2006.１.1UP

2006年1月30日（月）　『鍛える国語教室』冬号コンテンツ，アップ　アクセスカウンタをなかなか貼り付けることができないでいた。ビルダーソフトが新しくなったからである。以前だと簡単に貼り付けることができたが，便利になると使いづらい。ようやくアクセスカウンタを貼り付けたのでアップした。御覧戴きたい。私の同僚が３人も登場している。こんな嬉しいことはない。学年の先生全員が玉稿をくださるとは驚いた。心から感謝したい。本日無事にファミリー印刷の吉田さんが持っていってくださった。金曜日の夕方までに表紙印刷，製本を完成してくださる。有難い方である。楽しみに待ちたい。／　３日金曜日のお手伝いのお願い　いよいよ来週月曜日に美園小学校へ野口芳宏先生をお迎えする。美園小学校初の快挙である。国語授業名人と呼ばれている野口芳宏先生である。子供達を鍛える国語授業を体験させてくださることだろう。保護者の皆様，これは学校全体で行う研究会ではなく私が企画，運営して行う研究会です。かわいい１年生の子供達に野口先生の授業を受けさせたいので開催する研究会です。是非，保護者の皆様も御協力ください。３日金曜日３時から体育館で椅子ならべを行います。一人でも多くの方の御協力を戴けると有難いです。６日の研究会では終了後に椅子片づけがあります。16時くらいからです。こちらもお手伝い戴きたいのです。できれば朝から授業公開，講演などを一緒に御参加戴き，終了後一緒に後片付けをお手伝いください。御協力戴ける方は連絡ノートでお知らせください。６日は３時間目が私の授業公開です。できればここから是非御参加ください。４時間目が野口先生の授業公開です。子供達は昼食後に下校になります。午後からも体育館でパネル・ディスカッションや野口先生の講演があります。保護者の皆様は無料です。是非，この機会に国語の基礎・基本は何かを御一緒に学びましょう。午後から保護者同伴ならば，子供も体育館で一緒にいてもかまいません。保護者がいらっしゃらなければだめです。御協力，よろしくお願い致します。／　学級役員募集！　来年度のＰＴＡでの学級選出役員を１学期から呼びかけています。１名から増えません。あと２名なので，是非立候補してください。ＰＴＡ活動が衰退すると保護者が学校へ関わる時間が減ります。それは子供の教育としてよくないことだと思います。単に学校業務を手伝うという意識ではなく，進んで学校をよくするために取り組むという意識で御参加戴きたいと思います。こちらも御協力ください。

29日（日）　『鍛える国語教室』ほぼ完成　激動の一週間だった。日記すら書けなかった。月曜日，火曜日は『鍛える国語教室』2006年冬号の巻頭論文を打っていた。野口主宰からの連絡が無いので，無理にお願いするのをやめた。そこで自分で打つことにした。宇佐美寛先生から頂戴した玉稿に対する私の考えを書くことにした。これまでも数々の御教示を頂戴しながら，きちんと学びを整理することができなかった。忙しいという理由からである。しかし今回はそれではいけないと思った。私直接に対する御批判を頂戴したからである。宇佐美先生の御批判を無視する人が多いようだ。そんなことをしているから国語科教育は改革されずにきた。きちんと批判すべきは批判し，学ぶべきは学ぶ。このような姿勢が国語科教育に関わっている人間にも必要である。当たり前の原則だろう。失礼に当たらないように慎重に巻頭論文を書いている。編集後記も宇佐美先生と渋谷孝先生からの学びの一端である。編集後記でこんなことを書くと宇佐美先生にまた御批判を受けるかもしれない。しかし私の本音である。巻頭論文と編集後記がつながっているおもしろい冊子になるだろう。水曜日，木曜日はページ打ちを行った。これも結構時間がかかる。私は全てのページを同じフォントにしたいので，全てのページを打ち出している。郵送して戴いた玉稿は下を切り，裏にページが入った用紙を貼り付けている。これが今のところ一番作業しやすい。００さん，採用試験を合格したら譲るので，よく覚えてね。(^^)v　木曜日は久しぶりに遅くまで仕事をした。４時間弱の睡眠で出勤した。最近はこのくらいの睡眠では体力が回復しない。しかし修論を書いていた５年くらいまではこのくらいの睡眠で仕事をしていた。懐かしい思い出である。木曜日，金曜日に印刷した。金曜日は冨樫さんも手伝ってくれた。６時から始めて１２時までかかった。安い紙を使っていたので印刷トラブルの連続だったからである。途中から高い紙に代えるとトラブルが無くなった。高いといっても，それほど高いわけではないので次回からは高い紙を使う。印刷に合計10時間かかった。普段の５倍である。途中で断念したくなった。よほど発行してはいけない内容なのかとも疑った。金曜日，終了後冨樫さんが送ってくれた。有難い。大事な時期なので手伝ってもらいたくないのが本心である。この学びをばねにがんばってもらいた。昨日土曜日は午前中巻頭論文の校正をしていた。午後から角銅さんと大谷さんが寄ってくださり，美園で丁合を行った。また冨樫さんが来てくれた。今度は釜谷さんも来てくれた。さらに矢田さんも来てくれた。計6人で丁合を行った。１時間くらいで200ページ分100冊の丁合が終了した。終了後，完成を祝って打ち上げを行った。楽しい宴だった。宇佐美先生の校正済みの玉稿が速達で届いた。これを日曜日の今日書き直して，巻頭論文，編集後記も書き上げて午後から美園へ行く。500枚の印刷，丁合なので一人で２時間もあれば終わるだろう。今日は一人で仕事をする。これまでの『鍛える国語教室』は一人で印刷，丁合をしたことが多かった。今回は多くの方にお手伝い戴き恐縮している。有難い毎日だった。／　冬号申し込み受付開始　齋藤浩子先生，釜谷いずみ先生，冨樫忠浩先生，角銅隆先生、駒井康弘先生，太田等先生，関屋法生先生の貴重な実践，花田修一先生，清野隆先生，難波博孝先生，渋谷孝先生，府川源一郎先生，大谷和明先生，矢田広和先生，宇佐美寛先生，江部満編集長，駒井康弘先生の貴重な連載，主宰の授業記録，「鍛える国語教室」研究会の出版企画などなど，堂々の２００ページである。