200.10.1UP

 10月22日(日)
 漢字マスターカード執筆中
 今日は朝から漢字マスターカードを書いている。1時間に5枚くらいしか書けない。そして,飽きたらこのようにPCに向かっている。腰を落ち着けて書き続けるしかない。自らとの闘争である。(^^)v


 10月21日(土)
 『鍛える国語教室』空知ゼミ第26回例会報告
 2006年10月20日(金)第27回鍛国研空知ゼミ例会を行った。
 お子様10名,保護者1名,教諭5名の16名で学び合った。(御参加戴いた皆様に,心から感謝申し上げます。昨日も有意義な学習会を行うことが出来ました。)
 以下,概要報告である。

 1 聴取メモの授業(柳谷直明)
 聴取メモの授業は,日本の国語科でほとんどなされていないだろう。聴取はブランチ欄→ラベル欄の順で行う。『プランくん』の発展版を使って,聴取させる。国語学力マスターカードにも聴取メモは書いてある。聴取メモを高学年用に教材化した。国語学力マスターカードを普及させる必要がある。10分くらいで終了。

 2 スピーチ・メモの授業(柳谷直明)
 新人教諭のために,楽しい授業を紹介している。しかし,なかなか新人君は参加しない。学ぶ意欲に欠けている。教える仕事に就く我々自ら学ばなくてはいけない。それがわかっていない教員は多いものだ。スピーチ・メモはいつもの調子である。しかし,『プランくん』をアウトライン式にしたので書きやすいだろう。(^^)v この授業を2月の修業講(札幌会場)で行う。授業マニュアルとして提案し,参加者のお土産にしたい。
 夢を語り合った。長ちゃんの夢には涙が出そうになった。10分間強かかった。

 3 テストの答え方マスターカード(柳谷直明)
 昨日,3時くらいからずっと書き続けて,6時くらいに完成した教材である。構想は朝の電車で30分くらい行った。1教材に4時間くらいかかるとは,驚いた。時間のかけ過ぎである。この教材の授業を1月の修業講(旭川会場)で行う。この教材だけだと少ないので,あと2枚くらい作成し,参加者のお土産にしたい。これまで同様のことを指導してきた私の教え子の2年生も出来ること出来ない子がいたので,テストの答え方を身に付けるのは難しいのだろう。しかし,これらの約束を低学年で身に付けるとテストで点数が取れる。20分間くらい。長かった。

 4 作文力マスターカードの授業(冨樫忠浩氏)
 私は3分間で原稿用紙1枚を書いた。私の作文も発表したかった。このような欲求に応えるために,私はスピーチでも作文でも,せめて隣の子と発表させ合っている。グループや隣人との発表の場で,全員を満足させたい。指導法には問題はない。言葉も削られていた。20分くらいかかった。やや長い。2月の修業講(旭川会場)では,15分くらいで音読,視写,メモ,作文を完成させ,さらに評価させ,発表させて貰いたい。(^^)v

 5 要約指導(成瀬聡氏)
 光村教科書を使った要約指導だった。笑顔で授業を行っていた。教師が楽しそうに授業を行うと子どもも楽しくなるだろう。20分くらい。さらに言葉を削れる。

 6 説明文の読解指導(柳谷直明)
 説明文とは言えないだろうが,説明的文章として考えている『みすゞさがしの旅』を15分間で指導した。11月2日の視察の際に5年生の学級で飛び込み授業を行う。その準備である。それにしても,5年生教材の授業で,初見の2年生が堂々と自分の意見を主張していた。それも2名の教師に対してである。育っている2年生もすごいが,2年生でも発言できる私の読解力マスターカードの威力でもある。15分くらいかかり,8時を過ぎた。長くなったが,盛り上がった。(^^)v

 終了後は,みんな帰っていたが,冨樫氏が残っていたので『かわ兆』へ行った。2月の旭川会場での授業打ち合わせを行った。かにがおいしかった。

 次回は11月2日(木)に行う。別海から太田さんが参加される予定である。(皆様の御参加をお待ちしております。)


