11月5日(月)
 広島市の校長先生来校
 今日は広島県の校長先生が来校され,私の授業を視察された。有難い機会なので,指導案を書き,授業公開にした。本校の校長先生,冨樫さん,釜谷さんが授業を参観して下さった。有難い。
 テキストに書かれている言語を抽象言語である学習用語に変換させる能力を鍛えると国語学力が向上する。書かれてある心情をきちんと読んでいくと,音読の表現力が高まる。実に私らしい授業だった。
 無駄な言葉も少なく,すっきりした授業だった。これから授業記録を書いていく。

 参加下さった広島の校長先生に感謝したい。
 冨樫さんも釜谷さんも子どもの向上を賛嘆してくれた。私も子ども達の向上に驚いている。作文力も発言力も春とは全然違う。今日の音読もすばらしかった。一度もこの場面を練習していなかった。今日の授業だけで,向上的変容を遂げた。撃てば響く子ども達である。

 野口先生のDVD選集のカタログアップ
 野口先生の授業DVD選集が完成した。カタログをアップした。是非,御覧戴きたい。そして,教師自らの授業力をアップして,子どもの学力向上に貢献しよう。教師の授業力が伸びれば,子どもの学力は向上する。
 次のURLである。野口芳宏DVD選集


 11月3日(土)
 指導案アップ
 月曜日の11月5日に広島市の校長先生が私の授業を視察にいらっしゃる。有難い話である。釜谷氏の国語教育の原稿を読んだのがきっかけらしい。せっかくの機会なので,指導案を書いた。『ソメコとオニ』の鑑賞指導と「授業作文」指導を2時間続けて公開する。
 指導案は次だ。http://www17.plala.or.jp/naoir2006/2007.11.5someko.htm
 柳谷学級のかわいい子ども達に驚かれるだろう。
 今回初めて,漢字をたくさん使った教材文で指導している。国語学力を向上させるには,漢字を多用した教材文を使うのが一つの方法である。更に横書きにした。http://www17.plala.or.jp/naoir2006/somekobun.htm
 
 今日は一日,新聞を読んでいた。明日はまた,本を片付けよう。


11月2日(金)

 第43回例会報告

 昨夜は例会がありました。鍛国研/空知ゼミ学習会に参加された皆様に感謝します。

 教員3名,小学生7名の10名で学びました。小学3年生4名,4年生1名,5年生1名,6年生1名です。お兄ちゃんとまあ君が初参加でした。よく来ましたね。以下,概要です。

 

 1 説明文の読解指導(柳谷,15分間)
 『くらしと絵文字』を15分間で指導した。話題,段落,問い,答え,数字,箇条書き,文体加工の指導である。これらが説明文で行為化させたい学習用語である。

 2 6年生用の読解力マスターカード(冨樫,25分間)
 『竹取物語』を読ませた。なかなかよく出来ている教材である。中学校での指導経験がある冨樫氏なので,抵抗無く,スムーズに進めていた。小学3年生も6年生も喜んでいた。古典を小学生から扱う必要がある。

 3 読書PRスピーチ指導(柳谷,20分間)
 『国語学力マスターカード 3年生用』の指導である。この教材を使うと,簡単にスピーチ指導が出来る。特にまさ君が喜んでいた。自分の自信のある分野を持つのは大事である。メモを書く前に,1度スピーチ練習をさせた。

 4 物語文の鑑賞指導(柳谷,20分間)
 『川とノリオ』を20分間で指導した。中心事件,主人公,話者の語り,クライマックス,主題を読ませた。主題読解の技術を提案した。主題を今回はこうした。「原爆で母を失ったノリオの悲痛」戦争の悲惨さではなく,ノリオの悲痛だと私は読んだ。

 5 面白作文指導(大谷,15分間)
 起承転結の作文を書かせる指導である。子ども達が熱中する面白い指導だった。

 今回私は第11回国語修業講で野口先生に依頼している2本の教材で授業しました。私はこのような学習用語を使い,斯う読みました。野口先生はどう読まれるかが楽しみです。野口先生に学ぶ前に,自分だったらこう読むという指導案を持って臨むとよいです。釧路会場での楽しみが増えました。

 終了後は『あかちょうちん』で歓談。おでんと牡蠣がおいしい季節になりましたね。

*第11回国語修業講(釧路会場)の申込締切り1週間前になりました。皆様の参加をお待ちしています。

 面接
 金曜日には,教育長面接があった。ここへ来て,初めて異動のための面接である。周りの方が動いてくれて,職場が決まる。有難い話である。それにしてもこの職場を去るのは,何とも悲しい話である。過去最高の有難い学校である。


 10月26日(金)
 ニュース・スピーチ

 昨日のニュース・スピーチはなほちゃんだった。北海道新聞の一面の記事でスピーチを行った。学力テストでの小6の結果が北海道は全国で46位だったというニュースである。

上手にスピーチしていた。

あまり関心がなかったが,学力テスト問題(小6)とその結果を見てみた。すると,簡単な問題ばかりである。例えばこうだ。

A問題 1 漢字の読み書き

次の読みだ。導く。重ねる。責任。次の書きだ。きょうりょく。そうだん。魚をやく。

小6で,「そうだん」を書けていない子が4割いた。

 

A問題 2 接続語の選択(選択肢がある。)

さか上がりができなかった。(   )がんばって練習した。

選択肢は次だ。だから,または,なぜなら,ところで

朝から雨がふっている。(   )風も出てきた。

選択肢は次だ。それとも,それでは,それに,あるいは

友達の家に電話をした。(    ),友達はいなかった。

選択肢は次だ。そのため,けれども,このように,それから

 

A問題 3 指示語の内容

今日,わたしは,父に本を買ってもらいました。これは,前からほしかったものです。

これ→

人には,それぞれの考え方がある。自分の意見をおし通していやがられるのはそのためだ。だからといって,人の意見に従ってばかりではつまらない。おたがいの考えを大切にすべきだ。それさえできれば,わたしたちはおたがいを認め合って話し合うことができるはずだ。

それ→

@        人には,それぞれのかんがえかたがあること

A        自分の意見をおし通すこと

B        人の意見に従うこと

C        おたがいの考えを大切にすること

 

以下,タイトルだけを拾う。タイトルを見てもわかるように,国語教科書だけの学習でなく,日常生活からの問題がある。私がこれまで,授業で扱っているような教材である。

このように,日常生活に役立つ国語学力を国語の授業で教材として扱う必要がある。そのためには,国語授業で扱う学習用語を具体的に指導する必要がある。北海道で国語を教えている教師の皆さん,一緒に学び合いましょう。

