『鳥の ちえ』(教出小上)を5時間で授業する

〜『鳥の ちえ』の学習用語とその指導技法〜

 518日(木)3校時目

児童 岩見沢市立美園小学校2年2組26

授業者 柳谷直明/記録 釜谷いずみ

T 提案

今回の公開授業は北海道教育大学岩見沢校での私の教育実習事前指導の1こまである。学生21名,本校教師5名,市振興会国語部会の方3名,保護者1名が参観された。

学生向けに読解指導よりも基礎的な漢字,音読,視写指導を見せた。

このように,これから教育実習へ行く学生に役立つ授業を公開した。ところが熱が出たと休んだ学生がいた。事前指導で熱が出ているようでは覚束ない。

本来ならば説明文教材なので読解指導に30分間くらい,前後7分間くらいで他の言語活動をさせた方がよい。

この授業では音読10分,視写10分,読解20分くらいだった。したがって,後半の読解指導が雑になった。

この原稿を書いた目的は,今後私達「鍛える国語教室」研究会ではこのような授業記録の書き方をするという主張をしたかったからである。

多くの授業記録が必要である。それを読んで多くの教師が自らの授業の腕を上げて貰いたい。しかし,これまでの授業記録は読みづらい。そこで読みやすい授業記録の文体づくりに挑戦している。

教師や子どもの発話には,できるだけ手を加えない。(多少は読みやすくしている。)フォントやナンバリングや字下げを変える。そして授業者の解説を加える。このような授業記録が読みやすいかどうかを御教示戴きたい。

 

   U 『鳥の ちえ』1時間目の授業記録

 1 学習する集団に育てる〜1分間の漢字指導〜

授業前,子ども達は教材文の音読している。(号令係を見ると号令がかかる。)

 

@ 姿勢を正して,礼。(子ども発話)

 

板書「鳥の知恵」

 

 本来,板書は声を出して読んだ方がよいと野口芳宏先生はおっしゃる。ここでは漢字を読ませたいというねらいで声を出さないで板書した。(授業者の解説)

 

子ども達は指示されなくてもノートに書く。(記録者の地の文)

 

1 鳥の筆順わかる? この点点点点は,これ(8画目)だけが外側を向いていて,他がこっち側(左)を向いていれば正解。起立。(教師の発話)

 

子ども達は鳥の空書きを友達に見てもらっている。その間教師は鳥,知恵の難しい筆順だけの数字を書いている。鳥は3,恵は4を書いた。

 

 筆順の全てを書く必要はないと野口先生に学んだ。間違いやすい筆順だけを書く。ただし,この2年生の中で「十」の筆順や「口」の筆順を正しく覚えていない子もいる。そこで,このような基本的な筆順を何度も指導してきている。1年生の後半から2年生の前半までは片仮名の筆順をきちんと評価しないと漢字の筆順も間違う。片仮名の筆順から漢字の筆順を決めたと言われているからである。

 漢字の読み書きの学習用語は指なぞり書き,掌書き,空書きである。漢字を覚えるまで鉛筆を持たせない。

 

2 終わった人は隣できたかな? って見てあげるの。ぼけっとしないで。

3 知恵の恵は教えていないけど,4画目がわかればわかる。

 

 学習集団づくりの基本である。教師一人で全員を評価できるわけではない。1時間の中で数回は全員の言語活動を評価したい。しかし,そればかりだと時間がかかり,煩雑になる。だから,子ども相互の評価場面を取り入れている。特に理解が速い子は,自分ができたら遊んでいる。そこで,班の中で出来ていない子を助けるように指導している。人に教えることが学習を定着させる最大の方法である。

 

2 音読の学習用語を評価する〜学習用語「題名,筆者名,本文,大小,間」〜

4 題名から音読,始め。

 

 題名から音読する。

 

5 今は何をしたの?

