2004.12.13UP

31日(木) 2004年度業務終了 出勤は7時30分。退勤は9時だった。12時間以上働いた。その間,ほとんど休憩なし。私は休憩すると集中が切れるので,休憩ができない。出勤後すぐに指導要録の捺印。1時間かかった。これで指導要録終了。9時の朝打ち後に職員室の机移動。望んでいた位置に移動した。その後各教室の机,椅子移動。11時くらいまでかかる。書類の準備をし,11時30分から新学年打ち合わせ。今年度の役割分担を決める。昼食後,健康調査票の事務処理。これが2時30分までかかる。その後,教室の荷物移動。私の荷物は多い。さっさと処分しなくてはいけない。台車で15回くらい往復して移動完了。その後2年2組の清掃を再び行う。子供達と一緒に何度も清掃した。棚も全部拭いた。しかし再度掃除機で清掃し,床の水ぶきもした。かなりきれいになった。これで本当に2年2組とお別れである。今年度の子供達との1年生のときの写真が出てきた。小さかったなあ。全員分の色紙を書くと約束した。それが終われば今年度の業務は終了する。明日から新年度の業務を始める。まず教室整理から始めよう。明日も忙しい。春休みは毎日が激務だ。今年一年間に感謝し,教室の電気を消した。楽しく,思い出深い一年間だった。二度と忘れない子供達である。有難う。


30日(水) 明日は教室移動 いよいよ今年度業務の終了である。学級担任が3月中に発表されることを本州の先生にお話したところ,一様に驚かれていた。4月1日に転勤があり,転入される先生の希望も訊いてから午後発表されると言っていた。北海道は転入者の希望を訊かずに決めるところが多いのではないか。私も2年前はそうだった。過去もそうだった。新卒のときには希望を訊いてくださった。そんなことはどちらでもよいが,4月1日から新年度業務に入れるように準備を進めている。37名分の指導要録を今日一日で大体終えた。明日朝点検してから,提出する。すると周りにいた何人かの先生は驚かれていた。ちゃんと裏も書いた。少ない子は4行くらい。多い子は10行くらいである。小さい字で書いているので十分だろう。文章を書くことに抵抗がないので,すらすら書ける。ただし何時間も下ばかり見ていると首のヘルニアが痛み出す。そこの苦しさを我慢すると何でもない。たくさんの思い出を書くだけでよいのだから。こういう仕事も好きだ。野口先生が教師人生パラダイスとおっしゃったが,最近私もそう思えるようになってきた。そう思えるようになったら,現場を離れる頃なのだろうか。これまた寂しい話である。今年度は学級担任である。有難い一年になりそうだ。明日は教室移動を完了し,健康カード転記を終えて一切の今年度業務を終える。次の仕事が目白押しである。有難い。/ 全国の野口ファンの先生からお手紙を戴いている。「鍛国研」ネットワークを作っていきましょう。


29日(火) 校務の一日 8時に出勤。8時半まで報告書の校正。その後印刷。8時30分から朝会。終了次第文集の丁合準備。10時に幼稚園・保育園の先生方との懇談会準備。懇談会終了で午前中終了。その後,机・椅子の数を確認。昼食後,新3年生の担任との引継ぎ。私の引継ぎは各学級15分間くらい。あまり詳しいことには触れない。特に注意が必要なことだけを伝える。詳しく引継ぎをすると先入観をがつくられてしまうからだ。その後3時まで丁合。何とか3時過ぎに,80冊,150ページを丁合することができた。1冊に2分間かかった。今日で引継ぎの全てを終えた。新しい学級である。しかし2年2組のことを思い出すと涙が出そうになる。気持ちを切り替えて仕事をしよう。明日一日で指導要録を終えよう。そして31日には今年度の業務を終了する。


28日(月)

「日本言語技術教育学会第14回東京大会」参加報告

岩見沢市立美園小学校 柳谷直明 

 

1 大会の概要

26日9時30分から早稲田大学国際会議場にて「日本言語技術教育学会第14回東京大会が開催された。大会テーマはこれである。

 

「この言語技術」を「この授業」で身につける

 

いよいよ具体的な言語技術の検討に入った。いよいよと言うより,ようやくと言うべきか。

 

2 第一部の概要

第一部は『子どもに教えるべき「学習用語」――説明文教材『ありの行列』の読みを例に――だった。以下『言語技術教育第14号』(以下,14号)に書かれていない御発言の一部を私の学びとして書く。(できるだけ御発言を記録し,正しく書くことに努力した。しかしテープ起こしをしたわけではないので正確ではない。したがって本文からの引用はお避け戴きたい。)

司会の鶴田清司先生は次のようにおっしゃった。(要旨)

 

テクニカル・タームが不可欠である。今回の大会では思い切って「学習用語」を明らかにしたい。指導すべき用語が「学習用語」である。更に授業で使う言葉,(子供が)授業で学ぶこと言葉。

 

このように「学習用語」を定義された。

指定討論者の野口芳宏先生は次のようにおっしゃった。(要旨)

 

大学生に質問すると国語では『ごんぎつね』を習ったと言う。教師も『ごんぎつね』を教えたと言う。つまり国語できつねを教えている。狐の学習は理科である。教科書教材に書かれている内容を鶴田先生の言葉を借りると教材内容と言える。教材内容ではなく国語科で教えるべき教科内容を明らかにする必要がある。指導のための辞典はあるが,学習用語辞典はない。そこで今日は子供の側からの「学習用語」を提案する。本文を読むと「現象」が書かれている。「生態」が書かれている。「矛盾」する。「疑問」を持った。これらの用語が「学習用語」である。これらの用語で分析することができる。