 原稿執筆依頼を頂戴する
 『授業研究21』3月号の原稿執筆依頼を戴いた。「授業批評」の特集である。これは書きたい内容である。今年度,校内の研究授業で何度授業批評を書いたことか。校内研での4回は放課後の授業検討会が行われる前にA4で1枚の批評を書き,それを持参して臨んだ。子どもが帰ってから30分くらいで書き上げる。さらに学年の他学級での授業批評は,何度も行っている。言いたいことを言い合っている。教育実習生の授業批評も何度も行った。月2回の例会での模擬授業に対しても,毎回批評を書いている。これは有難い依頼だと特集解説を読んだ。しかし,目次を見ると驚いた。<「授業批評の力」――名人の原理・原則から学ぶ A野口芳宏氏から学ぶ>に赤で枠囲みされている。しかも,私一人である。私一人で野口先生からの学びを書かせて戴く。これは簡単には書けない。私の「授業批評」は,かなり私流である。もちろん野口先生に学んでいるがゆえに,このように「授業批評」が出来る。だから,野口先生に学んでいる事実に感謝しながら「授業批評」を行っている。すると,野口先生に学んでいる部分とそうでない部分を整理するチャンスである。学びをきちんと整理できる。実に有難い原稿依頼である。江部満編集長に私は育てられている。心から感謝している。

 今年度の執筆を振り返る
 3月号の原稿依頼を頂戴したということは,次回からの執筆依頼は2007年度である。そこで,2006年度の原稿依頼を整理した。HPでも今年度は整理していなかった。
 以下,2006年度の雑誌原稿の一覧である。今年度10本の雑誌原稿を書かせて戴いた。心から感謝申し上げたい。

 他に共著6冊(作文力4冊,言語技術教育16号,大谷さんの本)を書かせて戴いた。さらに執筆依頼を戴いている本がたくさんある。執筆の機会で勉強できる。勉強は楽しい。このような楽しい教師人生を多くの教師にも送って貰いたい。そのためにも鍛国研の普及,野口流国語の普及に貢献させて戴こう。
 これらの雑誌原稿も整理して,本にしたいが時間がない。今は漢字マスターカードの毎日である。これを早く仕上げねば。そして,多くの子ども,先生に貢献したい。

 『授業研究21』3月号「『授業批評の力』――名人の原理・原則から学ぶ A野口芳宏氏から学ぶ」
 『現代教育科学』2月号「4 教科の指導力の高め方の何が問われているか」国語科の教科内容と授業評価項目を具体的に明示、指導、評価できるか
 『教育科学国語教育』1月号「3 「書く」授業―どこに重点を置くか」全員参加、全員向上が授業の基準である〜全員が書ける『作文力マスターカード』が完成!〜
 『授業研究21』12月号 「3・読解力向上を目指す国語科での取り組みB 明確な目的を持った「論破」が文学の読みを向上させる
 『授業研究21』10月号「2 名人に学ぶ『子どもの発言』の引き出し方」A野口流・新「発言技法」がこれだ!
 『心を育てる学級経営』8月号グラビア  全員の国語学力を形成する『マスターカード』の実践
 『教育科学国語教育』8月号「5 読む力が弱い子への対策」学習用語を明示した『読解力マスターカード』を開発し、実践する〜小学一年、説明文〜
 『教育科学国語教育』7月号「4 終末段階の「よい授業」の技を学ぶ〔自主学習に導く技〕」学習用語の行為化で向上的変容を全員に自覚させる
 『心を育てる学級経営』7月号 「4・子どもに嫌われていると感じた時」授業で勝負する〜信頼を勝ち得る教師の条件〜

『授業研究21』5月号「6 到達度の点検はこう工夫する」C『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード』で簡単に評価できる


 10月19日(木)
 今日で2年生の新出漢字の指導終了
 教科書巻末を使って,1学期から指導してきた。教科書上巻は,それほど漢字指導を計画的に行わなかった。教科書下巻では読解指導の毎回4問ずつ漢字指導とテストを行った。全部で58字くらいある下巻の新出漢字全てをひと月くらいで終了した。今日で2年生の新出漢字を全て終了したのだ。今日は残っていた2つの漢字だけだったので全員100点を期待したが,2人が50点だった。やや残念だった。今後は2年生までの漢字の復習と3年生の漢字指導に移る。次の学年の漢字指導を行うのは,これまであまり経験がない。日常的には習っていない漢字をどんどん板書して,頻度が高いものは筆順を指導して書かせているが。

