変容の喜びの連続保障が子どもを国語好きにします。そうすると,子どもも教師も国語授業が好きになるのです。
 主宰に学んでいる我々が,国語好きの子どもを育てる授業,学力形成を全員に保障する授業をそれぞれの学校で提案していきましょう。主宰からの学びを多くの先生,多くの子どもへと伝えるのが主宰に学んだ我々の使命です。一回一回の学びを大切にし,我々が後世へ伝えていきましょう。どうか,皆様のお力添えをお願い致します。
 今回も野口先生を始め,皆様のお蔭様にて,成功裏に開催できました。有難うございました。再会を楽しみにしています。次回もお待ちしています。      頓首

 楽しくも有難い3日間だった。これからの教育活動に役立てて戴きたい。


 11月19日(月)
 算数と理科テスト平均点
 算数は『はこの形』のテストを行った。平均点は93点だった。理科は『明かり』のテストを行った。平均点は94点だった。教えたことをよく覚えるようになった。記憶力が伸びている証拠だ。中学年の時期に記憶力が伸びる子は,その後も心配ないだろう。逆に記憶力をきちんと伸ばせなかった子はいつまでも伸びないかもしれない。よく育っている3年生である。算数はあと3単元で下巻が終わる。2学期で教科書教材を終わらせよう。これまで高学年を持ったときも,2学期末に下巻を終わらせていたものだ。難しい問題ではない。
 
 子どもの詩

 

 詩を書かせた。最初は好きに書かせた。次に一番の思い出を書かせた。いずれかだ。

   楽しいキャンプ 聖

 ハマナスへ行った 家族と友達で

 真夜中 歯が痛くなった

 お母さんが 見えた

 ザブーン ザブーン

 海の音が聞こえる

「痛い。」

 まるで 

ペンチで歯を抜かれているようだ

 お父さん お姉ちゃん 友達は

寝ていた

 

  生まれた喜び 南

私は今 生まれた 五月十四日

 誰かの声が聞こえた

 泣いた 怖くて泣いた

 いつの間にか寝ていた

 変なにおいがした

 ずっと お母さんのお腹の中

 だから 何のにおいか 分からない

 一日がたった 

ずっと寝ていた 少したつ

 ママが見えた

昨日は見えなかったのに

 病院のベッドだ

 十分くらいたった 

また 寝てしまった

 次の日になった 

 もう 目がすっかり開いた

 いろいろなものが見えた

 生まれてよかった

 

  木を切らないで 達

 はっぱがついている

 じゃまだ

 こどもたちがはっぱをとっている

 ちょっといたい

 なかまがまた切られた

 しょっちゅう切られる

 それで森がどんどんなくなっている

だからやだ

 もうすぐ切られる

 

  木のかっこよさ 萌

 木の幸せ

 子供が見えた

 私は 笑顔で見ていた

 子供の数は 15人だった

 男の子が7人

 女の子が8人

 そのとき カラスが子供をおそった

 私は気づいた 

 私は起った

 カラスはにげていった

 

 天国のような山 拓

 モエレ沼公園にいる

 3年生だ

 言った

「きもちいい!」

 お母さんが言った

「そうだね。」

 山を登って 空気をすう

 強い風が 吹く

 暑い夏 汗をおとす

 もう一つの山 登った

 こっちは景色が良い

 

  うれしい発表会 優

 発表会で 楽しかったこと

 体育館に入ったら 

はくしゅをしてもらった

うれしかった

まちがえないでふけたこと

げきに合わせてふけたこと

とても うれしかった

一番 むずかしかったところもふけた

 

水色の言葉 剛

私 心

色 水色

形 どんな形

丸だろう

大きさ どれくらい

中ぐらい

 

美しい心 ひ

私は心が目に見える

私の心は何色だろう

そしたらみてみるか

それはピンク色だった

私はそう思う

心を見てそう思った

みんなの心を見てみよう

いろんな人がいろんな色に

水色とかはとてもきれい

ピンクもかわいいからいいっか

 