市毛先生のリライト教材は原文の方がよい。例えば「しるし」は何のことかわからない。

 

指定討論者の阿部昇先生は次のようにおっしゃった。(要旨)

(指導事項が)抽象的すぎる。学習活動と教科内容がはっきりしない。(日本の国語科は)明治以来,教科内容不在(と言える。)。「短い文から長い文」という市毛先生の論には賛成。大西忠治と私は違います。

 

指定討論者の市毛勝雄先生は次のようにおっしゃった。(要旨)

 

文章の形式を教える。(野口先生と阿部先生は)解釈学である。説明文も文学も同じに読むという根っこがある。言葉の説明も私に言わせると解釈学です。教科書よりわかりにくい先生の言葉はいらない。言葉の概念は国語科以外で教える。

 

指定討論者の向山洋一先生は次のようにおっしゃった。(要旨)

 

市毛先生はかつて芥川賞の最終選考に残った文章家なのです。さすがです。

新教科書教材を全部読みました。『ありの行列』はかなりましである。(説明文では)定型的に決まっている枠組みを教える。指示語も極めて重要です。語,文,段落を指す場合もある。(14号に書いたことと合わせて)主として指示語と接続語を教える。文章の構造には主張,段落,トピックセンテンス,キーセンテンスがある。段落はまとまりであり,一つの内容で括れるトピックがある。論理の構造は論と例に分かれる。論は「―は〜である。」という命題である。例は証拠,実験などである。主張は問題提起と答えで完結する。

 

第一部の話し合いは市毛先生のリライト教材(14号,63ページ)の是非に時間がかかった。渋谷先生から「学習用語」の検討に話題を戻すように御指摘があった。

私も同感だったので次のように発言させて戴いた。(要旨)

 

「学習用語」の妥当性を検討したい。向山先生がおっしゃられた「指示語」,「接続語」は中学年の指導事項にも書かれていて重要である。「段落」も中学年の指導事項にある。しかし「キーワード」がわからない。「キーワード」は私が宇佐美先生の言葉を引用して書いた「命題知」を考えないと決めることができない。したがって形式だけでは判断できない。むしろ「キーワード」の見つけ方や「キーワード」が妥当かどうかを検討して戴きたい。

 

このように具体的な「学習用語」が話し合われた事実が今大会の価値である。

今後,少しずつ「学習用語」を選定していくことができるからである。

 

3 第二部の概要

第二部は大会テーマ同様「『この言語技術』を『この授業』で身につける」で授業が提案された。千葉県の指導主事,横田経一郎先生の授業では具体的な「学習用語」が指導された。

「結論」や「解答」の「学習用語」に共感した。「条件」や「仮定」はわからなかった。「条件」という言葉を5年生の理科で指導したことがあったが,5年生でも難しい言葉だ。

それよりも「箇条書き」を指導した方がよいことを発言した。何が「とくべつ」なのか。「とくべつ」の具体的内容を箇条書きとして書かせたい。「箇条書き」を2年生段階で(私は指導したが)多くの場合は指導されていないだろう。だから指導する必要がある。

横田先生が14号で書かれた内容に疑問がある。説明文を考えたとき,そこに書かれている内容が教材内容であり宣言的知識だろう。この説明文では「蟻」の知識と「行列」の知識を合わせた「蟻の行列」ができる理由を読むことが主である。これらの知識を読むために「段落」ごとにどうなっているのか,「指示語」が何を指しているのかを使って読んでいく。これらの「段落」や「指示語」を運用が手続き的知識である。

国語科の中の宣言的知識という枠で考えると「段落」は宣言的知識といえるかもしれないが,行為化する知識を「学習用語」と考えたとき「段落」は行為化するための知識を指す用語なので手続き的知識と言える。宇佐美寛先生は14号80ページでこう書かれている。

(「学習用語」は)「『文』や『句点』のような語ではない。」

確かに「段落」のような語だけでは「学習用語」とは言えない。その行為化で「学習用語」と言える。「段落」の行為化で手続き的な知識としての技術になる。

宇佐美先生は14号81ページで「規制原理の学習用語」と書かれている。詳しく拝読し,考えていきたい。

横田先生の着眼点はすばらしいが,14号131ページにある「宣言的知識」も「手続き的知識」も手続き的知識だろう。

他に柳田良雄先生,神谷祐子先生,平川恒美先生,国府田祐子先生の授業を拝見した。

野口先生も称賛されていたが,神谷先生の笑顔あふれる授業に驚嘆した。

柳田先生の表情豊かな授業にも感心した。平川先生の授業はあまりわからなかった。

最後の国府田先生の授業に児童役で参加した。知的な授業だったが,苦しかった。

国府田先生が作文を読む。「上手だと思う子,手を挙げましょう。」私は手を挙げられなかった。どこが上手なのかがわからなかったからである。例えばこのような書き出しだった。

11月19日と20日に,学芸会があった。」

この書き出しのどこが上手なのか。すっかり私は落ちこぼれた。

最後に感想を問われたのでこう言った。

「どこが上手かわからなかったので,手を挙げられませんでした。」(要旨)

すると国府田先生はおっしゃった。

「上手な作文をたくさん読むとわかるようになるからね。」(要旨)

これでは「読書百遍義自ずから見(あらわ)る」ではないか。それは技術ではない。

「『上手』を具体的に砕かないと評価できない。」(要旨)