夏号完売，秋号僅少である。冬号の申し込み受付を始める。申し込み方法は「鍛える国語教室」編集室を御覧戴きたい。したのコンテンツである。／　楽しい学校　学級経営でも書きたいことはたくさんある。２時間近くの雪遊びを毎週行っている。これが楽しい。スキーも楽しい。学年全員を指導している国語も楽しい。算数は教科書を終えた。復習に入った。いよいよ６日は野口主宰を美園へお迎えする。７４名の子供達をどう指導されるか。私が育てた自慢の子供達である。野口主宰も驚かれることだろう。／　修業講お申し込みのお礼　修業講の参加者が８０名くらいになった。心から感謝申し上げたい。野口先生の新教材の発表があります。「鍛える国語教室」の新企画の発表があります。模擬授業でマスターカードの使い方がわかります。新作作文ワークも授業もあります。まだお申し込み戴いていない方は是非，矢田さんへお申し込みください。上の詳細から申し込めます。６日の美園小学校での研究会も国語科の基礎・基本としての学習用語を指導する授業や講演などなどです。１年生74名に野口主宰はどのように授業なさるか。どきどきわくわくの一日です。こちらは申し込みが少ないです。是非一緒に学びましょう。私が育て上げた１年生を是非，御覧ください。お待ちしております。

22日（日）　宇佐美寛先生の玉稿　宇佐美寛先生から冬号の玉稿を拝受した。１週間かけて，ようやく打ち上げた。原稿用紙25枚である。内容は柳谷批判である。私の問題点を原稿用紙25枚にわたって御批判戴いた。有難い。きちんと反論を書かなくてはいけない。宇佐美先生は私の文章を批判された。しかしこれは多くの方の役に立つ。なぜなら国語教育の問題だかである。国語教育へ問題を転化するわけではない。しかし国語教育がしっかりしていないから私のようは悪文を書く人間を増やしている。どのような技術を国語科では指導しなくてはいけないのか。どのような技術を指導すると悪文を書かなくなるのか。これからも国語科で生きていく私は宇佐美先生への反論を書くことで国語科の問題点をしっかりととらえたい。宇佐美先生への反論など恐ろしいことではある。しかし批判に対してきちんと反論することが礼儀であろう。多くの国語科教師が宇佐美先生へ反論して来なかったようである。しかしだから国語科は進展していないのだとも言える。頭を冷やして，きちんと学び，反論できることだけを反論しよう。自分の立場をはっきりさせなくてはいけない。まずは宇佐美先生から頂戴した玉稿の校正を明日，速達でお願いしよう。これで冬号が完成する。／　『鍛える国語教室』「№８）2006年冬号構成中　これで冬号の原稿のほとんどが揃った。今回は作文マスターカードの実践や「鍛える国語教室」研究会の出版企画の発表などなど読み応えがある。もちろん連載戴いている先生方の玉稿もある。実践，連載，企画などなど充実の一冊である。国語教育改革へ挑む本になるだろう。来年度も年４冊を目指す。本腰を入れて書く。これはどなたでも執筆できる。原稿執筆を通して文章修業に励みたい方をいつでも募集している。特に授業実践をお寄せ戴きたい。共に批判し合い，磨き合いたい。

2006年1月21日（土）　出版記念パーティー　今日は昨年度の教え子達と出版記念のお祝いを行った。この子達との２年間のお蔭で私はマスターカードを書くことができた。そのお礼にピザを御馳走した。御馳走といっても自分で作らせたのだが。おいしかったかどうかはわからないが，喜んで作っていた。北見に転校していった子も参加した。よく来てくれた。もう２度とこのメンバーで集まることはないだろう。ピザを食べ終わってから全員に本をあげた。これで約束を果たすことができた。安心した。その後時間のある子だけ残ってゲームをして遊んだ。２時半まで遊んだ。楽しい一日だった。いつもはおとなしい子が元気に走り回っていた。楽しかったようだ。準備は全て保護者の方が行ってくださった。有難い限りである。／　仕事が目白押し　今日はパーティーの前後で中学生版マスターカードに入る原稿を打っていた。私の原稿ではないが校正を進めなくては明治図書へ送れない。いつも御迷惑をおかけしているので，今回は著者校正をしなくてよいくらい校正してからお届けする。作文マスターカードは中学生でもぐんぐん書ける。そこに入る玉稿の校正を行った。しかし何よりも先に宇佐美先生の玉稿をパソコンで打ち上げなくてはいけない。それが終わると冬号の構成ができる。早く冬号を終えたい。自分の原稿を打っている時間はない。何よりもまず冬号の発刊である。その後作文ワークの校正を終える。来週末に冬号も作文ワークも終わらせなくてはいけない。そうしないと２月の授業準備ができない。２月５日の研究会自体の準備，講座の準備，６日の授業準備，パネル・ディスカッションの準備などなどすべきことが山積している。それが終わってから「話すこと・聞くこと」授業マニュアルの校正である。これも校正を終えると発刊である。５月には全ての発刊を果たしたい。仕事を戴ける有難い状況に感謝する。

2006年1月20日（金）　北海道新聞掲載　ひかるちゃんの作文が19日の北海道新聞朝刊に掲載された。前日，ＮＩＥ担当の記者の方から最終確認のお電話まで戴いた。御丁寧に，有難い。そして新聞掲載のお礼のお手紙を本日頂戴した。1年生での掲載は過去に少なかったようだ。ひかるちゃんは１分間で30字くらいの文章を書く。夜の学習甲斐へも進んで参加している。優秀である。しかし美園小学校１年生全員が優秀である。今年は私の過去最高の教え子である。私自身が過去最高に学んでいる成果，学年の先生方の協力，校長先生を始め，教職員全員のよい影響を受けている成果である。北海道新聞の記者の方も誉めてくださったよ。ひかるちゃん。／　授業交流　昨日は１時間目は３年生の授業参観，２時間目は６年生での授業公開，３時間目は１年生での学年全員での国語，４時間目は６年生での漢字指導，５時間目は１年生の学年全員での音楽指導だった。