 

 A問題 4 漢字字典を使う/ A問題 5 文を構成する / A問題 6 インタビューのメモを取る/ A問題 7 スピーチをする / A問題 8 説明を書く /  A問題 9 段落の内容を把握する / A問題 10 登場人物を把握する / B問題 1 話し合いを計画的に進める / B問題 2 新聞記事を書く / B問題 3 比べて読む<二人の感想文>/B問題 4 情報を読み取る<お客様感謝セールのちらし>

 子どもの国語学力向上を保障する授業力を向上したいという前向きな先生は是非,11月23日に釧路で行う第11回国語修業講へ参加しましょう。国語学力を具体的に形成する授業を我々は提案します。詳細はこちらです。 http://www17.plala.or.jp/naoir2006/2007.10iben.htm


 10月25日(木)
 私の気になる人
 子どもの作文を読んでいると心が温かくなる。かわいい3年3組の教え子達である。
 

 いつも明るい○ちゃん ○

 担任の柳谷先生がおっしゃった。

「自分の気になる人を決める。」

 私は,最初,誰にしようかまよった。でも,仲良しな人でもいいかな,と思った。

 私は,こう言ってすわった。

「○ちゃんにしよう。」

 ○ちゃんは,3年生の2学期から,仲良くなった友達だ。

 ○ちゃんが言った。

「いっしょに遊ぼう。」

 私が言った。

「いいよ。○の家で遊ぼう。」

 そのときは,バドミントンをやった。とても楽しかった。○ちゃんは,いつも笑顔だ。

「楽しかったね。また,遊ぼう。」

 

おもしろい君 

クラスの○君。○君は,笑わせてくれる,笑いをとる人だ。おもしろくて,大笑いしそうだった。キャッチボールをやっているとくも元気な○君。

一緒に帰ったとき,○君は言った。

「今日,遊べる。」

 私は言った。

「遊べない。」

 お母さんは,どこに行くかと心配だと思うから遊べなかった。

 私は,おもしろいことをしたら,○君は大笑いする。

 私がふざけているときに○君は言った。

「調子こくな。」

 本当におもしろい人だ。

 

 太陽のくん ○

 私の気になる人は,友達の○くんだ。

 僕は,○くんが,やさしいと思う。なぜなら,すなおでけったりしないからだ。僕は,○くんのことが好きだ。なぜなら,○くんがかわいいからだ。

 ○くんは,太陽のようだ。なぜなら,笑ったりすると顔が赤くなったりするからだ。

「○!」

 ○くんは,こう言った。

「今日遊べる。」

「遊べるよ。」

「じゃあ,グラウンドで遊ぼうね。」

「いいよ。」

 野球をした。負けた。くやしかった。

「ばいばい。」

 

かっこいい人 ○

柳谷先生がおっしゃった。

「気になる人を書きなさい。」

 私は,気になる人をきめていた。その人はすきな人でした。その人のなまえは,おなじくらすの○ちゃんである。○ちゃんは,お礼はいってくれないけど,やさしい人だ。

 ある日○ちゃんに私はこう言って○ちゃんにおかずをあげた。

「はい,○ちゃん。」

 でもお礼は言ってくれなかった。でもやさしい○ちゃんだからきっとお礼をはずかしくて言えないんだ。やっと見つけたところは,べんきょうだった。べんきょうは,けいさんがとくいそうだった。柳谷先生がおっしゃった。

「清書に入る。」

 

仲良しなお友達 ○

「一緒に遊ぼう。」

 私が言った。

「いいよ。遊べるよ。」

 大親友の○ちゃんが言った。

「○ちゃんと遊んだことなかったから良かった。」

 私は言った。

私の心はドキドキしていた。初めて○ちゃんと遊ぶから楽しいだろうな。

○ちゃんは優しい。私がえんぴつをおとしたらひろってくれる。私は嬉しい気持ちになる。○ちゃんはとても仲の良い友達だ。

「楽しかったね。また遊ぼうね。」

 私が言った。

「○も○ちゃんと遊べて良かった。」

 

 友だちのやさしいちゃん ○

 私の気になる人は,○ちゃんだ。なぜなら,やたしくしゃべってくれるからだ。私は,○ちゃんの行動を覚えている。○ちゃんはこう言った。

「今日いっしょに帰れる。」

 私は,友達の○ちゃんに,こう言った。

「いいよ。」

 私は,○ちゃんと遊ぶ日はすごく楽しい気がする。私は,○ちゃんとの思い出がある。前,○ちゃんといっしょにメモちょう交換を何回もしたことがある。

 私は,メモちょう交換をしてくれる○ちゃんが大好きだ。

 すごい柳谷先生 ○

 私の気になる人は,担任の柳谷先生だ。発明家みたいな柳谷先生だ。

 私は,柳谷先生がすごいと思った。なぜなら,いつも本を読んだり,電子辞書をポケットに入れたりしているからだ。

 出から,柳谷先生はすごい。私は,柳谷先生に3年間教えてもらっている。私は,すごくうれしい。なぜなら,まさか,3年間いっしょになるとは思っていなかったからだ。その柳谷先生とは,いっぱい思い出があった。

 東山公園でソリすべりをしたり,雪がっせんをしたりした。他にも,いっしょにプールで泳いだりどんぐり拾いをしたりもした。その時はすごく楽しかった。

 でも,本当に3年間いっしょでうれしい。

 

 やさしいちゃん ○

 私の気になる人は,○ちゃんだ。なぜなら,やさしく声をかけてくれるからだ。だから私は○ちゃんをえらんだ。

 ○ちゃんはこう言った。

「いっしょに遊ぼう。」

 私はこう言った。

「うん。いいよ。」

 私は○ちゃんとの思い出がある。1年生のとき,プールで遊んだことがある。水中ジャンケンやおんぶをプールの中でして遊んだ。そのとき,私はとても楽しかった。また,夏になったらいっしょに遊びたい。いつもやさしくしてくれる○ちゃんが私は大好きだ。

 

 しつこいお兄ちゃん ○

 おもしろい○お兄ちゃん。お兄ちゃんが大好きだ。なぜなら,家に帰ってきたらパソコンをする。そして,私がたのんだら,いろいろなことを調べてくれるからだ。

 お兄ちゃんはすごい。なぜなら,家に帰ってきたらすぐパソコンをしているからだ。だから,パソコンを使うのがすごい。私がたのんだら,お兄ちゃんがこう言う。

「調べていみある?」

 そして私は百円あげる。でも,あげないときもある。あげたとき,何日かたったらかえしてくれる。でも,かえしてくれないときが多い。

 だから,かえしてくれる方が少ない。

 