 明日は例会
 明日は例会である。5年生がいなければ『みすゞ』をやってみよう。5年生がいれば,この教材を扱わない。11月2日に5年生で飛び込み授業をするからである。楽しみだ。(御参加をお待ちしております。)


 10月17日(火)
 すばらしい子ども
 2学期から毎時間の国語で15分間の新出漢字の学習を取り入れている。毎回4問を教科書巻末で学ばせる。班ごとに取り組ませているので,私は号令後に「始め。」と言うだけである。最後に書きテストを行う。27人全員の丸つけ終了までで15分間である。ほとんどの子が100点だ。平均点は95点を超えている。今日は学年78名全員に漢字指導を行った。4つの漢字を板書した。普段は板書しないが,人数が多いので板書した方が説明が速かったからである。「強弱,会社,交通,お茶」の4問である。「漢字はよく見ると,片仮名が隠れている。だから,片仮名の筆順をきちんと覚えると,漢字の筆順も正しくなる。」特に弓偏をきちんと指導しこういう。「全員起立。2人に見て貰う。」空書きの相互評価の始まりである。これらは,下巻で最後の方の漢字である。テスト終了まで25分間かかった。しかし,ほとんどの子が空書きの相互評価,掌(てのひら)書きを身に付けていた。そして,ほとんどの子が100点だった。2学期から,なぞり書きを止めた。私の漢字指導は空書きと掌書きだけにした。野口先生との漢字指導の検討の末である。人数が多く丸付けに時間がかかりそうだったので,漢字を書かせた紙を回収して丸を付けた。よく育っている2年生である。私の学級では,明日で2年生の新出漢字の指導を全て終了する。下巻を配付したのが先月末だったので,ひと月で下巻の新出漢字を終えたことになる。育っている子ども達なので,こんなことが可能なのだ。有難い子ども達である。野口先生からの学びに感謝している日々である。

 人事調書
 人事調書を書く季節になった。今の職場が一番よいなあ。だから,どこへも転勤したくないなあ。これが本音である。しかし,来年度は2名の教員が多い。だから,2名は転勤しなくてはいけない。次の希望が書けなくて困る。幸せな毎日である。


 10月15日(日)
 日記を書いていない
 最近,忙しいんだなと思う。日記を全然書いていなかった。放課後に学習発表会の練習をさせたり,席書大会をさせたりしていた。でも,そんなことは,日記とはあまり関係ない。書こうという強い意志に欠けていただけだろう。

 今週の思考
 今週は特に教員評価を考えていた。公務の関係もあるが,「教員免許制度」導入の『現代教育科学』2月号の原稿依頼を戴いたからだ。公務も原稿依頼も,実に勉強になった。原稿はまだ完成していない。今日にでも清書して,明治図書に送りたい。『国語教育』1月号の原稿もまだ,送っていない。締切りから1週間過ぎてしまった。これもほぼ完成している。今日じゅうには送ろう。

 今日の仕事
 ということで2本の原稿を完成させる必要がある。それ以上に漢字マスターカードをどんどん書く必要がある。失礼しているお手紙の数々を書く必要がある。公務,NIEの発表が終わったので,まあ,一段落した。

 昨日の仕事
 NIEの発表はインターネットが使えなかったので,あまりおもしろくできなかった。午前中の公務の影響で,声に張りがなかった。2時間考え続ける公務だった。頭が痛くなった。他の方の発表は勉強になった。文芸欄の投稿は自分ではしたことがあるが,子どもにさせたことはなかった。俳句でも投稿させてみようかな。職業欄を使った授業実践を始めて知った。これもやってみたい。石川さんの人生占い,森さんのホテル情報を使った実践を思い出した。野口先生も新聞を使った授業を行っていた。新聞に掲載されている短歌を使ったり,読者の声を使ったりした授業を思い出した。もっと有効活用できそうだ。11月は新聞を無償配付して戴く。これも有効に活用しよう。散らしだけを読んで喜んでいた1年生からレベルアップさせないと。(^^)v それと2学期の終わりに,下書きが完成した段階で,出張講座で新聞の校正をお願いしてみようと思った。どのように校正したらよいかである。総合でポスターセッションをしようと思うので,その次に新聞でまとめさせよう。