朝から授業を満喫していた。３年生の冨樫さんの授業はすばらしかった。今書いている作文マスターカードの威力である。余計なことを話さずに，一部の子供の余計な発言に妨げられないで授業を進めていた。冗長なしゃべりが無くなった。すばらしい。２時間目の私の授業はよくなかった。３月４日に大阪で行う授業を６年生に実践した。17分で作文を書く指導に入った。10分で作文を書かせる指導に入りたい。そして15分で終了である。私自身の言葉を削らなくてはいけない。２月６日以降に考えよう。今は考える時間が無い。３時間目の学年国語はおもしろかった。各学級の国語学力がよくわかった。野口先生をお迎えするまでの２週間で鍛えよう。４時間目の漢字指導は飛び込みで漢字書き取りテストで平均点95点だった。よくできていた。普段もそうなのだろうと思って，担任に訊いた。すると普段はこんなに点数を取れないと驚いていた。それが本当だとしたら，私の漢字指導は効果的だという証拠だ。子供達に喜んでもらえただろう。嬉しくない。私がいない間は補欠の先生に授業をして戴いた。私の学級の子供達は私がいなくてもきちんと班ごとに学習している。本当によく育っている。持ち上がったら，どれだけやりやすいことか。／　学年国語　今日も学年全体の国語を指導した。74名の国語授業は私はおもしろい。私の学級以外の子も楽しいとお礼を言いに来る。よくできた子供達である。／　外遊び　生活科で2時間雪の中で遊び続けた。私は本当に楽しかった。毎日外遊びをしたい。なだかわからないが，とにかく楽しい2時間だった。妻に２時間遊んだといったら，いいわね，と言われた。／　出版記念パーティー　明日は昨年度の教え子と出版記念パーティーを行う。子供達のお蔭でマスターカードを書き上げることができた。子供達に感謝したい。本を贈呈する。更にピザの作り方を教えて，一緒に作って食べる。北見へ転校した子も来る。楽しみだ。／　仕事　日に日に仕事が増える。まずは冬号を印刷したい。次に新作マスターカード７冊の校正を終わられたい。来年度，７冊を出版する。

2006年1月18日（水）　授業作文　今日の授業で学んだことを３分間で書く。３分間なので６行以上書いたら合格だ。黒板に書いていることを書いてもよい。先生が出した問いを柳谷先生が仰いましたと書いてもよい。誰かの発言を書いてもよい。きちんとかぎを使って会話文にする。用意，始め。このように始めた。６行書けない子が10名くらいいた。速い子は3分間9行書いた。１分間で３行だと10分間で30行だ。原稿用紙１枚半だ。やはり速い子でも今のところ，10分間で原稿用紙１枚半くらいだね。先生は２枚以上書けるよ。題名から音読始め。この一文で音読を始めさせることにした。本文に入ってからやめさせた。間違いだ。みんな間違って読んでいる。なぜか。きょとんとしていた。本文の前で間をたくさん空けなかったからです。ぴかちゃんは間を空けていたよ。揃っていなかったからです。それもあるけど，ほとんどの子が正しく読んでいない。読んでいる子がいたかもしれないけど，先生には聞こえなかった。「１」を読んだか。読んでいない。ああそうか。「１」も読むんだ。書いてあるから読む。題名から音読始め。今度は「１」を読んでいた。２文を読ませてやめさせた。今読んだところで何が書いてあったか。作者。そうだ，作者名が書いてあった。今江祥智さんだ。他に何が書いてあった。ここに書かれていない言葉で何が書かれているかを発表する。主人公。そうだ。しかし主人公は誰かわからないなあ。だから他の言葉にしておこう。このお話に出てくる人物を。登場人物。そうだ。登場人物は誰か。白熊の兄弟。お母さん。このような言葉は１学期から何度も教えている。しかし普段使わない言葉なので，なかなか覚えられないのだろうな。学習用語の安定的な行為化のためにはかなり日常的に使わせる必要がある実例である。他にわかることは何か。『うみへのながいたび』。それは何。題名。そうだ。他には。いつ。そう，いつ。しかし，いつというのは何か他の言葉を問うときに使う。何を問うときに使うのか。板書した。時。そうだ，時だ。時はいつか。冬。そう，冬と書いてある。１月18日とか，朝とかの言葉も時の仲間だ。どこ。そう，どこかというと何を問うのか。場所だ。今読んだところに場所が書いてある。４文字だ。４文字だって先生が言ったら，どのようにするのか。４つの丸を書く。そうだ。１つずつ丸を書く。４文字の言葉なら，合っているかもしれない。１文字ずつ丸を書いて確かめる。他にも場所の言葉がある。「ここ」だ。他に理由，様子という学習用語をこの時間に指導した。学習用語を思い出す。そして学習用語を使って教科書に書いてあることを読む。これが今のところ先生が正しいと考えている読解指導だ。今日からは学年で国語を学習する。２時間目は討論になった。今，白熊の兄弟はどこにいるのか。穴の中ということ外という子がいた。おもしろい話し合いになった。発言しない子にも当てて発言させた。楽しかったね，スキー授業。

2006年1月17日（火）　１年生の作文速度～柳谷学級３学期の初日～　かわいいみんなの笑顔に再会することができた。楽しい一日だった。今日の感想を発表させた。「柳谷先生と合えて嬉しかったです。｣こう言う子がほとんどだった。実にかわいい教え子である。先生こそ，みんなと会えて嬉しかった。始業式では先生がついていなくてもきちんと３列になって座った。立派だ。式最中，きむ純君が隣の子を注意した。すると隣の子は，きちんと注意を聞いていた。偉い，偉い。校長先生のお話のときに｢はい。｣と返事をしている子がいた。先生のお話のときに，わかったらわかったで返事をした方がよいと先生は思っている。授業でもそうだ。高学年は全く返事をしなくなる。先生は返事をしない子は好きではない。始業式終了後，教室で作文を書かせた。10分間で200字の作文を書ける子は１年生として合格だ。今までのように1つ目は，2つ目はと書いてもよい。しかし今日書くのは観察文ではない。