 優しいちゃん 

 大の仲良しのちゃん。

「はい。これ落としたよ。」

「有難う。」

「どういたしまして。」

「教えてくれたの,有難う。」

「うん。」

 いつも仲良しのちゃん。優しい。だから,けんかをしない。

 それほど仲良しの二人。

 なぜ,それほど大の仲良しになったのか。

 一緒のクラスになって初めて遊んだとき,ちゃんのにがおえをかいてわたした。

 私もにがおえをもらった。

 嬉しかった。

 

 楽しい友達 

 友達のちゃん。

 ちゃんはすごくプライドがたかいしだれにもまけたくないんだ。ぼくがあそびにいくといつもカードであそばなきゃいけなくなるんだ。それにもってこなかったときにかしてくれる。いやでもやらせてくれる。ありがとうとおもうけどちょっとやだ。

 ぼくがあそびにいくときのぼっこをふりまわしてるおとがなる。だけどもぼくはいつもあそびにいくとあそんでいる。

 ぶうん,ぶうん。

 ぼくはちゃんはだめだとおもう。だからやんないほうがいいとおもう。

 ぼくはときどきちゃんにうしろからせまっておどかすことがある。

 

 大好きな 

「いっしょに食べよう。」

 こう言ってくれるのは同じクラスの君。僕が好きな,友達だ。

 お笑い芸人の様な君だ。なぜなら,お笑い芸人の真似をする。

 僕は君のことが好きだ。なぜなら面白い。可愛いからだ。

 君と時々遊ぶ。遊ぶときには,キャッチボールや野球の試合などをよくやる。君も僕も野球が好きなのだ。いっしょに,なるべく多く君と,遊んであげたい。

「また,いっしょに遊ぼう。」

 

 おもしろい兄 

 笑わせてくれる。あこがれている。なぜなら,おもしろいからだ。

 お笑いげい人のような兄。いつも食じ中に笑わせてくれる。すごくおもしろい。

 楽しい兄の君。かっこいい名前だ。いつも笑わせてくれる。

兄はテンションが高い。だから明るい。いつも笑顔だ。

 私も兄を笑わせたい。なぜなら,いつも笑わせてもらっているからだ。だから,笑わせたい。いっしょにやきゅうをやってもらった。すごく楽しかった。また兄とやきゅうをやりたい。兄が言った。

「おもしろい。」

 すごく楽しかった。

 

 笑顔いっぱいの柳谷先生 ○

 たんにんの柳谷先生の行動は,いつも正しいと思う。たとえば,子どもにおしえるとき,よりみちをしない。まっすぐ行く。先生の行動は無駄がないと思う。

 先生の笑顔はいつもみんなを笑顔にしてくれる。

 私は,休み時間に,先生に話しかけたらいつも,答えてくれる。私は言った。

「先生,中庭で遊ぼう。」

 先生はこうおっしゃった。

「よし,中庭でみんなで遊ぼう。」

 先生といっしょに遊んでいたら,すごく楽しい。先生はみんなの太陽だ。

 先生は国語の先生であって,もの知りはかせみたいだ。

 

 担任の柳谷先生 ○

 担任の柳谷先生がきになるんだ。なぜなら,柳谷先生がいいからだ。

 柳谷先生は,賢かった。なぜなら,私達にしらないことをおしえてくださった。6年生の漢字や5年生の漢字をおしえてくださった。

 柳谷先生は,作文力マスターカードを作っている。あと,漢字マスターカードも作っている。すごい。

「柳谷先生。」

 私は,よんだ。柳谷先生はすぐ私を見てくれた。ちゃんと話を聞いてくれた。

 

 おもしろい ○

 クラスが同じ○君。

 ○君は気になるんだ。

 ○君はおもしろいことを話すから気になるんだ。

 ○君がなぜ気になる人かの理由はけっこう金が多いからだ。しかもラジコンも10個い上あるからだ。

 ○君はなぜかおもしろい。なぜなら,おもしろい顔やおもしろい話をするからだ。

 ○君はいつも元気であんまり休んでいないから僕はうらやましい。だから時にはすごいなあと思う。

 だからこそ朝はこうよぶんだ。

「○君,おはよう。」

 ○君との思い出はいつも○君と遊ぶことなんだ。

 

 力づよいひちょり ○

 日本ハムのにちょりは足がはやい。足がはやいから,ヒットをうったらすぐ走って1点がとれる。ひちょりのいいところは頭がつるつるでスポーツせんしゅらしいからだ。

 ひちょりはピンチの時,ヒットをうったことがあるからすごいと思った。ぼくはそういうつよいバッターになってみたい。だからぼくはお父さんといっしょにキャッチボールをしている。

 お父さんのボールをうっている。だけどまだまだひちょりにはおいつかない。ひちょりはどうやってボールをうっているかをきいてみたい。

 テレビを見たらひちょりがヒットをうっていた。ぼくもそういううてる人になりたい。

 

 おもしろい ○

 クラスメイトの○くん。

 ○くんは,おもしろい。なぜならあそんだとき,ラジコンのボートスクリューがひっかかって,すすまない。ゆびでボートをおしたらすすんだ。

 じゅう電がなくなった。

じゅう電がおわった。

はしらせた。そしたらスピードがあがった。

 広い水たまりがあった。そこではしらせたら,ひっかからなくなった。

「○!」

 じゅう電がなくなった。5時になったから家へ帰った。

 そしてちがうラジコンであそんだ。

「楽しかった。」

 

 だい好きな ○

 おもしろい○君が私の気になる人だ。○君のいいところは,おもしろいところとやさしいところだ。なぜ○君にしたかというと○君は,やさしいからだ。

 ○君が言った。

「ちがうみちからかえろう。」

 ○君のおもしろいところは,お笑芸能人のまねをするところがおもしろい。

 ○君はやさしいからはげましてあげたいと思う。

 私は1年生のときからおなじクラスだった。3年生になってもいっしょだった。私はうれしかった。3年間,○君といっしょにいたかった。

 

 優しいちゃん ○

 私の気になる人は,大の仲良しの○ちゃんだ。保育園で一番最初に友達になってくれた。こう話しかけてくれた。

「友達になろう。」

 私は,初めて会った人にそんなことを言えるなんて思っていなかった。だからドキドキした。私はこう言った。

「うん,友達になろう。」

 1年生になった。一緒のクラスだった。一緒に勉強したり遊んだりした。2年生になった。また同じクラスだった。家で,1回だけ遊んだ。学校で泣いているときはなぐさめてくれた。