こう発言した。

 

3 まとめ

大会テーマとして「学習用語」が検討された。画期的なことである。このような具体的な話し合いをこれまで待ち望んでいた。拙著の書評も14号に書いて戴いた。有難いことである。野口先生もおっしゃられていたが,楽しい大会だった。

来年の大会は向山先生が御担当されて大阪で開催されるそうだ。3月4日だったか。楽しみである。

江部満編集長にも多くの激励を頂戴した。有難い。

今後も『鍛える国語教室』で具体的な「学習用語」を明示した楽しい授業実践を集めたい。


27日(日) 野口邸,初訪問記 3日間の旅を終えて,19時過ぎに帰宅した。今日の出来事から振り返ろう。朝8時起床。左眼に激痛が走った。1月15日と同じように,朝から左眼が痛かった。目を開けていられないくらい痛くなる。気にしていられないので,支度をし,食事をとってから粟倉行きのバスに載った。君津駅南口のバス停から乗った。どれくらい乗っただろうか,行政センター前で下車した。バスのエンジンの音がうるさくて,アナウンスの声が聞きづらいので,神経を集中させて聴いていた。目はますます痛かった。降りてから近くの弁当屋さんで尋ねた。「野口先生のお宅は君津なので,あっちです。」指した方向を見ると団地が立っていた。今から考えると,その団地の右側に野口先生の御自宅が見えていたのだ。全くわからずに歩いていった。突き当りを左に歩き,畑仕事をしている方に再度尋ねた。すると逆に歩いていくように教えられた。「堰の方です。」溜池を「堰」と呼んでいた。団地の中をぐるりと歩き,歩いている方に尋ねた。「団地ができる前までは野口さんと私の家は隣同士だった。団地ができたので,隣ではなくなった。野口先生とその方の家の間に団地ができたらしい。どんなお隣さんなのだ。野口先生の御自宅が右にあるのも知らないで,山の方へ登っていった。「竹声会の歌」という看板が立っていた。「575は歩いて来ない……」というような365歩のマーチに合わせて歌う歌詞だ。御家族の俳句が道脇に並んでいる。お寺の後や前方後円墳を眺めならが歩いた。敷地内に古墳があるとは驚いた。そしていくつかの建物があった。流しそうめんをする建物などを拝見した。野口先生の敷地内を歩きながら,御自宅はどこなのかと思い山を降りた。すると左手に昨夜乗せて戴いた車があり,野口先生を見かけたので安堵した。「遅かったねえ,心配してたよ。」その後私も一台の車を運転し,他の先生方を迎えに行った。野口先生は速い。集まった先生方と再び山を拝見させて戴き,食事を戴いた。一期一会である。楽しい会だった。私は「読解マスターカード」の打ち合わせもさせて戴いた。「昨日は楽しい学会だったねえ。」こういう話題で盛り上がった。君津から羽田まで1時間かからないことに驚いた。アクアラインを走るバスは波の上を走るようで素敵だった。楽しかった学会のことは明日書こう。札幌駅に着いたときの寒さが私には心地よかった。


24日(木) 学級解体お別れ会 次のような通信を明日発行する。今日も帰宅は11時過ぎ。仕事をかなり終わらせる。しかしまだお別れ準備が残っている。現在1時近いが,これから通信やテストを作成する。思い出深い子供達である。じっくりと時間をかけて別れたい。「学級解体お別れ会を行った。本当は1時間目からずっと行いたかったが,最後のテストや春休みのプリントを配るのに時間がかかった。結局4時間目と5時間目だけをお別れ会にした。オルガンで演奏してくれる子,マジックを見せてくれる子など楽しい出し物を見せてくれた。せっかく準備をしていた子も時間がなくてできなかったね。仕方がない。先生のエプロンシアターはどうだったかな。演じている先生は楽しかった。ああやってお話しするのが,癖になりそうだ。(^_^)v 最後に一人一人との思い出を話したね。〇〇さんと休み時間に一緒に遊んで楽しかったです。〇〇さんと喧嘩ばかりしていたけど,なかよくなれました。先生も思い出を一言ずつ語った。みんなのために働いてくれて有難う。君は優しい子だ。これからも友達を大切に。嘘を言うな。こんなにたくさんの友達の優しい声を忘れてはいけない。こんな話をした。10人くらいの子が泣いていた。楽しい思い出を語ったのに,なぜ泣いたのか。それは友達の優しさに触れたからだ。感動とは心が動くことである。最近の子供は感動が少ないと言われる。感動が少ないということは心が固まっているということだ。さびしいときには泣き,嬉しいときには笑う。そんな柔らかな心を持ち続けたい。今日はついにお別れの日だ。優しいときを一緒に過ごしたい。/ 保護者の皆様,別れに涙する感性豊かな子供に育ってくれました。数名の女子は号泣していました。私の方が驚きました。それだけ完成が豊かなのでしょう。こんなにかわいい子供達を私に預けて戴き,心から感謝申し上げます。悪いことは悪いと言い続けました。したがって,よくおこられている子にとっては私は怖い先生だったでしょう。私は悪に対して妥協したくないからです。子供のこれからの人生を考えたとき,悪いことを悪いと判断する力を身に付けて貰いたいのです。これからは保護者の皆様が,きちんと叱ってくださいね。大人を騙すという嘘,自分の都合の悪いことを言わないという嘘などを見抜き,しっかり叱ってください。悪を悪と言い続けることが善なのです。親の言うことをきかないという保護者がいらっしゃいます。今から親の言うことをきかない子供は今後ますます言うことをきかなくなるでしょう。親が自分の子供に言うことをきかせることができなくてどうするのかと思います。悪いものは悪い。善いものは善いとはっきりと評価してあげてください。そして真っ直ぐな苗に育ててください。37人の子供達は,いつまでも私の教え子です。私の教え子を賢いよい子育てていってください。よろしくお願いします。楽しい2年間でした。微力ながら全力で教育させて戴きました。まだ手を掛けたい子がいますが,私の予想以上に学力を伸ばすことができました。お子様の成長を教えてください。有難うございました。役員の皆様,そして保護者全ての皆様,有難うございました。」/ 明日の別れが辛い。しかし忘れられない別れを演出したい。/ 明日の午後新しい学級担任が発表になる。そして私は東京へ飛ぶ。明日は日本言語技術教育学会へ出席する。また学ばせて戴ける。ただし著書の校正がさっぱり進んでいない。編集長にお詫びをしてこよう。27日には野口芳宏先生宅にお邪魔する。そして次の出版企画を打ち合わせしてくる。全く夢のような話である。しっかりと心に教えを刻んでこよう。今日は池袋のホテルに泊まる明日は早稲田大学で学会である。 


