2005.5.24UP,6.28UP

2005年度美園小学校第1学年生活科学習指導案

わくわく,どきどき調査隊1〜「市町村合併」って何〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1 これまでの取り組み

(1)美園小学校第1学年「総合的な学習の時間」全体計画案〜「からの系統」,「への系統」〜

(2)美園小学校第2学年「総合的な学習の時間」全体計画案〜「からの系統」,「への系統」〜

(3) 総合的な学習活動案(2004年度低学年ブロック授業公開)

2 今年度の取り組み

(1)                                                       指導計画

(2)                                                       本時 2005年6月14日(火)1〜2校時目(8:40〜10:15),視聴覚室,岩見沢市立美園小学校1年生,児童75名,指導者 柳谷直明,釜谷いずみ,齋藤浩子,福田かよ子

 

2003年11月25日(火)

美園小学校第1学年「総合的な学習の時間」全体計画案〜「からの系統」,「への系統」〜

美園小学校1年2組 柳谷直明

 

1 全体計画(案)の試み

 総合的な学習は教科ではない。道徳でもない。特別活動でもない。「教育活動」としての内容例,「ねらい」,「課題」例,「名称」,「配慮事項」,授業時数などが示された。

 学校教育法施行規則第24条にこうある。

 

  小学校の教育課程は,国語,社会,算数,理科,生活,音楽,図画工作,家庭及び体育の各教科(以下本節中「各教科」という。),道徳,特別活動並びに総合的な学習の時間によって編成するものとする。

 

これでわかるように「総合的な学習の時間」が「各教科,道徳,特別活動」と並べられている。つまり総合的な学習は各教科,道徳,特別活動と並べて計画する。時数ではこうなる。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 第1学年の授業時数ではこうなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 学校教育法施行規則(別表第1)では第1学年に「総合的な学習の時間」はない。しかし本校では生活科の年間授業時数(102時間)のうち,20時間を「総合的な学習の時間」に充てている。(詳しい理由を理解していないが)3年生からの総合的な学習に系統化させることと低学年も一緒に活動する総合的な学習場面での時数確保のためなのだろう。

これらが授業時数での全体像である。この他に題材(又は教材)での全体計画,言語活動(又は言語能力)での全体計画が必要である。

なぜ言語活動(又は言語能力)の全体計画が必要なのか。小学校学習指導要領「第5 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」にこうある。

 

 学校生活全体を通して,言語に対する関心や理解を深め,言語環境を整え,子供の言語活動が適正に行われるようにすること。

 

 このように「言語活動」を適正にするのは国語科だけではなく「学校生活全体」で行われることなのである。例えば全校集会でメモを見ながら行うスピーチは適正とは言えない。その場合,国語科はもちろん,国語科以外でも指導して適正にする必要がある。

 今年度,1年生で取り組んできた総合的な学習の全体計画(案)をこうした。

 

 第1学年総合的な学習の時間の全体計画(案)

各教科,道徳,特別活動,総合的な学習「からの系統」

総合的な学習の時間

各教科,道徳,特別活動,総合的な学習「への系統」

目標

題材(又は教材)

活動又は言語活動(評価基準)

 

パソコンでお絵かきすることがきる。

情報/パソコンを使おう(5時間)

パソコン操作(起動,終了,保存など)

次年度以降へ

情報収集。情報整理。情報保存。

・国語/説明文/発表場面

・国語/話し合い/セッション

・特別活動/自由研究発表会

・生活/観察メモ

・算数/百までの数

・図画工作/絵

自分で課題を決め,調査し,まとめて,発表することができる。

消費/これこそ買った方がよい(5時間+他教科5時間)

関心・意欲・態度(積極性)

読む(音読力)

話す(話す速度,話す音量)

聞く(よく聴く)

訊く(質問)

書く(情報メモ,発表メモ)

つくる(ポスターなど)

・国語/話すこと・聞くこと

・国語/書くこと

・国語/読むこと

・算数/数量

・生活/お店ごっこ

・図画工作/ポスター

以下,省略。

以下,省略。

平和/憲法,戦争(3時間)

以下,省略。

以下,省略。

 

 

祭り/美園まつり(5時間)

 

 

 

 

福祉/地域清掃(2時間)

 

 

*ここでは特に,学年で設定した題材としての「消費」について詳しく書いた。 

総合的な学習「から系統」,総合的な学習「への系統」で全体計画(案)を試みた。

 

2 学習指導案「消費」

2−1 目標

自分で課題を決め,調査し,まとめて,発表することができる。

2−2 題材名

これこそ買った方がよい

2−3 必要な学力

@関心・意欲・態度 A読む(音読力) B話す(話す速度,話す音量) C聞く(よく聴く) D訊く(質問) E書く(情報メモ,発表メモ) Fつくる(ポスターなど)

2−4 からの系統

        国語/説明文/発表場面

        国語/話し合い/うさちゃんセッション

        算数/百までの数

        生活/観察メモ

        図画工作/絵

        特別活動/自由研究発表会

2−5 への系統

        国語/話すこと・聞くこと/読書PR

        国語/書くこと/読書メモ

        国語/読むこと/説明文

        算数/数量

        生活/お店屋さんごっこ

        図画工作/ポスター

2−6 指導過程( )内の授業時数を扱う。

1時間目(生活) スーパーマーケットで学習することを1つ決める。

2時間目(生活) 『りょ〜ゆ〜』へ行く。

3時間目(生活) スーパーマーケットでの問いを考える。(『蝸牛』資料1)

4時間目(総合) 学級全員の問いから,自分の課題を1つだけ決める。(資料2)

5時間目(国語)調査方法や発表方法を決めて練習する。(自作「マスターカード1/モデルスピーチの音読を通し,適正な速度や音量を育てる」資料3)

6時間目(国語) インタビューの練習をする。(自作「プランシート」資料4)

7−8時間目(総合) 『NOVA』へ見学に行く。主に観察,インタビューで調査する。

9時間目(総合) 発表メモを書く。メモを見ないで発表できるように練習する。(自作「マスターカード2/モデルスピーチの音読を通し,適正な速度や音量を育てる」資料5)

本時,10時間目(総合) 課題解決を発表し合う。感想や意見を交換し合う(セッションさせる)。

2−7 学習形態

課題を見付ける段階では,主に個人活動−個人に問いを持たせる。学級全体で話し合わせる。個人で課題を決定する。

課題を解決する段階では,主にグループ活動−類似した課題ごとにグループに分けた。(資料2参照)

課題解決を交流する段階では,主に学級活動−グループごとに発表し全体でセッション。

2−8 本時(10時間目)

(1)目標

 自分の課題解決を適正に発表する。他の子の課題解決に学ぶ。

 (2)展開

 

過程

学習内容

備考

 

2分

1 挨拶

3:00のチャイムで司会者が挨拶する。タイムキーパーが計時する。

 

みなさん,こんにちは。ようこそ私たちの発表会に来てくださいました。有り難うございます。これからグループごとに発表します。少ない時間ですが感想を言って頂けると嬉しいです。では,始めます。