 保育園のとき友達になって良かった。大の仲良しの○ちゃんだ。
 

 優しい○ちゃん 

「○ちゃん,一緒に児童館へ行こう。」

 私が言った。

 私の気になる人は,友達のちゃんだ。ちゃんが言った。

「いいよ。」

 ちゃんは,いつも,元気がよくて,明るくて,とてもかわいい子だ。なぜなら,みんなといつも一緒に遊んでくれる。とても,優しいからだ。

 お花のようなちゃんみたいだ。なぜなら,ちゃんは,いつも明るく元気だからだ。

 ちゃんは,どんなときでも明るいから大好きだ。

ちゃん,一緒に遊ぼう。」

 

 三振をとる 

 野球選手のダルビッシュ選手が気になる人だ。私はダルビッシュ選手が大好きだ。なぜなら,三振をたくさんとる,すごいピッチャーだからだ。

 いよいよ,試合が始まった。私は,日本ハムファイターズを応援した。

「がんばれ!」

 そして,日本ハムファイターズが勝った。うれしかった。ヒルマン監督がおっしゃった。

「シンジテマシタ。」

 私もダルビッシュ選手のようなすごいピッチャーになりたい。そして,プロ野球に行きたい。

 ダルビッシュにもっとすごいピッチャーになってほしい。

 

かわいいちゃん 

私の気になる人は,友達のちゃんだ。

 ちゃんは,かわいい。いつも,かわいい服を着ている。

 ちゃんは,いつも笑っている。

 私は,ちゃんのことが好きだ。なぜなら,いつも話しかけてくれるからだ。

 じどう館に行った。そして,ちゃんが言った。

「何する。」

 私が言った。

「自学をしよう。」

 ちゃんは,自学をするのが,はやい。私は,自学をするのがおそい。

 ちゃんは太陽のようだ。


 10月24日(水)
 明日の学級通信
 

私の気になる人

面白い作文になった。人生にとって憧れを持つのは大切だなあ。

新聞に掲載されるかも知れない。だから,人に読まれてもかまわない人を選ぶ。

こう何度も言ってあるので,通信で書いてもかまわないだろう。紹介したい。

作文としても,りっぱに書けた。2時間で完成できた。

少し気になるのは,自分が選んでいる人が自分を選んでくれていない場合である。自分が選んだ人が自分を選んでくれていなくても気を悪くしない。自分が友達だと思っている人を自分が大切にすればよいのだ。

自分が誰かに何かをして貰いたいというのは利己だ。自分が誰かのために何かをしてあげる利他が大切だ。

友達関係はどんどん変わる。友達を大切にしている子は自分も大切にされていくよ。

 

おもしろい○君 

私の気になる人は,友達の○君だ。

私は,その人がすきだ。なぜなら,おもしろいからだ。

○君とやきゅうをした。○君がヒットをうった。ぼくもうった。ヒットだった。

次に,キックベースをやった。

○君のボールは,すごくとんだので私はとれなかった。

私もけった。

私もすごくとんだ。

私は1点とった。

それで,0たい1で私がかった。うれしかった。

「またあそうぼうね。」

 ○君が言った。

 

 愛している人 

僕の好きな人の○ちゃんはいつも笑顔だ。

なぜなら2年生のころに,○ちゃんを笑わせた時がある。

しかも時々,自分を呼んでくれたことがあった。

「○くん。」

 こう呼んでくれたので,もう2年生のころはもっとメロメロだった。

 モリモリより面白そうな踊りで笑わせた曲はネコふんじゃっただったか忘れてしまった。

 でも笑っていた。

 うれしかった。

 でも,○ちゃんがヤダと言ったらさびしい。

 でも,○ちゃんがかわりだったらいいと思った。

 

 大好き○

 私の弟の名前は,○。弟のえがおが大好きだ。私はかわいい弟だと思っている。きかんぼうだけどやさしいから好きだ。

 いつも朝おみおくりをしてくれる。

 弟はこう言ってくれた。

「いってらっしゃい。」

 私は言った。

「いってきます。」

 私は思った。弟は空みたい。私は弟のことが大の大好きだ。なぜなら,えがおでおこっているときもおみおくりしてくれるからだ。

 私は学校で勉強している時につらいことがあったら弟のえがおをおもいだしたらがんばれる。えがおとやさしさがいちばん大好きだ。

 弟は世界一大好きだと思っている。

 

 楽しい兄弟 

 おねえさんの○ちゃん。

 僕が気になる人はおねえちゃんだ。なぜなら弱いのか強いのかわからないからだ。

 おねえちゃんとドッチボールをしたことがあった。その時にドッチボールでよゆうでかった。

 負けたときもあったけれど,勝ったときが多かった。

 おねえちゃんはふつうになげていたが,僕は下からなげたりころがしたり上を向いてなげたりしていた。

 おねえさんは嫌いだ。

 だけど兄弟だ。

 

 いつも明るい○ちゃん

 担任の柳谷先生がおっしゃった。

「自分の気になる人を決める。」

 私は,最初,誰にしようかまよった。でも,仲良しな人でもいいかな,と思った。

 私は,こう言ってすわった。

「○ちゃんにしよう。」

 ○ちゃんは,3年生の2学期から,仲良くなった友達だ。

 ○ちゃんが言った。

「いっしょに遊ぼう。

 私が言った。

「いいよ。○の家で遊ぼう。」

 そのときは,バドミントンをやった。とても楽しかった。○ちゃんは,いつも笑顔だ。

「楽しかったね。また,遊ぼう。」

 新しい人間関係が見えて面白い実践になった。


 10月23日(火)
 今日の学級通信
 以下,今日の学級通信だ。裏面は子どもの作文を掲載した。学習発表会が終わっていないのに,学習発表会の思い出作文である。こうなったらいいな作文である。
 