23日(水) 2年生の「授業作文」 次のような通信を書く。「昨日は『授業作文』を2時間書かせた。『アレクサンダとぜんまいねずみ』の「授業作文」である。5時間の「授業作文」を何時間かで書かせてきた。昨日で終わった。ほとんどの子が原稿用紙10枚以上を書いた。多い子は20枚以上を書いた。6名くらい20枚を超えていた。すごい2年生である。これで完成にしてもよいが,家に持たせることにした。保護者にも読んで頂きたいからである。更に書き加えたり,書き直したりしてもよい。保護者に書いてもらってはいけない。しかし誤字・脱字を教えてもらい,直すのはよい。一緒に作文を直すと,みんなにとっても保護者にとっても勉強になるからである。できれればそうしてもらいたい。とにかく春休みに何度も読み直して,4月6日始業式に完成版を持ってくるように。先生も春休み中に色紙を書いておく。それをみんなの完成した作文を取り替えよう。楽しみに待っている。/ そういうことで保護者の皆様,「授業作文」を封筒に入れて持たせました。できたら一緒に読んであげて誤字・脱字を教えてあげてください。しかし,大幅に書き直すのはやめてください。子供が自分で書いた文章をできるだけそのまま残したいからです。春休みに自分で書き加えたりするために持たせます。宿題ではありません。意欲のある子には取り組ませてください。4月6日に学校へ持たせたください。その後2年間お貸しください。今後私が本を書く際に使わせて戴くかもしれません。じっくり読ませて戴きたいので,2年間お貸しください。もしお貸し戴けないという方は4月中にお返しします。お子様を通してお知らせください。よろしくお願いします。」こんなことを明日の通信に書く。/ 明後日,早稲田での日本言語技術教育学会へ出席する。学習用語が話し合われる。とても楽しみである。


22日(火) お別れ会 「明日はお別れ会である。一日いっぱい楽しみたいと考えている。一人一人の出し物を考えている。先生も考えている。2学期から用意しているエプロンシアターである。練習していないが,先生がエプロンをするだけで喜ぶことだろう。『ジャックと豆の木』である。お菓子も用意した。先日の写真代で現像代やカラーコピー代を引いたお金でお菓子と色紙を買った。(みんなにあげる物なので,保護者の皆様,御承諾ください。役員さんが領収証も取っておいてくださいました。有難うございました。)一日いっぱい楽しんでお菓子を食べてお別れしよう。その前に,新聞ができていない数人の子は完成させるように。あと『アレクサンダとぜんまいねずみ』の「授業作文」も完成させよう。何と昨日数えさせたら〇さんが19枚,〇〇さんが18枚も書いていた。400字詰めの原稿用紙である。10枚を越えた人が半分くらいいた。そんなにたくさん書かなくてもよいが,きちんと完成させてほしい。もっとたくさん書きたい子は春休みに持って帰ってもよい。こんなに作文を書く子供に育ったことを嬉しく思う。過去の教え子で優秀な6年生は40枚くらい書いた子がいた。しかし2年生で20枚は驚きの枚数である。優秀な君達との別れは惜しい。/ 保護者の方に本の紹介をします。先日ある方と脳の話になりました。次の本はやや難しいですが,参考になることが多くあるでしょう。澤田俊之『文春新書 幼児教育と脳』(文芸春秋,平成11年8月,690円)図書館にもあるかもしれません。なければリクエストをすると入れてくれるでしょう。この手の教育書は理想論が多いものです。しかし参考になることもあります。」こんなことを明日の通信に書く。帰宅後はひたすら校正。/ 『授業研究21』8月号の原稿依頼を頂戴した。毎月1本くらいを書かせて戴いている。有難いことである。こんなに校正が遅れている私に原稿依頼をくださるなんて,江部満編集長の心の広さを伺い知ることができる。早く校正を終えるようにというメッセージだと思う。次の出版企画もある。早々と校正を終わらせたい。しかしこれがかなり時間がかかる。1冊の本に30時間以上かかっている。日記など書いている暇ではない。さっさと仕事に取り掛かろう。しかしこれだけ仕事が詰まっていると,気を抜く間がないので風邪も引かない。漢字の勉強にもなる。有難い。