   

   A 『鳥の 知恵』。

B 音読。

 

6 音読をした。音読をするときは,何に気をつけるかを考えながらするの。音読理解度テスト。

 

 授業開始後1分間を意識した。学生には「0ページを開く。題名から音読する。始め。」と言うと授業が始まると指導した。大学での今年度1回目の授業で1分間の模擬授業をさせた。その通りに言ってもよかったが,いつもそれだとつまらない。そこで子ども達相互が学び合う漢字指導を導入にした。このような漢字指導をしている教師は私ぐらいだろう。効果的な漢字指導である。

 何をしたのかというのはメタ認知をさせている。今,何をしたのか。音読という活動をどうするとよいか。今の音読はどうだったか。このようなメタ認知能力を鍛えたい。

 

板書「○○を大きく」

 

7 漢字で書いている人は賢い。第2問。

 

C 書いていない。

 

8 書いていない人は置いていく。

 

 置いていくとはひどい話である。しかし,いつもできない子を待っていては授業がだれる。できない子は想起できないのだから,待つより教えるべきである。授業の導入でもそうだが,昨日は何をしたのと前時想起させる教師が多い。それで5分も10分も時間を使う教師がいる。最低の指導である。誰でも忘れる。忘れたらどうするか。覚え直すしかない。何度も何度も目に耳に触れて覚えていく。忘れた子が思い出すまで待つのは時間の無駄である。

 

板書「○○を小さく/○を空ける」

 

D ええ?

 

9 ええじゃないの。学校で学んだことをおうちで復習していないからわからないの。

10 ではここまで。赤。書けなかった人は赤でちゃんと書きなさい。

 

板書「題名」

 

11 漢字で書けなかった人は,ちゃんと漢字で書いておきなさい。

 

E 筆者,間。

 

12 全員起立。間。

 

子どもは間という字を空書きし,お互いに見て貰っている。

いつもと学習用語の書き方が違ったからか? 3問があまりできていない。

 

 3 音読速度を鍛える〜6秒間で20字の音読速度(低学年)での評価〜

13 今日は特別。低学年は1分間に200文字を読んだら合格だけど,時間がかかるから,6秒で20字。この速さで読めれば合格。いくぞ。

 

F 題名は?

 

14 題名は読まない。「からすが」から。

 

G 点は?

 

15 点は読まないでしょう。始め。

 

16 止め。そこで線を引いておく。数えてノートに書いておきなさい。

 

板書「6秒間で20字。(  )字」

 

H もう一回やりたい。

 

17 そうでなくて,こうやって学校で習ったことをおうちでやりなさい。

 

冨樫忠浩氏から2回,3回とさせた方がよいと指摘された。向上的変容を全員に保障できるからである。確かにその通りである。ここでは1回だけにした。時間の関係である。

 

4 視写速度を鍛える〜1分間で200字の視写速度(低学年)での評価〜

18 視写理解度テスト。(何人かが「何それ。」とぶつぶつ言う。)

 

板書「二,視写」

 

19 平君,もう一度言いなさい。

 

I 何それ?

J 平君,それは変ですよ。何ですか,それは,ですよ。

 

20 そう言う。変ですよ,と言ってあげる。誰かが変なことを言ったら聞き逃さないで変だよと言う。聞き咎め,と言う。

 

21 崎君,この間,何を注意された?

 

Kかぎのとき,次の行をひとます空ける。

 

22 それでなくて,からすが,のあとは何?

 

L 点。

 

23 正しく。

 

M 読点

 

24 読点。その下は何のために空いているの?

 

N 文節。

 

25 よく知っているね。文節で分けている。これを分かち書きと言った。読みやすくするために空けている場合は視写では空けない。

 

板書「分かち書きしない。」

 

26 それと,さっき崎君が言っていたのは何? 言える人。

 

 数名が挙手する。

 

誰が何と言ったかをときどき尋ねる。するといかに発言を覚えていないかを評価することができる。話を聴くとは聞いているふりをしている状態ではなく,聞いた話を覚える状態であると指導する。ただ座っているだけで,全然覚えていない子が多いものだ。

 

27 人の発言をきちんと覚える。それが正しい聴き方。崎君,もう一度。

 

O かぎのとき,次の行をひとます空ける。

 

28 かぎと言うからわかりにくい。会話文。今回は説明文だからあまり関係ないけれど,会話文のとき,次の行にいったらひとます空けるのを忘れていた人がいたね。それと説明文の視写で気をつけること。

 

板書「改行段落で1字下げる」

 

29 あと,速度。1分間で?