 

  

40分

2 発表

 次のように,司会者が進める。感想はグループごと3人ほどにする。

 

「お菓子グループ1」(4分間)の人,お願いします。有り難うございました。

次に「お菓子グループ2」(5分間)の人お願いします。有り難うございました。

次に「あめグループ」(4分間)の人,お願いします。有り難うございました。

次に「お金グループ」(7分間)の人,お願いします。有り難うございました。

次に「物グループ」(4分間)の人,お願いします。有り難うございました。

次に「お店グループ」(5分間)の人,お願いします。有り難うございました。

次に「みかんグループ」(4分間)の人,お願いします。有り難うございました。

最後に「パングループ」(6分間)の人,お願いします。有り難うございました。

 

 

3分

3 挨拶,評価

最後に司会が挨拶する。そして,自己評価させる。

 

これで私たちの課題解決の発表を終わります。最後までお聞き頂き,有り難うございました。

みなさんは自己評価を行い,先生へ出してください。

 

評価項目(「自己評価表」資料6)

(1)今日の学習は楽しかったか。(はい。いいえ。)

(2)きちんと発表できたか。(できた。だいたいできた。できなかった。)

(3)きちんと聴けたか。(感想を言った。静かに聴いていた。できなかった。)

(4)また別の課題で総合的な学習をしてみたいか。(はい。いいえ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2)評価(主な2つの観点をここに示す。)

評定A−メモを見ないで発表した。評定B−メモを見て発表した。評定C−発表できない。

評定A−感想を言えた。評定B−きちんと聴いていた。評定C−きちんと聴けない。

 

 

2004年6月8日(火)

美園小学校第2学年「総合的な学習の時間」全体計画案〜「からの系統」,「への系統」〜

美園小学校2年2組 柳谷直明

 

1 総合的な学習の計画

小学校学習指導要領に,こう加えられた。

 

3)  各教科,道徳及び特別活動で身に付けた知識や技能等を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。

 

当たり前である。もともと「総合的な学習の時間の学習活動」の配慮事項にこうある。

 

 自然体験やボランティア活動などの社会体験,観察・実験,見学や調査,発表や討論,ものづくりや生産活動など体験的な学習,問題解決的な学習を積極的に取り入れること。

 

これらの活動が,各教科などで育てられていないと行うことなどできないからである。例えば「討論」を国語科で扱っている学級がどのくらいあるのか。「引用」という言葉すら適正に扱っていない現行の国語科では多くの学級で適正な「討論」が行われていない。国語科ですら扱われていない活動を国語科以外で子供たちが適正に行うことなどできない。

「討論」という活動一つを挙げても,総合的な学習で扱おうとしている学習は高度である。したがって各教科で「知識や技能」を適正に身に付けないと総合的な学習は成立しない。

では,各教科での学力が適正に身に付いたら総合的な学習は成立するのか。成立するとは言えない。なぜなら各教科と扱う課題が違うからである。例えば国語科でインタビューを学習課題として扱う。総合的な学習での情報収集方法としてもインタビューは必要である。しかし総合的な学習ではインタビューが学習課題ではない。インタビューを使って他の課題を解決する。学習課題が違う。国語科ではインタビューという言語活動を適正にすることが課題である。総合的な学習ではインタビューを使って何かの課題を解決する。このように扱う課題が違う。つまり総合的な学習では次の2点が必要である。

1 各教科,道徳及び特別活動で扱わない課題を扱う。

2 課題を解決するための方法がすでに身に付いている。

1は学習指導要領に例示されている。

 

 例えば国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題,子供の興味・関心に基づく課題,地域や学校の特色に応じた課題などについて,学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。

 

ここには3つの課題例がある。「横断的・総合的な課題」,「子供の興味・関心に基づく課題」,「地域や学校の特色に応じた課題」である。

2は,主に国語科で扱う言語活動である。課題設定のためのメモ,情報収集のためのインタビューやメモ,発表交流のためのスピーチやメモ,評価のための討議やメモでなどである。

このように,総合的な学習を成立させるためには,課題と方法の2つを決める必要がある。

以下,2学年での生活科の授業時数を用いた総合的な学習を提案する。

 

2 課題設定

ここでは「子供の興味・関心に基づく課題」から学習をつくる。

本校の生活科では,「1.なかよくなりたいね」という単元を4月に扱う。これは地域の商店街などを探検し,探検で気づいたことをまとめて発表するというものである。

今年度は校区の近い所での探検を実施した。班で調査したい場所を選び,インタビューへ行った。その調査活動を班ごとに模造紙にまとめた。廊下に掲示してあるものである。

今後,お礼を兼ねて作成したものを持ち,班ごとに報告に行く予定である。

この学習で子供たちは調査活動の楽しさを体験することができた。そして新たな調査活動を行いたいという関心・意欲を持っている。そこで,岩見沢駅周辺の探検へ出かけることにした。「美園探検隊」から「岩見沢探検隊」への変身である。新たな班での調査活動である。

調査に行ってみたい。何かを訊いてみたい。このような学習意欲はある。しかし,実際に何を調べてよいのかはわからない。

電車に乗ったことがない子もいる。岩見沢駅へ行ったことがない子もいる。そのような子供たちが,何を学ぶとよいかを判断することはできない。そこで,岩見沢駅やその周辺のことを自分たちで調べさせる。そして多くの問いを持たせてから調査課題を設定させる。

高学年では,課題ごとに調査へ行く場合が多い。しかし低学年では決まった班で活動させる。学習形態としての一つの系統である。低学年では班ごとに調査活動を行う。高学年では課題ごとに調査活動を行う。課題によっては個人になる場合もある。中学年では課題ごとの班組織を経験させる。このような学習形態での系統も考えられる。

班ごとに調べたことをもとに,インタビューする場所を決める。そして問いを個人で作成させる。インタビューする場所ごとに集まり,相談する。そして課題の深化を図る。

調査は,学級全体で行う。

課題設定は,思考を育てる学習である。次のような流れで個を育てる。

 

班ごとの調査による集団思考→問いを考える個人思考→問いの深化を図る集団思考→課題を決定する個人思考→課題を調整する集団思考

 

個の思考は拡散する。拡散させるために集団で調査する。拡散した個の思考を集団で収束する。収束した個の思考から課題をつくる。このような流れで課題設定をさせる。

 

3 課題解決方法

課題解決方法は,言語活動である。2年生では次の言語活動を国語科で扱う。

 

報告スピーチ,紹介スピーチ,電話,聞き咎め,インタビュー,読書発表会,メモ・招待状,手紙,レポート,課題解決メモ,学級新聞,学習日記,読書感想文,聴写,インタビュー・レポート。

 

 これらの言語活動を国語科で扱い,学習用語を指導する。以下,全体計画案である。

テキスト ボックス: (ここで扱う)総合的な学習テキスト ボックス: 各教科・道徳・特別活動及び(他で扱う)総合的な学習

 

 


国語科で扱いたい言語活動系統   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                             

 

 