20日(日) 楽しかった懇親会 なんか1年生の作文のタイトルのようだ。元気な保護者に囲まれて,楽しい懇親会だった。一人転校することが決まり,寂しい話も伺った。たくさんの思い出をくれた子供達である。保護者もこのように親しくなってくださると子供達にとってよい影響を与えるだろう。ますます親しくなっていって戴きたい。昨日話すのを忘れたが,4月から国語の学習会を考えている。4月は3年生の国語教科書の使い方などの授業をしたい。10分間授業を5本行う。楽しい授業を目指すので,保護者の方にも御参加戴き,御批評戴きたい。岩見沢の国語を変えるために来年度は努力したい。小学校だけでなく,中学の国語授業もかなりひどい。私の授業もより精度を高めたい。岩見沢の皆さん,共に国語の授業で学びましょう。どんどん授業を磨いていきたい。今日も終日校正。昨夜,1・2年生用のマスターカードが江部満編集長から届いた。これは野口芳宏先生に校正して戴いたものである。そして私の所へ届いた。私の数十倍お忙しい野口先生が早速校正してくださったとは本当に有難い師である。私は野口先生からどれだけ学ばせて戴いているか知れないという話を昨夜妻としていた。漢字学習の筆順を全て確かめている。全冊漢字の筆順を先に確かめることにした。


19日(土) 校正の一日 漢字の筆順を確かめている。柔の4画目を間違って覚えていた。このマスターカードで学習すると国語学力が確かに身に付く。ただし教科書中心になっている現場の国語科授業で使ってもらえるかどうかが問題である。教科書教材だけでは国語学力が適正に身に付かない。教科書を読ませるだけでなく,話すことや聞くこと,書くことなどの言語活動を経験させて適正にする必要がある。これらの言語活動は教科書教材だけでは不足している。だから新しい教材が必要なのだ。子供達に国語の楽しさをわかってもらうために,校正という地道な作業に集中しよう。夜は保護者との懇親会である。感謝の言葉を伝えよう。


 18日(金) 娘の卒業式

 娘の卒業式へ出席した。これまで毎年卒業式を行ってきた。卒業生を4回送り出している。しかし保護者として出席するのは初めてだった。卒業担任の苦労がわかっているだけに,担任の先生には頭が下がった。しっかりとお礼を申し上げた。一つの仕事を成し遂げた満足げな表情がとてもよかった。一つの区切りを迎えた日である。担任の先生,同級生とその保護者の皆様に感謝したい。対雁小学校のますますの御発展をお祈りする。6年間のたくさんの思い出を有難う。/ 今回はゆうパックではなく,宅急便で届いた。「確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード』4年生用。これで4冊になった。まだ1冊も校正が終わっていない。さすがに江部満編集長も締め切りを書かれていない。1冊4日間くらいの締切りが書かれていたが,すでに最初の2冊の締切りが4日過ぎた。とても仕上がらない。何としてもこの連休で2冊を完成させたい。漢字の筆順,ルビの確認,内容の確認と3回は校正する必要がある。特に漢字の筆順にはそうとう詳しくなった。自分で覚えている筆順に間違いがほとんどなくなってきた。私の国語学力を確かに育てるマスターカードでもある。有難い。しっかり働こう。明日は保護者とのお別れ懇親会である。こちらも有難い話である。楽しみだ。


 17日(木) 役員さんに感謝

 今日,学級で販売した写真を400枚くらいを個人ごとに分けて届けてくださった。有難い。通知箋すら手を付けられない状態なので写真にまでとても手が回らなかった。しかし何とか販売したかったので,役員さんに協力を依頼した。すると1週間以内に分けて持ってきてくださった。仕事が速い。驚いた。土曜日には懇親会がある。役員さんの労をみんなで労いたい。/ 算数テストが最悪の点数だった。これまでの平均点90点を大きく下げた。やはり文章題での文のつながりを読むことは2年生には難しいのだと思う。文章の論理は国語では3年生の学習内容になる。それを2年生の算数で問題化すること自体難しいのだ。きちんと問題を分析してみたい。国語の言語事項の問題と関連しそうである。国語で習っていない文の論理を読む問題を算数でできるはずがない。論理を読む力を低学年から鍛える必要があるのか。もう少し考えたい。/ 卒業式準備をした。5年生と一緒に放課後働いた。よく働く5年生である。感心した。/ 明日は娘の卒業式なので休みを戴いた。運動会もよくぶつかって参加できなかった。今回は学校を休んだ。卒業までにお世話になった方々へ感謝したい。美園小学校の6年生,卒業式に参加できなくてごめん。中学へ入ってもがんばってね。卒業,おめでとう。玄関の下駄箱をきれいにしておいたから許してね。


 16日(水) 校正の日々

 マスターカードの校正を進めている。現在3,5,6年生分の3冊を校正している。全ての漢字のルビを確かめ,全ての漢字学習の漢字の筆順を確かめている。これがものすごく大変である。1ページに10分以上かかる。しかも内容の問題が気になる。そうこうしているうちに時間が過ぎる。しかしルビ付きの教材は10年くらいたったら当たり前になるだろう。次の学習指導要領の改訂では多くの漢字が使われることの書かれるだろう。そして多くの漢字を読めるようにするはずである。したがって教科書も習っていない漢字を使うようになるはずだ。だから大変だが,日本初の未習漢字使用教材を自信を持って完成させよう。時間がかかっても丁寧に読み進めたい。子供にそのまま使う教材である。間違いを一つもなくす。/ 昨日は低学年祭を行った。準備に15時間暗いかかったが,価値のある活動だった。招待した1年生が喜んでくれた。もっと計画的に行いたかったが,これ以上時間をかけるわけにはいかなかった。できれば1年生への招待状,ちらし,参加チケットなども作成したかった。今後の課題である。今回のよかったことは授業ごとに目標や評価を発表させたことだ。班で目標を決めたところから作業をさせた。このように計画−実行−評価という活動がなくては総合的な学習とは言えない。ただの遊びである。2年生は総合的な学習として行ったわけではないが,3年生以上の総合的な学習でも自分達で計画し,実行し,評価するという柱がなくてはいけない。2年生はよく働いていた。賢い子はよく働く。