学習発表会発表4日前

鉄琴のもえちゃんとこだい君がものすごく上手になった。木曜日で,ほとんど演奏できていた。よくがんばったね。最初,全然たたけないのでどうなるかと思ったよ。

木曜日の放課後,プレールームでの練習をみていた。先生は鉄琴を特にみていた。すると,ほとんどできていた。驚いた。大君もだんだんできるようになってきたよ。

木琴のひなちゃんとりちゃんも放課後残って練習していたね。完成に近づいている。すごいね。あと少しリズムが合えば木琴は完成だ。みずちゃんとかい君も上手になったね。

まさくんのマラカスも上手になっていた。毎日残って練習していて偉いね。

ゆかちゃんもピアノのソロパートを演奏していた。すごいね。

なみちゃんといゆちゃんは鍵盤ハーモニカをがんばっている。家でも練習したんだろうね。だんだん完成してきたよ。いゆちゃんはホース無しで演奏していた。すごい。

たく君もだいたいリコーダーを吹けるようになったね。あとは全体に合わせるだけだ。

なほちゃんは完成したようだ。電子ピアノでの演奏にして,目立つようにしたからね。

ピノキオのひかちゃんはいつものように元気だね。うまくロバに変身していたね。

ゼベットじいさんのもり君はかわいいなあ。じいさんのように話をしていて演技が上手だ。

仙女のみみちゃんはきれいな衣装を着ていてかわいいね。台詞もきちんと言っていたよ。

たいこ屋のいち君はロバの皮を使って太鼓を作るのかな。ロバには,逃げられちゃったね。

ゆなちゃん,じゅん君,かず君,さおちゃん,ひろ君は宙船を元気に踊っているね。

せい君,つよ君,たい君,たつ君,まあ君の体操ダンスはかっこいいね。

 

金曜日が児童公開,土曜日が保護者公開だ。練習の成果を十分に発揮しよう!

 

総合的な学習での発表

先週,図書館へ行って来た。自分の課題がなかなか解決しない子もいたね。課題が難しいと解決できない場合はある。それはそれで仕方がない。

見てくれる人が楽しんでくれるような発表を目指したい。そのためには,ややこしい課題は修正した方がよいな。

市立図書館には,料理の本がたくさんあった。そこで,お菓子の作り方を調べたいという子もいた。それはそれでよい。ただ料理を作るのではなく,その作り方を説明できるようになるとよいね。更に,ポスターや散らしにレシピを書くと聞いてくれる人の役に立つ。

発表を聞いてくれる人が楽しめて,役に立ててくれるような調査がいいな。

発表方法はクイズ形式にしたり,実際に体験させたりする方なものを考えよう。例えば,駒沢幼稚園で行ったように,相手に何かを作らせるという体験型の発表だと楽しめる。

学習発表会が終わったら,すぐに美園フェスティバルでの発表準備を始めよう。

 以下,明日の学級通信である。

 偉い子達だ
 毎日毎日,学習発表会の練習に励んでいる。朝早く来て練習している子,放課後残って練習している子を見ていると本当に偉いと感心する。子ども達には言ったが,学習発表会を成功させるだけが学習発表会のねらいではない。自分に出来ない何かに挑戦し続ける勇気,友達を助ける協力,完璧を目指す努力などが中心的なねらいだ。少しでも向上しよう,一歩でも前に進もうとする子は何をやらせてもできる子になるだろう。強い心を育てるために,自分のねらいを達成するために学習発表会がある。3年3組はみんな強い子に育っている。嬉しい限りだ。勉強ができて正しく判断できるのが重要である。それにも増して苦手に挑戦し続ける勇気が重要である。すてきな子どもに囲まれて,先生は今日も幸せだ。

 私の気になる人
 このような題材で作文を書かせた。北海道新聞で募集しているテーマなので,書かせてみた。
「誰でもよい。他の人に知られてもよいという誰か気になる人を選ぶ。その人の何を伝えたいのかを作文の主題として決める。」
 このように決めさせた。念のために全員に訊いてみた。
 友達が多かったね。自分の好きな子を発表している子もいた。
「新聞に載るかもしれないんだよ。それでもいいの。」
 このように何度も念を押して決めさせた。それでも,好きな子を書くという子が数人いた。
 柳谷先生にしている子も数人いたね。有難う。
 ダルビッシュ選手,稀哲選手にしている子もいた。
 1分間で30字の視写は全員がクリアーした。『作文力マスターカード』はまさに作文力を向上させる教材だ。今回は『随筆作文』を使った。
 1時間で全員が300字程度の作文を書き上げた。取材から校正までを全員が終わらせた。
 『作文力マスターカード』を多くの学級で使って貰いたい。誰でも書けるようになる。
 明日,清書させる。そして,北海道新聞へ送ろう。憧れを持つ豊かな人生を歩んで貰いたい。

 記憶力を伸ばそう
 今日は『大きな数』のテストを行った。けっこうややこしい教材だった。しかし,学級平均点は89点だった。まあまあである。90点を切りたくないが,教材自体がややこしかったので仕方がないだろう。60点以下2名,70点代2名だった。他は80点以上である。単位を忘れたり,位を書き忘れたりが多かった。これら全てを×にした。テストで点数を取るためには,注意力が重要である。80円切手10枚の値段を間違っている子がいた。授業では何度もさせた。復習や生活経験が少ない。
 国語テストでは,平均点95点以上が多い。『広い言葉,せまい言葉』のテストでは,平均点96点だった。たった5時間しか指導していない。それでも平均点95点以上を保障できる。国語の市販テストは易し過ぎる。それにしても,きちんと点数を取る子達に育っている。柳谷先生が真剣に教えているからだけではない。きちんと先生が言う通りに自分で復習して,記憶する能力を伸ばしているからである。記憶力は今伸ばさないと伸びないかもしれない。先生の経験からそう思う。10歳前後は記録力にはっきりと差が出るからである。
 それにしても,柳谷学級の子はテストの点数がよい。平均点が90点を超える。先生はそれが当たり前だと思っているからでもある。市販テストで90点を超えるのは,習った内容を9割以上覚えているという話である。柳谷先生に習った内容をきちんと覚えていて貰いたい。自学で記憶力が伸びる。みんな,がんばっているよ。

 紅葉と黄葉
 両方とも「こうよう」と読む。赤くなる楓は紅葉する。黄色くなる銀杏は黄葉する。先生は黄色い銀杏が好きだ。こんな話を20分くらいしていた。理科の授業だから,まんざら関係ない題材でもない。
「先生,それテストに出るんですか。」
 今日はテスト勉強をすると言ってからこんな話をしていたので出た質問である。受検前の中学3年生のような発言をよくするものだ。
「全く出ない。先生が最近面白いと思った話をしたまでだ。」
 小学3年生とは思えない発言をする子達である。賢い証拠だ。

 給食完食チェック
 給食のおかずを全部食べた子に完食チエックをさせることにした。すると,殆どの子は完食するようになった。今日で3回目である。残す子はいつも決まっている。殆どの子は完食するようになった。偉い。

 明日は残って最終練習
 明日は3時30分まで残って,学習発表会の最終練習をしよう。どうしても習い事を休めない子は仕方が無いが,休める子は習い事を休ませて練習させたい。13時から15時30分まで,2時間30分の最終練習を行う。全部通すのに30分くらいかかる。すると2時間30分あっても,4回くらいしかできない。強い心を育てよう。あと,明日しか練習ができない。