 このような言語活動を国語科で扱うことを提案する。そして総合的な学習での課題解決の方法として用いる。

各言語活動を適正に成立させるための定型と技術を拙著『〈学習用語のカテゴリー化〉で〈国語学力〉を育てる』(柳谷直明著,明治図書,2004年3月。)に書いた。

以下,一つの実践計画を書く。

 

総合的な学習活動案

日時 2004年6月10日(木)2校時

子供 2年2組36

指導者 柳谷直

 

 1 題材名 『岩見沢探検隊に変身!(仕事)』(話題は,岩見沢駅とその周辺で働く人の仕事)

 

 2 題材について

2−1 子供の実態

4月,学校周辺の施設を見て歩いた。主な商店は知っている。例えば「りょ〜ゆ〜」である。1年生の生活科で見学へ行ったからでもある。しかし「りょ〜ゆ〜」の隣に何の商店があるかを知らない。「りょ〜ゆ〜」の向かいに何の商店があるかを知らない。更に,小学校の向かいに何の商店があるかを知らない。

毎日,見ている建物である。しかし,日常的に利用しているわけではない商店については,全く関心がない。覚えようともしない。何の商店かもわからないのだから,何人の人がそこにいて,どんな仕事をしているのかなども全くわからない。

1年生の生活科では,校庭に咲いている草花,季節の変化による生活の違いになどに目を向けさせてきた。それは,いつも見ている花,季節の変化による生活の違いに対する関心が低かったからである。春にはアサガオの観察をし,秋にはどんぐりで遊んだ。冬には冬にしかできないそりすべりを楽しませた。それでも,自然に対する関心が低い子がいる。休み時間に外で遊ばない子供である。日常的に家の中で遊んでいる。

このように,できるだけ自然環境に関心を持たせることを1年生の生活科で試みた。

2年生の生活科では,その自然に関わって生きている人間に関心を持たせたい。

「僕,知らない先生がいる。」

このようなつぶやきは,校内の先生方への関心を示している。先生方の名前を知りたい。このような関心から,学びが広がる。相手の名前を知り,どのような仕事をしているのかを知る。同じような仕事をしている人たちが集まり仕事をしている。

1年生では「消費」を課題として生活科から発展して総合的な学習とした。課題としては3年生でも扱う。しかし「消費」から個人の課題を作成させた。したがって,個人の発達に応じた課題と言える。2年生では「仕事」へと関心を進めさせたい。

総合的な学習で扱う課題は,総合的な学習でしかできない価値ある課題にすべきである。これまでの各教科,道徳,特別活動で扱いきれなかった課題を扱う場面がほしい。それを総合的な学習で扱う。今回も「仕事」という課題を教師から与える。それはこれからの生活科や社会科にとって必要だからである。しかし個人の実態から調査課題を決め,学習を始める。

2−2 題材の系統

ここでの題材は,次のような系統である。

 

1年生活科「これこそ買った方がよい(消費)」――@

→2年生活科「美園探検(仕事)」――A

→2年総合的な学習「なぞなぞ大会(仕事)」――B

→2年生活科「まちのなぞなぞしりたいね(施設での仕事)」――C

→3年社会科――D

 

この他に,国語科や国語科以外での方法面での系統もある。例えば「インタビュー」や「スピーチ」などである。また,生活科以外での題材面での系統もある。例えば「国語の説明文」などである。したがって,ここに書いた系統は題材面での主な系統である。

以下,詳述する。

 

@         1年生活科「これこそ買った方がよい(消費)」

先の指導案のように1年生での実践を行った。ところが1年生の保護者から,このような学習が必要なのかという質問がきた。例えば,メモを見ないで発表することに対する疑いである。発表にはメモを見ない。低学年であっても高学年で合っても当たり前のことである。そのような学習を国語科で経験したことのない保護者に,その必要性を説得した。しかし,納得したかどうかはわからない。

初めのうちはメモを見て発表してもよい。しかし,原稿を書いて読むのは適正な発表ではないのでさせない。そして,できればメモを見ないで発表するように指導している。

冬休みの自由研究発表でも,ほとんどの子はメモを見ないで発表していた。

このように1年生の総合的な学習では,課題面より方法面に重点を置いた。総合的な学習で必要な言語活動を国語科や国語科以外で指導して育てる。更に総合的な学習の時間でも,適正でなければ指導して育てる。下手な言語活動を放置するのでは放任である。

題材面では,自分の問いから課題をつくることを経験させた。それは,総合的な学習だけでなく,特別活動で行った自由研究も同様にさせた。次のような課題設定方法である。

 

 自分の問いを列挙する。→ その中から1つだけ課題として選択する。

 

全員がスーパーマーケットでの問いを書いた。そして課題を一つ決めて調査した。次のような課題である。

 

なぜお菓子があるのか。なぜアイスの種類がたくさんあるのか。なぜアイスは甘いのか。なぜがむは95円ばっかりなのか。なぜチョコレートが甘いのか。なぜあめが割れていたのか。なぜあめがあるのか。なぜあめがいっぱいあるのか。なぜお金があるのか。なぜ物が売っているのか。なぜ物がいっぱいあるのか。なぜさんまは生なのか。うずらが小さいのはなぜか。なぜお店は大きいのか。なぜお店の中が違うのか。なぜ生協からノバに変わったのか。 なぜおもちゃはいっぱいあるのか。

 このような個人課題からグループに分けて調査させた。わざわざスーパーへ行って調査しなくてもよい課題である。しかし,このような課題が1年生の実態なのでこのまま調査させた。課題の解決より,課題解決の方法を身に付けることが経験の少ない1年生には大切だと判断したからである。 方法面(課題設定の方法など)で1年生のときに行ったことを一つの経験として2年生でも扱わせる。

 

A 2年生活科「美園探検(仕事)」

本校の教育課程に次の教材がある。「1.なかよくなりたいね」(12時間扱い)である。生活科で地域や商店街の見学,調査,まとめ,発表を行うものである。そこで,子供の実態調査を行うために学校周辺を歩いてみた。

学校の前にある建物が何かわからない子がいる。「りょ〜ゆ〜」というスーパーの隣りに何の店があるかを知らない子がいる。いくつかの施設を見ても,ほとんど覚えられない。

このようない実態である。毎日登校している学校の周辺にある施設であっても,覚えていない。このように学校周辺の施設に対する関心は,かなり低い。そこで「美園探検」を行うことにした。

4月30日(金)生活科で2時間かけて学校周辺を調査した。事前に依頼したガソリンスタンド,郵便局,空知信金,りょ〜ゆ〜,クリーニング店,お菓子屋,写真店などである。

子供たちは班ごとに調査へ行く場所を決めた。そして調査項目を決めた。事前指導として「インタビュー」の練習を行った。調査結果は班ごとに模造紙にまとめた。

子供たちは,初めての校区探検を楽しんでいた。大体の班は,班ごとに調査することができた。しかし,班ごとに動くことができない子もいた。

校区のきちんとした地図を持たせていなかったことが反省である。概略を書いた地図ではわかりづらかった。今後の生活科では,校区の地図が必要である。

 