ああああああおとされた自分 地

パラパラパラ

おちてきた

もうすこしで ぼくもおちそうだ

しらない子どもがきた

ああああああ

おとされた

まけない

 

  命の自分 啓

僕にも前世があったんだ

 始めはナスに なっていた

 だけど収穫されちゃって

ついに僕は食べられた

 

  いろいろなものの音しりとり 拓

 しろとり

 

 めにみえるリズム

 いちどはじめたらつづけたい

 しりとり

 りんご カリッ

 ゴリラ ウホー

 らっぱ パッパラパー

 ぱんつ ビタビタ

 つば プップッ

 ばね ビッニョービッニョー

 ねこ ニャー

 ことり チュンチュン

 りく パオーン キッキキ

 くぎ キュキュキュ

 ギター ジャーン

 

  うれしかった 奈

「勝った!」

 トランプのスピードで勝った

 あとのトランプでは 2位だった

 でも スピードはとくいだから

 女王の気分だった

 夜 焼肉を焼いて食べた

 ミントが家の中でにげた

「つかまえたよ。」

 

  風でゆれる 結

 私は 緑色

 風で 葉が

 とびちる

 どんどん葉が

 なくなる

 でも 風が

 気持ちいい

 風でゆれる

 

 子供達が 下で

 遊んでいる

 私をたたいている

 いたい

 やっと やめて くれた

 

  たたかいのようなげき 滉

 ブザーがなった

 鉄琴をたたいている

 最後になった

 歌 終わった

 げき 始まった

「ピノキオ しずかにしなさい。」

 ゼベット父さん もりざねくんだ

 げき 終わった

 歌 始まった

 また 鉄琴たたく

 うまくできた

 

 どのような心 将

私の心 色 形

どんな形

どんな色

三角

水色

どんな大きさ

大きい

どんな名前

わからない

 

先生はこういう詩が好きだな。見えないものを言葉で探る。特に心は見えないよね。しかし,「大きい」心を目指したいね。

さりげなく,それを示しているような表現が面白い。

 

  笑っている心 か

 心 中に入った

 目 見た 心

 まるで ハートのようだ

 甘ずっぱい心

 ピンク 心

 

 自分の心 目見た 心

 優しいような心

 たくさんつまっている 心

 大きい心

 笑っている 心

 

  かわいいね 波

 きれいだね

 くいずが上手で

 ちくわみたいに細い

 みかんみたいで

 ずけいが上手

 くみみたいでキレイだね

 

  私の位置 直

 私は 何処に居るのか

 太陽系の 地球の上か

 太陽系とは 一体何処か

 結局 何処にいるのかすら分からない

 最後は先生の詩だ。通信の行が空いたので書いてみた。


 11月18日(日)
 第44回鍛国研空知ゼミ例会
 11月16日(金) 第44回例会報告
 教員4名,小学生6名,保護者1名の11名で学びました。以下,概要です。

 1 物語文の読解指導(柳谷,45分間)
 『わらぐつの中の神様』を45分間で指導した。1人でこんなに時間を使ってしまった。その結果,釜谷さんと冨樫さんの授業ができなかった。大変失礼した。情景,人物,話者,主題を指導した。なぜ,大工さんは何度も買いに来たのか。ここから大工さんの心情を読ませた。そして,主人公の心情を抽象化した主題を提示した。

 2 説明文の読解指導(柳谷,15分間)
 『一秒が一年をこわす』の初めの部分を15分間で指導した。平成14年版の光村出版の教材である。現行教科書からは消えている。面白い教材なので,この教材を使った批判読みを指導した。批判読みの始めの段階の要約指導を行った。批判読みの初期段階では,言葉を削らせる指導が必要である。