 13日(日) 不通 

 昨夜野口先生と春号での最終確認をさせて戴きました。すべて御承諾戴きました。早稲田の学会の席上で春号を御紹介戴きます。/ 26日私は君津のホテルに宿泊するので,野口先生と御一緒に君津まで行くことになりました。27日は野口先生の御自宅に10人くらいいらっしゃるそうです。『読解力を育てるマスターカード』の打ち合わせをしてきます。/ 一昨日退院(左眼の手術)されたそうです。来週右目の手術で入院されるそうです。「新聞がこんなに白と黒がはっきりしていることに驚いたよ。年をとるということは何でもファジーになることだ。黒も灰色,白も灰色だよ。でもよくなった。26日には両目ともよくなっているので,よく見えるだろう。」こんなことを仰っていました。/ またメインアドレス不通です。月曜日には復旧するでしょう。連絡がある方は次のアドレスでお願いします。金曜日辺りからのメールを開けません。送信されている方も次のアドレスで再送ください。よろしくお願いします。 naoir-from2000.1.11yuebe@nifty.com / 校正3冊目が昨夜速達で江部満編集長から届きました。5年生用のマスターカードです。有難うございます。締切りが18日です。先の6年生用と3年生用は14日が締切りなので1冊4日程度の校正時間のようです。昨日は春号の後書きに時間がかかったので校正をほとんどできませんでした。今日一日で2冊の校正に挑みます。実に勉強になります。今日も働こう!


 12日(土) 保護者主催のお別れ会 

 9日(水)に保護者がお別れ会を主催してくださった。子供達とドッチボールをし,ゲームをして遊んだ。実に楽しいひとときを過ごさせて戴いた。お礼に花束と子供達との写真入マグカップを頂戴した。マグカップには思い出があふれている。大切にしよう。部屋に飾ろう。あと数日で,子供達と本当にお別れである。実にさびしい。もう私を迎えに職員室へ子供が来ることもなくなるだろう。楽しいおしゃべりも,おしゃべりな女子との論争も少しの間子供とはできいだろう。新しい学級になると子供との人間関係づくりから始まるからである。何年生を担任するのか。別れと出合いの季節である。今日は春号の残り原稿2枚を書いて,『確かな国語学力(基礎・基本))を育てるマスターカード』6年と3年の2冊の校正を始める。そして明日には終える。締切りが14日である。一週間前に届いたが,仕事が山積していて手を付けることができなかった。愁松で仕事の大体を終えたので,土・日で全部読み,誤りを一箇所もない状態にする。子供が使う教材なので,他の原稿より気を付けなくてはいけない。このような仕事一つ一つが私にとっての国語修業である好きな仕事ができることに感謝。


 11日(金) 卒業生を送る会

 子供達で卒業生を送るという伝統的な行事があった。歌あり劇ありで,卒業生に楽しんでもらえただろう。2年生は卒業生の一年間を振り返り,劇を行った。なかなか面白かった。さすが3年生は劇や器楽が上手だった。こうしてみると3年生もよくがんばっているということがわかる。さすが2年生より一回り大きく育っている。1年生はお猿さんの歌と踊りをしていた。これはこれでかわいかった。6年生はリコーダー演奏,ダンスの発表などをしてくれた。最後に一緒に歌を歌った。小学生としても思い出の一こまが過ぎていっただろう。楽しい一日だった。/ 学級役員の方が写真を一緒に整理してくださった。実に有難い。3人で2時間くらいかかったので,私一人だと6時間くらいかかっただろう。400枚くらいの販売である。今年1年間分を一度に売ったので,こんな枚数になってしまった。仕事は少しずつ行うべきだ。役員さんに深く感謝する。わがままな担任の願いをいくつも叶えてくださった。むらさきの小石に感謝した。/ とにかく今年度も多忙だった。本を書かせて戴き,雑誌原稿を書かせて戴き,学級通信を書き,研究授業を行ってきた。指導案を書いて公開した授業は20回を超える。どんどん授業公開を行わないと授業が上達しない。来年度も20回の公開授業を目指して努力しよう。来年度は第3金曜日の夜に美園小学校で国語の学習会を行いたいと計画している。美園小へ転勤した2年前にも計画したが,挫折した。今度こそは毎月学習会を行いたい。私の日記を読んでくださっている熱心な保護者の方にも声をかけて,国語の学習を一緒にして戴こうかな。楽しい授業を開発して模擬授業を行う。その批評会は,その後の懇親会ということで行いたい。来年度も教師修業に励みたい。/ 今週で春号を大体終えた。100ページを超える雑誌になった。火曜日に製本へ出す。25日には完成する。今回は「見える学力」型授業開発を提案した。野口主宰の授業記録もある。「読解マスターカード」の提案もある。「読むこと」の具体的な授業提案もある。渋谷孝先生,府川源一郎先生,花田修一先生,難波博孝先生などの国語科の重鎮の先生方にも玉稿をお寄せ戴いた。いずれも国語科での「技術」を御提案戴いた。宇佐美寛先生には私達の実践を御批判戴いた。これがまた有難い。小学2年生の「学習用語を明示した年間指導計画」や『読解力を育てるマスターカード』の全学年プロットなどなど全力で書き上げた。次号からは浜本純逸先生,清野隆先生の御連載も始まる。充実の『鍛える国語教室』2005年春号,間もなく完成! 申し込みを受け付けます! お待ちしております。