思い出作文を書くときには書きたいことからすぐに書いた方がよい。これから冬休みの思い出を書きます，って書かなくいいんですか。寺潤君が質問した。その通り，書かなくてもよい。思い出を書き終わった人は2学期にがんばることを書いてもよい。それも書き終わった子は先生にこんな授業をしてほしいと書いてもよい。10分間でどんどん書くテスト，用意，始め。こう言い残して先生は教室を出た。自由研究を廊下に掲示するためである。（よくがんばった自由研究ばかりだ。新聞には驚いた。）10分間で200字を書けなかった子は２人だけだった。その２人もあと１行，２行だった。よし，そのくらいはすぐに速くなる。校長先生が仰ったようにできないことができるようになるのが学校だからね。よくがんばった。このようにほめた。みんなならもう10分間で200字を書くだろうと予測してテストした。やはりできた。よく育っている。速い子何人かは400字以上を書いた。立派だ。中学生が使いような小さいマス目の原稿用紙に書かせた。全員が問題なく書いていた。本当に君達に1年生はこんなことしかできない，という先生の考えをどんどん変えてもらっている。１年生だってこんなにできるということを先生は君達に教えてもらっている。これからみんなが書いた作文がどのような内容なのかをみんなで読み合うことにしよう。そして間違っているとことがあれば直してみよう。よりよく書き直すことを推敲と言う。まだ「は，へ，を」の使い方が間違う子がいるからね。(^^)v　／　15人の上手な上手な１分間スピーチ　全員にスピーチをしてもらおうと考えていたが，できなかった。先生がよけいなことを話していたからだ。まあ，久しぶりに会ったのだから先生のおもしろくない話でも聴いてもらった。野口先生の話，飛行機の話，インターネットの話，オリンピックの話，先生の仕事の話，事故の話などなどだ。君達と話していると実に楽しい。先生，スピーチ聴いて。朝からえりちゃんはこう言っていた。スピーチの練習をしてきたんだね。先生が年賀状に書いたように，お正月にスピーチを家族にしたという子は５人くらいだったなあ。アメリカでは幼稚園児からスピーチをさせているんだよ。家族とお話しすることも大事だけど，たまにきちんと挨拶から始まるスピーチもするとよい。頭の中で話を組み立てることが大事だ。さすが練習してきたえりちゃんは一番上手にスピーチをした。今までは３つのことを紹介した。でも１つのことを詳しく紹介するのが難しいスピーチだ。このように説明してからスピーチをさせた。えりちゃんとかぴかちゃんとか何人かは１つのことで１分間スピーチをしていた。ぼくは福笑いの鼻毛の話をして笑わせるスピーチをしました。きむ純君が今日の感想でこう言っていた。わざとに笑わせるスピーチをしたんだ。人を笑わせるスピーチは更に難しい。よく考えているね。なかりゅう君とか何人かは１分間丁度のスピーチをしていた。ほんと上手になったね。15人みんな，きちんとスピーチをした。あと10人はこれからのお楽しみだ。家でもスピーチを聴いてもらおう。

2006年1月16日（月）　『鍛える国語教室』2006年冬号　玉稿をお寄せ戴いている。今日は宇佐美寛先生の玉稿が届いた。400字詰め原稿用紙25枚頂戴した。これを今日じゅうにパソコンで打ち，明日速達で校正をお願いする。どれほど宇佐美先生に学ばせて戴いているかわからない。渋谷孝先生の校正済み玉稿も頂戴した。これも有難いことである。これから説明文指導を考えていく上で考えるべき課題を学ぶことができる。江部満編集長の玉稿は再校正のお願いとして速達で郵送した。実践を数本書いた。連載を数本書いた。私が書いたのは50ページくらいか。あとは齋藤さんが10ページの実践を寄せてくださった。更に実践をお待ちしている。授業記録を書き，批評を戴こう。教師修業は一文一文を積み重ねるようなものである。確実に，一歩ずつ歩んでいくしかない。今週末には印刷し，来週頭には印刷所へ出したい。すると２月４日に間に合うだろう。今年度最後の編集である。この雑誌のお蔭でたくさんの企画が生まれた。／　新学期　いよいよ新学期だ。子供達に会うのが楽しみである。昨日，事故報告があった。スキー場で怪我をしたというものだ。かわいそうなことである。３学期，48日間を無事故で過ごさせたい。／　誕生日　昨日は誕生日だった。ひたすら働いていた。45になった。いつまでも働き続けたい。さあ，玉稿を打たせて戴こう。

　2006年1月14日（土）　作文ワーク編集趣旨　明日締め切りで多くの方に執筆を依頼している。今日はこれまで戴いた玉稿を拝見した。ほとんど問題はない。読めば読むほどすばらしいワークである。何と言っても文種ごとに学習用語が明示されていることがすごい。『教育科学・国語教育』２月号で野口主宰が学習用語を書かれている。これからは言語活動ごとに学習用語を明示する必要がある。学習用語の系統化の研究も始まっている。多くの学習用語を私は本で書いた。更に具体的に教材ごとに書く必要がある。系統化は一種の幻想だからである。「学習用語」の系統例を『確かな国語学力（基礎・基本）を育てるマスターカード』に書いた。今度もワークは更に「書くこと」だけに限定した。『国語学力マスターカード』も，もちろんよい本である。「学習用語」を考えたい方には是非，全巻購入して戴きたい。今度の作文マスターカードは授業マニュアルとしても使える。そこでタイトルをこうしようと考えている。『「書くこと」授業マニュアル＆マスターカード』である。ただし学習指導要領が改訂になり「書くこと」という領域が消えると売れなくなるだろうから，更に検討したいところではある。このように今日は一日，送信戴いた作文ワークを読んだ。一流の執筆者による力作の数々に心から感謝した。私は原稿を１本だけ書いた。作文ワークの編集趣意である。「話すこと・聞くこと」の本も出す予定である。そちらの編集趣意も食後に書こう。／　新企画　江部満編集長から御返信を頂戴した。２つの新企画を御承諾戴いた。『鍛える国語教室』冬号で発表する。いよいよ野口先生との共著の夢を多くの方と共に実現していく。野口主宰と共著を出したい方，是非，共著シリーズに立候補して戴きたい。私は野口主宰の国語を後世に残したい。野口主宰に学んできたお蔭で今の私があるからである。『教育科学・国語教育』２月号でも別の企画の執筆者を呼びかけた。野口主宰の編著『読解力マスターカード』の企画である。こちらも是非，立候補して戴きたい。国語教師として教材開発や本の執筆は本務の内である。教材開発をしない国語教師は国語教師ではない。２月号に冨樫さんが登場した。関屋さんも『読解力マスターカード』のことに触れていた。堀さんの実践原稿は実に楽しかった。明日は冬号の編集を終わらせたい。