B 2年総合的な学習「岩見沢探検隊に変身!(仕事)」

生活科では「美園探検隊」として学習を始めた。更に美園を調査したい。しかし,それは生活科の学習の課題である。生活科で美園を探検したのだから,更に遠くを探検させたい。そこで岩見沢駅周辺の探検を企画した。「美園探検隊」から「岩見沢探検隊」への変身である。

学級全体で扱う今回の課題は「仕事」である。どんな仕事があるのか。どんな仕事をしているのかを調査させたい。それは,3年生以降の社会科とつながるからである。しかし具体的な課題は個人で決めさせる。個人の実態から学習を始めるためである。

発表方法として「なぞなぞ大会」を実施する。子供たちはなぞなぞが好きだからである。「なぞなぞ大会を開こう」という発表方法を教師から提示する。中学年以上では,発表方法も子供たちに決めさせたい。なぞの中身は問いである。自分がわからないことを問いとしてつくる。その問いから一つだけ課題をつくる。その課題を調査して,なぞなぞをつくらせる。

詳しくは,指導計画と本時の計画に書く。

 

C              2年生活科「まちのなぞなぞしりたいね(地域施設での仕事)」

本校の生活科での指導計画では,9月に「3.まちのなぞなぞしりたいね」(4時間扱い。地域の施設見学の計画)となっている。更に10月に「3.まちのなぞなぞしりたいね」(9時間扱い。地域の施設調査,発表。)となっている。

ここでも,今回実施したなぞなぞ大会を使うことができる。ここでは「岩見沢探検隊」として再度,美園を題材として扱う。なぜなら,まだまだ校区のことを知らないからである。

総合的な学習で,美園にはない仕事を知る。しかし,美園にももっとなぞなぞがあるのではないかと考えが及ぶ。そして更に美園を調査したくなる。美園の校区には多くの商店がある。なぜ,商店が多いのか。美園小学校の校区周辺には学校が多い。それはなぜか。

美園小学校は,多くの題材に囲まれている。その環境に気づかせて,疑問を持たせたい。そして課題調査をさせたい。

具体的には,ホーマックや生協などの大型店がなぜ校区にあるのかを地理的に考えさせたい。そして,そこで働く人たちの仕事からなぞなぞをつくらせたい。

「仕事」という課題では3年生へ系統化する。しかし,2年生としての個人で課題をつくるので3年生の社会科の前倒しではない。

調査方法,調査発表などの方法面は国語科から系統化させる。

 

D              3年社会科

この総合的な学習は,小学校学習指導要領社会科〔第3学年及び第4学年〕の次の目標に系統化する。

 

地域の産業や消費生活の様子

 

 これは題材面での系統である。地域としての岩見沢の産業に「岩見沢探検隊」で目を向けることができる。更に,方法面では次の目標に系統化する。

 

地域における社会的事象を観察,調査し,地図や各種の具体的資料を効果的に活用し,調べたことを表現するとともに,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力を育てるようにする。

 

社会科は,もともと総合的な学習である。「表現」と「思考」の両者を社会科で育てることを目標としている。しかし小学校学習指導要領の目標に到達するように育っている子はほとんどいない。そこで,総合的な学習で更に新たな課題を用いてこのような「表現」や「思考」を育てる必要がある。このような目標に子供たちが到達しているならば,総合的な学習が更に適正に成立するだろう。しかし適正な方法を用いて発表している小学校での総合的な学習の授業公開を参観したことはない。

この総合的な学習は,小学校学習指導要領社会〔第3学年及び第4学年〕の次の内容に系統化する。

 

1) 自分たちの住んでいる身近な地域や市(区,町,村)について,次のことを観察,調査したり白地図にまとめたりして調べ,地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする。

  ア 身近な地域や市(区,町,村)の特色ある地形,土地利用の様子,主な公共施設などの場所と働き,交通の様子など

2) 地域の人々の生産や販売について,次のことを見学したり調査したりして調べ,それらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるようにする。

  ア   地域には生産や販売に関する仕事があり,それらは自分たちの生活を支えていること。

  イ   地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり

 

この総合的な学習は,小学校学習指導要領社会〔第3学年及び第4学年〕の次の内容の取扱いに系統化する。

 

 (1)    内容の(2)については,次のとおり取り扱うものとする。

  ア   イについては,農家,工場,商店などの中から選択して取り上げること。その際,

地域の生産活動を取り上げる場合には自然環境との関係について,販売を取り上げ

る場合には消費者としての工夫について,それぞれ触れるようにすること。

   イについては,国内の他地域だけではなく,外国ともかかわりがあることに気付

くよう配慮すること。その際,子供に無理のない取扱いをすること。

 

このように,2年総合的な学習「岩見沢探検隊に変身!(仕事)」は系統的な学習である。

1年生活科「これこそ買った方がよい(消費)」,2年生活科「美園探検(仕事)」からの系統であり,2年生活科「まちのなぞなぞしりたいね(公共施設での仕事)」,3年社会科への系統である。

 

3 題材の目標

岩見沢市で働く人たちの仕事からなぞなぞをつくり,なぞなぞを出し合って楽しむ。

 

4 指導計画(13時間計画,本時4時間目)

1 「美園探検隊」の感想を発表し合おう。更に調べてみたいという意欲につなげる。

2 「岩見沢探検隊」に変身して,岩見沢探検に出かけよう。探検の計画を立てる。

3 岩見沢駅へ行ってみよう。岩見沢市以外の人は,駅や道路から岩見沢市へ入る。そこでまず,駅へ行ってみよう。そして働いている人を調査してみよう。調査したことを集めて「なぞなぞ大会」を開こう。

4 調査する課題を決めよう。たくさんの問いをつくる。訊きたい場所ごとに分かれて,問いを交流する。相談しながら重ならないように課題を一つ決めて発表し合う。(本時)

5 行動する時間を計画する。

6 質問,お礼の練習をする。メモの練習をする。

7〜10 岩見沢駅周辺へ探検に行く。

11 グループごとになぞなぞをつくる。

12              なぞなぞ大会を行う。

13              学習を評価し,次の課題を話し合う。

5 本時の学習

@              本時の目標 

問いを3つ書かせる。調べたいグループに分かれて課題を1つにさせる。発表し合わせる。

A              本時の展開

 

時間

過程

児童の学び

教師の関わり

備考

3分間

1 導入

 学びには2つある。自分の問いを解決する学び。大人にやりなさいと言われた問いを解決するする学び。どちらの学びが楽しいか。

 

 

 今日は,自分の問いから調査する課題を1つだけ決める。

調査課題をつくろう。

2 展開

 「美園探検隊」から「岩見沢探検隊」へ変身する。そして6月17日(木)に岩見沢駅へ探検に行く。

 駅へ全員で行く。1人の相手の方に36人が好き勝手にたくさんインタビューする。どうなるか。どうするか。

 

 

 

 場所ごとに質問する人を分ける。

 @ 駅        A 中央バス   B FMはまなす

 

 

 

 

 自分の問いを3つ以上書く。相談しない。

 問いに順番を付ける。そして,場所ごとに分かれる。

 場所ごとに相談して,一人一つの課題に決める。

 相手に失礼なことを訊かない。

 

3 まとめ

調査課題を発表し合おう。

課題を発表し合う。課題に意見を言う。教師も言う。修正させる。

 自己評価を発表する。

 

4 発展

 質問用の「マルチ・プラン・シート」(野口芳宏氏開発)を準備する。 

 両者の人数から,学習の必要性を評価する。

20分間

行きたいのかという意欲を評価する。

 

希望を訊くが,人数調整を行う。

 

 

 

 

3つ‐A評定。

0−C評定。

15分間

 課題決定−A。

7分間

 意欲喚起。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B              本時の評価 全員を目標に到達させることができたか。

6 板書

 

 

岩見沢探検隊に変身!