 9日(水) 保護者主催のお別れ会

 美園小学校ではこんな企画がある。保護者が学級解体に当たり,お別れ会を行ってくださる。有難い伝統である。このようなすばらしい伝統は継続していって戴きたい。できればこの子達と来年度,どこかのホテルで出版記念パーティーを行いたい。この子達のおかげで新たな本を書くことが出来た。勉強になった。心から感謝している。拙い授業が多かったが,全力で取り組んだことには間違いがない。更にできることはたくさんあったが,これ以上できなかったこともたくさんある。この2年間で研究授業をたくさん行った。その準備のためにどれだけ勉強させて戴いたことか。それもこれも子供達が熱心に取り組んでくれたおかげである。2年間の心を込めて,しっかりと別れの挨拶をしよう。保護者にはお礼と共にお願いをする。更に子供を伸ばして頂きたいことを。苦しいこともあった。しかし実に幸せな2年間だった。


 7日(月)大学での共同研究

 清野隆先生と共同研究をさせて戴いている。おかげで小学校の現場を忘れて,しばしアカデミックな話題に参加することができる。清野先生が私の意見を批判してくださるのが有難い。小学校の現場を軽んじるわけではないが,実践だけに没頭していると視野の狭い私の視野がますます狭くなる。そして現場の有難味がわかる。現場は有難い。子供がいるから教育することができる。この当たり前のことに感謝する毎日でありたい。国語科の問題を考えることができるのも,小学校の現場にいるおかげである。何と現場は有難いか,ということを大学で清野先生とお話すると思う。時間のない中だが,大学教官との共同研究は自分を改めて見直すことができて有難い。どんどん大学との共同研究に手を挙げるべきである。/ 暖かくなった。雪が解け出している。子供達と外で遊んだ。あと何日遊べるか。/ 言語事項をきちんと考える。言語事項と学習用語の関係をきちんと考えて早稲田大の学会へ行く。日本言語技術教育学会である。そしてその議論と実践を『教育科学国語教育』7月号に書く。清野先生からもヒントを頂戴した。有難い。考えてみれば「言語事項」はおろか,国語学力を適正に問うテストは皆無である。だから国語学力の提案をしている。きちんと国語学力の到達度を例示して,国語テストの新提案を行う。原稿の国語テストは偏り過ぎている。


 5日(土) 著者校正! 

 感動です。本日『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード』の著者校正2冊(3年生用と6年生用)が速達で届きました。14日までに返送してくださいとの江部満編集長のお手紙入りです。漢字の筆順(漢字指導用のもの),ルビの全てに目を通さなくてはいけません。約200枚です。更に解説を数ページ書きます。14日に間に合わないでしょう。しかし全力で努力します。友人社の方の細かなお仕事に応えるためにも,締切り目指してがんばります。友人社の方が漢字指導用の筆順,未習漢字のルビを振ってくださいました。ものすごく丁寧な校正です。驚きました。ほんとうに大変だったと思います。有難うございました。しかし春号とぶつかりました。更に学年末です。まず春号を終えます。そして入学式期などの提案を月曜日に書きます。その後次の連休でマスターカード2冊の校正をします。これからあと6冊が続きます。この分だと夏までに発刊されるかもしれません。有難いことです。こんな学びの機会を頂戴することができること自体信じられないことです。いよいよ教材の出版です。日本初の横書き国語教材。どんな反響があるか楽しみです。


 5日(土) 『みすゞさがしの旅』での3つの思い出

 『みすゞさがしの旅』は拙い作品だと聞きます。(矢崎氏が私のHPを御覧になることはないと思いますが,もし御覧になられたらお許しください。そういう先生が少なからずいらっしゃるのです。)しかし私はこの教材が好きです。よい作品だと思います。来年度からの教科書に残ってよかったと思います。この教材には力があるからです。更に思い出深いからです。特に次の3つの思い出があります。1 発問の思い出 是非 「矢崎氏はなぜ,心が動かされたのか。」と問いたいものです。この詩の矢崎氏の解説も書いてあります。「矢崎氏の解説を四角で囲む。」,そして「人間中心の考え方でなく,もっと深いやさしさ」というのが矢崎氏が詩から考えた主題だと気づかせる。矢崎氏はここまでこの詩から考えた。さすが矢崎氏も詩人だということになります。ここで矢崎氏の解釈を味わわせたいものです。そこに我々は気づきづらいので「矢崎氏はすごい」という話になります。あとは随筆のような文章なので,時系列で追わせればよいでしょう。最後に次のような論破の授業をしたいと思います。矢崎氏は何を伝えたかったのか。そりゃあ,みすゞの詩だと思う人○。違うと思う人×。「一人一人ちがうからこそ大切で,すてきなのだ」と書いてあるから○。ほんとにそうか。それなら詩だけを書けばよいではないか。「『大漁』に出会ってから十六年〜できました。」とある。ここにある矢崎氏が読者に伝えたい心情は何か。「出合いの喜び」,作品では「出会い」と書いてある。先生の国語の先生は「出合い」と書く。だから先生は出合いと書く。(雑誌原稿でも私の主題には「出合い」と書き,区別しました。)2 テスト 『授業研究21』2003年2月号の原稿にこの実践の一部を書きました。2月号なので1月に発行されています。その2ヶ月前には投稿しています。つまり11月中旬にはこの教材を終えていました。いつもながら早い取り組みだったと思います。そしてこのテストを2学期中に行いました。確か裏は漢字のまとめでした。正進社を使っていました。2学期の始めで2年生の漢字を5割かけない子が6割いる学級でしたが,その子達が90点を越えたことを拙本にも書きました。是非,拙著を紐解いてください。3 みすゞの死 「みすゞさんは,悲しい死に方をした。しかし子供であるみんなには,とても教えられない。」こういう話をすると,みすゞを図書館で調べ出す子が出ます。しかし子供には探すことは出来ないでしょう。焦らして楽しみます。この教材での指導の思い出はつきません。とてもよい教材です。詩の読解だけで終わらせることがないことを願います。/ 今日は教育課程を打つ。国語2年生1年間分の指導事項を書く。仕事が山積しているので今日じゅうに公務を終わられる。そして明日は『鍛える国語教室』の印刷に入る。一日も早く完成させたい。多くの玉稿を戴いた皆様,この本をお待ち戴いている皆様のために。