 

P 60字。

 

30 60字? 60字は高学年レベル。20字。

 

板書「1分間で20字。(  )字」

 

31 本文から音読

 

1文を音読する。

 

32 止め。では本文から視写どうぞ。速い子は上手にね。

 

机間巡視する。

 

33 止め。

 

子どもは文字数を数えている。

 

34 20いかなかった人? 1918。(2人いたので文字数を尋ねた。)

35 2014人,この人は合格だね。

36 30台3人。

37 40台3人。

38 50台2人,速い。

39 60台2人,速過ぎ。速過ぎの人はもう少し丁寧に書いたらいいよ。あと,平君の書き方は間違っていたよ。こういうことをおうちでやんなさい。

 

 

 『教育科学/国語教育』6702006年7月号,明治図書)に家庭学習例として自学ノートの実践を書いた。現在この子達は,毎日2ページの家庭学習を行っている。視写,聴写,日記,作文,計算,漢字,イラストなどで2ページを4分割して行っている

 

5 読解力を鍛える〜学習用語「話題」で論破〜

40 では,

 

板書「三,読解」

 

41 空書き,読解の解。

 

Q 空書き読解の解,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10111213

 

42 どうぞ。

 

   R 見て頂戴。空書き読解の解,〜。

 

子ども達は,空書きを起立して見せ合っている。

間違っている子に,声をかける。立っている子に気を配るように,周りの子に指導をする。

 

43 では1文目音読,どうぞ。

 

音読する。次の文を読む子もいる。

 

44 1文目って言ったんだよ。1文目,もう一度どうぞ。

 

音読する。

 

45 説明文には必ず話題がある。これが話題だな,っていう言葉を丸で囲む。

 

46 まだの子,起立。

 

 できていない子を立たせるのはよくない。しかし,できていない子をそのままにして授業を進めるのは更によくない。したがって,ここではできていない子を立たせた。これはすぐに決める必要がある。どこかを丸で囲めばよい。すぐに判断させたいときに立たせている。

 

47 では,「鳥」に付けた人? 12人。「知恵」に付けた人? 3人。「鳥の知恵」に付けた人? 1人。「烏」に付けた人? 3人。「貝をくわえて」につけた人? 2人。「とびたちました。」? 1人。

 

48 まずね,長いのはよくない。先生は話題の「言葉」と言った。言葉だから短く。

 

49 よし,あやちゃん,起立。

 

S 先生,変えたい。

21 私の意見は知恵です。なぜならこの説明文は鳥の種類を説明していないからです。鳥の生活について説明しているからです。だから知恵にしました。

 

50 あやちゃんを全員でやっつける。

 

22 あやちゃんに反対です。私の意見は鳥が正しいと思います。なぜなら鳥は鳥の種類を指していると思います。

23 鳥の種類といったら,すずめとかこの説明文に出てきているんですか? 鳥の種類は烏と笹五位しか出てきませんよ。

24 僕は鳥が正しいと思います。なぜなら,もし雀が出てきたらどうするんですか?

25 もしではありませんよ。今,この説明文のことを言ってください。

26 あやちゃんに反対です。私は貝を銜えてにしました。

27 あやちゃんに反対です。あやちゃんは鳥の知恵と言いましたか?

28 そんなこと言っていませんよ。ちゃんと聴いていたんですか?

 

51 (発言が無くなったので言った。)みんなあやちゃんに負けた?