課題を決めよう。→ 課題を発表し合おう。

1 質問したい場所

 @ 駅,A 中央バス,B FMはまなす

2 自分の問い(疑問)

3 調べたい順番

4 課題決定(失礼なことを訊かない。)

 

 

 7 座席表(6月1日以降に変更した。)

 

黒板

教卓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 8 準備物

 『課題解決メモ』(自作「マスターカード」)を利用する。本来国語科で扱う言語活動用教材だが,総合的な学習でも活用することができる。

 「マルチ・プラン・シート」(野口芳宏氏が開発した教材を低学年用に作成した『メモディア』である。)

 生活科バック。メモ用の台に使う。

 

9 私の課題(2年2組2004.06.10現在)

以下の個人の疑問から,一つだけ課題として絞る。グループで調整している。

 

 岩見沢駅で質問するグループ

 小山さん 一日電車に乗る人は何人いるのか。いつも電車に乗る人は何人いるのか。

 池田さん 電車は何Wぐらいで動くのですか。電車はどこでできているのですか。何人ぐらい働いているのですか。

 林さん 女の人は何人いますか。

 桜田さん 駅で働いている人は何人いますか。電車は何台ありますか。切符は何円ですか。

 小里さん 駅のホームは何ホームくらいあるのですか。駅では何人くらい働いているのですか。電車の中の席は何個くらいあるのですか。

 佐々木さん 何人働いているのですか。岩見沢駅で,電車は何台あるのですか。何の仕事をしているのですか。

 北さん 何人いますか。

 原田さん ホームはいくつあるのですか。とおいのですか。

 三上さん ホームは何個あるのですか。電車に何人くらい乗れるのですか。

 荒井さん 何人働いているのか。どんなお仕事をしているのか。電車には何人れるのか。

 彩花さん 駅では何人働いているのんですか。駅は何時まで開いているのですか。

 月菜さん どんなお仕事をしているのですか。お客さんは何人くるのですか。どうやって動けるのですか。

 

 『エフエムはまなす』で質問するグループ

 小林さん 『エフエムはまなす』でラジオをどうやって流しているのですか。ここに何人いるのですか。一日,何時間しているのですか。

 寺西さん 『エフエムはまなす』は,何年につくったのですか。なぜ,ニュースをやっているのですか。何人働いていますか。

 大滝さん 女の人は,何人いるのですか。

 岩川さん 『エフエムはまなす』は楽しいですか。『エフエムはまなす』はいつもうるさいのですか。何をしているのですか。

 福永さん 何でしゃべるのですか。男の人は何人ですか。

 森田さん 何人働いているのですか。

 藤原さん どんなことをしているのか。どうやってラジオに声を出しているのか。うまくしゃべれるのか。

 東野さん 何で『エフエムはまなす』という名前なのですか。ここは何の仕事をしているのですか。ここは何人いるのですか。

 塚谷さん ここは何人すんでいるのですか。何でマイクでしゃべるのですか。何で『エフエムはまなす』というのですか。

 優祐さん どうやって放送を流すのですか。ラジオは何ですか。女の人は何人ですか。

 保坂さん どうやって放送したのを送っているのか。放送しているマイクは普通のマイクなのかどうか。何人働いているのか。

 野村さん どんなお仕事をしているのですか。何で『エフエムはまなす』というのですか。

 

 中央バスターミナルで質問するグループ

 坂本さん 何人働いているのですか。何をしているのですか。バスは何人乗れるのですか。

 星さん バスの中には,何個席があるのですか。なぜ,バスは大きいのですか。なぜ,バスには席がいっぱいあるのですか。

 高田さん バスは一日に何台走るのですか。バスターミナルには何人働いていいるのですか。バスの中には何個椅子があるのですか。

 能戸さん バスはどうしてどっかに行くのですか。どうしてバスは,人をおろすのですか。どうしてバス停があるのですか。

 木村さん 中央バスターミナルでは何人働いているか。お客さんは一日何人来るのですか。バスは何時までやっているのですか。

 長谷川さん バスの中には何台席があるのですか。どうして切符を買うのですか。どういうふうに切符を売っているのですか。

 響弥さん 中央バスは何台あるのですか。何人働いているのですか。

 山田さん バスの種類は,どれくらいあるのですか。種類のなかで一番面白いのは何ですか。バスの上にあるのは何なのですか。

 梅田さん ここには何人働いているのですか。中央バスターミナルには何台のバスがあるのですか。バス停は何個あるのですか。

 山添さん お仕事は何をしている。一日何台ぐらい出る。バスはどこからどこに出る。バスは何時まで働いているか。

 井口さん 何人いるのですか。バスに何人乗れますか。

 大西さん バスでは何の仕事をしているのですか。バスは何台ぐらいあるのですか。

 

10              以下の課題に決定して探検へ行った。

岩見沢市立美園小学校2年2組 学習課題一覧

 1 『エフエムはまなす』での課題

 東野さん 何で『エフエムはまなす』という名前なのか。

 寺西さん 『エフエムはまなす』は,何年にできたのか。

 森田さん 『エフエムはまなす』で,何人が働いているのか。

 福永さん 男の人は何人働いているのか。

 小林さん 一日何時間仕事をしているのか。

 藤原さん どんな仕事をしているのか。

 大滝さん どんな番組を作っているのか。

 野村さん なぜ,ニュースを流しているのか。

 岩川さん 『エフエムはまなす』の中は,いつもうるさいのか。

 塚谷さん どうやってマイクでしゃべるのか。

 保坂さん どうやって放送したのを送っているのか。

 優祐さん ラジオはどうやって電波を受けているのか。

 

 2 『中央バス』ターミナルでの課題

 長谷川さん 中央バスターミナルは,何時から何時までやっているのか。

 山添さん 何のお仕事をしているのか。

 木村さん 何時まで働いているのか。

 梅田さん 男の人は何人働いているのか。 

 響弥さん ここのバスターミナルには,中央バスが何台あるのか。

 山田さん バスの種類はどれくらいあるのか。

 星さん バス一台は,いくらか。

 坂本さん 一台のバスに何人乗れるのか。

 高田さん バスの中には何個座席があるのか。

 大西さん バスの燃料は何か。

 能戸さん バスはどうしてどこかへ行くのか。

 林さん 中央バスで,一番遠いところはどこへ行くのか。

  