 明日の仕事
 昨日と今日と書いたので,明日も書いておこう。明日ではないが,今週は課題解決に取り組ませる。かなり行き先が多いので,入念に計画を立てさせる。事故が一番心配である。
 学習発表会の練習も台本無しになる。動物の踊りも考えよう。衣装や被り物も決定しよう。明日から学習発表会の準備に追われそうだ。
 20日は国語学習会である。国語テストで点数を上げるマスターカードを開発したい。テストでどのように答えるとよいかを教材にする。これまで作りたかった教材である。それとまた,「話すこと・聞くこと」授業マニュアルを書いて授業する。『プランくん』の使い方の授業も開発したので,それで正しい『プランくん』使用講座をやってみようかな。やりたい授業はたくさんある。やりたい授業を毎日の学級でできるわけではない。教育課程があるからだ。そこで,自分がやりたい授業を存分にできる国語学習会は私にとって楽しい時間である。参加くださる保護者,お子様に感謝している。教員の参加も少しずつ増えてきた。


 10月7日(土)
 今日の仕事
 NIEの発表(17日,北海道新聞岩見沢総局にて)用の写真のスライドショーを作成した。これを発表の際に紹介する。何分間の発表かよくわかっていないが。(^^)v おもしろいので,子どもにも見せたい。

 文種別作文マスターカードとして「新聞作成記事の実践」を20ページくらい書いた。この一部を発表資料として使う。この新しい私の本は写真を多用した本になりそうだ。見やすくてよいだろ。冬休みには仕上げる。釜谷さんの詩歌本の見本本となるように,秋号にそのまま入れる。30ページくらい入れれば,秋号の原稿としても助かる。さらに執筆者がほしい。


 10月7日(土)
 今日の仕事
 今日は次の仕事に取り組む。NIEの実践報告執筆。『教育科学・国語教育』2月号の原稿執筆。漢字マスターカードの執筆。
 NIEの発表を来週14日13時から北海道新聞社岩見沢総局で行う。この資料を完成させる。これは文種別マスターカードの本の原稿にするつもりで書く。

 例会報告

 第26回鍛国研空知ゼミ例会を行った。

 お子様10名,保護者2名,教諭7名の19名で学び合った。(御参加戴いた皆様に,心から感謝申し上げます。昨日も有意義な学習会を行うことが出来ました。)

次の内容である。

 1 冨樫忠浩氏の論破の授業

 『もちもちの木』の読み聞かせを行った。絵本をきちんと開いて,見やすく,聞きやすい読み聞かせだった。何度か躓いていたが。問題は時間である。10分間の授業なので,全文の読み聞かせは長い。「せっちん」の伏線と山場だけでよいだろ。さらに,最後のじいさんのせりふを使わなかったのが惜しかった。じいさんのせりふで授業を終えると締まったかもしれない。

 『プランくん』は私の形式ではなかったので,使い難かった。「引用」は重要なので,短い引用であっても一つのブロックを使った方がよい。それと課題が一つになっているのは書くのが苦しい。まずは私の『プランくん』をそのまま使った方がよいと考えながら授業を受けていた。その上で修正するのはよいだろう。あれは数ヶ月の修正の上で生まれた形である。

 引用の価値が私にはわからなかった。したがって,課題の価値もわからない。もっとも価値ある引用から,もっとも価値ある課題を与えたい。「本当に木が燃えているのか。」こう問われたら,燃えていないとしか言いようが無い。仮に引用を百歩譲ったとする。すると課題はこうだろう。「なぜ,木が燃えているのか。」野口流は「なぜ」である。「なぜ」と問うと,「燃えている」というのが前提となる。本当は燃えていない。しかし,燃えていると書いてある。なぜ,燃えていると書いてあるのかという思考になる。そこに主人公の心情が象徴されているのかもしれない。そうか,主人公の勇気がそのように見せたのか。このように落ちつくだろう。私もそうだが,もっと純粋に野口流を追究した方がよいだろう。

 ○×の分布も,野口先生はきちんと数える。それは全員参加を保障する授業技法である。野口流授業技法をいつか私は書くだろう。この『プランくん』を使った論破は,その格好の授業である。