2006年1月13日（金）　新学期　さあ，いよいよ新学期が始まる。３学期はスキー学習が楽しみだ。グラウンドにスキーの山を造ってくださった。スキーもそうだが，そりでもすべることができる。学習も１年生のまとめだ。君たちはよく学んできた。３学期もたくさん学ぼう。自学として日記，作文，漢字テスト，視写，００になる数，計算，大きな数，形を描く，絵を描くなどなど挑戦しよう。１日で２ページ自学できたらすばらしい。何時から学習するかを決める。親に言われる前に進んで取り組めたら合格だ。挑戦しよう。３学期も楽しい授業を目指す。／　保護者の皆様への３つのお願い　３学期が始まりました。よろしくお願いします。特に次の２つをお願いします。１　学級役員　進んで学級役員に立候補してください。２年生の役員を今年度中に決めておきたいのです。４月の懇談会や家庭訪問は学級役員を決めることが目的ではありません。もっとすべきことがあるはずです。現在，１名の方が立候補してくださっています。あと２名の方の立候補をお待ちしています。２　授業参観　算数でも国語でも授業参観へいらっしゃってください。特に国語は毎週，子供達を向上させるための授業を公開します。来週から挑戦します。３学期は特に「読むこと」の能力を更に育てたいと思います。家庭学習の参考にもなると思います。ぜひ，足をお運びください。３　２月６日（月）の公開授業　野口芳宏先生をお迎えして授業を公開します。２月３日（金）３時くらいから会場準備をします。体育館に椅子を並べます。１年生だけが野口先生の授業を受けることができるのです。ぜひ，一人でも多くの保護者の方の御協力を戴きたいと思います。６日当日も３名くらい受付のお手伝いを戴きたいと思います。体育館で受け付けをします。子供達の様子を見ることはできます。金曜日と当日の御協力を是非，お願いします。授業名人の野口芳宏先生を美園小学校へお迎えします。楽しみです。あと40日くらいで３学期は終わってしまいます。すばらしい子供達との出合いに感謝し，１日１日を大切に過ごしていきたいと思います。／　ひかるちゃん，おめでとう！　１９日の北海道新聞の朝刊にひかるちゃんの作文が掲載される。１年生みんなに「なりたい職業」を書いてもらった。小さいうちから将来のことを考えさせることが大切だと考えているからである。その作文を北海道新聞へ送った。その中から北海道新聞の方が選んでくださった。私が選んだわけではないよ。掲載されるひかるちゃん，おめでとう。掲載されなかったみんなも一緒に喜ぼうね。人の喜びを一緒に喜べる広い心を持ちたいものだ。それとひかるちゃんの作文が掲載されたということは，ひかるちゃんと一緒に学んでいる全員の作文が上手だということだよ。自信を持とう。みんなはスーパー１年生だ。

2006年1月12日（木）HP更新開始　ようやくHP更新までこぎつけた。PCの復旧に時間がかかった。メールも復旧した。やったー！／　インターネット句会にまたくだらない書き込みがあった。削除して新年の句を書いた。年賀状に書いたものである。みなさんも新年の句を書こう。／　このホームページには5000のファイルがあることがわかった。いつのまにか膨大な数になっている。しかしリンクされていないファイルもたくさんあった。いつの日か，きちんと整理したい。／　今週を振り返ろう。５日にパソコンが動かなくなった。パソコンに残っていた修論，マスターカード，単独著書，原稿の数々が無くなった。大体フロッピーにバックアップを取っているので，そう大変なことは無かった。それとHPにデータを載せているので，プロバイダ先からHPのデータを転送するとよい。しかしメールのデータは一切保存していなかった。これまで縁したすべての方のアドレス，おくって戴いた玉稿，いくつかのパスワードなどなどを全く書き残していなかった。仕事もメールソフトで分類していた。現在抱えているのいくつかの仕事に関するメールをメールソフトで分類していた。それが消えたのは痛手だった。パソコンを使っているとこんなリスクがあるということを実感させられた。それでも大谷さんからバックアップを取るように助言戴いていたので，執筆した原稿などは残っている。／　何をした蚊かを書き残しておこう。／　リカバリ　パソコンはリカバリもできない状態だった。そこで富士通に電話した。そしてパソコンに残っていた情報をすべて消去した。F12で消去できる。これは恐ろしいキーだ。その後２度にわたってリカバリした。1度目はリカバリしたときにDドライブの容量が０だった。もしかしたら何とも無かったのかもしれないが，仕方なく再度富士通に電話した。そしてドライブの容量の切り替え作業を行った。多分今でも覚えているだろう。詳しくは書かないが，リカバリする前ならできる。そして再度リカバリした。すると同じようにDドライブの容量が０と出た。そこでフォーマットをし直すと容量が表示された。１度目もフォーマットしなおすというところを見つけていると容量が表示されたのかもしれない。とにかく動くようになった。その後いくつかのソフトをインストールした。しかしワードが変になっている。顔文字などが出ない。まあ，仕方が無い。このビルダーも顔文字が出ない。ワードと関連しているのか。それともハードに問題があるのか。いずれにせよ，かなりパソコンはへこたえれているようだ。