小2 インタビュー[1]
1 『国語学力マスターカード』1枚目の指導
@姿勢を正して,礼。(子どもに言わせても,教師が言ってもよい。)
インタビュー(読みながら,板書する。)
1 さあ,明日はいよいよ,生活科で町探検だ。バスに乗るよ。楽しみだね。お店屋さんへいったら何をするの。そうだ,インタビューだ。自信あるか。え,無いの。明日だよ。自信有る人。こんなに少ないの。では,どうかなあ。練習するか。練習したい人。よい。今日はインタビューを簡単に練習できる先生が書いたマスターカードを持ってきた。ほしいか。
これを使うとたった1時間で,インタビューが上手になる。楽しみでしょう。
はい,どうぞ。(29と32ページをA4で両面印刷する。30と31もA4で両面印刷する。こうすると使いやすい。)
A 有難うございます。はい,どうぞ。(「はい,どうぞ。」「有難う。」と言わせて丁寧にプリントを配らせる。)
2 「インタビュー@」を見る。黒丸1を音読する。
B黒丸1,学習目標。「インタビュー」とは「人に合って尋ねること」です。生活科などでインタビューを使う前に,国語科で身に付けましょう。
3 黒丸2。
C黒丸2,学習事項。「インタビュー」を通して,尋ね方を身に付けること。
「インタビュー」を通して,尋ね方を身に付けること。(読みながら,板書する。)
4 ノートに書く。(「通」の1画目,4画目,9画目だけを赤で書く。この画は長音で伸ばして読ませる。)
5 黒丸3。 1
D黒丸3,学習用語。尋ね方。
丁寧,視線,速度,音量,メモ(読みながら板書する。)
6 です・ますを使って丁寧に話す。相手の顔を見て話す。間を空けて,ゆっくりと話す。相手に届く音量で話す。インタビュー・メモ,スピーチ・メモを短く書く。
7 黒丸4の漢字学習は,時間が余ったときに書いてよい。裏の「インタビューC」は後で使う。いよいよスピーチ練習だ。次のマスターカードを配る。はい,どうぞ。(2枚目)
2 『国語学力マスターカード』2枚目の指導
8 「インタビューA」,「こんにちは」から音読。
E 「こんにちは。〜失礼しました。」
9 今の速度で0秒だ。これでも速い。これはインタビュー例だ。ここでは,速度を練習する。この例は200字くらいなので,50秒間くらいの速度がよい。次は自分の速度で読む。読み終えたら挙手する。始め。
F 「こんにちは。〜失礼しました。」
10 止め。これで50秒間だ。早く終わった人は,もっとゆっくりと話す。もう一度50秒間に挑戦だ。始め。
G 「こんにちは。〜失礼しました。」
11 隣の人とじゃんけんする。勝った人からインタビューをする。これは,事前に連絡していないインタビュー例だ。だから,断られることも有る。負けた人は忙しいから駄目と断る。断れたら怒らないで,「わかりました。有難うございました。失礼します。」と丁寧にお礼を言う。始め。
12 終わったら交替。
13 終わったら,例を見ないでインタビューの練習をする。
3 『国語学力マスターカード』3枚目の指導
「インタビューB」を上にする。全員起立。何屋さんへ行って何を質問するか。決めて座る。「自分の質問」に丸で囲む。ここをラベル欄という。その下をブランチ欄と言う。ブランチ欄に,どこで何を質問するかを短くメモする。
隣の人とじゃんけん。勝った人が先に練習する。何屋さんになって下さいとお願いしてから始める。終わったら交替する。Bのメモだけ見てする。始め。
前に来て,誰かにやって貰う。
4 「国語学力マスターカード」4枚目の指導
評価する。「インタビューC」に名前を書く。評価して下さいと渡す。「丁寧,視線,速度,音量」の4つを評価してあげる。じゃんけん。
さっきと同じインタビューを本番のつもりで相手の顔を見て行う。終わったら交替。じゃんけんで勝った人から始める。負けた人は,相手が出来ていたら「1回目」の丸に,出来ていなければ×に丸を付ける。じゃんけんで勝った人は,教えて貰ったことをメモするよ。じゃんけんで負けた人は? そうだ。「インタビューC」で評価するよ。始め。
5 自己評価の指導
評価して貰ったら,有難うと「C」を返して貰う。自己評価だ。この1時間で向上したかどうかを評価する。「丁寧」に尋ねたと思う人は四角に丸。相手の顔を見て尋ねたと思う人は「視線」に丸。話す速度が向上したと思う人は「速度」に丸。相手に届く音量で話せたという人は「音量」に丸。メモは全員が書いたから、全員が丸だ。1つ20点。80点を超えた人。素晴らしい。超えなかった人は,今日保護者に聞いて貰い,明日の本番では100点を取ろう。この1時間で,インタビューが向上したと思う人挙手。素晴らしい、向上的変容だ。姿勢を正して。礼。
2年生「インタビュー」例
――ケーキ屋さんになって頂戴。
いいよ。
――こんにちは。
こんにちは。
――私は美園小学校の村彩です。今,生活科の学習をしています。インタビューをさせてくださいませんか。
いいですよ。
――ケーキは砂糖を使わないと作れないのですか。
よくわかりません。
――なぜ、わからないのですか。
私は作っていないので分かりません。
――そうですか。有難うございました。お仕事がんばってください。失礼しました。
――ドーナツ屋さんになって頂戴。
いいよ。
――こんにちは。
こんにちは。
――私は美園小学校2年生の高佑です。今、生活科の学習をしています。インタビューをさせていただいてもいいですか。
いいですよ。
――ドーナツには、なぜ穴が開いているのですが。
わかりません。
――もう一つ質問してもよろしいですか。
いいですよ。
――番人気のドーナッツは何ですか。
ゴマドーナッツです。
――有難うございました。とてもよくわかりました。お仕事がんばってください。失礼しました。
2年生のインタビュー報告スピーチ例
皆さん、こんにちは。私はケーキ屋さんにいって,インタビューをさせて戴きました。私はこう質問しました。
「ドーナツにはどうして穴が開いているのですか。」
すると店員さんが、こう答えてくださいました。
「よくわかりません。」
もう一つしました。
「一番人気のドーナッツはなんですか。」
すると,店員さんがこう教えてくれました。
「ゴマドーナッツです。」
このように、ドーナツにはなぜ穴が開いているのかと一番人気のドーナッツを質問しました、穴が開いている理由はわりませんでした。持ちやすいからかなと思いました。一番人気のドーナツはゴマドーナッツだとわかりました。これでインタビューの報告を終わります。お聴き戴き,有難うございました。
[1]『確かな国語学力(基礎・基本)を育てるマスターカード(小学2年生用)』野口芳宏監修,柳谷直明・「鍛える国語教室研究会」空知ゼミ著,明治図書,2005年10月,29−32ページ)での授業マニュアル例。