 2 柳谷直明の代案授業

 冨樫氏の授業の代案を提示した。引用,「はしった」。どんどん書く。いちいち指示するのが嫌いである。私自身がいちいち指図されるのが嫌いだからである。したがって,『プランくん』に書いてある通りに進めればよい。初めての方には不親切に感じられるだろう。しかし,「先に進む。」というよう指示の暗示で授業を行いたい。書いていない子もいるので,少し遅れて課題を言う。「なぜ,走ったのか」自分の考えを書く。かるちゃん起立。読む。横のブランチ欄にかるちゃんと書く。「子どもだから走ったのです。」そのまま書く。次のブランチ欄に○か×かを書く。まだ書かない人。さっさと書く。定番である。○3人。×多。これは「多」では本当はよくない。きちんと全員が参加しているかどうかを確認すべきだ。これで論破させた。私の授業は私の鍛えられている子ども達のおかげで成立しているかもしれないなと論破を見ていて思った。一般の先生方が対象なら,ここまで意見を言わないからである。しかし,ここでは「助けたいから」という当たり前な意見をも論破させたい。「怖い。しかし,助けたいから。」という葛藤を捕らえている意見を正解とする。先生はおっしゃった。×に決まっている。子どもだからなんて話にならない。こんな結論を言った。しかしここでは,「怖いけど,助けたいから走った。」という正解をきちんと言った方がよかった。文句あっかな。

 3 柳谷直明の読解力マスターカード

 場面読み,心情読みを教材化した。電気を少し消した。怖い話を教材にした。話し自体は私の創作なので,よくなかっただろう。それは措き,書かれてあることを書き抜く教材(表層義を問う教材)と書かれていないことを書かせる教材(深層義を問う教材)の典型である。2月の修業講に向けた授業である。

 4 柳谷直明の「話すこと・聞くこと」授業マニュアルの授業

 あのような新しいマスターカードを使った授業をマニュアル化する。誰でも「話すこと・聞くこと」の授業ができるマニュアルを作成する。国語授業のスタンダード化である。1月の修業講へ向けた授業である。楽しかっただろう。聴取方法を指導する。スピーチ方法を指導する。2人論破を楽しませる。昨日は聴取取るピーチと2人論破を一つにしたが,2人論破は別教材にした方がよいだろう。新たな教材の可能性を学んだ。聴取+スピーチで1教材,スピーチ+論破で1教材にする。聴取+スピーチは理解と表現の一体化でよいが,スピーチ+論破はやや活動の規模の問題がある。スピーチ+評価とか,主張+論破などの教材にした方がよい。それと学習用語指導が無かった。きちんと学習用語を明示しなくてはいけない。活動主義に授業に陥っている。

 5 成瀬聡氏の要約の授業

 説明文の問いと答えを指導した。そして,2つの段落を30字で要約させていた。その際,名詞止めを学習用語として指導した。きちんと学習用語を指導していてよい。次回は字数を少なくする授業を行うそうである。時間も短く,まとまっていた。

 6 大谷和明氏の題名を工夫させる授業

 題名の工夫は野口主宰も必要性を書いていらっしゃる。『鍛える国語教室』にある。具体的な言語から抽象的な言語に名詞を変えて,形容詞を考えさせる授業である。これまで見たことの無い授業でおもしろかった。私や冨樫氏の意見を削除して盛り上げる技は絶妙である。巧みな話術に盛り上がった。例えば「大きな」は連体詞なので含めるかどうか。形容詞,形容動詞,連体詞の違いが難しい。

 

 終了後は懇親会で盛り上がった。授業検討,学級経営の話,野口流国語の話など貴重な時間を過ごした。

 次回は6月20日である。6時30分から美園小で行う。皆様の御参加をお待ちしている。


 105日(木)

 一日参観

 今日は一日参観だった。特に何も準備をしないで臨んだ。いつものままである。

 後から数えてみると,20名くらいの保護者に参観戴いた。有難い。(お忙しいなか,有難うございました。よければ御感想をお寄せください。)

 1時間目は生活科で課題交流を行った。これはこれでおもしろかった。12月の参観には個人課題の発表会を行おうと考えている。これまではグループで活動させてきたが,いよいよ個人での活動である。個人で調べたい場所へ行き,課題解決に挑む。参観されていた保護者は2名だったが,子どものこだわりのおもしろさを御覧戴けたと思う。

 2時間目は音楽かと思っていたが,3時間目の算数が身を守るの授業になったので,算数にした。最初は音楽の予定だったからだろう。参観者はいらっしゃらなかった。文章題を読み解く練習をさせていたので,これも参観されたら家庭学習の参考になったと思う。子どものノートを御覧戴き,そのような問題をさせてほしい。よくわかっていない子が多い。