富士通では３月で６年目になるこの機種の部品は保証されなくなるといっていた。使い始めてから６年が過ぎた。／　メールの復旧　ＩＳＤＮのドライブを入れた。プロバイダとはつながった。しかしメールやインタネットソフトはつながらなかった。｢ダイアルアップアダプター｣というものが２つあったからである。｢ネットワーク｣から１つを削除するとつながった。プロバイダーのフェニックスの方に教えて戴いた。いつもお世話になっている。niftyへも電話したが，問題を解決できなかった。マイクロソフトでアップデートした。これで新しいパソコンを購入してもネットにつなげることは大丈夫だろう。何度か行っているが，いつも覚えきれなかった。今回はこのように書き残しておくので大丈夫だろう。ネットがつながるまで４０時間くらいかかった。／　６日はパソコンの復旧で眠たかったが，冬号の原稿を打ち続けた。野口主宰の授業起こしである。授業起こしの方法も今回は簡略化できた。前回まではビデオを観ながらメモした。それをパソコンで起こした。２学期に授業記録をパソコンで書けることを知った。そこでテープ起こしだって書けるだろうと考えた。そこでビデオを流しながら，パソコンで打った。さすがに模擬授業なので，一度では打ち切れなかった。話し方が速いからである。しかしそれを３度くらい繰り返すと大体終わった。今までは半日くらいかかっていたテープ起こしが３度くらいで終わる。つまり３時間もあれば大体終わるということだ。江部編集長のテープ起こしも最初は少しずつ聴きながら打っていったが，時間がかかるのでずっと流すことにした。そして大体を打ち，再度聴く。これを３回くらい行うとほとんど打つことができる。さらに正確にするためにまた流す。正しく起こせていないところだけを止めて聴く。すると今までより楽にできた気がする。怪我の功名である。原稿書きも少しずつ速くなってきた。しかしだからといって内容がよいわけではない。／　７日も原稿を打ち続けていた。午後から美園ゼミの合宿が始まった。調子が出ないので，あまり私の作業が進まなかった。そこで中学年版を完成することができなかった。ようやく形式を決定できたくらいである。そして大いに盛り上がった。／　８日朝，ふらふらしながら旭川へ行った。電車で眠っていったが，あの椅子では体が痛かった。１時にターミナルホテルにチェックインした。非常に便利なホテルである。駅につながっている。互助会も使えるので次回も利用しよう。２時には学習会へ出かけたかったので，風呂に入り，体を休めた。そして野口先生の家庭教育の学習会へ行った。この日だけに札幌から来ていた先生もいた。熱心である。日の丸，君が代批判を批判していた。参加者から批判的な意見が出ていた。懇親会が無かったので私は野口先生と奥様と食事をさせて戴き，大いに学ばせて戴いた。以前にも伺ったことがあるが，野口先生は中村元千先生と仲が良いそうだ。中村元千先生は倉澤栄吉先生の御推薦で筑波付属へ入ったそうだ。同じときに野口先生は望月久貴先生の推薦で筑波付属へ入る候補となったそうだ。しかし中村先生が筑波付属へ入った。野口先生はそのときに筑波に入ることを推薦戴いたのだから，自信を持って実践していこうと前向きにとらえられたそうだ。野口先生らしい。野口先生は48で教頭になったそうだ。柳谷さんは45なんだ，働けるときだと仰っていた。まだまだたくさんのお話を伺った。有難い時間だった。原部さんの勉強会も面白かった。来年度は一緒に研究会を開催することを相談してきた。特に学習用語に対する参加者の反応がとても良かった。学習用語辞典があるといいですね，という意見が出ていました。私は以前から野口先生に申し上げている。私が書くしかないと思いますが，手が回らない。／　９日　旭川からの帰路，奈井江で電車の衝突があったらしい。そこで旭川から帰宅するまでに4時間かかった。おかげで電車の中で「話すこと」マニュアルの校正をゆっくりできた。これもかなり手強い仕事だ。まだまだかかりそうだ。しかし何とは春に出版したい。／　10日　終日執筆。原稿用紙50枚以上書いた。／　11日運転免許更新。夕方太田さんが別海からいらっしゃった。今後の研究の話で盛り上がる。太田さんの学校では｢読むこと｣学習用語の系統化に取り組むらしい。私が取り組みたい研究テーマである。実にうらやましい学校である。実のある研究になるだろう。しかし系統はあくまでも系統でしかない。もっとも大切なのは子供の実態評価である。子供の実態，教材，教師の願いに応じて学習用語を指導者が決める。系統を参考にして，指導者がこれを教える必要があるという学習用語を選定して明示する。さらに明示する方法が授業技術として重要である。私はこの1年間学習用語の提示方法を考え続けてきた。学習用語とは何か，学習用語をどう系統化するかは『鍛える国語教室』5号から読んで戴きたい。私は学習用語を明示するカリキュラムまで発表している。そのうち誰かが『鍛える』の価値に気づくだろう。太田さんは夜の電車で帰宅した。以前の太田さんより，一回り大きく見えた。自信に満ちていた。／　12日　朝からビルダーでHPの更新に挑んでいた。転送先のフォルダーがWWWだった。それを指定していなかったので，転送できないでいた。今日は出勤し，今年度も分掌の反省を原稿用紙にして10枚くらい書き，大谷さん宅によってから帰宅した。帰宅してから転送しているのにHPが更新されていなかったの。そこでまたフェニックスの方に尋ねるとフォルダの問題ではないですかと教えてくださった。その通りだったのでこのように更新することができた。これで安心してほかの仕事ができる。HPを更新していないと安心して他の仕事ができなかった。更新病かもしれない。気になるといえば同学年の斉藤さんも冬号の原稿を執筆してくださっていた。気になって，と言い学校で打っていた。これで美園で４人目の執筆者である。３人の子育てをしながら，担任を持っている。さらに原稿の執筆までしている。原稿の執筆などしなくてはいけない仕事ではない。しかし原稿の執筆くらいできない教師は問題である。授業を記録し，それを反省し，次の授業を計画する。これは原稿依頼が有ろうが無かろうが当たり前のことである。そのくらいのことをできないようではこれからは肩をたたかれるかもしれない。原稿執筆は大変だろうが，がんばって戴きたい。冬号やワークの原稿が多くの方から届いている。有難いことである。／　こんな一週間だった。これから冬号の執筆を続ける。私に残された仕事は「鍛える」の執筆・編集，ワークの執筆・編集，２月・３月の講座準備などなどだ。明日は朝から出勤して新学期準備を行う。年度末反省会議もある。３学期も楽しい授業を目指そう。／　新学期，子供達に会うのが楽しみである。今日，何人かの子供に会った。１９日，北海道新聞の朝刊に私の学級の子供の作文が掲載される。１年生みんなの作文から北海道新聞の方が選んでくれた。私が選んだわけではない。よかったね。