 3 『岩見沢駅』での課題

 荒井さん 岩見沢駅では,どんな仕事をしているのか。

 彩花さん 駅は,何時から何時まで開いているのか。

 北さん 何人働いているのか。

 月菜さん 一日に何人お客さんがくるのか。

 小山さん 毎日使う人は何人くらいいるのか。

 佐々木さん 岩見沢駅で,電車は何台あるのか。

 三上さん 岩見沢駅の電車の色は何色が多いか。

 井口さん 一つの電車に何人ぐらい乗れるのか。

 小里さん 電車の中の席は何個あるのか。

 池田さん 電気はどこでできているのか。

 原田さん ホームは,いくつあるのか。

 桜田さん 岩見沢駅から江別駅まで何円で乗れますか。

 

 11 以下,自己評価である。

岩見沢市立美園小学校2年2組 自己評価

 1 『エフエムはまなす』での課題

 東野さん 楽しかった。エフエムはまなすでマイクでおばさんがしゃべらせてくださったから。

 寺西さん うれしかったです。なぜかというと学校へごうができました。とてもたのしかったです。100だと思います。

 森田さん たのしかったです。なぜならFMはまなすでしつもんができたからです。がっこうへゴーもできたからです。

 福永さん きちんとできました。なぜかと言うとはつげんができたからです。けどちょっとはずかしかったです。

 小林さん たのしかったです。なぜなら,しつ問ができたからです。100点まん点中98点くらいです。

 藤原さん 楽しかったです。なぜなら,よくきけたからです。またやりたいです。

 大滝さん 楽しかったです。それは,大きな声でしゃべれたからです。もっとインタビューしたかったです。

 野村さん きちんとしていませんでした。なぜならくさむしりをしていたからです。

 岩川さん たのしかったです。なぜなら学校からでておべんきょうができてよかったです。

 塚谷さん できた。なぜなら美園探検隊で班できょうりょくできて楽しかったからです。

 保坂さん とても楽しかったです。なぜなら疑問がぜんぶわかったからです。でも80くらいでした。

 優祐さん 90点くらい。なぜなら,みんなが行ったのにいってないからだと思います。だから90点と思います。楽しかったです。なぜならパソコンをしたからです。

 

 2 『中央バス』ターミナルでの課題

 長谷川さん よくできました。なぜならきちんとできたからです。

 山添さん はっぴょうができた。り由はきちんと言えたからです。もうちょっとじょうずに言いたいと思います。

 木村さん 楽しかったです。なぜならバスには,おもしろいものがあったからです。

 梅田さん はっぴょうがぶじできそうだ。なぜなら今日れんしゅうしてはっぴょうもできたから。

 響弥さん たのしかったです。なぜなら中央バスターミナルのバスに入れたからです。

 山田さん 楽しかったです。なぜなら,高田さんのお父さんがくわしくおしえてくれたからです。プリントも作ってくれたからうれしかったです。

 星さん きちんとしらべれました。なぜならけんかをしなかったからです。またやりたいです。

 坂本さん 楽しかったです。なぜなら,美園たんけんから岩見沢たんけんになったからです。

 高田さん きちんとしらべることができました。なぜならあいてにきこえる声で言えたからです。だからたのしかったです。

 大西さん たのしかったです。なぜならしつもんやバスの中を見たからです。またいきたいです。

 能戸さん たのしかった。なぜか。しつもんができてうれしかったからです。だからたのしかった。

 林さん たのしかったです。しつもんをはっきり大きな声でいえたのがうれしかったです。

 

 3 『岩見沢駅』での課題

 荒井さん たのしかったです。なぜなら,じぶんのかだいがはっきりと言えたからです。

 彩花さん とてもたのしかったです。なぜならしつもんができたからです。またいきたいです。

 北さん たのしかったです。なぜならしつもんをできてたのしかったです。またいきたいです。

 月菜さん たのしかったです。なぜならたっくさんのお話を聴いたからです。

 小山さん 楽しかったです。それは岩見沢えきの電車にのれたからです。

 佐々木さん 私は楽しかったです。なぜならきちんとはっぴょうができたからです。

 三上さん きちんとしつもんができてうれしかったです。なぜならはっきりとしつもんができたからです。100点だと思います。

 井口さん 岩見沢たんけんがたのしかったです。だからがんばりました。また行きたいです。

 小里さん 岩見沢たんけんたいはおもしろかったです。なぜならインタビューができたからです。

 池田さん 大きな声でインタビューできた。どならないでできた。100点満点で95点です。もっとインタビューしたかったです。

 原田さん きちんとできました。楽しかったです。大きな声をださなかったからです。

 桜田さん 楽しかったです。なぜならエスカレーターにのれたからです。きちんとできてよかったです。90点。

 

 12 資料の一部,礼状

  

2004年6月29日(火)

株式会社コミュニティエフエムはまなす

代表者様

岩見沢市立美園小学校2年生担任

小松明美・柳谷直明

 

見学及びインタビューのお礼

 

 この度は,私達のために貴重なお時間を頂戴し,心から感謝申し上げます。子供達共々,大変に学ばせて戴きました。

 質問に対して詳しく教えて戴きました。驚くことが多くありました。特に,貴社に対する岩見沢市民の期待の大きさに驚きました。

 班ごとの自由行動で,もう一度調査へ行きたいと言う子供達が,再度お世話になりました。よほど楽しかったようです。

 今回学んだことからクイズを作り,7月1日(木)13時からの保護者参観で「岩見沢探検隊」のクイズ大会を行いたいと考えております。

 今後共,お世話になることがあると思います。お手数をおかけ致しますが,よろしくお願い申し上げます。

 とり急ぎ,お礼とさせて戴きます。今後とも,よろしくお願い致します。

 失礼致します。

 

2005年5月27日(金)

美園小学校第1学年「生活科」全体計画案〜「からの系統」,「への系統」〜

美園小学校1年2組 柳谷直明 

 

1 生活科では何を扱うのか

 低学年には理科と社会科がない。そのかわりに生活科がある。生活科では一体何を扱うのか。次の三つが考えられる。

 一つ目は3年生の理科や社会科につながる内容である。3年生の社会科につながる内容としては地域学習がある。地域を調査することで学ぶことは多い。例えば一昨年や昨年取り組んだ総合的な学習の実践も生活科の発展学習として位置づけることができる。また自然を調査させるような理科的な学習内容も扱いたいものである。

 二つ目は他教科の発展内容である。低学年には総合的な学習の時間がない。したがって,3年生になってから自らの課題を解決するような学習が始まる。しかし3年生から突然始めるのは子供にとって負担である。例えば発表場面で行うスピーチや討論などを3年生から指導するのでは遅い。なぜなら話ができない子は話をしないまま学校生活を送っているからである。突然3年生の総合的な学習の時間から話し合いやスピーチをせよと言ってもできない子はできないままである。稚拙な発表場面が多いのは低学年から育てていないからである。そこで低学年の生活科では国語科などで育てた能力を使う場面としたい。