 3日(水) 学年末保護者会終了 

 最後の授業参観,保護者会を終えた。保護者は30名くらい来てくださった。ほとんどである。保護者会には14人くらいが残ってくださった。最後にしては少ないが,有難いことである。みなさん,お忙しい時期だろう。来週木曜日には保護者企画のお別れ会もある。それもほぼ全員が参加してくださる。有難い学級である。問題が起きて,何人かの保護者とは真剣に話し合ったこともある。何度裏切られても,信じて嘘をつかないと約束し続けた子もいる。低学年では価値観を育てることが最も大切だと実感した。手に負えないと思ったこともあるが,多くの保護者の協力のおかげで乗り切ることができた。真剣勝負の2年間だった。思い出深い。ある保護者は「〇〇は柳谷先生のことが大好きで,先生の言うことをよく聞く。」と話されていた。有難いことである。私の教育など,まだまだ褒められたものではない。更に授業,人間性を磨く。更なる教師修業に励む。よく学び,よく遊んだ2年間だった。明日もかわいい2年生とそりすべりに興じよう。/ あと数時間で野口先生の授業がテレビで始まる。楽しみである。はやく拝見したい。ほんとに野口先生の授業が大好きだ。その前にひな祭りで娘にスピーチをさせよう。上手にスピーチすることができたら,御褒美に褒めてあげよう。/ 岩見沢市内の子供を襲うという悪質な書き込みがどこかのHPにあったらしい。明日から集団登校,集団下校で用心させる。とんでもない話である。子供のときにきちんと善悪の判断を育てられていないから,こんなことをする人間が増える。/ 悪いものを悪いときちんと悪いと大人が言い切らないから,子供の善悪の判断が育たない。「柳谷先生は怖い。」という子がいる。大人は怖くて当たり前である。悪いことをしても家庭では怒られないから親は怖くない。そして学校では怒られるので先生は怖いという話である。教育力がかなり低い家庭がある。子供のいいなりである。教師の指導力が低い場合には学級崩壊になった。家庭の教育力が低い場合には家庭崩壊になるのだろう。それがわからない保護者がいる。子供も大人もかわいそうなである。「子供が言うことを聞かなくて困っています。」このようなことを小学生段階で言っているようでは,先が心配でないのか。そういう保護者は私の学校には少ないが。家庭でも学校でも善悪をきちんと毅然と指導する必要がある。/ 今日は,家族が健康に過ごしている喜びに感謝し合いたい。(過去の日記は柳谷直明パーソナルサイトにある。) 


 2日(水) 病院巡り

 今日は朝出勤し,9時に早退した。体調がよくなかったからである。まず眼科へ行った。10時に受付をして11時30分に終わった。次に札幌の口腔外科へ行った。13時に受付をして16時に終わった。最後に耳鼻科へ行った。18時までかかった。どこへ行っても混雑していた。病院は繁盛していた。こうして一日診察して回った。そう大きな問題はなかったが,小さい問題が重なっているようだ。それにしても時間がかかる。仕事はさっぱり進まない。来週は入学式の提案もある。目白押しだ。/ 私がいないとすぐに他の子に迷惑をかける子がいる。その子の本性の問題だ。学校での指導の範疇を超える。かわいそうな子がいる。


1日(火) 「ソンシツヒメコ」の授業

 今日の朝,5分間で「ソンシツヒメコ」の授業を行った。この子達には一年前に行っていたような気がする。それでも忘れているだろうと考えて行った。案の定,忘れていた。子供達は楽しんでいた。このような5分間の授業で一つの技術を身に付けさせるというのは楽しいものである。明日も明後日も,毎日5分間完結の授業を歩きながら考えよう。5分間完結の授業をたくさん持てば,教師人生が楽しくなるに違いない。授業の腕を上げる。このために,とてもよいヒントをTOSS授業技量検定から戴いた。TOSS授業技量検定は優れている。授業の腕を上げたい。そして子供達全員を満足させることができる教師になりたい。朝から晩まで授業のことを考えることができる私は幸せである。それにしても仕事が山積している。何とかしたい。(^_^)v