 

29 鳥の知恵に変えます。

 

6 文体加工で分類する〜学習用語「箇条書き」〜

53 烏ってね,こんな字。

 

30 鳥と似ている。

 

 53 黒くてね,目が見えなくなったの。

 

板書「烏」

 

54 何が出てきているの?

 

板書「・烏/・笹五位/・山雀」

 

55 こういうふうに点々を上に付ける書き方を箇条書きと言うよ。

 

31 箇条書き。

 

本文に書いてある情報をそのまま書かせない。文体を加工させる。低学年の教科書教材は敬体で書かれている。それをそのまま書き写させると長くなる。そこで,文体を常体に加工させて,箇条書きでノートに整理させる。読解技術の一つである。

 

7 語相互の関係を読ませる〜学習用語「小段落,指示語,接続語」〜

56 どれが話題なのかはわからないから,これから読んでいくよ。

57 烏のことはどこまで書いてあるの?

 

32 53ページの9行目です。

 

58 話が変わるから行が空いているよ。行空け。定規で線を引いておきなさい。

59 「からすが」の段落は小段落@。次の「からすは」がA。「ささごい」はB。

 

60 では2文目の音読どうぞ。

 

2文目を音読する。

 

61 「その」って何?

 

33 貝。

 

62 ただ貝じゃだめだな。烏がくわえた貝。「烏がくわえた貝を」,という意味だ。

63 「その」っていうのは他の言葉を指す言葉。指示語。

 

   34 指示語。

 

64「そして」というのはつなぐ働きがあるから接続語と言う。

  

  35 接続語。

 

この辺りは時間を気にしていた。その結果,評価が雑になった。冨樫氏も指摘している。「小段落を確認できなかった子が何人書いた。相互でチエェックさせる指導言が必要か?」その通りである。授業後に30分間,授業批評会を学生と行った。学生もこの辺りの評価の甘さを指摘していた。「私の授業に一言文句を言う。」このように意見や疑問を言わせると学生も的を射た指摘をしていた。ただし,指導内容の軽重がある。どれもこれも一つずつ評価して進んでいくのでは時間がかかる。そこで先にも書いたが1時間の中でこれだけは評価する重点事項を決める。その他は子ども相互に評価させたり,次の時間に評価させたりすればよい。

 

8 語の働きを読ませる〜学習用語「行動,結果,理由」

 

65 では,烏のやった行動を3つ,線を引きなさい。

 

66 1つ目は?

 

36 空中から 〜。

 

67 長い。「くわえて」が正解。2つ目。

 

37 飛び立ちました。

 

68 正解。飛び立ったという行動をした。3つ目は?

 

38 落とした。

 

69 正解。落としてどうなったか? ということを結果,という。結果に線を引きなさい。

 

39 割れた。

 

70 そう。なぜ割ったのか? 理由をノートに書きなさい。

 

ノート作業。机間指導。

 

 かなりできる子の発言だけで授業を進めている。このような授業は全員参加を保障していない。正解を聞き逃したり,覚えていなかったりしている子がたくさんいるからである。そこで,全員に作業を課す。これには時間がかかる。しかし,書かせる作業で全員を評価し,全員参加を保障できる。

 「発問―ノート作業―机間巡視による指名計画―発言―束ね」という野口芳宏先生の授業スタイルを身に付けたいものである。

 

71 よし,いいかな。赤。答えは?

 

40 食べるから。

 

72 食べるから,とか食べるため。

 

41 食べれないから,食べ物だから,食べたいからは?

 

73 いいよ。そういうことを鳥がやるんだって。なかなかやるね。全ての烏かどうかはわかんないけどね。では次の文どうぞ。

 

 「食べれない」という発言を聞き逃している。きちんと「食べられない」と指導し,修正させなくてはいけない。学生が私にこれでよいかと質問した。今年の学生は私の指示がよかったのか,かなり具体的に私の授業を批評した。

 

9 文の働きを読ませる〜学習用語「問い,答え」

音読する。

 

74 この文を読んで気づくことは?