三つ目は日常生活を考える内容である。子供達の日常生活には学習させたい話題がたくさんある。例えば登下校である。学校まで遠い子は30分くらいを歩いてくる。その間,危険なことはたくさんある。交通事故,誘拐などである。それらの対策を授業で扱う必要がある。また,子供間の喧嘩である。子供は喧嘩する。その喧嘩をどのように解決するかをみんなで話し合う必要もある。悪いと認めた場合には謝る。判断がつかない問題は話し合わせたい。

このように3年生の教科内容につながる系統的内容,他教科からの発展的内容,日常生活を考えさせる生活的内容を生活科で扱いたい。

 

2 国語科からの系統

先の二つ目では,特に国語科からの系統を扱いたい。

国語科では「話すこと・聞くこと」の領域がある。この領域は低学年から系統的に指導されていない。だから高学年になっても活発に話し合いができない場合が多い。

そこで低学年の国語科から次のような言語活動を指導したい。

 

スピーチ,インタビュー,メモ,レポート,調査交流,討論,新聞

 

今年度の1年生は5月末段階で「1分間スピーチ,討論」を経験させている。適正に言語活動を運用するようになってきた。

そこで次の段階として「インタビュー」や「メモ」を考えている。

1年生の1学期にこれらの言語活動を適正に身に付ける。すると小学校を卒業するまで,これらの言語活動を適正に運用させることができる。

適正な言語活動を国語科で身に付けさせ,その発展学習として生活科で使わせる。

 

生活科学習指導案

日時 2005年6月14日(火)1〜2校時

子供 1年生75

指導者 柳谷直明,釜谷いずみ,齋藤浩子,福田かよ子

 

 1 題材名 『わくわく,どきどき調査隊1〜市町村合併〜』

 

 2 題材について

2−1 子供の実態

4月,小学校へ入学してきた。

平仮名を読めない子はいない。ただし,全部をきちんと読めない子は一人いた。

5月末現在では,その子も全部の平仮名を読めるようになった。

入学式の翌週からスピーチ指導をしている。3文スピーチ,6文スピーチを指導した。そして先週から15文スピーチを指導している。15文だと,大体1分間くらいになる。上手にスピーチすることができるようになってきている。

今年度は特に話をすることができる子を育てている。国語の教科書や私が書いた物語で討論をさせている。相手の意見に対して,自分の意見を言えるようになってきた。

メモはまだ指導していない。平仮名指導が終わっていないからである。6月末には平仮名指導が終了する予定である。

生活科で校区のオリエンテーションをさせている。決められた場所へグループで行く学習である。自分達の生活の場を歩いて学ばせている最中である。

 

2−2 題材設定の理由

なぜ,この題材を扱うのか。市町村が変わるというのは,これから市を学ぶ子供達にとって面白い話題だからである。

校区の学習も終えていないのに,なぜ市の学習なのか。地域学習は校区の学習を終えてから市の学習へ進むという流れだけではないからである。

子供達は校区を学ぶ。そのうちにもっと広い世界を知りたくなる。その対象が市である。しかし市を学ぶうちに校区の良さや問題を考えるようになる。そして更に校区の学習を続ける。このように校区と市の学習はそれぞれに良い影響を及ぼす。

来年度から岩見沢市と栗沢町と北村が合併する。合併という言葉は難しいので,一緒になると指導する。なぜ一緒になるのか。一緒になったらどんなことになるのか。

このような問いを持たせたい。そして問いを解決する方法を身に付けさせたい。

1年生の子供達,そして保護者と一緒に岩見沢市の市町村合併を考えたい。

方法としてのスピーチ,インタビュー,メモ,レポート,調査交流,討論,新聞などを国語科で指導する。そしてそれらの言語活動を生活科で実際に使わせる。

市の問題なので,岩見沢市役所へ取材に行きたい。自分の保護者や一緒になる栗沢町の人達の考えなども取材させたい。

このように自分達の校区を更に考えるために岩見沢市を学ばせたい。そしてこの学習を通して,課題を解決する方法を経験させたい。更に教科書を学ぶだけでなく,新聞などを使い,自分達の課題を解決する楽しさをこの学習で経験させたい。

3 題材の目標

「市町村合併」という課題を調査させることで,自らの問いを持ったり,それを自分で解決したりする学びの楽しさを味わわせる。

 

4 指導計画(20時間計画,本時15時間目)

(1)自分の問いから課題を決めて学習するという方法を知る。

(2)「市町村合併」という課題から,自分の問いをつくる。

(3)みんなの問いから,解決したい課題をいくつか決める。

 

<生活科から国語科への系統>

課題解決方法1 インタビュー(国語科1時間扱い)

課題解決方法2 メモ(国語科1時間扱い)

 

<国語科から生活科への系統>

(4)保護者への取材交流。市役所,栗沢町調査計画を立てる。

(5)リハーサル(インタビュー,メモの練習)をする。

(6〜7)岩見沢市役所への取材

(8〜9)調査レポート指導,インタビュー練習。

10〜13)栗沢駅周辺での取材

14〜15)学び交流(本時)

16〜19)新聞作成

20)新聞発表,次の課題解決計画。

 

5 具体的な予定

5月26日(木) 授業立案,市役所への打診

27日(金) 授業計画決定

6月8日 岩見沢市役所への調査

  10日 栗沢小学校,栗沢町駅周辺への調査

  14日 本時

 

6 本時の学習

(1)本時の目標 

        価値目標 「市町村合併」の調査活動を通して,どうするかを考えさせる。

        技能目標 インタビュー,メモ,発表というこれまでの技能を想起させる。更にメモで

   調査内容を整理させる。本時では新聞作成という活動を通して,情報の列挙,選択,整序を経験させる。

(2)本時の展開(次ページ)

(3)本時の評価

        他者の発言を聴かせ,自己の学びを深化させたか。

        学びの感想や次の課題を考えさせ,発言させることができたか。

時間

過程

児童の学び

教師の関わり

備考

5分間

 

学習想起

 

 

柳谷直明先生

                    

 

 お母さん

 

                    

 

 

 

                       市役所の松本先生   

                          

 

                        

 

 

    栗沢の人へのインタビュー

 

 

 

 

 

 

  感想カード         課題カード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この指導案を提示する。そしてどのような新聞を作成するかという見通しを持たせる。

カードを形で分けて書き込ませる。

写真を各班分用意する。

イラストをと描いて貼ってもよいことを知らせる。

 実際に貼る作業は後日にする。

ここでは記事を書くという実際の作業を通して学習内容をより定着させる。

発言を評価する。

30分間

 

カード作成

@問いカード

A答えカード

B題名カード

C見出しカード

10分間

写真割り付け

10分間

感想カード,課題カード作成

 

35分間

感想・課題交流

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7 子供の課題(教育委員会の松本氏へのメールから)

 