 3 詩の鑑賞指導(大谷,30分間)
 『素朴な琴』の指導である。動詞の複合語を指導し,琴を読み解かせた。見事な鑑賞指導だった。

 終了後は大谷邸にて,小宴を持った。体育の研究会の話題で盛り上がった。このような学びの場があるお蔭で,教師人生パラダイスである。次回は12月7日(金)18:30〜20:00。私は志賀直哉で主題読解の技術を提案する。


 11月14日(水)
 かけ算筆算テスト平均点
 筆算のテストを終えた。学級平均点91点だった。柳谷学級は優秀である。ただし,学級平均点が91点でも,点数の低い子はいる。40点,50点,60点の子である。筆算はできている。しかし,筆算の意味を問われる問題で点数を落としていた。家庭学習での復習が少ないと授業での学びを忘れる。きちんと復習して貰いたい。国語は3年生のまとめテストを再来週行う。漢字の復習を家庭学習ですべきである。それにしても優秀な子ども達である。3年3組の国語は平均点95点以上,算数は平均点90点以上である。学力低下などの話題とは柳谷学級は無縁である。みんなのがんばりがすばらしいからだ。その柳谷学級でも,授業中にきょろきょろして集中できていない子もいる。そういう子は学力が落ちる。間違いないだろう。集中力は学力向上にかなり重要だ。

 リコーダーの練習をしよう
 「ド」の音が出ない。うるさがれるだろうが,家で練習をして,保護者に聴いて貰おう。ソファミレドが今回のリコーダーテストになる。

 明日,リハーサルだ
 美園フェスティバルでの発表準備を進めてきた。まだまだ準備が完成していないグループもある。がんばろう。明日,リハーサルを行う。

 来週と再来週
 来週水曜日午後から,野付小の共同研究者として出かける。22日が野付小の公開研究会である。これまで柳谷先生が野付小の先生方に助言してきた。その先生方が授業公開を行う。子どもも先生もものすごく向上的に変容している。今年度最後の授業参観である。1年生は「柳谷先生!」と出迎えてくれる。かわいい子ども達である。研究熱心な先生方である。
 再来週の月曜日と火曜日は札幌へ出張である。美園フェスティバルの前だが仕方がない。3年3組は今週でだいたい完成させる。だから,安心して出張する。かわいい子ども達よ,明日のリハーサルを成功させよう。
 


 11月11日(日)
 1111だ。
 1が4つ並んでいる。何か嬉しい。
 今日も朝から,第11回国語修業講の準備をしている。このような準備を私は楽しんでいる。事前に計画するという仕事は面白いものだ。このような計画は授業計画と似ている。事前に出来る限り事態を推測する。そして,出来る限りの対策を講じておく。
 来年度のイベント計画も少しずつ出来てきた。楽しみばかりだ。
 


 11月10日(土)
 ココアクッキーの作り方
 今日はココアクッキーを作った。3年生が作りたいといっていたので,事前に作ってみた。生まれて初めてクッキーなんぞを作った。
 以下,5人分の作り方である。
 1 小麦粉100gとココア15gをふるって混ぜる。
 2 常温で軟らかくしたバター80gと卵黄2個と砂糖40gを混ぜる。
 3 1と2を混ぜて,冷蔵庫で1時間置く。丸い球にして,ラップで包む。
 4 クッキングシートの上で2ミリの厚さに伸ばす。めん棒に付かないように小麦粉を振る。
 5 好きな型にする。
 6 熱したオーブントースターで180度に熱する。これを20〜30分くらい焼いたら完成である。
 7 焼いた後10分間くらい冷ます。この分量で30個完成した。