 

42 「なぜ」は問い。

 

75 問いの文と言う。問いの文をどうぞ。

 

音読する。

 

 気づくことを問う。これは学習用語の評価である。すでに学習用語を教えている。したがって,子どもが学習用語を発言すればよい。学習用語を発言させるために「気づき」を尋ねている。

「何に気づくか。」「何に気を付けたか。」「これは何だ。」このような問いは学習用語の認知を評価している問いである。

学習用語を意識,または無意識で行為化していれば認知している状態といえる。学習用語を指導する。学習用語を発言させる。学習用語を行為化させる。学習用語を安定的に(無意識的に)行為化させる。こうして学習用語が技術として身に付いていく。学習用語を指導するだけでなく,何度も評価して行為化させる。

 

76 問いがあれば当然,答えがある。答えの文を見つけたら起立。四角で囲っておきなさい。

 

   43 この文の中ですか。

   44 次のページでもいいんですか。

 

 77 この文には無い。答えの文だから,他の文を探す。

 

 ここでも解を示していない。授業終わりの数分前だからである。この時間で解決しなくてよいと判断し,先に進めた。指導案どおりに進めようとは考えていない。しかし,大段落1と大段落2の違いに目を向けさせたかったから,先に進めた。

 

 10 段落相互の関係から文章を批判的に読ませる〜学習用語「比べる」〜

 

78 さあ,止め。では一つだけ。笹五位の文を読んでごらん。

 

音読する。

 

79 カラスの段落と比べて気づいたことは? 次の文も読んでごらん。

 

音読する。

 

80 さっきの烏の段落と比べて違うことがあるんだよね。

   

   45 烏と笹五位。

   46 場所が違う。

   47 鳥が違う。

 

 81 もっと違うことがある。何が違うかは次回のお楽しみにしておこうかな。

 

   45 ええ! わかった。

   46 教えて。

 

11 本時の学習用語を確かめさせる〜学習用語クイズ〜

81 後ろ向く。残り1分間で黒板に書いてある言葉を使ってクイズ大会始め。

 

題名はどうするんですか? などの問題を出し合っている。

 

82 止め。

 

47 姿勢を正して,礼。

 

   V

 授業批評会で学生に次のように話した。

 

 これまでの国語の授業では,何をどう教えてよいかがはっきりしていなかった。そこで私は指導事項を学習用語として明らかにしている。学習用語を指導し,それを子ども達が使っていく授業を目指している。

 音読の速度,視写の速度も一つの評価規準として示す。これを全員に保障する国語の授業を行っている。

 

 5月8日に第1回目の事前指導を岩見沢校で行った。そこで22名の学生全員に1分間の模擬授業をさせた。「〇〇ページを開く。題名から音読する。始め。」このたった3文を全員に言わせた。このたった3文すら,はっきりと言えない学生がいた。模擬授業の経験はあるらしい。しかし,このように教師の発話を削るという指導は初めてだったらしい。学生のレポートにそう書いてあった。

 更に,現場に入ってから授業技術を身に付けようなどという甘い考えは捨てるように話した。現場に入り,学級崩壊を起こし,病気になる教師は年々増えているだろう。複雑な原因が絡まり,新任教師は教壇を去る。一概に原因を特定できない。しかし少なくても,子ども達を満足させる授業を行っていたならば,新任早々に教壇を去らなくてよかった場合は多いだろう。

 脅しではない。札幌から美園小学校へ転校して来た数名の保護者は,このように座って学んでいる美園小の子どもを見て驚いていた。授業中に歩いているのが当たり前のように思っているからだ。授業中に教師の指示にしたがわずに教室を歩き回る子がいる学級は崩壊している。そのような学級が増えているのだろう。

 学生達にこのような話をして私の授業を参観させた。その結果,少しは緊張して授業に臨んだようだ。授業批評会での批評や質問の観点が具体的でよかった。

指導事項を明示する。活動を通して楽しく指導する。そういう授業を目指す。