 11月5日,授業公開
 11月5日,広島市のある校長先生が柳谷先生の授業参観にわざわざ美園小までいらっしゃるそうだ。全く知らない先生である。驚いている。そこで『ソメコとオニ』の授業公開を考えている。2時間目に『ソメコとオニ』の授業を行う。3時間目に2時間目の『授業作文』を書かせる。つまり,2時間目と3時間目で文学の鑑賞指導と作文指導が参観できる。みんなはいつものように元気に発言すればよい。(保護者の皆様も,お時間があればいらっしゃって下さい。2時間目は主題を読ませる論破の授業,3時間目は作文を書かせる授業です。3時間目は作文の書かせ方がよく分かります。2時間目,9時30分からスタートです。)


 10月21日(日)
 第42回鍛国研空知ゼミ例会
 金曜日の19日,第42回例会を美園小3年3組で行った。教員5名,3年生5名,4年生1名,中2年生1名の12名で学び合った。(参加された皆様,お疲れ様でした。)
 次のような授業で提案された。

 1 柳谷直明の主題読解の技術
 『海の命』(光村図書,小6下)の主題を読ませる授業を25分間で行った。クライマックスの決定で論破させ,主人公の深層義を読ませる。そして,主題を読ませた。クライマックスの決定で意見は二分した。意見が二分し,論破し合うから読みが深まる。

 2 冨樫忠浩の鑑賞指導
 『一つの花』(教育出版,小4下)での主人公の言動から主題を読ませる授業だった。主人公の言動から深層義を読ませる。そして,クライマックスの理由から主題に迫らせた。反省会で拡散から収束へと発問を限定する授業過程を確認し合った。それにしても,父は何を大事にしてほしいのかという発問で,初見の文章なのに即座に「命」と答えていた2人の3年生はさすがである。

 3 矢田広和の読解指導
 『はばたき』(光村図書,小4下)の鑑賞指導だった。書かれたある言葉から,論破で正確にイメージを束ねた。

 4 釜谷いずみの創作指導
 自作教材『詩歌マスターカード』を使っての詩の創作指導だった。20分間で全員に詩を書かせる。今回は擬人法とオノマトペを使わせる教材だった。創作指導でいつも問題になるのが創作意欲である。書きたいという話題が明確にならないと主題が決まらない。課題を与えるか与えないかは明治期以来の問題である。学校では,一定の時間内で一定の内容を指導する必要がある。したがって,課題を与えてかまわない。限定した主題を課題として与え,その枠の中で考えさせる。その訓練が義務教育での指導である。の発展は個人に委ねる。

 5 柳谷直明の漢字指導
 漢字指導法を指導した。読み評価→読みテスト→掌書き→空書き→書きテストである。新出漢字4つを学級全員の子の丸付けまでを15分以内で終了する。これが一つの目安である。

 6 柳谷直明の作文指導
 『作文力マスターカード』を使ったレポート指導を行った。10分くらいしか時間が無かったので,このようにレポートを書くという書き方指導で終わった。新聞記事を引用し,意見を書ける子を小学3年生くらいから育てたいものである。
 
 終了後,参加下さった先生と読解指導と音声言語指導の指導過程を一緒に考えた。面白い話題である。私が最近主に考えている主題読解の技術は評価力,鑑賞力,音声言語力を育てる指導法になる。
 今後,私の主題読解の技術は毎回の例会で提案し続ける。次回は『ソメコとオニ』で提案しよう。
 終了後,『かわ兆』で懇親会を行った。『一つの花』の授業批評,『詩歌マスターカード』の批評,『主題読解の技術』の提案,学級経営の話で話題は尽きなかった。有難い学びの場である。

 書斎の整理
 まだ,書斎整理を行っている。既に3週間くらいこの仕事にかかっている。本の執筆ができないので,さっさとこの仕事を終えたい。それにしても,ここ10年間くらいでよくもまあ本を買い込んだものだ。既にダンボール10個くらいの本を廃棄にした。それでもまだ7畳半の狭い書斎は本で溢れている。来年度は単身赴任になるだろうから,まだ読んでいない本を読めるだろう。書を枕にして眠ろう。午後もまた,書斎整理だ。
 


 10月17日(水)
 学習発表会本番1週間前
 いよいよ学習発表会まで,1週間となった。私は音楽を担当しているので,毎日朝から放課後まで何かの楽器を指導している。さすがにへとへとだ。子ども達は風邪をひいているので,その影響か喉が痛い。風邪で休んでいる子が多い。
 器楽演奏は難しかった。いつもながらエンジンがかかるのに時間がかかったが,かなり上達した。
 なほちゃんはピアノ練習をがんばっている。毎日学校で数時間,自宅でも数時間練習している。偉い。「肩が痛い!」こう言いながらも練習している。
 鉄筋や木琴の子も上達した。もう少しで大体できるようになるだろう。あと1週間なので,間に合うかどうか。(^^)v
 リコーダーは3組ではたく君だけだった。低いドの音も出るようになり,半分くらい吹けるようになった。あと少しだ,がんばれ! 
 最後のこんなんに挑戦しているのは鍵盤ハーモニカだ。コーダが難しい。曲の最後を演奏できるかどうか。
 ゆかちゃんにも,もう一歩がんばって貰いたい。ピアノのソロと一緒に演奏して貰いたいが,できるかどうか。

 蓋を開けてみると楽譜が読めない子達が演奏隊にたくさんいた。でも,何とか読めるようになった。最後はパートごとに協力して練習できるようになって貰いたい。それができるようになると,何年生になっても器楽演奏に苦労しない子達になる。
 久し振りに器楽演奏の指導をした。これで器楽演奏の指導も最後だろうな。
 あと1週間は,子どもと一緒に器楽練習を楽しみたい。

 来週から全体練習になる。他の子達がどのように成長しているかが楽しみだ。
 ピノキオ,じいさん,天使などの役を3組は貰っている。ダンスの子達もがんばっているようだ。

 今週は国語,来週は算数テスト
 学習発表会の練習中だが,授業も順調に進めている。算数は遅れ気味だったが,昨日で『大きな数』を終えた。算用数字を漢数字に直したり,漢数字を算用数字に直したり,10倍や10でわるなどややこしい教材だった。今週は休んでいる子がいたので,今日を含めてあと2時間復習する。今日も休んでいる子は自宅で教科書問題をやっておいてほしい。来週1時間復習して,テストする。