 お菓子の作り方を発表したいと言う。レシピを書いたり,ポスターを書いたり,作り方の説明をしたりと数名の3年生が準備を進めている。
 発表前日,私は教育課程研で学校にいない。そこで,当日朝に1〜3の作業を見届ける。5人分を私1人で20分間かかった。50人分を作ると言っていたので,10人分の材料にして,5人で準備させよう。1時間もあれば,準備できるだろう。
 4の作業は15分でできた。ここを参加者に体験させる。作り方の説明をして,実際に作らせて30分くらいだろ。5人のグループにさせて,10ヶ所で作らせる。するとオーブントースターが10台必要になる。そんなにあるのか。ここが最大の難関だ。とりあえず,出来たクッキーを食べながら考えよう。(^^)v

 新学習指導要領の話題
 新学習指導要領が23年度から完全実施になりそうだ。21,22年が移行措置か。
 主な改善事項を見るとこうある。

「各教科等においては、国語科で培った能力を基本に言語活動を充実することの必要性を十分に理解し、言語活動を各教科等の指導計画に位置付け、授業の構成や進め方を改善する必要がある」

 これは拙著『〈学習用語のカテゴリー化〉で〈国語学力〉を育てる』で主張した「『言語活動』を適正にするために『学校生活全体で』育てる」(110ページ)と同じ発想だ。教科間の言語活動の系統を計画すると「言語活動を各教科等の指導計画に位置付け」ることができる。

 学校全体で必要な言語活動を国語科で指導する。そして,国語科で指導した言語活動を学校生活全体で系統的に扱うという主張である。
 来年度の修業講では,教育課程編成講座を入れたい。

 まずは23日の第11回国語修業講(釧路会場)にて,言語活動の系統化の必要性に触れる。
 基礎・基本の充実にしても,言語活動の充実にしても,我々鍛国研の主張が求められる内容である。大いにそれぞれの職場で主張していきたい。

 第11回国語修業講準備開始
 この忙しい時期に,わざわざお金を払って修業講に参加して下さる先生方に心から感謝したい。

 我々にしても,どこからも旅費は出ない。自腹での参加である。しかし,このような学びをし続けることができる身の有難さに心から感謝したい。野口先生がいらっしゃり,修業講に参加して下さる方がいらっしゃるから,今回も学ぶことができる。

 今日から参加者MLを開設し,『川とノリオ』『くらしと絵文字』の教材研究を始めよう。更に,新学習指導要領での教育課程編成を提案していこう。言語活動の系統化は私が数年前から主張している内容である。教科間の言語活動の系統が今度の教育課程の編成には必要である。各学校で,文科省が言うようにきちんと教育課程を編成するかどうかは分からないが。


 11月9日(金)
 第11回国語修業講締切日
 今日が標記の締切日である。今回は今のところ参加予約者が少ない。企画に問題があるのだろう。それにしても,地元釧路の先生の参加が少ない。野口先生に学びたいという意欲ある教師はいないのか。
 明日からは当日受付である。このような研究会に参加し,自らに投資していこう。授業力が向上すると,毎日の出勤が楽しくなる。

 2日間の不在
 2日間,防火管理講習を受けた。
 『一つの教師論』(斎藤喜博著,国土社,1965年)を読んだ。
 風邪をひいていたし,座りっぱなしでだったので,かなり疲れた。幸いヘルニアの再発には至らなかったので安堵した。連日2時間くらい歩いて,ダイエットに努めた。

 この本は私が教師になる前に購入した本である。書斎を整理していて発見した。読んでいて,多くの意見を持った。特に考えたのは次だ。
「私はこの三月で,教師生活三十五年を終わるわけだが,私はこの三十五年の間,教師生活をよいと思ったことは一度もなかった。」
 22ページにこう書かれてある。
 私は教師を何度も辞めたいと思った。自分の無力に辟易したからである。しかし,あるときから変わった。野口先生との出合いからである。
 野口先生と出合い,野口先生に学んでいるうちに,教師という職業の醍醐味を味わうことができるようになった。今は,授業をし続けている自分が何て幸せなんだろうと思う毎日である。教師人生パラダイスである。

