2004.12.13UP

 2004年9月日記 マスターカード執筆の毎日だった。日記をあまり書いていない。


29日(水) 子供達の成長 投稿者:柳谷直明  投稿日:10月 1日(金)19時55分24秒

 今日は親子レクがあった。〇さんと〇〇さんが先生になって進めてくださった。カレーライスとジャガイモのしゃきしゃきサラダとアイスというメニューだった。子供達が切ったり混ぜたりして働いていた。よい経験だった。更に食べ終わってから子供達が班ごとにゲームを進めた。これが意外にきちんとできていた。保護者にゲームの説明をして進行するのは難しい。しかしできていた。保護者の方も楽しんでくださったようである。2学期は班長を育てた。ゲームを説明して進めることを何度かさせていた。それを必要場面で使えた。子供の成長は嬉しいものである。楽しかった。/ 江部満編集長から最終確認の御返信を頂戴した。お願いしたことを全て御承諾頂いた。有難い。これでマスターカードが完成する。嬉しい! 日本じゅうの子供達の国語学力を育てることに少し役立つことができる。私の生涯最大の仕事となるだろう。/ 野口芳宏先生からもお電話を頂戴した。全て御承諾頂いた。有難い先生である。何と野口先生は最近,軽トラック1台分の書類を捨てたそうである。そして新たなお仕事に取り組まれている。ものすごい先生である。お手伝いできないのが残念である。

26日(日) ウーフがかわいそう?  投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月29日(水)19時28分1秒

 目を丸くしたのは,何かに気づいたからだ。何に気づいたのか。ここまで話し合いが進んだ。しかし何に気づいたのかを深く扱わなかった。そして「ウーフ」をどう思うか。と自分の立場で発言させた。すると「ツネタにいやなことを言われてかわいそうだ。」という発言が続いた。言いたくなかったけど言った。「ウーフがかわいそうなの。ウーフは何に気づいたのか。ツネタは間違っていたのか。」すると意見が変わった。「ウーフは悪い。」,「ウーフは変だ。」である。どうも誘導しているようで,このように途中で教師の意見的なことを言うのはいやだ。しかし子供の思考が深まっていなかったの仕方がない。更に状況をとらえさせてから人物評価へ移るべきである。ウーフはツネタが言ったように変である。他の虫の命も大切にする必要がある。しかしツネタの意見は更に飛躍する。食べ物全ての命の問題だからである。しかしそれも,ツネタの言う通りである。全ての生き物に対する感謝の心を持つ必要がある。トンボやテントウムシの死には笑い,ちょうちょだけに悲しむというのはおかしい。人は自分にとって大切かどうかで相手を見る目を変える。しかし仮に自分にとって大切でないと考える相手であっても大切にする必要がある。だからといって生き物を食べないという話ではない。自分の血肉になってもらう生き物に感謝する必要があるということである。もう1時間ツネタは悪いのかどうかを話し合いたい。授業参観で扱ってみるか。なぜ,目を丸くしたのかでもよいか。でもこれでは深めるのが難しいか。

21日(火) どうしてウーフはちょうちょだけに泣いたのか。 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月26日(日)08時03分39秒

 〇〇さんの問いである。この問いは第1時間目にも出ていた。しかし意見が無いので取り下げた問いだった。〇〇さんにどうしてかを問う。「わかりません。」そこでみんなで考えることにした。「だけ」ということは,どういうことか。他の虫では泣かなかったということである。では他の虫とは何か。とんぼ,てんとう虫。「あり」という意見が出た。これは問題になる。「ありは死んだ。」○6人。×29人。○から反論をさせた。休み明けは声が小さい。何人かの男子のか細い声が聞こえない。〇〇〇さんや〇〇さんが進んで発言していた。口に入れたから。消化されたから。息を止めたから。×はこうだ。ありをかじっていないから。物語だから死なないこともある。〇〇さん,〇〇さんが反論し合っていた。蟻は死んだのか。これはおもしろい問題になった。次回もこの問題を話し合う。今日から3時間の授業をビデオにとることにした。あと2時間で「どうしてウーフはちょうちょうだけに泣いたのか。」を話し合う。これはツネタが意地悪かという以前の問題と関わる。ツネタがいっていたこと,ウーフの行動から人間が見えてくる。/ コオロギを捕りにいった。たくさん捕れた。教室に虫の声があふれている。なかなかよいものである。