 国語は上巻の復習を行った。教科書を忘れている子が10人くらいいた。話し合いの仕方を復習した。
「司会は言うのか聴くのか。」
 殆どの子は「言う」に挙手した。
「話にならん。司会はみんなの意見を聞く役目だ。」
 こう言うと,いつまでも子どもは反論を言っていた。違うと思ったら,先生にもきちんと意見を言う子達に育っている。すばらしい。しかし,間違いは間違いだ。(^^)v
 子ども達が思い浮かべている司会は集会のそれだったようだ。確かに集会の司会はきちんと進行するために言う必要がある。ここで話題にしている司会は話し合いの司会である。話し合いの司会はみんなの発言を聴くのが仕事だ。それにしても面白い反応だった。自分の意見を主張する子に育っている。
 国語は「話し合いの仕方」のテストを今週する。

 漢字テスト
 毎朝5問ずつ漢字テストさせている。40点とか60点という低い点数が続いている子もいるが,多くの子は100点だ。そんな3組を見て,校長先生は先日,こうおっしゃった。「みんな,天才になるね。」そうだよ。3組はみんな天才を目指している。3年生の漢字200字全てを1学期に指導した。その書きテストを2学期に毎日行っている。更に,先生が丸付けをする書きテストも毎週のように行っている。これだけ漢字テストを行っている学校は無いだろう。漢字はどれだけ見るかで決まる。何度も何度も見ているうちに覚える。逆に言うと,一度や二度覚えても,見ないでいると忘れる。1年間で200字を5回くらいテストすれば,誰だって書けるようになる。これが柳谷先生の漢字指導である。来週も漢字テストをする。自学で練習するとよい。自学も半分以上の子が毎日がんばっている。天才学級だ!

 ニュース・スピーチ
 一昨日思い立ち,昨日からニュース・スピーチをさせることにした。3年生の話している話題があまりにも幼いからである。もっと,多くの語彙を持たせたい。本を読んでいることいない子では,はっきりと語彙量が違っている。どんどん差が付いている。そこで,せめて新聞を読ませることにした。新聞を隅から隅まで読む小学3年生はちょっとかっこいいだろう。
 昨日はひかちゃんにさせようと計画していた。しかし,忙しくて忘れていた。今日こそさせる。毎日2人じつさせる。すると,ひと月で全員がスピーチできるだろう。1分間くらいで一番驚いたニュースを紹介し合う。あまり嫌なニュースは聴きたくないかな。楽しいニュースがいいな。

 忘れ物が多い
 いまだに自分で授業準備をできない子がいる。親は自分で授業準備が出来ているかどうかをたまに点検して貰いたい。「忘れ物してないよ。」こんな台詞は全く当てにならない。きちんと予定通りに準備できていたら,自分で準備する能力が身に付いていると判断できる。高学年になっても自分で授業準備が出来ない子がいる。それは低学年で身に付かなかったからである。そうなったらかわいそうなので,早いうちに授業準備を自分でできる子に育てたい。親にお願いするしかない。
「先生,私は昨日からけじめを付けて毎日自学することにしました。」
 こう,朝話し掛けてくれた子は,けじめ初日から自学を忘れていた。忘れ物をしないというけじめでは無いので,いいのかな。面白いね。

 家庭での味付けが濃いのかな
 給食を残す子が多い。野菜などは食べないさよと声を掛けると大体の子は完食する。しかし,昨日の野菜料理は多くの子が残した。給食は味付けが薄い。だから,殆ど味がしない食べ物もある。それは子どもにおいしくないと判断されてしまう。そして,食べない。食べ物が無くて毎日多くの子が死んでいるのに,こんな贅沢な食生活でいいのかなと考えてしまう。日本もそのうち食べ物が少なくなり,食べられない時代が来るだろうな。そうなったら,好き嫌いを言っている余裕はなくなるだろう。食べ物の好き嫌いの少ない子に育てたいものだ。
 


 10月14日(日)
 先輩を回想する
 研究会参加資料を整理していた。すると,2001年11月8日の平岡緑中の研究会案内が出てきた。確か,教育大の社会科の教官に勧められて参加した会だった。そこで,久し振りに先輩に会った。その先輩は,それから数年後に亡くなった。確か,2003年12月だった。そのときの日記もメールもパソコンから消え去った今となっては,どこを探せば分かるのかすらよく分からない。あれほど衝撃的な事件が数年で私の記憶からも消え去ろうとしている。忘れてしまいそうなので,少し書き残しておこう。

 人の死は不意に訪れる。
 東京の知り合いから電話が来た。
「聞きましたか。」
 深夜の電話だった。いつもは留守電にしているのに,なぜか起きていて,出た。
 朝を待ち,電話した。すると,聞きなれない声だった。
「死にました。」
 原因は分からない。たぶん,過労だろう。中3年生の担任で,部活を持っていた。
 人のために働くのが好きな先輩だった。

 研究会の案内を見て,思い出した。このように少しずつ書き留めておこう。先輩を忘れないために。
 
 文学作品における主題読解の技術
 最近は仕事が落ち着き,これまでの仕事の整理ができる。このような時間はここ数年なかった。大学院へ入学した2001年4月以降,盆も正月もなく文章を書き続けていた。それ以前も多忙だったが,2001年からは休みなく働き続けてきた。ところがここ2週間は,これといった文章を書かないで過ごしている。こういう時間も有難いものだ。
 今日は日ハムの負け試合を見ながら,これまでやりたかったけど出来なかった仕事の一つを構想した。文学作品における主題読解の技術の提案である。
 言語技術教育を少しずつ具体化していく。それが私にとって一番やりたい仕事である。
 まずは主題読解の技術を今週末の例会で提案する。小学生という読者でもできる技術として提案する。小学1年生から主題という言葉を指導し,行為化させる。発達段階で言語技術を増やすのではなく,語彙を増やすのである。小学1年生が鯛を釣っていた。(^^)v

 第42回学習会予告
 第42回学習会は10月19日(金)です。今回私は次の3つを提案します。1 文学教材での主題読解の技術 2 教科書で教える漢字指導 3 授業における表現指導 教員,お子さん,保護者の参加をお待ちしております。是非,御参加下さい。 


 10月7日(日)
 書斎整理
 昨日と今日は久し振りに自分のための時間を過ごした。本を読み,本を捨てた。まだまだ捨てる。7畳半の書斎は本で埋まっている。これまで参加した研究会で頂戴した紀要や雑誌などをじゃんじゃん捨てる。野口先生が研究紀要を捨てるという記事を私は若い頃に拝した。そんなに簡単に捨てられないな,とそのときは思った。しかし,野口先生がその記事を書かれたであろう年齢になった今は捨てられる。自分のこれからの実践を考えると必要あるかないかがはっきりするからである。教員生活もあと10年と少しである。
 明日も書籍を整理し,不要な本をじゃんじゃん捨てよう。部屋が片づかないと次の仕事に手がつかない。あまりにも忙しいときには,身の回りを片づけている暇はない。しかし,今はそれほど(数年前に比べると)忙しくないので,身辺整理をしておこう。来年春には転居だしな。