 子どもが毎時間の授業で向上的に変容する。そのために,私は毎時間全力で臨む。上手くいかない場面ばかりである。しかし,子どもは僅かでも向上している。それを見るのはまさに醍醐味である。
 私は斎藤氏のように厳しい毎日を過ごしていないのだろう。反省して,更に自らに厳しく授業に臨まなくてはいけない。斎藤氏の姿勢に教えられる。しかし,斎藤氏はかわいそうである。こんなすばらしい仕事を「よい」と思えなかったのだから。私は野口先生との出合いのお蔭様で,授業が楽しくて仕方がない。明日も楽しみである。
 2日間,私がいなかった学級の様子を聞くのも楽しみである。 

 野口先生に学ぶと,職業観を転換できる。多くの教師に,このような意欲を持って貰いたい。野口先生と共に学び会おう。修業講の申込み締切りは今日だ。

 『ソメコとオニ』授業記録(前半)
 

 『ソメコとオニ』の授業記録,200711日(月)2校時目

 

 姿勢を正して。礼。

1 お話対話を覚えているか。1年生のときにやっていた。

2 先生が物語を読んだら,どうする。

 問いを出す。

3 お話対話の時だけでなく,物語を読んだ時,問いや何を表しているかを考えながら読む。

 はい。

4 よし。3からどうぞ。

 

 3 

 斯うしてソメコは,オニに浚われて,オニの岩屋まで来てしまった。

 

5 よし。

 はい,鬼のどこまで来てしまいましたか。(子どもが問いを出す。)

 はい。鬼の岩屋まで来てしまいました。

 いいです。

6 いいよ。でも,今の言い方はかっこ悪いよね。何を問いにしたの。

 場所です。

7 場所でしょう。だから,場所はどこでしょう,と問えばよい。なるべく短く言う。

 はい。誰が誰を浚ったのですか。

 はい。オニがソメコをです。

8 それも何を問うたのか。

 人物です。

9 そうだ。このような学習用語を使って,短く問う。

 

 板書する。

 

 時はいつか。

 場所はどこか。

 人物は誰か。

 

10 浚うと言うのは何か。

 行動。

11 そう,行動だよ。行動は何か。

12 これらをひっくるめて?

 5W1H

13 それは説明文を読むときに使う言葉だ。これは物語だから。

 場面。

14 場面でもよいが,何が始まる場面か。

 板書する。

15 中心事件だ。

中心事件か。そうすると起承転結の何だ。

16 転です。

 そうだ。今日は起承転結の転の場面だ。

 時は何か。

 17……。

 オニが表れた「或る日」がまだ続いている。

 場所は。

 岩屋。

 オニがと言うとさら?

 さらった。

 ソメコがというと?

 浚われた。

 これが中心事件だ。

 板書

 

|中心事件

 時

 場

 人物

 行動

 

 続きを読むよ。

 

 ソメコは,家の者に離れてたった一人岩屋に連れて来られても,泣いたりなんかしなかった。其処か,斯う張り切っていた。

 ――さあ,小父さんと二人っ切りで遊べるぞ!

 

 誰の心情か。

 ソメコの心情です。

 ソメコの心情だね。こうやって,ここには心情が書かれてあると読む。何という心情か。

 

 「ソメコの心情」(板書)

 

 はい。(挙手が少ない。)

 短く書く。本文に書いてあるよ。書いた人。

 はい。(まだ,挙手が少ない。でも,指名する。)

 「遊べる」です。

 そうだ。「遊べる」(板書)

岩屋に来たのに全然怖がっていない。「泣いたりなんかしなかった」と書いてあるので。

 表層義です。

 そうだ。まず書いてある心情を読む。それから深層義を読む。「遊べる」から考えられるソメコの深層義を推測する。書いていないけど,だいたい分かる心情,深層義を書く。

 はい。嬉しいです。「嬉しい」(板書)

 はい。楽しいです。「楽しい」(板書)

 そうだ。鬼は,どう思っていたの。

 怖がる。

 だから,ここに怖がると書いたら×だ。

 はい。喜びです。「喜び」(板書)