20(月) あと8ページで脱稿! 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月21日(火)22時16分45秒

 小学生版のマスターカードがあと8枚となった。あと数日で書き上がる。嬉しい! 昨年の12月,2回目の著者校正を終えてからマスターカードに取り掛かった。2月に発表する予定だったからである。最初の4枚を書くのに2月までかかった。冬休みも年末年始もマスターカードの開発をしていた。最初の4枚が完成しなかったからである。そして2月の野口塾で発表した。その後野口先生にも校正して頂いた。こうして国語教育6月号に発表することができた。それから2年生のマスターカードを開発して1学期に使用した。子供達は国語学力をますます高めた。(詳しくは国語教育10月号を御覧頂きたい。あれが真実である。)7月末までに低学年のマスターカードを書き上げた。それからがきつかった。なかなか進まなかった。1枚を書くのに2時間くらいは当たり前,4時間5時間とかかったカードもある。しかし後半は勢いが付いた。最近は1日で10枚以上を書いていた。ようやく終わる。これで多くの小学生に具体的な形で貢献できる。多くの国語ワークが出ている。しかしこれまでにないワークの完成である。全ての言語活動で国語科の基礎・基本がわかる。言語活動のモデルが分かる。自己評価・相互評価ができる。江部満編集長のお蔭である。野口芳宏先生のお蔭である。これまで全ての教え子のお蔭である。今まで縁した全ての方のお蔭である。あと10日で最終校正を終えて明治図書へ送る。来年には出版して頂けるだろう。早く自分で使いたい教材である。/ 『学級を「学習する集団」に育てよう 高学年』を手にした。2000年まで辺りの私の実践を書かせて頂いた。貴重な機会を頂戴した大谷和明先生,江部満編集長に心から感謝したい。よい本である。

19日(日) 御高著 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月20日(月)21時29分47秒

 日記を10日以上書いていなかった。あまりにも多用な10日間だったようだ。今日が多用ではないかというとそういうことは無い。常と変わらずに朝から執筆している。しかし精神的に楽になった。マスターカードの完成が近いからである。あと30枚弱である。今日と明日で大方終わらせたい。/昨日花田修一先生から御高著を頂戴した。恐縮してしまう。花田先生にはお世話になりっぱなしなのに,御本まで頂戴するとは。有難い。早速新しい編著を明日遅らせて頂く。多くの教師に読んでほしい本である。『相互交流能力を育てる「説明・発表」学習への挑戦』(村松賢一・花田修一・若林富男編著,明治図書,2004年9月)お茶の水附属の実践の数々に圧倒される。/日記を整理した。

07日(火) 誰が言ったのか 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月19日(日)14時00分46秒

 今日も問題も面白かった。ウーフが言ったのか蟻が言ったのかという討論を行った。「『ような』があるので蟻が言ったとは限りません。」「これはレトリックだ。ような気がしたんだ。」このような発言が続いた。「〇〇ちゃん,すごいね。」私はこの発言をほめた。「すばらしい,よく考えた。この発言に反論しなくてはいけないと言った。」すると「ウーフがいったとも限りません。」と再反論されていた。全く面白い子供達である。「初めて,ちゃんと発言することができた。帰ったらママにすぐに電話して発言できたことを教える。」とにこにこして喜んでいた。今日は全員が発言した。(^_^)v 答えはウーフの心の声である。だから×にしていた子供達が正解である。/ 今日はよつばのクローバを子供達にもらった。外で思いっきり遊んだ。音楽の授業も楽しかった。/ 明日の台風は,どうなるのか。

5日(日) 心を育てる学級経営 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月 7日(火)18時34分23秒