 10月5日(金)
 野付小での第3回校内研究会から帰宅する
 5日19時に野付小から帰宅した。野付小を出たのが16時である。3時間で帰宅した。
 飛行機から眺める景色は美しかった。ここはどこの町かなと考えながら,地上の光を上空から見ていた。明滅する光は遊園地のそれのようだった。天候にも恵まれた。野付小への修業行はこれで終了した。子ども達の笑顔が思い出される。
 今頃,美園小では学習会をしているのだろうな。以前の私なら,遅れてでも参加しただろう。しかし,今は体力に自信がない。したがって,今日の参加は断念する。若くはないので仕方がない。今日は静かに休む。
 7時間の例会を毎月行っていたり,一人で朝から晩まで丁合していたりしていた頃が懐かしい。若いうちに無理をすると後から体に表れるから,若い人は無理をしない方がよい。
 しかし私は私の生き方に全く悔いはない。有難い人生を過ごしていている。今の私は私が思い描いていた自分よりも何倍も恵まれている。
 こんな無駄話を書きながら,しかし例会に行きたいなと思い続けている。私は授業が好きなのだ。冨樫さん,授業をがんばってね。(^^)v 

 野付小の先生方は本当にがんばって下さっている。今回で3回の授業公開を実施した。私に授業技術や教材解釈に対して批判される。私のような若輩者に批判されるのは嫌な話だろう。しかし,野付小の先生方は私の批判を聴いて下さる。そして,それぞれに工夫を加えて向上されている。私が求めるようにだけでなく,それぞれの学級経営で工夫され向上されている。何より子どもが向上的に変容している。すばらしい。校長先生が1年で4回も授業公開をする校内研究は経験が無いとおっしゃっていた。たぶん,このような校内研究は少ないだろう。本当にすばらしい先生方である。そして,研修をリードされている太田先生に敬意を表したい。
 私は今回で全学級の子ども達に授業させて貰った。1年間で6年生全ての授業をしたのはたぶん初めてだろう。自分が受け持っている学級を含めて,複数学年の授業をしたのは何度かある。しかし,1年間で6学年全てを授業したのは初めてだろう。私の今後の教員生活を考えても,大変有難い経験だった。山崎校長先生に心から感謝したい。
 4年生の『一つの花』の私の授業では,子ども達が変容した。素直なすばらしい子ども達である。授業が終わった後,子どもが「疲れた。」と言っていた。45分間集中していた証拠である。ものすごい集中力を見せて呉れた。
 6年生の『海の命』の私の授業では,子ども達が緊張していたようだ。しかし,最後には「学びスピーチ」を3人の男子が発表してくれた。照れながらも,堂々とスピーチしていた。素直なすてきな子ども達である。
 5月から野付小の子ども達を見させて戴いた。子ども達の向上的変容に目を丸くする。先生方の努力の成果である。学習用語を指導すると,このように子どもが変容するという証拠を野付小の先生方が証明してくれた。もちろん子どもの役に立ったという証明である。私の研究ではなく,野付小の先生方の研究成果である。11月22日の公開研究会が楽しみである。「学び続ける教師のみ,子どもを教える権利あり」である。すばらしい野付小学校を多くの先生方に参観戴きたい。
 
 『一つの花』と『海の命』の指導案を「鍛える国語教室」の授業実践にアップした。
 
 「柳谷先生だ!」
 こう言って,野付小の1年生が笑顔で迎えて呉れた。何てかわいい子ども達だろうか。教師冥利に尽きる。
 美園小3年3組の子も木曜日早退する際に甘えていた。「柳谷先生の授業でなきゃ嫌だ。」
 かわいい子ども達に囲まれている幸せな毎日である。教師は子どもの何歳になってもお蔭で成長できる。有難い職業である。 


 10月2日(火)
 「鍛国研」in博多の御礼
 
博多の学習会へ参加された皆さんへ
 日曜日夜,博多から帰宅しました。今回も大変に勉強になりました。20分間で『国語学力マスターカード』の授業をさせて戴きました。学習用語の提案もできました。更に魅力ある授業を目指して修業し続けます。有難うございました。

 野口先生と奥様がお元気で何よりでした。

 研究会の次の日,小倉まで足を伸ばし,北九州地方を見て来ました。八幡では,工場地帯を車窓から眺めてきました。
 博多も小倉もきれいな町でした。南国九州を堪能してきました。関屋さん,参加された皆さん,有難うございました。
 また一緒に学ばせて下さい。

 介護老人保健施設北翔館へ行ってきた!
 今日は子ども達と北翔館へ行って来た。お年寄りの方が,子ども達の演奏を楽しんで下さった。花笠音頭,ソーラン節,つばさをくださいを演奏した。折り紙のプレゼントに涙して喜んでくれた。100歳の方もいらっしゃった。子ども達も楽しそうだった。今度はどこへ行くの? こう訊いている子もいた。かわいい子ども達との演奏をまたどこかで行いたい。木曜日の1日参観で保護者の方にも見せたいな。2時間目の終わりにしようか。また来て下さいと言って下さった。有難うございました。

 金曜日は野付小で授業公開
 今週金曜日は,いよいよ野付小学校第3回校内研です。私は『一つの花』と『海の命』の授業を公開します。
 
 お近くの皆さんも是非,野付小の校内研へ参加されませんか。私の提案授業の他,全学級の授業批評,学習用語の系統的指導の在り方をお話しします。

 木曜日の夕方から中標津空港へ飛ぶので,今日と明日で指導案を作成しようと考えていました。何せ,2本の指導案ですから時間がかかります。ところが教材研究を学校へ忘れてきました。ということで指導案完成は木曜日の夜に傾れ込むかもしれません。パソコンを持って行きます。(^^)v
 『一つの花』の授業はかなり提案性があります。相当読みました。
 『海の命』はまだ読み込みが足りません。やはり100回は読まないと,本質が見えて来ませんね。 教師修業の有難い日々です。

 冨樫さんの授業公開
 来週火曜日9日2時間目に冨樫さんが『一つの花』の授業を公開するそうだ。積極的に市の振興会の先生方に呼び掛けている。美園小4年2組である。保護者の方も是非,参観して戴きたい。