 そうだ。

 

 板書

 |ソメコの心情

 遊べるー表層義

 嬉しいー深層義

 楽しいー

 喜び

 

 次を読む。

 

連れて来られた珍しい岩屋の中は,彼方此方に路地や横町が有って暗くって,何か面白い事が一杯有りそうだった。

 

 ここも何が読める。同じでしょう。

 この文は何が書かれてあるか。

 場所。

 そう,場所だ。更に詳しく言うと,場所の様子だ。路地や横道だ。どんな岩屋か。

 道がたくさんあるような洞窟だ。迷子になるかもしれないような洞窟だ。面白いと書いてある。これは何か。

 はい。心情です。

 そうだ。面白いというのは。表層義だ。次。 

 

「な! 小父さん! 今度は隠れんぼするべえ!」

 

 今,上手に読めたなと思う人。

 もう一回上手に読む。

 

「な! 小父さん! 今度は隠れんぼするべえ!」

 

 ソメコがだから,少し高い声で読むんだよ。去年に比べると,皆の声低くなったよね。

 ふざけて読まないで,もう一回読む。

 

「な! 小父さん! 今度は隠れんぼするべえ!」

 

 最後,どうぞ。声を高くする。

 

「な! 小父さん! 今度は隠れんぼするべえ!」

 

 上手になった。はい。

 「するべえ」と言っているんでしょう。この会話文からソメコの心情を読む。「隠れんぼするべえ」だから。

 かくれんぼしたい。

 そう。書いていないけど,楽しいなあ,面白そうだなあとソメコはずっと思っている。

 どうぞ。

 

「駄目だ。俺は手紙を書くんだ。お前一人で遊べ。」

 

 (今の音読の)何が悪いか。鬼は遊んでいる場合では無い。鬼の深層義は何か。

駄目だ。

駄目だって言うのは書いてあるから。

 表層義。「駄目−表」(板書)

 そうだ。深層義は何か。深層義を考えると上手に音読できる。鬼は何をしたいのか。

 手紙を書きたい。「手紙を書きたい。−深」(板書)

 そうだよね。何の手紙だ。

 ソメコを迎えに来てくれ。

 そうではない。ソメコを浚った目的は何か。

 食べるため。

 食べないよ。

 お金。「金がほしい。」(板書)

 そうだよ。お金がほしかった。鬼は自分のことしか考えていない。私利私欲という。

 利己。

 そうだ。利己だ。だから遊びたくなど無い。早く手紙を書きたい。そこで少し早く読む。

 

 板書

 |オニの心情1

  駄目―表

  手紙を書きたい。−深

  お金

  私利私欲

 

 はい。

 

「テマギなんか書くより,隠れんぼの方が面白いぞ,テマギ止めて,隠れんぼするべ!」

 

 何が読めるの。

 心情。

 誰の心情か。

 ソメコです。

 ソメコの心情を言って御覧。「オニの心情2」(板書)

 鬼は怖がるだろうと思っている。しかし,ソメコは全然怖がらない。だから,鬼はだんだん怒ってくる。怒ると書いてあるか。「怒る」(板書)

 書いていない。

 書いていない深層義を考えながら読む。

 

「嫌だ,大事な手紙書くんだからな,お前あっちで,一人で遊べ。」

 

 更に鬼の心情として読めるのは。ソメコに何を言いたいか。

 嫌だ。「嫌だ。−表」(板書)

 嫌だって言うのも心情だ。書いてある心情をきちんと読む。更に,深く読む深層義を読む。

 ソメコに言いたいことをどんどん書けばよい。

 

 板書

 |オニの心情3

  怒る。−深

  嫌だ。−表

 

