2005.5.19UP

 

国語科学習指導案(本時案,美園小学校1年2組,25名,柳谷直明,5月19日2校時10:40)

1 本時(1/5)の指導目標を具体的に把握する。[1]

l            価値目標 スピーチの仕方を確かめさせる。

l            技能目標 音読の技術,読解の技術,スピーチの技術を指導する。

2 指導事項を時間的な順序に配列する。

時配

学習活動(学習問題)

指導事項と指導の方法

備考

10分

 

 

 

 

 

10分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分

 

 

 

 

 

 

 

 

15分

 

 

 

 

1 音読する。

l            「題名,筆者,本文,間,文節読み,唇読」(学習用語)を身に付ける。

l            何度も音読し,向上する。

2 問いと答えを知る。

  「説明文」の定義とその構成要素を知る。 「話題,問い,答え」を身に付ける。

l            「話題」は「スピーチの仕方」である。

l            「問い」は「いくつ」である。「答え」は「二つ」である。

3 答え方を知る。

l            「いくつ」,「何」などの「問い」に「答え」る方法を身に付ける。

l            ヒントに線(問題文と説明文に),「問い」と「答え」に丸を付ける。

4 1分間スピーチをする。

l            「緩急」の緩,「大小」の大を指導する。

●1人練習,2人練習をする。

○ 『問いと答えを読むマスターカード1』を文節読みですらすらと音読させる。

l            先生が書いたマスターカードが欲しいかどうかを評価する。

l            一斉音読,2人ずつで一文交替,二文交替,全文交替で音読をさせる。

l            友達評価,先生評価をさせる。

○ 本文を抽象的な言語にテクストの言語をカテゴリー化させる。

l            「話題」,「問い」,「答え」を学習用語として知らせる。

l            問題を読ませる。文字数を数えさせる。

l            これらの学習用語(広い言葉)に入る言葉を説明文から探させる。一文字ずつ丸を付けさせる。

l            「話題」,「問い」,「答え」を書かせ,全員を評価する。

○ 『問いと答えを読むマスターカード2』で問いに対する答え方を指導する。

l            「何」は名詞,「いくつ」は数を尋ねることを知らせる。

l            「問題文を読む。ヒントの言葉に線を引く。問いと答えに丸付ける。」

l            「文節読み」で音読させる。授業参観に来ている学生に評価させる。そして子供の音読を個別に指導させる。

○ 説明文のようにスピーチをさせる。

l            15文くらいで1分間スピーチを考えさせる。話題は何でもよい。

l            2人で練習させてから,3名くらいにスピーチをさせる。

●向上的変容を確かめて,ほめ,励ます。

○『問いと答えを読むマスターカード1,2』を自主教材として開発した。

○子供の実態にある現実の話し方を教材にした。

○この「マスターカード」で説明文を読むための技術を指導する。

○説明文で受信させたことをスピーチなどで発信させる。

○全員に向上的変容を自覚させる。

○スピーチ・メモを書かせない。

3 授業の成否を判定するポイントや反省観点

l            自らの音読の向上的変容を友達や先生からの評価で自覚させる。

l            「マスターカード」へ書く解は全員を丸にする。

l            スピーチでは「緩急」,「大小」を指導し,スピーチの練習を全員にさせる。



[1] 野口芳宏著「四 本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室 教材研究のための教師向けワークの開発(下)」『教材開発48号』明治図書,1992年1月,72ページ)