 12月号の原稿を昨日と今日で書き上げた。昨日の午前中で完成を目指したが,終日かかった。更に今朝,修正しているうちに9時になった。以前よりは書き上げる時間が速くなったが,それでも1本の雑誌原稿を仕上げるのに15時間くらいかかる。遅筆である。今回は2年生の討論の実践を少し書いた。こうして書いてみると,本当によくできた子供達である。これだけの発言を次々と続けていく。私が担任した全ての学年の学級より発言量が多いだろう。私と子供達の向上の成果である。まだ発言できない子もいる。1学期には半数以上の子が討論で発言できなかった。これから他の子も調子を出していくことだろう。慎重な子は発言を渋る。それはそれでよい。発言をしなくても全員に意見を書かせている。意見をかければ考えていることになる。思考力が育つとよいのだ。私は発言するように指導するが,よく聴くことも大切である。そんなことを言うと発言しなくなるので,どんどん発言せよと言っているが。(^_^)v / さて今日もマスターカードを開発する。教材開発は苦しくもあり,楽しくもある。どんどん本が完成していく喜びは加速度的に増していく。私にとって書くことが生きている証である。有難い。

03日(金) 2学期第3週を終える 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月 5日(日)09時02分41秒

 ようやく私も子供も1学期の状態に戻ってきた。だらだらしていた子供達は,てきばき動くようになってきた。体調が回復しない私も朝から仕事ができるようになってきた。朝から仕事ができないと仕事がたまる。実習生は1時から起きて仕事をしていると言っていた。そんな話を聞くと,うかうか寝ていられない。教採を受ける臨採の先生も朝まで仕事をしていと言っていた。偉いものだ。大村はま先生が卒業される際,10年間は寝ないで学びなさいと言われたという。学ばない教師は教壇を去った方がよい。体を壊さない程度に寝ないで学んだ方がよい。/ 『ちょうちょだけになぜなくの』の1時間目から討論を行っている。一度音読しただけである。しかし「ちょうちょうだけに泣いているウーフも,悪口を言ったツネタも悪い。」という結論を出す2年生である。優れている。あと3時間くらい討論をしてこの教材を終える。楽しい授業である。発言できない子にとっては苦しい授業とも言える。全員に発言させる機会を与えている。

01日(水) 実習生情報 投稿者:柳谷直明  投稿日: 9月 3日(金)02時26分55秒

 こんな所に実習生情報を書いてどうなるのかと思うが,書く。実習生が,よくがんばっている。何といっても出勤時間がよい。私は7時30分頃に出勤しているが,それより早く来ている場合もある。今日も私と同じ時間辺りに3人が来ていた。出勤が早いということは,それだけで意欲的に見える。私が実習でお世話になった札幌の小学校の先生方も7時30分頃に出勤していた。それを見て清々しく思った。そのことがいまだに強い思い出として残っている。ということは私も7時30分頃には出勤していたのだろうか。実習日記には書いていないので忘れてしまった。更に指導案がよい。めきめき上達している。学生時代の数ヶ月前とは大違いである。人間は必要な場に立たされると力を発揮するものである。あと3週間だ。がんばれ,実習生。/ 2年2組の子供達は,2学期も元気に学んでいる。今日はプールで,一緒にキャーキャー騒いで遊んだ。浅かったので泳ぐ練習をしている子もいた。低学年には,このような浅いプールも必要だと思った。そういえば由仁町には浅いプールがあった。あの浅いプールで浮く練習をした。きれいなプールである。深いと浮く練習も怖いのだろう。浅いプールがないのならば,どこかの露天風呂で迷惑にならないように浮く練習をするとよいだろう。楽しい水遊びだった。/ 2学期は1分間スピーチ,ゲームの説明スピーチを毎日させている。これもなかなか面白い。来週はマラソン大会である。/ 新著書が発刊された。次である。『学級を学習する集団へと育てる』(大谷和明・TOSS/FreeTalk編,明治図書,2004年8月。)共著だが,60ページくらい書かせて頂いた。高学年での実践を書いた。昨年の今ごろ,毎日書いていた。是非,お近くの図書館などにリクエストして頂き,お読み頂きたい。もちろん購入して頂くのが一番有り難いが。まだ手にしていない。楽しみの本である。私の数年前の実践記である。