 書いた人,起立。書いていない心情だから,たくさんあるよ。

 鬼はソメコに何て言いたいのか。

 こっちから発表する。書いていない人は,どんどん書く。

 おとなしくしろ。

 もっとソメコが言うように。

 おとなしくしろ。

 邪魔だ。

 同じです。

 うるさい。

 やかましい。

 隠れんぼをしたくない。

お前とは遊びたくない。

 それに対してソメコはどう考えているのか。こういうことにソメコは気づいているのか。心情を考えられなかった人はソメコと一緒で気づいていない。そういうことに気づかないと。気づいていないソメコは何て言うか。

 

「ふうん,テマギ,誰に書くんだあ!」

 

 次の台詞どうぞ。

 

「お前の御父にだ。」

 

 それで鬼の心情が分かるかと言う問題だ。もう一度どうぞ。

 

「お前の御父にだ。」

 

 うるさい。

 話をしたくない。

 

「何て書くんだあ?」

 

 そう。本当は言いたくない。しかし,うるさいから言ってしまった。

 次の台詞を鬼は言いたくない。次の台詞を言ったら。

アウト。

言ってしまったら鬼だと。

 分かってしまう。ばれてしまう。

 言っちゃったというオニの心情は。

 めんどくさい。

 面倒だ。「面倒だ。」(板書)

 知られてもよい。「知られてもよい。」(板書)

 鬼だと言えば,どう考えると思ったか。

 びっくりする。

 泣く。「泣くな。」(板書)

 そうだ。又はうるさいから脅かせ。「脅かせ。」(板書)こういう気持ちで音読する。怖そうにするためには,速度をどうすればよい。

遅くする。

そう。「オニよりってな。」こう遅くする。

 

「金の俵一俵,馬に積んで岩屋の前に届ければ,ソメコは返してやる。もし届けねば食っちまう,オニより,ってな。」

 

 板書

 |オニの心情

  面倒だ。

  知られてもよい。

  泣くな。脅かせ。

 

 上手だ。では,隣の人とじゃんけんする。勝った人はソメコかオニの選択だ。上手に音読,2人で始め。会話文だけ。

 

 楽しそうに音読している。

 

 今度は全員で読むから,ソメコとオニの台詞を,声を変えて読む。こうやって家でも読むと楽しく読める。会話文だけ始め。

 

「な! 小父さん! 今度は隠れんぼするべえ!」

「駄目だ。俺は手紙を書くんだ。お前一人で遊べ。」

「テマギなんか書くより,隠れんぼの方が面白いぞ,テマギ止めて,隠れんぼするべ!」

「嫌だ,大事な手紙書くんだからな,お前あっちで,一人で遊べ。」

「ふうん,テマギ,誰に書くんだあ!」

「お前の御父にだ。」

「何て書くんだあ?」

「金の俵一俵,馬に積んで岩屋の前に届ければ,ソメコは返してやる。もし届けねば食っちまう,オニより,ってな。」

「ふうん。じゃ,早く書いちまえ,そして,早く隠れんぼしよう!」

「俺はオニなんだぞ。お前,俺が怖くねえのか?」

「ん,怖くない。隠れんぼしよう!」

フー……ようし!」

 

 上手でしょう。こうやって家でも読めばよい。続き。

 とても上手になる。向上的変容である。
 


 11月5日(月)
 広島市の校長先生来校
 今日は広島県の校長先生が来校され,私の授業を視察された。有難い機会なので,指導案を書き,授業公開にした。本校の校長先生,冨樫さん,釜谷さんが授業を参観して下さった。有難い。
 テキストに書かれている言語を抽象言語である学習用語に変換させる能力を鍛えると国語学力が向上する。書かれてある心情をきちんと読んでいくと,音読の表現力が高まる。実に私らしい授業だった。
 無駄な言葉も少なく,すっきりした授業だった。これから授業記録を書いていく。