3時間目は身を守る授業である。これはこれでおもしろかった。

 『きつねのおきゃくさま』の授業作文2時間目

4時間目は作文の授業だった。4時間目と5時間目はかなり参観戴いた。授業での学びをまとめさせている。授業作文と呼んでいる。授業で何を学んだかを思い出させる。そのメモや教科書やノートを見て,作文としてまとめさせる。中学生や高校生の論文指導のような授業である。中学校や高校でこのような指導をしない。だから,大学生になってもまともな文章を書けない。だから,小学生から論文指導を行う。書く子は3枚書いていた。多くの子は2枚書いていた。『きつねのおきゃくさま』の授業は5時間で終了した。その5時間分を1時間ずつ想起させる。1時間分で原稿用紙2枚を書いた子は5時間分で原稿用紙10枚を書くだろう。今日,3枚書いた子もいたので,5時間分で15枚になるだろう。このような授業作文の実践を私はかなり以前から行っている。『大造じいさんとがん』では原稿用紙30枚を超えた子がたくさんいた。『川とノリオ』では原稿用紙50枚を超えた子もいた。一昨年の2年生も『アレクサンダとぜんまいねずみ』で原稿用紙20枚を越えた子が何人もいた。書き手によって,好きな文体がある。私は私の好きな文体で書かせている。それが最善だと判断して指導している。しかし,絶対この書き方が最善だとは限らない。だから,自分なりの書き方も許容している。でも,何も書けない子にしたいために,黒板に文例を書いている。黒板に書いた文例が適切な文章例である。多くの保護者にも参観戴いたので,あのような書き方で書かせている指導内容を知って戴けた。特に次の指導を繰り返している。

・小段落を多くしない。

・会話文の前後で改行する。

・句切り符号(句読点など)を正しく使う。

・「〜が言った。」と書いてから会話文を書く。会話文の後に「と言った。」という書き方をさせない。文を短くし,判断を分かりやすくさせるためである。いう言い方を使う。

 このような書き方が大学生でもきちんとできない。小学生のうちに,私に学んでいるうちにこのような書き方を習得させたい。2学期に始まった新たな作文指導の成果を昨日は御覧戴いた。