美園小学校の柳谷です。

お世話になっております。質問がまとまりましたので,メールで送信します。もし返信がある場合には美園小学校へお願いします。

水曜日,よろしくお願い致します。

 

先週の金曜日,次の問いを与えました。

 

@市町村合併とは何か。

A市町村合併はいつなるのか。

Bどこが合併するのか。

C市町村合併をするとどうなるのか。

 

これらの問いを保護者に取材させました。Cの問いから,次の問いが生まれました。

 

1組@どんな町になるのですか。A住む場所は変わりますか。B人数はどうなりますか。

2組@税金は上がりますか。A市の予算はどうなりますか。B面積はどのくらい広がりますか。

3組@合併したときの名前はどうなりますか。A町が減るのですか。B一つの町に人が増えますか。

これらが保護者からの取材から生まれた問いです。

今後の問題は「どうなる」のではなく「どうするか」を考えさせます。

そのヒントとして栗沢の人達に市町村合併をどう思うかを尋ねて来ます。金曜日です。

栗沢小学校へも行ってきます。

そして我々はどうするのかを14日1,2時間目で話し合います。

そこに北海道新聞の取材も入ります。学び交流会を行います。

 

 

8 依頼状(教頭先生に書いて戴いた文章を添付する。)

 

平成17年6月2日

岩見沢市教育委員会

教育長 堀   敏 一  様

    岩見沢市立美園小学校 

校長 橋 田 信 行

 

「市町村合併」について本校児童の市役所訪問学習のお願い

 

初夏の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、このたび本校1年生児童が、生活科の学習の中で市町村合併を題材に課題解決型学習を進めることといたしました。

内容的に1年生にとっては困難も予想されますが、合併によって何が変わるのだろうか、岩見沢市と合併する町の学校の名前はどのようになるのだろうか、合併する町はどんな町なのかなど1年生らしい素朴な疑問について、市役所や現地を訪れ、取材を通して解決する学びの楽しさを味わわせることをねらいに進めるものです。

つきましては、下記の日程で、子どもたちが市役所を訪問して市町村合併に対する彼らなりの疑問の解決のための取材をしたく、ご理解とご高配のほどお願い申し上げます。

 

 

1.日  時   平成17年6月8日(水)

         9:00〜10:00

2.訪問目的  「市町村合併」とはどのようなものか、合併作業に直接関わる市役所

の方に質問する。

 

3.人  数

         1年生児童 75名

         引率教員   4名

4.移動手段

         スクールバスを利用(依頼済み)

 


 

平成17年6月2日

栗沢町立栗沢小学校

校長 山 下   巌  様

岩見沢市立美園小学校 

校長 橋 田 信 行

 

本校児童の貴校訪問学習についてのお願い

 

初夏の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、このたび本校1年生児童が、生活科の学習の中で市町村合併を題材に課題解決型学習に取り組むことといたしました。

内容的に1年生にとっては困難も予想されますが、合併によって何が変わるのだろうか、岩見沢市と合併する町の学校の名前はどのようになるのだろうか、合併する町はどんな町なのかなど1年生らしい素朴な疑問について、市役所や現地を訪れ、取材を通して解決する学びの楽しさを味わわせることをねらいに進めるものです。

つきましては、下記の日程で、子どもたちが貴校を訪問して市町村合併に対する彼らなりの疑問の解決のため3、4年生児童を対象に取材をしたく、ご理解とご高配のほどお願い申し上げます。

 

 

1.日  時   平成17年6月10日(金)

         10:00〜10:30ころ

         

2.訪問目的  「市町村合併」について、合併する市町村の一つである栗沢町の栗沢

小学校の児童に対しどのように思っているのか直接たずねる。

※ 中学年児童を対象に取材したい。

3.人  数

         1年生児童 75名

         引率教員   4名

4.移動手段

         鉄道(JR)

 


 

8 礼状(柳谷が書いた。)

 

 

2005年6月27日(月)

岩見沢市教育委員会

教育長 堀 敏 一 様

    岩見沢市立美園小学校 

校長 橋 田 信 行

 

 

調査活動のお礼

 

謹啓 初夏の候 先日は無理なお願いにもかかわらず,本校1年生の調査活動に御協力戴き,心から感謝申し上げます。

 市役所では教育委員会の松本先生に学ばせて戴きました。その後,栗沢小学校や栗沢町内をインタビューして歩き,学びを更に深めることができました。

 公開授業の様子は北海道新聞地方版で御紹介戴いた通りです。

「僕達を知ってもらう。そして仲良くしたい。」

 このような前向きな発言を子供から得ることができました。

 今回の授業は北海道新聞NIE推進センターからの依頼から始まりました。しかし取り組んでいくうちに学び方をきちんと学ばせる好機であることに気づきました。

 実際,子供達は班で協力し,学年の全班が新聞を作成することができました。その一つの写真を同封させて戴きます。御覧ください。

グループ活動が成立しづらい低学年ですが,協力して新聞を作成することができました。新聞作成の最終段階では,話し合いながら熱中して取り組んでいました。

内容の価値的な成果だけではなく,方法の価値としての学び方を経験させることができました。多くの成果を得ることができました。

 とり急ぎ,調査活動のお礼とさせて戴きます。有難うございました。

 今週には北海道新聞の全道版で御紹介戴けるようです。あわせて御覧戴きたく存じます。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。失礼致します。

謹白

 


 

2005年6月27日(月)

栗沢町立栗沢小学校

校長 山 下   巌  様

岩見沢市立美園小学校 

校長 橋 田 信 行

 

調査活動のお礼

 

謹啓 初夏の候 先日は無理なお願いにもかかわらず,本校の1年生の調査に御協力戴き,心から感謝申し上げます。

 子供達は栗沢小学校でのインタビューがとても心に残ったようです。貴重な学びの機会を頂戴することができました。有難うございました。

「子供の言語活動は実用の場で育つ。」

こう信じて今回の実践に取り組みました。子供は言語活動の必要場面で真剣に学ぶからです。実際,栗沢小学校や栗沢町内でインタビューをさせて戴き,学びを更に深めることができました。

 学び交流会の公開授業の様子は北海道新聞地方版で御紹介戴いた通りです。

「僕達を知ってもらう。そして仲良くしたい。」

 このような前向きな発言を子供から得ることができました。

 今回の授業は北海道新聞NIE推進センターからの依頼から始まりました。しかし取り組んでいくうちに学び方をきちんと学ばせる好機であることに気づきました。

 実際,子供達は班で協力し,学年の全班が新聞を作成することができました。その一つの写真を同封させて戴きます。御覧ください。

 グループ活動が成立しづらい低学年ですが,協力して新聞を作成することができました。新聞作成の最終段階では,話し合いながら熱中して取り組んでいました。

 とり急ぎ,調査活動のお礼とさせて戴きます。

 今週中には北海道新聞の全道版で御紹介戴けるようです。あわせて御覧戴きたく存じます。

 是非,今後更に学校間の交流を深めさせて戴けますことをお願い申し上げます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。失礼致します。