 参加下さった広島の校長先生に感謝したい。
 冨樫さんも釜谷さんも子どもの向上を賛嘆してくれた。私も子ども達の向上に驚いている。作文力も発言力も春とは全然違う。今日の音読もすばらしかった。一度もこの場面を練習していなかった。今日の授業だけで,向上的変容を遂げた。撃てば響く子ども達である。

 野口先生のDVD選集のカタログアップ
 野口先生の授業DVD選集が完成した。カタログをアップした。是非,御覧戴きたい。そして,教師自らの授業力をアップして,子どもの学力向上に貢献しよう。教師の授業力が伸びれば,子どもの学力は向上する。
 次のURLである。野口芳宏DVD選集


 11月3日(土)
 指導案アップ
 月曜日の11月5日に広島市の校長先生が私の授業を視察にいらっしゃる。有難い話である。釜谷氏の国語教育の原稿を読んだのがきっかけらしい。せっかくの機会なので,指導案を書いた。『ソメコとオニ』の鑑賞指導と「授業作文」指導を2時間続けて公開する。
 指導案は次だ。http://www17.plala.or.jp/naoir2006/2007.11.5someko.htm
 柳谷学級のかわいい子ども達に驚かれるだろう。
 今回初めて,漢字をたくさん使った教材文で指導している。国語学力を向上させるには,漢字を多用した教材文を使うのが一つの方法である。更に横書きにした。http://www17.plala.or.jp/naoir2006/somekobun.htm
 
 今日は一日,新聞を読んでいた。明日はまた,本を片付けよう。


11月2日(金)

 第43回例会報告

 昨夜は例会がありました。鍛国研/空知ゼミ学習会に参加された皆様に感謝します。

 教員3名,小学生7名の10名で学びました。小学3年生4名,4年生1名,5年生1名,6年生1名です。お兄ちゃんとまあ君が初参加でした。よく来ましたね。以下,概要です。

 

 1 説明文の読解指導(柳谷,15分間)
 『くらしと絵文字』を15分間で指導した。話題,段落,問い,答え,数字,箇条書き,文体加工の指導である。これらが説明文で行為化させたい学習用語である。

 2 6年生用の読解力マスターカード(冨樫,25分間)
 『竹取物語』を読ませた。なかなかよく出来ている教材である。中学校での指導経験がある冨樫氏なので,抵抗無く,スムーズに進めていた。小学3年生も6年生も喜んでいた。古典を小学生から扱う必要がある。

 3 読書PRスピーチ指導(柳谷,20分間)
 『国語学力マスターカード 3年生用』の指導である。この教材を使うと,簡単にスピーチ指導が出来る。特にまさ君が喜んでいた。自分の自信のある分野を持つのは大事である。メモを書く前に,1度スピーチ練習をさせた。

 4 物語文の鑑賞指導(柳谷,20分間)
 『川とノリオ』を20分間で指導した。中心事件,主人公,話者の語り,クライマックス,主題を読ませた。主題読解の技術を提案した。主題を今回はこうした。「原爆で母を失ったノリオの悲痛」戦争の悲惨さではなく,ノリオの悲痛だと私は読んだ。

 5 面白作文指導(大谷,15分間)
 起承転結の作文を書かせる指導である。子ども達が熱中する面白い指導だった。

 今回私は第11回国語修業講で野口先生に依頼している2本の教材で授業しました。私はこのような学習用語を使い,斯う読みました。野口先生はどう読まれるかが楽しみです。野口先生に学ぶ前に,自分だったらこう読むという指導案を持って臨むとよいです。釧路会場での楽しみが増えました。

 終了後は『あかちょうちん』で歓談。おでんと牡蠣がおいしい季節になりましたね。

*第11回国語修業講(釧路会場)の申込締切り1週間前になりました。皆様の参加をお待ちしています。

 面接
 金曜日には,教育長面接があった。ここへ来て,初めて異動のための面接である。周りの方が動いてくれて,職場が決まる。有難い話である。それにしてもこの職場を去るのは,何とも悲しい話である。過去最高の有難い学校である。