 『かさこじそう』で論破する

 5時間目は盛り上がった。これも2学期に始まった授業形態である。10分間で新出漢字のテスト4問の丸付け終了までを行う。昨日は50点1名,75点7名,他100点だった。平均点は91点である。柳谷学級としてはやや低い。柳谷学級は何年生でも学級平均点95点を超える。しかし,最近は覚える時間を短くさせているので,この時間で平均点91点はすばらしい。1学期の君達とは全く違う。次に読解指導である。先生が開発した『メモ・マスターカード』でじゃんじゃん発言できる。メモを書いていても進んで発言しない子もいた。しかし,メモを書くだけでも発言である。先生や友達が言う発言をあれだけもする自体がすごい。さらに自分の発言をメモしていてすごい。2学期からは全員に書かせてから発言させている。野口流発言技法である。この技術を使うとじゃんじゃん発言の輪が広がる。33ページのどこから音読するか。始めから。違う。どこで切れるかを考えながら読む。「ばあさま,ばあさま,今かえった。」そうだ,そこだ。音読始め。「『ばあさま,ばあさま,今かえった。』〜するとま夜中ごろ」じいさまとばあさまの声を少し変えている子がいた。ずっと読んでいくので止めさせた。止め。読み過ぎ。どこで切れるか。「おゆをのんでやすみました。」そうだ,ここだ。「おゆ」の後ろに線をかく。線を前にかいたり,「おゆ」にかいたりしている子がいたので指導した。気になる言葉に線をかく。どこですか。今音読した所。読書感想文でも,自分が気になるところを掘り下げて書かせる必要がある。その訓練である。「引用」,「ほほとわらって」。こういうだけで,『プランくん』の「引用」のラベル欄の下のブランチ欄に書く。全員が書く。全員参加の授業を保障している。これだけ全員に作業を徹底しないと国語学力を全員に保障することなどできない。野口流は全員に作業させる。どんどん書き進んでいる子は賢い。余計な指示をしない。いつもの作業なので,「引用」「課題」「結論・根拠」は書いて当たり前のなのだ。どこに何を書くなどと余計な言葉を発しない。教師が話せば話すほど,子どもは混乱する。保護者も子どもの家庭学習を見る際に気を付けた方がよい。余計な指示をしない。何をするの。どうするのと尋ねる。どうしてもわからないようならば,ゆっくり一度だけ指示する。算数でも国語でも同様である。何度も何度も指示していると指示されないとできない子を育てる結果を招く。個別指導で指示したいが,我慢する。教育は忍耐である。さて,机間巡視でおもしろい意見を発見する。よし,平君,起立。発言する。「ほほとわらって」なぜ,「わらっ」たのか。僕は「ひとうすばったら」がおもしろくて笑ったと思う。お餅をつくときに,杵でつく人と水を入れて声をかける人がいる。そのときの声を合いの手と言う。合いの手がおもしろかったから笑った。次を書いている。どんどん書く。○か×か。平君に賛成,20人。反対5人。メモを書いた人から発表する。反対,起立。平君に反対です。おもしろいから笑ったのではありません。「ひとうすばったら」の前に笑ったのですよ。平君に反対です。かさが売れなかったから,笑ったんですよ。平君に反対です。お餅なんか無くてもいいんですよ。じいさんがいるから笑ったんですよ。×の子全員に発言させた。いよいよ,反論開始である。風ちゃんに反対です。お正月になるのに,お餅も無くていいんですか。おもしろいから笑ったんですよ。ぴかちゃんに反対です。お餅が無くても,「つけなかみかみ」と書いてありますよ。「つけな」があるから,お餅なんか無くてもいいんですよ。そうだよね,お餅なんかいらないよね。僕,×に変える。おもちよりもじいさまが無事に帰ってきたから笑ったんですよ。それなら,もっと前に書いてあるんじゃないですか。食べるものが無いんですよ。「つけなかみかみ」と書いてあります。何も無いわけではありません。もう一歩,ばあさまの心理に迫ってほしかった。しかし,かなり盛り上がったので,○と×人数を再度聴いた。すると,×が2人増えていた。先生がおっしゃった。(こう聴写させている。)正解は×だ。餅なんか無くてもよい。物よりも大切なものではないか。解決に先生の結論に対する意見を書く。確かに先生のおっしゃる通りでございます。先生に○。17人。ほら増えた。増えたから正しいわけではありません。どんどんメモする。全員が『プランくん』にメモしている。よし,止め。ノート。始め。自信が無い子は先生が書く作文をまねしてよい。子どもより遅い速度で板書する。

 

「ほほとわらって」

なぜ,「わらっ」たのか。私はうれしくて笑ったのだと思う。ばあさまはうれしかったのだ。

平君は言った。

「――

 

 このように板書した。よし,最後に先生の結論に対する反論を聴きたい。先生に反対です。お正月にお餅が無くて嬉しいわけがありません。何!(笑)先生に反対です。おもしろかったから笑ったのです。先生に賛成でもよい。発言する。先生に賛成です。(そうだよね。)ばあさまはじいさまと一緒だったから笑ったのです。そうだよね。お餅だけが人生ではない。お餅なんか無くても,じいさまと一緒にいるから笑ったのだ。お持ちなんか無くても,笑っていられるばあさまの心の広さがすごいのだ。ええ,そんなことありません。何を言っている。こうして,論破し合うと人物の心理を考えることができる。多くの子が発言し,盛り上がった楽しい授業だった。最近,4年生に悪口を言ったり,人の花壇を荒らしたりと男子が問題を起こしていたが,この授業で君達を見る限り,本当に成長したと思う。もう,教えることが少なくなっていると感じる授業だった。すばらしい2年生だ。


 10月4日(水)
 『作文力マスターカード』中学生校正終了
 時間がかかった。明治図書へ提出する際に戴いた玉稿を校正した。しかし,今回改めて読み返すと,まだまだだった。作文ワークを書きながら,作文は難しいと実感した。目的や相手によって書き方を書ける必要がある。それをその都度指導するために,適切な文例が必要である。それを書くのはやはり難しかった。よくわからない方の文例はすっかり書き直してしまった。校正は私に一任してもらっているので,許してくれるだろう。いよいよ野口流国語として,作文ワークを出版する。多くの先生方の授業のスタンダードに役立てて戴きたい。規準は野口先生である。私は基準づくりに励んでいきたい。