2006年１月５日（木）　『鍛える国語教室』2006年冬号後記，次号予告　11月末に秋号を発行した。しかし実際に発送したのは12月上旬だった。そして本誌の締切りを1月15日にした。結局ひと月余りの短い期間になってしまった。御執筆戴いた皆様に，大変御迷惑をおかけしたことをまずお詫び申し上げたい。次号2006年春号は４月の発行を目指し，３月15日を締切りにする。御執筆戴ける皆様の玉稿をお待ちする。2005年度は4回にわたり「読むこと」の技術解明を目指した。「読むこと」の技術解明に貢献することができただろうか。本誌を含め，再度丁寧に読み，学んでいきたい。私はこの一年でどう向上的変容したか。何よりも授業実践を意図的に積み上げたことが収穫だった。春に『確かな国語学力（基礎・基本）を育てるマスターカード』の校正を終え，秋の全道国語教育研究会の授業を一つの理想として子供を育てた。「話すこと・聞くこと」領域の授業を依頼されていたので，特に音声言語能力を育てた。1年生の1学期でメモ無しスピーチが十分に可能だということを学んだ。論破の型を教えることで討論が成り立つことを学んだ。1年生でも聴写ができた。視写をさせる教材で作文指導を適切に行うことができた。授業実践で学んだことがたくさんある。本誌のお蔭で授業実践を書き残すことができた。しかし学ぶほどに疑問は増える。例えば渋谷孝先生は仰る｡「国語科の文章の読解指導において、説明文の読み方指導とは、学習者の既得経験を基にして文章の史実、事柄の意味を想像・推察することである。材料としての事柄の吟味をすることではない。」その通りだろう。実際に観察させるのは理科の授業である。しかし宇佐美寛先生は仰る。「まず、ありの行列を観察する経験をさせるべきである。」（『国語科授業批判』明治図書，年，126ページ）確かに書かれている文章を鵜呑みにさせるわけではない。問題点があれば批判させたい。しかしそれは「材料としての事柄の吟味」ではなく文章の書き方の吟味に留めるべきではないか。そうでなければ例えば理科の内容を扱った説明文を私は指導することができない｡理科の内容の知識に乏しいからである。だからといって説明文に書かれている材料に関わる知識を持たなくてよいということにはならない｡ありに関する知識を持っていなければ，教材文の問題点（例えば「ありは、目が見えない｡」という情報）を指摘することができない｡だからといって指導する説明文全ての教材に関わる知識を得ることは難しいだろう｡できる限り教材研究として書かれている材料を調べる姿勢は必要だ｡しかしだからといって書かれている材料を調べ尽くしていないと指導できないというものでもない｡渋谷先生が仰るように実際に見ることができない材料もある｡調べるということと実際に見るということの違いもある｡百聞は一見にしかずと言う。調べるよりも実際に見た方がよいということになるだろう｡すると実際に見るという教材研究は有効だといえる｡しかし実際に見ることができない材料でも調べるという教材研究を行うことができる｡しかしここで言う教材研究とは文章に書かれている材料を調べることだけではない｡むしろ材料に関する調査は従である。主たる教材研究は文章の定型なり技術である｡筆者が持っている材料に関する情報をどのように読者に伝えようとしているのか｡それは効果的に伝わっているのかいないのか｡それはなぜなのか｡このような文章の定型なり技術なりが国語科で扱う教科内容である。書かれている材料を内容と呼んで，形式か内容かという論議がなされてきた｡この場合の内容は教科内容ではない｡文章に書かれている材料を指す内容である｡国語科で指導すべき教科内容と文章に材料として書かれている内容を区別すべきである。国語科の教科内容は問い，答え，書き出し，結びなどの学習用語である｡野口芳宏主宰は現象，生態，矛盾，疑問などを学習用語として第14回言語技術教育学会で発言された。（詳細は『言語技術教育　第14集』明治図書，2005年４月）これらの学習用語は従来の形式という用語だけでは括れないだろう｡一般的な文章形式を表わす用語を超えている｡教材としての説明文を教える教科内容を表わす用語である｡例えば段落という用語を教える際，辞書に載っているように「長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り」（大辞泉）と教える｡しかしこれだけではよくわからない｡定義の暗記である｡これを知識段階と呼ぶことができる｡実際の文章で，これが段落だと指摘させる｡このことで段落を行為化させたことになる｡そのためには段落を使って書かれた文章が必要である｡文章で扱う材料は何でもよい｡できれば子供の興味を惹く材料の方がよいだろう｡子供はその文章を読み，これが段落だと指摘する｡これが一つの行為化である｡これで段落という文章形式を国語科の教科内容として学んだことになる。つまり文章形式は国語科の指導内容である｡ここで言う文章形式は私が言う定型や技術を包含する。形式か内容かという対峙関係で扱われてきた文章の材料を指す内容ではない｡すると確かに材料として扱っている内容をより詳しく知っている方がよいだろ｡