 一日参観
 明日は一日参観である。先生方は何やら準備をしているようだった。私は何も準備をしない。いつもと同じである。普段から,提案性の高い授業に挑んでいる。したがって,明日も同じである。明日の作文の授業は実に面白くないだろう。しかし,小学2年生に評論を書かせる授業である。細かな説明は保護者にはできないが,この価値を保護者にもわかって貰いたい。高校,大学でも通用する文章を小学生のうちから鍛える授業である。(^^)v

 空知ゼミ例会
 6日金曜日は空知ゼミ例会である。そろそろ冬休みに企画しているイベントの授業を行う。読解力マスターカードをどんどん開発する。これを使うとどの子でも市販の国語テストで点数が取れるようになる。市販の国語テストで点数を取るのはたやすい。さらに書かれていない妥当な読みが難しい。いずれも教材化したい。段落マスターカードは効果的だった。空知ゼミ例会の御参加をお待ちしている。

 第8,第9回国語修業講申込受付開始
 月曜日に176の市町村に国語修業講の案内を配付した。早速今日,1件の問い合わせがあった。旭川方面の先生方とも学びたい。野口先生と学べる楽しい一日である。楽しみだ。


 101日(日)

 教育実習終了

 指導教官であり,教務としての窓口であった教育実習生受入れ業務が終了した。自分の実習生だけでなく,全員の実習日誌を点検した。最初は誤字・脱字を修正するのに閉口した。実習生の問題でもあるが,それを見落とす指導教官の問題でもある。そこで今年度は,修正が必要な実習日誌は指導教官に説明し,指導教官へ返却した。すると,修正点は激減した。

 実習生の文章を読んでいると教員養成系大学では何を指導しているのかといつもながら思う。千葉大学名誉教授の宇佐美寛先生は全員にレポートを書かせ,それを添削して(または付箋を付けて)返却されていたそうだ。そのような指導を教育学部の教官は行っているのだろうか。行われていないから,私に誤字・脱字・文の問題を指摘される結果になるのだろう。かわいそうな学生達である。だから,そんな状況に甘んじていてはいけない。自ら学ぶ必要がある。私の学習会に参加したり,本を読んだり,先生方の研究会に参加したりなどである。学生だからよいのではなく,学生だからこそ学ぶのだ。現場に入ると時間は限られる。現場に入ってからも私のように学ぼうとすればいくらでも学べる。しかし,多くの教師は忙しいという言葉に逃げていて学ばない。確かに忙しいことは忙しい。だからこそ,学生のうちから学ぶべきだ。授業技術だけでなく,言語技術,言語感覚を磨いてほしい。

5週間の実習期間は終生の宝である。今年度の実習生もよくがんばっていた。現場で再会したい。

 

13時間労働

昨日は休日にもかかわらず出勤した。そして, 13時間も働いていた。しかし,数年前までは,土曜日も出勤だった。したがって,こんなことはいつものことだった。毎日学校のパソコン室から朝帰りしていいた頃を思い出す。野口先生と出合う前である。野口先生と出合ってからは帰宅時間が早くなった。帰宅後の仕事が増えたからである。それにしても,すっかり週休2日制に慣れている。昨日は分掌の仕事「新1年生の一日入学」の提案文書をつくったり,修業講や鍛国研空知大会の案内文書発送準備をしたりした。気がつくと22時を過ぎていた。

今日は朝から鍛国研空知ゼミの運動方針を考えていた。私のライフワークである。「国語授業のスタンダードを提供する鍛国研」として運動していく。この路線で『教育科学・国語教育』1月号を書こう。1010日締切りだが,何も書いていない。校正を終えてから,執筆する。今日は無理だろう。『常用漢字マスターカード』と並行して書こう。仕事が多過ぎて,アルバイトを雇いたいくらいだ。

 

校正

今日で中学生版の校正を終えたい。ほとんど手をつけていない。数日前に届いた。そして今日締切りである。『作文力マスターカード』は校正に校正を重ねて明治図書へ届けた。だから,あまり校正しなくてもよい。しかし,半日はかかるだろう。こんなことをしているうちに昼になった。ポスフールで用事を済ませてきてから,校正に着手する。明日,美園から郵送しよう。