しかし教えるべきことは学習用語である｡学習用語は文章の定型や技術である｡このような教科内容を教える国語科では実物を見なくてはいけないということにはならない｡どちらかというと渋谷先生に近い立場になるだろうか｡しかし宇佐美先生と遠い立場だということにはならない｡なぜなら言葉の抽象度の問題だからである｡私は書かれた文章を実物としてとらえ，それを指す抽象的な用語を指導するという立場である｡書かれた材料（実物）と書かれた言葉（記号）という関係ではなく，書かれた言葉（実物）と書かれていない言葉（記号）という関係である｡書かれた言葉より抽象的な言葉を学習用語として国語科で扱う｡書かれた言語のメタ言語である｡これは一つの例である｡更に考えなくてはいけない問題である｡考えたいことがどんどん増る。学び続けることができることに感謝する。紙幅が尽きた｡これで閉じる｡更に「読むこと」を考え続ける｡ひとまず「読むこと」を終える｡次号からは「書くこと」技術の解明を試みる｡「書くこと」の技術は「読むこと」より具体的に提示することができる｡そのことを特集解説に書く。次号からも実践をお寄せ戴きたい｡書くことで自らを鍛えることができる｡（４回に亘り御連載戴いた先生，心から感謝致します。次号からも，よければお付き合いください｡お願い致します｡）／　来年度は野口主宰の授業記録の連載を更に増やす｡20人くらいで連載を始めよう｡

　2006年１月４日（水）　本日から勤務である。今日から3日間は自宅研修で申請した。自宅でなくてはできない仕事をするからである。国語に関する参考文献は自宅にある。だから国語の教材開発や授業づくりは自宅でなくてはできないことが多い。しかし今日は仕事にならなかった。昨日までの遊び疲れでうだうだしていた。正月に仕事をしないで遊んでいたのは何年ぶりか。ここ数年は正月も返上して働いていた。そういう生活の方が私には合っている。あと２日間，集中して働こう。大きく３つの仕事を抱えている。１つ目は『鍛える国語教室』の編集である。２つ目は｢話すこと・聞くこと｣授業マニュアル&マスターカードの校正である。３つ目は「書くこと」授業マニュアル＆マスターカードの編集，執筆である。この２日間で『鍛える国語教室』の仕事の目途をつけよう。これは直接的な校務ではない。しかし国語の授業を考える研究である。したがって校務では無いとも言えない。渋谷孝先生の玉稿を打つことも，野口芳宏先生の授業を起こすことも，宇佐美寛先生の書評を書くことも，江部編集長の講演を起こすことも私の連載や授業実践を書くことも，全て私の国語授業を向上的に変容するための貴重な仕事である。授業の技術を考えることも大事だが，このような授業の根幹に関わることを学ぶことも大事である。私は『鍛える国語教室』の編集，執筆でどれだけ自らが鍛えられているかわからない。有難い仕事である。このような授業実践を書かない教師は授業を磨くことはできない。だから，この日記を読んでいる先生，是非授業記録を寄せいただきたい。『鍛える国語教室』の連載，実践の執筆を今週で終えることができたら，来週から２つ目，３つ目に取り掛かることができる。／　３月３日の航空券，宿泊ホテルを予約した。航空券は千歳・神戸の往復にした。神戸空港が２月開港らしい。新しい空港だ。楽しみが一つ増えた。模擬授業自体は苦しみなので，楽しみを一つでも増やそう。ホテルは東横イン梅田にした。最近は東横インに宿泊することが多い。インターネットを使える。電話を無料で使える。朝食もついている。そして安価である。以前に野口先生と千葉の東横インで御一緒することができた。今回も御一緒できるかもしれない。安い航空券は間もなく完売するようだった。購入される方は早目に申し込んだ方がよいだろう。／　昨日は学生時代の仲間と飲んだ。楽しい一時だった。皆，元気だ。ただし喫煙者が多いのに閉口した。煙草の匂いで，今日一日頭痛がしていた。煙草をやめられないのだろうか。／　年末，年始の明治図書ベストセラー・ランキング１００位に『マスターカード』４年生用と中学生用が復活した。有難いことである。４年生用は私が少し購入したが，中学生用はほとんど購入していない。需要が多いということだ。春に発行を目指している「書くこと」や「話すこと・聞くこと」の教材は更に売れるだろう。だんだん私が教材開発に慣れてきたからである。シンプルに教材を書けるようになって来た。このような貴重な機会を江部満編集長から頂戴しているお蔭である。現役の小学校教師でこれだけ本を書いているのもめずらしいだろう。本当に有難いことである。多くの子供達，多くの小学校教師のために私が学んできた全てを教材として残していきたい。こうして日記を書くと心が落ち着く。やや病気か。

2006年１月１日　謹賀新年　穏やかな初東雲や富士笑う　御家族皆様で佳き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。お蔭様で我が家も家族一同，穏やかな新春を迎えることができました。本年もどうぞよろしくお願いし申し上げます。昨年も大変にお世話になりした。有難い一年間でした。特に野口芳宏先生，江部満編集長，多くの方に御協力戴いた次の書の刊行が最も有難いことでした。『確かな国語学力（基礎・基本）を育てるマスターカード』（全8巻，野口芳宏監修／柳谷直明著／「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ著，明治図書，2005年10月）職場では学び合える同僚，かわいい子供達（1年生）に囲まれて幸せな日々を過ごしております。本年，３月４日に大阪で開催される「日本言語技術教育学会」での模擬授業の機会を戴きました。更に子供達に役立つ国語の授業・教材開発に尽力致します。本年も御家族皆様の御健勝，御多幸を心からお祈り申し上げます。新年の句　去年今年学び続ける教師道／去年今年子に尽くす道善の価値／去年今年授業を磨く修業道　直明　2006年元旦　